<IFA2008:ソニー>“史上最大規模”のブースをご紹介− SXRDプロジェクター入門機「VPL-HW10」登場
今年のIFA2008で最大、そして“IFA史上・単独メーカーで最大”であるという、6,000平方メートルホールに出展するソニーのブースにはどんなものがあったのか。早速ご紹介しよう。
BRAVIA!BRAVIA!BRAVIA!
まずはブース全体の様子から。会場にはプレスカンファレンス(関連ニュース)の目玉として注目された最薄部9.9mmのワイヤレスモデル「ZX1」、4倍速駆動パネル搭載の「Z4500」、ワイヤレスモデルの「EX1」など、液晶テレビ“BRAVIA”ニューフェイスの広大な展示スペースが設けられ圧巻の光景をみせる。
なお、55V/46V型の大型モデルにエリア駆動制御に対応する「RGB Dynamic LED Backlight」を搭載する「X4500」(関連ニュース)も展示されている。国内では先ごろ発表された「ブラビア史上“最高画質"」のモデルとして話題を集める「XR1」シリーズに相当する本機だが、今回のIFAでスポットが当てられているのは、どちらかと言えば先述の3シリーズのようだ。
IFA会場の中央通路からソニーのホールにアクセスすると、BRAVIA ZX1など“展示のハイライト”を紹介する、ゴールド壁面に飾られたショーケースが幾つか立ち並ぶ。有機ELテレビ「XEL-1」を目の当たりにしてカメラを取り出す来場者が後を絶たない。ただ、実はその隣に展示されている360度スピーカー“Sountina”「NSA-PF1」(関連ニュース)も、XEL-1に負けず劣らず注目されている。
BRAVIAの一斉展示や“ゴールデン・ショーケース”が外周を取り囲むホールを、さらに中央へ向かって分け入っていくと、広々とした“森”のようなスペースにたどり着く。四方を取り囲む白壁にはアンビエントな映像が映し出され、雷鳴やジャングルの生物たちの鳴き声のような聴覚・視覚のスペクタクルが演出される。時折ダンサーのパフォーマンスとともに、ZX1やSountinaなどハイライト商品の映像が壁面に映し出されるショウタイムもある。会場の床から天井まで延びる樹木を模した支柱の周りには、PS3やPSPなどゲーム機の体験コーナーや、“ウォークマン”、“ローリー”などソニーのユニークなオーディオが体験できるコーナーが設けられ、来場者をとことん楽しませる仕掛けも用意。まるで異空間に迷い込んでしまったような驚きのあるブースそのものに魅せられ、長い時間とどまっている来場者も多く見受けられた。
ソニーBD製品の動向 − フラグシップの“5000”シリーズやBDシアターシステム
プレスカンファレンスの模様でもちらりとお伝えしたが、日本国内でも8月末に発表されたSACD/CDプレーヤー「SCD-XA5400ES」(関連ニュース)、7.1ch AVアンプ「TA-DA5400ES」(関連ニュース)らと肩を並べるフラグシップ・コンポーネント“5000シリーズ”として、BDプレーヤー「BDP-S5000」が欧州では12月に発売を予定している。価格は未定だが、1,500ユーロ前後で検討されているようだ。日本国内での展開についても未定とのこと。本機の主な特徴は、高画質・高音質再生を実現する堅牢なボディとリッチな回路、パーツ構成。7.1chのアナログ音声出力を持ち合わせているほか、HDMIからは1080/24p出力が可能。HDMI CECコントロールやBD-Liveにも対応し、GUIにはクロスメディアバーが搭載されている。
他にも単体のBDプレーヤーとしては、薄型のスタンダードモデル「BDP-S550」と「BDP-S350」も紹介されている。
さらにBDプレーヤーを核とした一体型シアターパッケージ「BDV-IT1000」も目を引く。センターユニットはBDプレーヤーを内蔵しており、5本のサテライトスピーカーは16mmの超スリムなデザイン。ロスレス対応のトランスミッタ/レシーバーによるワイヤレス音声伝送も実現しており、リアスピーカーがレシーバー経由でワイヤレス設置できる。発売時期は来年1月を予定しており、価格は2,000ユーロの見込み。
SXRDプロジェクターの入門機「VPL-HW10」
同社独自のSXRDデバイスによる高精細なフルHD映像の魅力を多くのシアターファンが味わえるよう、「映像のクオリティを落とさずに低価格化を実現した」(展示説明員)というを開発されたという、“BRAVIAプロジェクター”の入門機。欧州では9月に発売が開始されるが、日本国内でも発売が検討されているようだ。
