<IFA2008>パナソニック・プレスカンファレンス − 65/58V型の超薄型PDPやBDレコーダーを発表
28日に開催されたパナソニックのプレスカンファレンスでは、次世代PDP技術「Neo PDP」による厚さ24.7mmの薄型ディスプレイや、同社が欧州で初めて発売するBDレコーダーが話題を呼んだ。
はじめにパナソニックマーケティングヨーロッパ社長の塩川順久氏が登壇し、同社のブランド戦略を説明した。塩川氏は「欧州では薄型テレビ“VIERA”やデジタルカメラ“LUMIX”が好調。昨年の第1四半期と比較して約2倍の成長を本年同期に記録できた」と語り、欧州での好調ぶりをアピールした。また同社ヘッドクオーターが2009年度中の実行を計画している“パナソニック”へのグローバルブランドの一本化についてコメントした塩川氏は、「全世界の従業員がパナソニックのブランドのもと、一丸となってグローバルエクセレント・カンパニーの実現に力を発揮できることだろう」と語った。
続いてディスプレイ、ならびにブルーレイに関する同社のIFA2008でのハイライトが紹介された。
ディスプレイ関連のハイライトについては、パナソニックAVCネットワークス社 上席副社長 PDPテレビビジネスユニット長の藤田正明氏が説明した。IFA2008に出展されるディスプレイ技術の目玉として紹介されたのは、本年のCES2008でも紹介された「Neo PDP」技術(関連ニュース)。ただし、CES2008で参考出品された厚さ24.7mmの超薄型PDPには、新たに65V/58V型のプロトタイプが完成したことが今回初めて発表された。
またWireless HD技術により、HD映像をワイヤレス送信する壁掛けディスプレイについても言及。藤田氏は本製品について「2009年には商品化できるよう開発を進めている」とした。
さらにIPTVの新技術として、テレビでシームレスにYoutubeが視聴できる機能「VIERA CAST」や、Googleの「Picasa」と連携し、デジカメで撮影した画像をWiFi経由でダイレクトにPicasaにアップロードするサービスについてもデモが行われた。YouTube視聴機能を搭載する同社の“VIERA”シリーズは、先だって日本国内でもPZR900シリーズが発表されたばかりだが(関連ニュース)、欧州では仏のスポーツ専門チャンネル「EURO SPORT」とのコラボレーションにより、ハイビジョンチャンネルを含むVODサービスが「VIERA CAST」で展開されることも、この日明らかにされた。欧州では「VIERA CAST」のサービスインを2009年春に計画しているという。
プレゼンテーションの中で、同社の欧州におけるディスプレイ事業について触れた藤田氏は「パナソニックは大型モデルをPDPで、30インチ台を含む小型サイズを液晶でカバーし、高画質・高機能なディスプレイ商品を世界のユーザーに提供していく。そのための生産設備も現在増強中である」と語り、2009年5月の稼働を予定する尼崎第5工場、2010年1月稼働予定のIPSアルファ姫路工場、それぞれの稼働準備が順調に進んでいることをアピールした。
同社のBD関連の展示ハイライトについては、パナソニックAVCネットワークス社 ビデオビジネスユニット長の杉田卓也氏が説明を行った。
杉田氏は「本年当初から欧州でもBDエンターテインメントへの関心が高まっており、近くVHSからDVD、そしてBDへのコンテンツシフトが起こり、2012年には完全に置き換わるだろう」とする同社の予測を示した。
IFA2008会場には、BDプレーヤーの新製品「DMP-BD55」「DMP-BD35」がデビューする。HDオーディオのデコーダーを搭載したほか、BDビデオソフトの制作などを手がけるパナソニックハリウッド研究所がオーサリング時に使用している高精度色信号処理技術を応用したクロマプロセッサの搭載が注目ポイントになる。
また同社が欧州で初めて発売するBDレコーダー「DMR-BW500」も脚光を浴びた。本機はデジタル・ダブルチューナーや500GBのHDDを本体に搭載し、ハイビジョン録画が楽しめるレコーダー。BD Live対応やHDオーディオのデコーダー搭載、VIERA Link対応を実現している。欧州では今年、フランスから導入が開始される。
