IFA2009レポート
ケンウッド最新“K-Seies”はiPodデジタル再生対応 − デザインスピーカーも参考出展
高音質を訴求するオーディオシステム“K-series”の新ラインナップを披露。限りなく原音に近づけたサウンドクオリティ、iPod対応など高機能を付加し、ユーザーの生活シーンにマッチしたラインナップを提案している。
オーディオシステム「K-Series」
「K-821DV」はDVD/CDの再生に対応するセンターユニットを採用。汎用の2chスピーカーやヘッドホンで高品位なフロントサラウンドが楽しめるサラウンド技術「DTS Surround Sensation」を搭載し、単体で本格的なサラウンドも楽しめる。天面にはiPodドックを搭載し、iPodのデジタル再生に対応している。隣にはUSB端子も搭載。ヨーロッパでは2010年2月の発売を予定しており、500ユーロ前後の価格を想定している。
「K-521」もiPodのデジタル再生が楽しめる高音質システムオーディオ。本機はCD再生に特化している。カラーバリエーションはシルバーとブラック。ヨーロッパでは今年の11月から399ユーロ前後で発売を予定している。なお、いずれの新製品も日本国内での販売については、今のところまだ検討段階にあるという。
一体型オーディオシステム「K-323」は、国内でも好評発売中の「U-K323」(関連ニュース)のヨーロッパモデル。高剛性アルミ材の筐体にデジタルアンプ、CDプレーヤー、スピーカー、FM/AMチューナーを内蔵する。本機も「DTS Surround Sensation」を搭載している。本体にUSB端子を装備しており、MP3/WMA/AAC(DRM非対応)の再生に対応する。同社の別売iPod Dock「PAD-iP7」とつないでiPodのソースを楽しむこともできる。アンプの実用最大出力は20W+20W。プリ段とパワー段をそれぞれデジタル構成とした「フルデジタルプロセッシング」を採用する。カラーバリエーションはシルバーとブラック。ブラックモデルはフロントパネルも真っ黒なカラーリングとしており、国内モデルをアレンジしてヨーロピアンテイストに仕上げている。
壁掛けもできるスリム・オーディオシステム「C-Series」
薄型の筐体で、壁掛け対応など設置性能も高めた一体型オーディオシステム“C-Series”。IFAでは3つのラインナップを新製品として紹介している。
フラグシップの「C-616DV」はDVD/CD、ラジオの再生が楽しめるスタイリッシュなオーディオシステム。本体フロントパネルに再生中のディスクを縦にセットするデザインを採用。ブルーのLEDがスタイリッシュな音楽リスニングを演出。全体はモノトーンのカラーリングとしている。センターユニットとセパレートして設置できる2Wayタイプのスピーカーがセットになっている。本機専用設計のiPod Dockも付属。Dockには映像出力用にコンポーネント色差端子も搭載されている。USBメモリーやSDカードに保存したMP3/WMAの音源ファイルの再生も可能。アンプの実用最大出力は20W+20W。HDMI端子やサブウーファー出力、ヘッドホン出力も備える。ヨーロッパでの予定売価は299ユーロ。
「C-515BT」は携帯電話やPCなどBluetooth対応機器の音楽データを伝送・再生可能な一体型オーディオシステム。A2DP/AVRCPの両プロファイルに対応する。アンプの実用最大出力は20W+20W。2Wayタイプのセパレート可能なスピーカーと、CD、ラジオ、USB/SDカードのMP3/WMA音源が楽しめる。iPod Dockも付属する。
「C-313」はシリーズのスタンダードモデル。CD再生が可能なセンターユニットに、上位機よりもコンパクトな筐体のフルレンジスピーカーがセットになっており、それぞれをセパレートして設置できる。アンプの実用最大出力は10W+10W。USB/SDカードのMP3/WMA音源も楽しめる。
BDエンターテインメントをサポートするエントリーAVアンプ
ケンウッドは昨年のIFA2008にてHDオーディオのデコーダーを搭載した7.1ch対応AVアンプを発表した(関連ニュース)。今年はエントリークラスのラインナップをリニューアルし、BDエンターテインメント時代の到来に万全の構えを整えた。
「KRF-6400D」は6ch対応のAVアンプ。最大出力は130W×6。リピーター機能付HDMI出力端子を入力2/出力1系統装備。ドルビーデジタル/DTSデコーダーを搭載するが、HDオーディオのデコードは行えない。マルチチャンネルのリニアPCM入力には対応しているので、HDオーディオを楽しむにはデコーダーを内蔵したBDプレーヤーやレコーダーとHDMIで接続すればよい。