BRAVIAプロジェクターのエントリーモデルとしては、これまで720pモデルの「VPL-AW15(製品データベース)」が展開されてきたが、HW10は本機に置き換わる入門機でありながらSXRDデバイスでのフルHD対応を実現している点が大きな魅力だ。
コントラストは3万対1、明るさは1,000ルーメンを実現。レンズはフジノン製の1.6倍ズームレンズを採用しており、レンズシフトは手動で行える。シフト幅は縦65%横25%。光源はUHPランプ。HDMIは2入力を装備しており、DeepColorやx.v.Color、HDMI CECに対応する。
また欧州では日本国内で展開されていなかった「VPL-VW40」というモデルが発売されており、ブースでは本機による試写が行われていた。また別途特設視聴室ではフラグシップのVW200によるBDシアターが体験できる。
ワイヤレススピーカーを拡張できる“GIGA JUKE”
本体にHDDを内蔵する一体型オーディオシステム“GIGA JUKE”シリーズ。「NAS-SC55PKE」は80GBのHDDを内蔵し、CD再生やインターネットラジオも楽しめる。別筐体のiPodドックが付属するのも海外製品ならではの仕様。
本機の大きな特徴は、別筐体のサテライトスピーカーにメインユニットからワイヤレスでサウンドを飛ばして、マルチルームリスニングも楽しめるところ。ひとつの製品パッケージには1台のワイヤレスユニットがセットになっているが、別途オプションを購入することで最大4台のワイヤレスユニットが拡張できる。全5台のシステムで一斉に同じソースを再生できる「PARTY」モードや、HDDに保存した楽曲ファイルのカテゴリーを自動で分析、分類して、“ノリノリ系”“しっとり系”などその時にユーザーが楽しみたい雰囲気の音楽を自動再生してくれるインテリジェンス機能「X-DJ」も搭載する。
またiPodドック搭載のオーディオシステム「AIR-SA20PK」も注目を浴びる製品の一つ。こちらは来年発売が予定されており、2本のスピーカーはワイヤレス対応となっている。最大10台までのワイヤレススピーカーが増設可能だ。
その他、プレスカンファレンスにも登場した“ウォークマン”のフラグシップ“Sシリーズ”も来場者の関心が高いアイテム。最大の特徴は本体に保存した音楽を、ジャンル毎に自動分類してくれる「SensMeチャンネル」の機能が搭載されたこと。高精細な動画再生も楽しめる。欧州ではアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホンも付属する。
(Phile-web編集部・山本)
BRAVIA!BRAVIA!BRAVIA!
まずはブース全体の様子から。会場にはプレスカンファレンス(関連ニュース)の目玉として注目された最薄部9.9mmのワイヤレスモデル「ZX1」、4倍速駆動パネル搭載の「Z4500」、ワイヤレスモデルの「EX1」など、液晶テレビ“BRAVIA”ニューフェイスの広大な展示スペースが設けられ圧巻の光景をみせる。
なお、55V/46V型の大型モデルにエリア駆動制御に対応する「RGB Dynamic LED Backlight」を搭載する「X4500」(関連ニュース)も展示されている。国内では先ごろ発表された「ブラビア史上“最高画質"」のモデルとして話題を集める「XR1」シリーズに相当する本機だが、今回のIFAでスポットが当てられているのは、どちらかと言えば先述の3シリーズのようだ。
IFA会場の中央通路からソニーのホールにアクセスすると、BRAVIA ZX1など“展示のハイライト”を紹介する、ゴールド壁面に飾られたショーケースが幾つか立ち並ぶ。有機ELテレビ「XEL-1」を目の当たりにしてカメラを取り出す来場者が後を絶たない。ただ、実はその隣に展示されている360度スピーカー“Sountina”「NSA-PF1」(関連ニュース)も、XEL-1に負けず劣らず注目されている。
BRAVIAの一斉展示や“ゴールデン・ショーケース”が外周を取り囲むホールを、さらに中央へ向かって分け入っていくと、広々とした“森”のようなスペースにたどり着く。四方を取り囲む白壁にはアンビエントな映像が映し出され、雷鳴やジャングルの生物たちの鳴き声のような聴覚・視覚のスペクタクルが演出される。時折ダンサーのパフォーマンスとともに、ZX1やSountinaなどハイライト商品の映像が壁面に映し出されるショウタイムもある。会場の床から天井まで延びる樹木を模した支柱の周りには、PS3やPSPなどゲーム機の体験コーナーや、“ウォークマン”、“ローリー”などソニーのユニークなオーディオが体験できるコーナーが設けられ、来場者をとことん楽しませる仕掛けも用意。まるで異空間に迷い込んでしまったような驚きのあるブースそのものに魅せられ、長い時間とどまっている来場者も多く見受けられた。