(Phile-web編集部・山本)
はじめにパナソニックマーケティングヨーロッパ社長の塩川順久氏が登壇し、同社のブランド戦略を説明した。塩川氏は「欧州では薄型テレビ“VIERA”やデジタルカメラ“LUMIX”が好調。昨年の第1四半期と比較して約2倍の成長を本年同期に記録できた」と語り、欧州での好調ぶりをアピールした。また同社ヘッドクオーターが2009年度中の実行を計画している“パナソニック”へのグローバルブランドの一本化についてコメントした塩川氏は、「全世界の従業員がパナソニックのブランドのもと、一丸となってグローバルエクセレント・カンパニーの実現に力を発揮できることだろう」と語った。
続いてディスプレイ、ならびにブルーレイに関する同社のIFA2008でのハイライトが紹介された。
ディスプレイ関連のハイライトについては、パナソニックAVCネットワークス社 上席副社長 PDPテレビビジネスユニット長の藤田正明氏が説明した。IFA2008に出展されるディスプレイ技術の目玉として紹介されたのは、本年のCES2008でも紹介された「Neo PDP」技術(関連ニュース)。ただし、CES2008で参考出品された厚さ24.7mmの超薄型PDPには、新たに65V/58V型のプロトタイプが完成したことが今回初めて発表された。
またWireless HD技術により、HD映像をワイヤレス送信する壁掛けディスプレイについても言及。藤田氏は本製品について「2009年には商品化できるよう開発を進めている」とした。
さらにIPTVの新技術として、テレビでシームレスにYoutubeが視聴できる機能「VIERA CAST」や、Googleの「Picasa」と連携し、デジカメで撮影した画像をWiFi経由でダイレクトにPicasaにアップロードするサービスについてもデモが行われた。YouTube視聴機能を搭載する同社の“VIERA”シリーズは、先だって日本国内でもPZR900シリーズが発表されたばかりだが(関連ニュース)、欧州では仏のスポーツ専門チャンネル「EURO SPORT」とのコラボレーションにより、ハイビジョンチャンネルを含むVODサービスが「VIERA CAST」で展開されることも、この日明らかにされた。欧州では「VIERA CAST」のサービスインを2009年春に計画しているという。
プレゼンテーションの中で、同社の欧州におけるディスプレイ事業について触れた藤田氏は「パナソニックは大型モデルをPDPで、30インチ台を含む小型サイズを液晶でカバーし、高画質・高機能なディスプレイ商品を世界のユーザーに提供していく。そのための生産設備も現在増強中である」と語り、2009年5月の稼働を予定する尼崎第5工場、2010年1月稼働予定のIPSアルファ姫路工場、それぞれの稼働準備が順調に進んでいることをアピールした。
同社のBD関連の展示ハイライトについては、パナソニックAVCネットワークス社 ビデオビジネスユニット長の杉田卓也氏が説明を行った。
杉田氏は「本年当初から欧州でもBDエンターテインメントへの関心が高まっており、近くVHSからDVD、そしてBDへのコンテンツシフトが起こり、2012年には完全に置き換わるだろう」とする同社の予測を示した。
IFA2008会場には、BDプレーヤーの新製品「DMP-BD55」「DMP-BD35」がデビューする。HDオーディオのデコーダーを搭載したほか、BDビデオソフトの制作などを手がけるパナソニックハリウッド研究所がオーサリング時に使用している高精度色信号処理技術を応用したクロマプロセッサの搭載が注目ポイントになる。
また同社が欧州で初めて発売するBDレコーダー「DMR-BW500」も脚光を浴びた。本機はデジタル・ダブルチューナーや500GBのHDDを本体に搭載し、ハイビジョン録画が楽しめるレコーダー。BD Live対応やHDオーディオのデコーダー搭載、VIERA Link対応を実現している。欧州では今年、フランスから導入が開始される。
(Phile-web編集部・山本)