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CES2009レポート

<ドルビー>3Dエンコード技術をプレス向けに初披露/ドルビープロロジックIIzを発表

公開日 2009/01/11 16:11 Phile-web編集部・伊藤
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サウスホールのエントランス前に大きく構えるドルビーブース。ブース内にはデモスペースを設置し、ドルビーTrueHD、ドルビーモバイル、ドルビーボリュームの紹介とデモのほか、ドルビーAXON、ドルビープロロジックIIzのデモも行われた。なお毎年恒例のデモディスク配布は今年は行っていない。

ホール入り口付近に位置するドルビーのブース

デモではドルビーAXONやプロロジックIIzなどが紹介された

■オンキヨーの新AVアンプにドルビープロロジックIIzが採用

ドルビープロロジックIIzは、2chソースを5.1chに生成して出力するドルビープロロジックIIを進化させ、7.1chもしくは9.1chでの再生に対応する新しいマトリクスデコード技術。ブースには今年中にオンキヨーから発売予定のドルビープロロジックIIz搭載7.1chAVアンプ「TX-SR607」の試作機が展示されている。

オンキヨーのAVアンプ新製品「TX-SR607」

「TX-SR607」はドルビーTrueHD、ドルビーデジタルプラス、ドルビープロロジックIIzに対応する

ドルビーAXONは同社が昨年発表したオンラインゲームやボイスチャット向けの技術だ。距離によって音量が変わるなどの表現が可能になり、音質自体も向上する。

会場にはドルビーボリュームを搭載した欧米向け薄型テレビも展示。既に東芝“REGZA"でドルビーボリューム搭載モデルが発売されているが、欧米市場向けのテレビに採用されるのは今回が初めてだという。

ドルビーボリュームの展示スペース。東芝“REGZA

そのほかドルビーモバイルのデモや、ドルビーヘッドホンあるいはドルビースピーカーなどの技術により、最適な音響環境を実現するドルビーサウンドルーム、ドルビーホームシアターのデモも実施。また、放送機器向けにドルビーデジタルを拡張したドルビーデジタルプラスの紹介スペースも設けてある。

ドルビーサウンドルームとドルビーシアターの展示スペース

LG電子の製品やノキアのプロトタイプを使用してドルビーモバイルON時とOFF時を比較試聴できる


ドルビーデジタルプラスの展示スペース

ドルビーフォーマット対応の機器を一斉に展示するコーナーもある

■ドルビービジョンを今年第1四半期中に提供開始

昨年のCES2008で発表し、CEATEC2008でも展示されていた独自のLEDバックライトのエリア駆動技術「ドルビーHDR(ハイダイナミックレンジ)」(関連ニュース)を搭載した液晶ディスプレイのプロトタイプを今年も出展している。

ドルビーHDR搭載液晶テレビのプロトタイプ

本機はイタリアの映像機器メーカー・SIM2社と共同開発を行ったもので、CEATEC2008の展示時よりもバージョンアップを図っている。BDメディアをソースとしてHDMIからの入力信号をリアルタイムで変換できるようになったほか、LEDの数も増やしたのだという。

なおドルビーHDRの技術のひとつであるドルビービジョンを、今年の第1四半期中に提供を開始することもアナウンスされた。

■独自の3Dエンコード技術をプレス向けに初お披露目

またドルビーは3Dコンテンツをエンコードする独自技術を開発し、CES期間中各国のプレス向けに初公開した。既存のBDプレーヤーと3D対応ディスプレイで3D再生が可能な本技術は、その汎用性の高さが最大の訴求ポイントだ。詳細については別途、ライター 折原一也氏のレポート(関連記事)でお伝えする。

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