ソニーBD製品の動向 − フラグシップの“5000”シリーズやBDシアターシステム
プレスカンファレンスの模様でもちらりとお伝えしたが、日本国内でも8月末に発表されたSACD/CDプレーヤー「SCD-XA5400ES」(関連ニュース)、7.1ch AVアンプ「TA-DA5400ES」(関連ニュース)らと肩を並べるフラグシップ・コンポーネント“5000シリーズ”として、BDプレーヤー「BDP-S5000」が欧州では12月に発売を予定している。価格は未定だが、1,500ユーロ前後で検討されているようだ。日本国内での展開についても未定とのこと。本機の主な特徴は、高画質・高音質再生を実現する堅牢なボディとリッチな回路、パーツ構成。7.1chのアナログ音声出力を持ち合わせているほか、HDMIからは1080/24p出力が可能。HDMI CECコントロールやBD-Liveにも対応し、GUIにはクロスメディアバーが搭載されている。
他にも単体のBDプレーヤーとしては、薄型のスタンダードモデル「BDP-S550」と「BDP-S350」も紹介されている。
さらにBDプレーヤーを核とした一体型シアターパッケージ「BDV-IT1000」も目を引く。センターユニットはBDプレーヤーを内蔵しており、5本のサテライトスピーカーは16mmの超スリムなデザイン。ロスレス対応のトランスミッタ/レシーバーによるワイヤレス音声伝送も実現しており、リアスピーカーがレシーバー経由でワイヤレス設置できる。発売時期は来年1月を予定しており、価格は2,000ユーロの見込み。
SXRDプロジェクターの入門機「VPL-HW10」
同社独自のSXRDデバイスによる高精細なフルHD映像の魅力を多くのシアターファンが味わえるよう、「映像のクオリティを落とさずに低価格化を実現した」(展示説明員)というを開発されたという、“BRAVIAプロジェクター”の入門機。欧州では9月に発売が開始されるが、日本国内でも発売が検討されているようだ。
BRAVIAプロジェクターのエントリーモデルとしては、これまで720pモデルの「VPL-AW15(製品データベース)」が展開されてきたが、HW10は本機に置き換わる入門機でありながらSXRDデバイスでのフルHD対応を実現している点が大きな魅力だ。
コントラストは3万対1、明るさは1,000ルーメンを実現。レンズはフジノン製の1.6倍ズームレンズを採用しており、レンズシフトは手動で行える。シフト幅は縦65%横25%。光源はUHPランプ。HDMIは2入力を装備しており、DeepColorやx.v.Color、HDMI CECに対応する。
また欧州では日本国内で展開されていなかった「VPL-VW40」というモデルが発売されており、ブースでは本機による試写が行われていた。また別途特設視聴室ではフラグシップのVW200によるBDシアターが体験できる。
ワイヤレススピーカーを拡張できる“GIGA JUKE”
本体にHDDを内蔵する一体型オーディオシステム“GIGA JUKE”シリーズ。「NAS-SC55PKE」は80GBのHDDを内蔵し、CD再生やインターネットラジオも楽しめる。別筐体のiPodドックが付属するのも海外製品ならではの仕様。
本機の大きな特徴は、別筐体のサテライトスピーカーにメインユニットからワイヤレスでサウンドを飛ばして、マルチルームリスニングも楽しめるところ。ひとつの製品パッケージには1台のワイヤレスユニットがセットになっているが、別途オプションを購入することで最大4台のワイヤレスユニットが拡張できる。全5台のシステムで一斉に同じソースを再生できる「PARTY」モードや、HDDに保存した楽曲ファイルのカテゴリーを自動で分析、分類して、“ノリノリ系”“しっとり系”などその時にユーザーが楽しみたい雰囲気の音楽を自動再生してくれるインテリジェンス機能「X-DJ」も搭載する。
またiPodドック搭載のオーディオシステム「AIR-SA20PK」も注目を浴びる製品の一つ。こちらは来年発売が予定されており、2本のスピーカーはワイヤレス対応となっている。最大10台までのワイヤレススピーカーが増設可能だ。
その他、プレスカンファレンスにも登場した“ウォークマン”のフラグシップ“Sシリーズ”も来場者の関心が高いアイテム。最大の特徴は本体に保存した音楽を、ジャンル毎に自動分類してくれる「SensMeチャンネル」の機能が搭載されたこと。高精細な動画再生も楽しめる。欧州ではアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホンも付属する。
(Phile-web編集部・山本)