通期予想は据え置き
東芝、2009年度1Q決算を発表 − デジタルプロダクツ部門は黒字を確保
(株)東芝は、2009年度第1四半期の連結決算概要を発表した。売上高は1兆3,397億円と前年同期比2,784億円の減収となり、営業損失も376億円と前年の229億円に比べ損失額が拡大した。
同社では1Qの世界経済について「金融危機や実体経済の悪化により極めて厳しい経済状況が継続した」と指摘。これに伴って同社の売上高も前年同期比で減少したが、今年1月に公表した「収益改善に向けた体質改革プログラム」を推進した結果、2008年度第4四半期と比べた営業損益は364億円改善した、と説明している。
テレビやPCなどの事業を展開するデジタルプロダクツ部門については、売上高は前年同期比1,517億円減の4,926億円となったが、営業損益は84億円減にとどまり、48億円の黒字を確保した。前年度と比べた場合の減益要因はパソコン事業が主で、同社では「デジタルメディア事業が光ディスクを中心に堅調であったこと等により、部門全体として減益となったものの黒字を確保した」としている。
前年に比べて営業損益の悪化が最も激しかったのは電子デバイス部門で、システムLSI、個別半導体とも売上げが低調。さらに液層ディスプレイ事業もパソコン用を中心に減収となったほか、損益面ではNAND型フラッシュメモリーの価格下落によって赤字額が膨らんだ。
なお2009年度通期の業績見通しについては、売上高が前年度比1,455億円増の6兆8,000億円、営業黒字についても3,502億円増の1,000億円と、5月8日に公表した予想を据え置いた。
同社では1Qの世界経済について「金融危機や実体経済の悪化により極めて厳しい経済状況が継続した」と指摘。これに伴って同社の売上高も前年同期比で減少したが、今年1月に公表した「収益改善に向けた体質改革プログラム」を推進した結果、2008年度第4四半期と比べた営業損益は364億円改善した、と説明している。
テレビやPCなどの事業を展開するデジタルプロダクツ部門については、売上高は前年同期比1,517億円減の4,926億円となったが、営業損益は84億円減にとどまり、48億円の黒字を確保した。前年度と比べた場合の減益要因はパソコン事業が主で、同社では「デジタルメディア事業が光ディスクを中心に堅調であったこと等により、部門全体として減益となったものの黒字を確保した」としている。
前年に比べて営業損益の悪化が最も激しかったのは電子デバイス部門で、システムLSI、個別半導体とも売上げが低調。さらに液層ディスプレイ事業もパソコン用を中心に減収となったほか、損益面ではNAND型フラッシュメモリーの価格下落によって赤字額が膨らんだ。
なお2009年度通期の業績見通しについては、売上高が前年度比1,455億円増の6兆8,000億円、営業黒字についても3,502億円増の1,000億円と、5月8日に公表した予想を据え置いた。