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パイオニア、9Gパネル搭載プラズマテレビ"KURO"「KRP-600A/500A」を発売

公開日 2008/09/11 15:21
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パイオニア(株)は、第9世代パネルを搭載した、メディアレシーバー部別筐体のプラズマテレビ“KURO”2機種を10月下旬より発売する。

(左)KRP-600A(右)KRP-500A

60V型「KRP-600A」 940,000円(税込)
50V型「KRP-500A」 670,000円(税込)

また、先日導入がアナウンスされていた、50V型プラズマモニターディスプレイ「KRP-500M」の発売が正式に発表された。10月下旬より発売され、価格はオープンだが60万円前後で販売される見込み。こちらはKRP-600Mと画面サイズ以外の機能は同様なので、詳細はこちらのニュースをご覧頂きたい。

■ディスプレイの映像表示能力はKRP-600Mと同様

KRP-600A/500Aは、ディスプレイ部/メディアレシーバー部を別筐体とし、薄型化を実現したプラズマテレビ。ディスプレイ部は先日発売されたプラズマモニター「KRP-600M」(製品データベース)と同じ解像度1,920×1,080の9Gパネルを搭載し、スペックも同様。

KRP-600Aの側面。奥行き64mmを実現している

黒の輝度を従来比約5分の1とし、100,000対1という高コントラストを実現。外光反射と映り込みを抑え、明環境下での黒表現を向上させた「新ダイレクトカラーフィルター」を搭載する。24p入力やDeepColor表示に対応するが、x.v.Colorには非対応となる。

KRP-600A/500Aのリモコン。600Mと違い自照式ではない

黒光沢仕上げの筐体は、フレームから根本的に見直すことで奥行き64mm(最薄部41mm)・質量49.9kg(600A)31.4kg(500A)を実現したレスエレメントデザイン。付属のリモコンは600Mとボタン配置は同様だが、自照式ではない。

■調整項目はそのままステップ数を減らした“ディレクターモード”

本機も、ユーザーが自分好みの色調整/画質補正を施せる「ディレクターモード」を備える。ただし本機に搭載されたディレクターモードは、調整可能な項目はKRP-600Mと同じだが、調整ステップ数が少ない。例えばガンマ値は、600Mは5段階調整が可能だが、600Aでは3段階調整までとなる。また、調整項目を一覧表示することはできず、数階層での表示のみの対応だ。

KRP-600A/500Aのホームメニュー。グラフィックだ

「プロ設定」機能も搭載。ただし調整項目の一覧表示はできない

そのほか、リモコンのボタンひとつで調整前後の映像を比較できる「Before/After」機能は備えるが、「ブルーオンリーモード」は非搭載となる。

■カラーセンサーでより詳細な自動画質調整が可能な“リビングモード”

筐体右下に備えられた照度センサーにより室内の照度をリアルタイム解析し、視聴中のコンテンツと合わせ最適な画質を提供する“リビングモードももちろん備えている。

リビングモードで分析した結果を視覚的に表示する「リビングモードモニター」を新搭載

カラーセンサー。奥の銀色の部分が磁石になっており、テレビの金属部であればどこにでも設置できる

テレビ右下に設置されたカラーセンサー

今回登場したテレビとモニターモデルの差異点のひとつに、「スピーカーを搭載していること」が挙げられる。これによりKRP-600A/500Aに搭載された「リビングモード」は、視聴環境やソースに合わせ、画質調整だけでなく“音質”と“音場”の調整も可能になった。詳細な調整ジャンルは非公開だが、ソース(映画など)の情報と照度センサーの明るさ情報に合わせ、高音と低音のイコライジングやサラウンド感などを数十通りのパターンでコントロールするという。

また、今回新たに600A/500A専用の“カラーセンサー”「KRP-SE01」(税込17,000円・10月下旬発売)が用意された。これは照明や太陽光、反射光などの光源から視聴環境の色温度を解析、人の色順応特性に応じて最適なホワイトバランス調整が可能になるもの。リビングモードとカラーセンサーを合わせることで、より最適な画質調整を実現する。なお本機がオプション品扱いとなった理由は「価格との兼ね合いのため」だという。今回の製品リリースによるユーザーの反応をもとに、今後標準搭載にするかどうかを判断するとのことだ。

■新開発ユニットを搭載した高音質スピーカー

スピーカーは実用最大出力36W(6Ω時)で、同社のスピーカーシステム「EXシリーズ」や「TADドライバー」でも採用しているコルゲーションエッジ構造の新開発ユニットを搭載。トゥイーターにはタンジェンシャル・リブを採用したユニットを使用しており、キレの良い低域とクリアな高域再生を実現する。

また、画質モード/音質モードごとに最適な音場調整を行う機能や、ドラマやCMなどコンテンツ切り替え時の音量差を一定にする「オートボリューム機能」なども備える。

スピーカー部はスリム化も実現。左の8Gモデルと右の9Gモデルの違いは一目瞭然だ

そのほか、SRS TruBass/SRS FOCUS/SRS Definitionなどのサラウンド音声に対応する。

■独自規格で非圧縮伝送を行うメディアレシーバー部

KRP-600A/500Aのメディアレシーバー部。外側からは操作部が見えない非常にシンプルな外観

フロントパネルを開けると、B-CASカード挿入口などが表れる

メディアレシーバー部には地上/BS/110度CSデジタルチューナーを2基ずつ搭載。ディスプレイとは、パソコンなどで使用されているDisplayPort規格をベースとした、デジタル非圧縮伝送が可能な独自規格で有線接続する。

また、1080p/60Hzと24Hz信号に対応した ver.1.3aのHDMI出力端子を4系統備え、DeepColorなどに対応。同日発売のBDレコーダーなどと連携する「KURO LINK」機能も搭載する。

そのほかD4端子やLAN端子、USB端子を搭載。モニターモデルに搭載されていたDVI-D端子やRS-232C端子などは省かれた。また、DLNAには非対応となる。


【問い合わせ先】
パイオニア(株)
カスタマーサポートセンター
TEL/0070-800-8181-22


(Phile-web編集部)

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