音声系では「ピュアオーディオモード」機能を装備。ディスプレイ消灯とアナログ映像回路を停止を行い、映像回路からのパルスノイズの混入を防ぐことによって高純度な信号伝送を実現する。自動音場補正機能も搭載する。カラーバリエーションはブラックとシルバー。
「KRF-V5450D」は5.1ch対応のAVアンプ。最大出力は130W×5。リピーター機能付HDMI出力端子を搭載する。ドルビーデジタル/DTSデコーダーを搭載、HDオーディオのデコードは行えないが、マルチチャンネルのリニアPCM入力に対応している。「ピュアオーディオモード」機能も装備する。ヨーロッパ向けには5.1chスピーカーパッケージ「KS-1300HT-B」、サブウーファー「SW-20HT-BK」との組み合わせによる推奨パッケージの用途も提案している。
デザインスピーカー
オーディオ製品の既成概念を取り払って、「今までに無かったような美しいフォルムに音と光の融合を実現した」という、照明器具のスペシャリストであるオーデリック社とのコラボによって誕生したガラススタンドスピーカーシステムとK-series「R-K711」との組み合わせを紹介。スピーカーの高音質技術はケンウッドの提供によるもので、部屋の天井へのインストールなど新たなオーディオリスニングの楽しみ方を提案するモデルだ。イルミネーションスタンドの色を青と白でオプションとして用意しており、スピーカー本体の下に敷くスタンドを交換して楽しむこともできる。
今春にイタリアのミラノで開催されたデザインイベント「ミラノサローネ」にも出展された、デザインスピーカーのコンセプトモデルも展示(関連ニュース)。世界で活躍するインテリアデザイナー クラウディオ・コルッチ氏とのコラボレーション作品である、オブジェと音が融合したスピーカー「squeezophone360°」や、ケンウッドデザイン独自開発のプロトタイプモデルとなる「HIBACHI」、「HUG」の2モデルも展示する。
取材に訪れた日には、「HUG」に代表されるケンウッドの画期的なスピーカーのデザインを手がける(株)ケンウッド デザインから、会場に説明のため訪れていた取締役 アドバンスドデザイン 国際担当のファビアン・グレゴアール氏にお話をうかがうことができた。
「HUG」の発表後の反応は上々であるとグレゴアール氏は語る。「アパレルブランドからコラボレーションのお誘いをいただいたり、著名博物館からインスタレーションの引き合いもあり、高い関心が寄せられていることを実感している」という。HUGは“抱えて聴く”というコンセプトを打ち出したスピーカー。実際に本体を抱いてみると、振動とともに音楽を体で聴く感覚が楽しめる。グレゴアール氏は「これを抱きながら体感ゲームを楽しんだり、自由な発想で音楽とコミュニケーションして欲しいスピーカー」と、本機の魅力をアピールする。
デジタルオーディオとの親和性を高めるカーエレクトロニクス
Bluetooth対応の携帯電話やモバイルコミュニケーションツールの普及率が高いヨーロッパ市場のニーズに応えるべく、同社ではBluetooth対応のカーAVのラインナップを今年さらに拡充させる。iPodなどポータブルオーディオや大容量記録メディアとの接続性、簡単操作で楽しめるオーディオリスニング性能も強化の対象とされている。大量の音楽コンテンツから素早い楽曲検索を可能とする「Music Search」の機能が多くのモデルに採用されていることも高い支持を集めているポイントだ。
IFA2009では今春発売された全ラインナップを一堂に展示している。またAV一体型カーナビゲーションは、5.1ch DSPなどのオーディオ機能のほか、iPodとのデジタル接続にも対応。新モデルでは高音質、ナビゲーション機能の更なる強化も図っている。
またヨーロッパでのエレクトロニクス分野における最も権威ある製品賞のひとつである「EISA(European Imaging and Sound Association)アワード」の2009-2010年間 各部門最優秀賞を受賞したカーナビゲーション「DNX9240BT」、カーデジタルアンプ「KAC-X4D」も出展。
「DNX9240BT」はワイドVGAスクリーンを採用し、一層の高画質を実現。音声認識コントロール機能も搭載し、声によるAV機能操作やBluetooth操作、およびナビゲーション操作を可能にしている。パネル上部を手前にアングル調整できる「Reverse Tilt」構造の7インチ電動パネルを搭載したハイエンドモデルと、6.1 インチの固定パネルを搭載したスタンダードモデルが紹介されている。
