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ビクター、キャビネット内部構造を改善したウッドコーンスピーカー搭載システム「EX-AR3」を発売

公開日 2008/09/16 13:29
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日本ビクター(株)は、振動板素材に“木”を採用した独自の“ウッドコーンスピーカー”を搭載したDVDシステム「EX-AR3」を10月上旬に発売する。価格はオープンだが、84,000円前後での販売が予想される。


EX-AR3
本機は2007年2月に発売されたウッドコーンスピーカー搭載のDVDシステム「EX-A3」(製品レビュー)の後継機となるモデルであり、よりいっそうの高音質を実現するための技術が各所に投じられたリファインモデルだ。同社では「EX-AR3」と先日発表されたトールボーイスピーカー「SX-M7」を軸に年末商戦を展開していくという。


アンプ部

スピーカー部
スピーカーはEX-A3と同様の9cmのウッドコーン・フルレンジユニットを搭載。ウッドコーンの開発に携わりEX-A3、EX-AR3ともに設計を担当した同社ホームAV事業グループ AVシステムカテゴリー 技術部 商品設計グループ 主幹技師の今村 智氏によると、本ユニットは「EX-A3開発の際に、従来のウッドコーンよりも口径を8.5cmから9cmに拡大し、磁気回路パーツにアルミショートリングを追加するなどして大幅に音質を向上させ好評を博したユニット」だという。

また外観は前モデルとほぼ同じだが、エンクロージャー内部の構造と吸音材の素材を変更し「解像度だけでなく臨場感、リアル感を大幅に向上させている」(今村氏談)という。


EX-AR3のスピーカーに搭載するウッドコーンの説明をする今村 智氏
バスレフポートはEX-AR3では下部に配置されていたものを上部配置に変更し、エンクロージャー内部にはチェリー響棒と竹響板を追加し、重心の低い低音再生を実現するとともに解像度を向上させている。底板部分に追加された竹響板は2階建て5つのパーツで構成した同社独自設計のもので音場感やスケール感の向上も合わせて実現し、臨場感あふれる音楽再生を可能にしている。

またEX-AR3で初めて採用した木製吸音素材を踏襲するが、本機では素材をチェリーからメイプルに変更している。メイプルはチェリーに比べより細かい孔が多くあり、音の吸音率を向上させ低音の重厚さと高解像度を実現している。

背面部

同社独自設計の竹響板の構造

竹響板の形状


木製吸音素材はチェリー(右)から細かい孔が多いメイプル(左)に素材を変更

本機ではチェリー響棒を追加し、左右に配置

バスレフポートの位置も変更している

センターユニット部には、前モデル同様に独自の高音質・高出力デジタルアンプ“DEUS(デウス)”を採用。第3世代となるDEUSは、電源部、アンプ部、それぞれのブロックをシールドし、相互干渉を排除することでピュアな音質を獲得している。またビクターエンタテイメントと共同で開発された独自の高音質化技術“K2テクノロジー”も同様に搭載する。デジタル圧縮によって欠落した音楽情報を独自のアルゴリズム処理により再生成し、DVDオーディオからDAPまで臨場感あふれる音場感を実現している。

センターユニットにはDVDビデオ・オーディオやCDの再生に対応するドライブを搭載し、MP3/WMA/WAV/JPEGのデータが記録されたDVD-R/RW、CD-R/RWの再生にも対応する。DVD-R/RWは2層ディスクにも対応する。また、本体前面部にUSB接続端子を設け、MP3/WMAの再生が可能。さらに本機では録音機能を追加し、CDからUSBへMP3録音(ビットレート数は128kbpsのみ)を行うことも可能だ。


MP3録音も可能になった
スピーカーのエンクロージャーはカラーをチェリーからダークブラウンに変更し、落ち着いた佇まいとしている。USB録音機能を追加したことにより、センターユニット部には録音インジケーターが追加されている。


右が「EX-AR3」、左が「EX-A3」のスピーカー。外観はほぼA3を踏襲している
別売りでスピーカースタンド「LS-EXA3」(¥OPEN・ペア)も用意されている。

なお本機はビクタースタジオとの共同音質チューニングを施しており、構造段階からスタジオ録音エンジニアと共同で音検証、チューニングを行ってきた。同社はアーティストの想いを伝えられるマスターテープを制作するというソフト面でのアプローチと、ソフトの感動を伝える製品作りというハード面でのアプローチの双方を連携し、“アーティストの想いを伝える”製品作りを展開していく。

【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
TEL/0120-2828-17

(Phile-web編集部)

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