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「Exmor」CMOSを搭載

ソニー、パノラマ撮影と1080p動画撮影対応の「DSC-HX1」を発売

公開日 2009/03/25 00:31 Phile-web編集部
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ソニーは、“Cyber-Shot”として初めて「Exmor」CMOSを搭載し、パノラマ撮影が可能な「DSC-HX1」を4月24日より発売する。価格はオープンだが、5万5千円前後での販売が予想される。

DSC-HX1

液晶面の様子

本機は、今月3日に米Sony Electronicsによって発表され、米国ラスベガスで開催されていたPMA09にも出展されていたもの(関連ニュース/会田肇氏による実機レポート)。日本国内での導入とその価格が明らかになった形だ。

「Exmor」のサイズは1/2.4型で、有効画素数は910万画素。レンズには同社独自の「ソニーGレンズ」を搭載し、広角28mmからの光学20倍ズームが可能だ。その際の望遠端は560mm相当となる。また、液晶サイズは3.0V型で、角度が自由に変えられるマルチアングル仕様だ。

液晶はマルチアングル仕様

撮影モードの選択時にはダイヤルに連動して液晶への表示も行われる

“Cyber-Shot”としては本機が初採用となるCMOSセンサー「Exmor」には、「オンチップ・カラムAD変換」と「デュアルノイズリダクション」の両機能を搭載。A/D変換部を内蔵しデジタル出力が可能なことにより、データ転送中に物理的なノイズが混入することを防いでいる。また、「Exmor」に加えて、映像処理エンジンに同社の「BIONZ」を採用することで、高画質化を図っている。

シャッターを押してからカメラを動かすことでパノラマ撮影が可能な「スイングパノラマ」機能を搭載。シャッターボタンを押してから約3秒間カメラを水平、もしくは垂直方向に動かし、その間に10fpsの高速連射で撮影した映像を、ジャイロ情報を元につなぎ合わせてパノラマ写真を生成する。シャッターを押してから画像生成までの一連の作業にかかる時間は約5秒ほどだ。

スイングパノラマ撮影選択時の液晶画面

撮影中には液晶へガイドが表示される

同機能には「スタンダード」と「ワイド」の2モードが用意されており、最大で224度の角度でのパノラマ撮影が可能。解像度は最大で7,152×1,080になる。また、スイング方向は上下左右の4方向から選択可能だ。

スイングの方向はメニューから変更可能

フルHD動画の撮影が可能な点も特徴。1080/30pでの撮影が可能で記録フォーマットにはMPEG4 AVC/H.264を採用し、ファイル形式は.mp4。1080スタンダードで4GBのメモリースティック使用時では、フルHDで約2時間22分の撮影が可能だ。

音声収録用にステレオマイクを内蔵するほか、HDMI端子も装備。ブラビアリンクにも対応しているため、同社液晶テレビ“BRAVIA”に接続して大画面での動画再生も可能だ。

本体上部の様子。音声収録用のステレオマイクなどを内蔵している

HDMI端子は側面に配置。普段はカバーで覆われている

高速処理が可能な「Exmor」を搭載したことなどにより、フル画像サイズでの秒間10コマという高速連写も実現させた。また、一般的なCMOSカメラではラインごとに露光を開始しての順次読み出し方式を採用しているため、動体撮影時に画像の歪みが生じてしまうが、全ラインで一斉に露光開始し、シャッターを押している間に順次読み込む「メカニカルシャッター」を採用することで、この問題をクリアしている。

そのほか、三脚不使用でも高画質撮影を可能にする「手持ち夜景モード」を搭載。6コマを高速連射で撮影して画像を解析し、それぞれからノイズの少ない部分を判別して1枚に重ね合わせることで、従来機に比べノイズを約半分へ減少させている。

なお、技術的にはもっと多くの枚数を重ね合わせることも可能だったとのことだが、同社では「単純に枚数を増やすだけでは大幅な画質向上につながらないことや、その分、処理にかかる時間も増えてレスポンスが悪くなることなどもあり、この枚数がベストだと判断した」という。

人物などの動体撮影時にブレを抑える「人物ブレ軽減モード」も搭載。同機能も高速連射した画像を重ね合わるというもの。同機能では、一般的な画像重ね合わせとは違い、動体の動きを見ながら高精度で重ね合わせているため、被写体ブレの抑制と低ノイズを実現させている。

また、今月13日に発売された「DSC-T900」などから新たに搭載された「おまかせオート」を本機にも搭載。そのほか、光学式手ぶれ補正や顔検出機能、スマイルシャッターなども搭載されている。

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