「KAC-X4D」はフルレンジD-Class対応のデジタルアンプ。優れた効率性能と省スペース、大容量パワーを実現している。
オーディオシステム「K-Series」
「K-821DV」はDVD/CDの再生に対応するセンターユニットを採用。汎用の2chスピーカーやヘッドホンで高品位なフロントサラウンドが楽しめるサラウンド技術「DTS Surround Sensation」を搭載し、単体で本格的なサラウンドも楽しめる。天面にはiPodドックを搭載し、iPodのデジタル再生に対応している。隣にはUSB端子も搭載。ヨーロッパでは2010年2月の発売を予定しており、500ユーロ前後の価格を想定している。
「K-521」もiPodのデジタル再生が楽しめる高音質システムオーディオ。本機はCD再生に特化している。カラーバリエーションはシルバーとブラック。ヨーロッパでは今年の11月から399ユーロ前後で発売を予定している。なお、いずれの新製品も日本国内での販売については、今のところまだ検討段階にあるという。
一体型オーディオシステム「K-323」は、国内でも好評発売中の「U-K323」(関連ニュース)のヨーロッパモデル。高剛性アルミ材の筐体にデジタルアンプ、CDプレーヤー、スピーカー、FM/AMチューナーを内蔵する。本機も「DTS Surround Sensation」を搭載している。本体にUSB端子を装備しており、MP3/WMA/AAC(DRM非対応)の再生に対応する。同社の別売iPod Dock「PAD-iP7」とつないでiPodのソースを楽しむこともできる。アンプの実用最大出力は20W+20W。プリ段とパワー段をそれぞれデジタル構成とした「フルデジタルプロセッシング」を採用する。カラーバリエーションはシルバーとブラック。ブラックモデルはフロントパネルも真っ黒なカラーリングとしており、国内モデルをアレンジしてヨーロピアンテイストに仕上げている。
壁掛けもできるスリム・オーディオシステム「C-Series」
薄型の筐体で、壁掛け対応など設置性能も高めた一体型オーディオシステム“C-Series”。IFAでは3つのラインナップを新製品として紹介している。
フラグシップの「C-616DV」はDVD/CD、ラジオの再生が楽しめるスタイリッシュなオーディオシステム。本体フロントパネルに再生中のディスクを縦にセットするデザインを採用。ブルーのLEDがスタイリッシュな音楽リスニングを演出。全体はモノトーンのカラーリングとしている。センターユニットとセパレートして設置できる2Wayタイプのスピーカーがセットになっている。本機専用設計のiPod Dockも付属。Dockには映像出力用にコンポーネント色差端子も搭載されている。USBメモリーやSDカードに保存したMP3/WMAの音源ファイルの再生も可能。アンプの実用最大出力は20W+20W。HDMI端子やサブウーファー出力、ヘッドホン出力も備える。ヨーロッパでの予定売価は299ユーロ。
「C-515BT」は携帯電話やPCなどBluetooth対応機器の音楽データを伝送・再生可能な一体型オーディオシステム。A2DP/AVRCPの両プロファイルに対応する。アンプの実用最大出力は20W+20W。2Wayタイプのセパレート可能なスピーカーと、CD、ラジオ、USB/SDカードのMP3/WMA音源が楽しめる。iPod Dockも付属する。
「C-313」はシリーズのスタンダードモデル。CD再生が可能なセンターユニットに、上位機よりもコンパクトな筐体のフルレンジスピーカーがセットになっており、それぞれをセパレートして設置できる。アンプの実用最大出力は10W+10W。USB/SDカードのMP3/WMA音源も楽しめる。
BDエンターテインメントをサポートするエントリーAVアンプ
ケンウッドは昨年のIFA2008にてHDオーディオのデコーダーを搭載した7.1ch対応AVアンプを発表した(関連ニュース)。今年はエントリークラスのラインナップをリニューアルし、BDエンターテインメント時代の到来に万全の構えを整えた。
「KRF-6400D」は6ch対応のAVアンプ。最大出力は130W×6。リピーター機能付HDMI出力端子を入力2/出力1系統装備。ドルビーデジタル/DTSデコーダーを搭載するが、HDオーディオのデコードは行えない。マルチチャンネルのリニアPCM入力には対応しているので、HDオーディオを楽しむにはデコーダーを内蔵したBDプレーヤーやレコーダーとHDMIで接続すればよい。
音声系では「ピュアオーディオモード」機能を装備。ディスプレイ消灯とアナログ映像回路を停止を行い、映像回路からのパルスノイズの混入を防ぐことによって高純度な信号伝送を実現する。自動音場補正機能も搭載する。カラーバリエーションはブラックとシルバー。
「KRF-V5450D」は5.1ch対応のAVアンプ。最大出力は130W×5。リピーター機能付HDMI出力端子を搭載する。ドルビーデジタル/DTSデコーダーを搭載、HDオーディオのデコードは行えないが、マルチチャンネルのリニアPCM入力に対応している。「ピュアオーディオモード」機能も装備する。ヨーロッパ向けには5.1chスピーカーパッケージ「KS-1300HT-B」、サブウーファー「SW-20HT-BK」との組み合わせによる推奨パッケージの用途も提案している。
デザインスピーカー
オーディオ製品の既成概念を取り払って、「今までに無かったような美しいフォルムに音と光の融合を実現した」という、照明器具のスペシャリストであるオーデリック社とのコラボによって誕生したガラススタンドスピーカーシステムとK-series「R-K711」との組み合わせを紹介。スピーカーの高音質技術はケンウッドの提供によるもので、部屋の天井へのインストールなど新たなオーディオリスニングの楽しみ方を提案するモデルだ。イルミネーションスタンドの色を青と白でオプションとして用意しており、スピーカー本体の下に敷くスタンドを交換して楽しむこともできる。
今春にイタリアのミラノで開催されたデザインイベント「ミラノサローネ」にも出展された、デザインスピーカーのコンセプトモデルも展示(関連ニュース)。世界で活躍するインテリアデザイナー クラウディオ・コルッチ氏とのコラボレーション作品である、オブジェと音が融合したスピーカー「squeezophone360°」や、ケンウッドデザイン独自開発のプロトタイプモデルとなる「HIBACHI」、「HUG」の2モデルも展示する。
取材に訪れた日には、「HUG」に代表されるケンウッドの画期的なスピーカーのデザインを手がける(株)ケンウッド デザインから、会場に説明のため訪れていた取締役 アドバンスドデザイン 国際担当のファビアン・グレゴアール氏にお話をうかがうことができた。
「HUG」の発表後の反応は上々であるとグレゴアール氏は語る。「アパレルブランドからコラボレーションのお誘いをいただいたり、著名博物館からインスタレーションの引き合いもあり、高い関心が寄せられていることを実感している」という。HUGは“抱えて聴く”というコンセプトを打ち出したスピーカー。実際に本体を抱いてみると、振動とともに音楽を体で聴く感覚が楽しめる。グレゴアール氏は「これを抱きながら体感ゲームを楽しんだり、自由な発想で音楽とコミュニケーションして欲しいスピーカー」と、本機の魅力をアピールする。
デジタルオーディオとの親和性を高めるカーエレクトロニクス
Bluetooth対応の携帯電話やモバイルコミュニケーションツールの普及率が高いヨーロッパ市場のニーズに応えるべく、同社ではBluetooth対応のカーAVのラインナップを今年さらに拡充させる。iPodなどポータブルオーディオや大容量記録メディアとの接続性、簡単操作で楽しめるオーディオリスニング性能も強化の対象とされている。大量の音楽コンテンツから素早い楽曲検索を可能とする「Music Search」の機能が多くのモデルに採用されていることも高い支持を集めているポイントだ。
IFA2009では今春発売された全ラインナップを一堂に展示している。またAV一体型カーナビゲーションは、5.1ch DSPなどのオーディオ機能のほか、iPodとのデジタル接続にも対応。新モデルでは高音質、ナビゲーション機能の更なる強化も図っている。
またヨーロッパでのエレクトロニクス分野における最も権威ある製品賞のひとつである「EISA(European Imaging and Sound Association)アワード」の2009-2010年間 各部門最優秀賞を受賞したカーナビゲーション「DNX9240BT」、カーデジタルアンプ「KAC-X4D」も出展。
「DNX9240BT」はワイドVGAスクリーンを採用し、一層の高画質を実現。音声認識コントロール機能も搭載し、声によるAV機能操作やBluetooth操作、およびナビゲーション操作を可能にしている。パネル上部を手前にアングル調整できる「Reverse Tilt」構造の7インチ電動パネルを搭載したハイエンドモデルと、6.1 インチの固定パネルを搭載したスタンダードモデルが紹介されている。
「KAC-X4D」はフルレンジD-Class対応のデジタルアンプ。優れた効率性能と省スペース、大容量パワーを実現している。