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あす10月30日オープン

“家電維新”は起きるか − ヤマダ電機「LABI1 日本総本店 池袋」を見てきた

公開日 2009/10/29 17:58 Phile-web編集部
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ヤマダ電機の新たな都市型店舗「LABI1 日本総本店 池袋」が、あす10月30日(金)午前10時にオープンする。本日、記者向けの事前説明会が開催された。

右が「LABI1 日本総本店 池袋」。道路を挟んだ向かい側にビックカメラ本店が見える

旧三越池袋店の土地と建物を購入し、急ピッチで家電量販店に作り替えた。売り場構成は地下2階から地上6階までで、地下2階では日用品や医薬品、加工品、化粧品などを販売。地下1階では書籍や雑誌も販売する。さらに7階にはレストランフロア、屋上にはフットサルコートも用意される。単なる家電量販店の域を超え、GMSとしての本格展開もにらんだ構成と捉えることができる。店舗面積は約7,000坪で、同社の都市型店舗「LABI1」の中でも最大級となる。

同社は2007年7月、ビックカメラ本店の2軒隣という立地に「LABI池袋」をオープンさせた。今回の日本総本店の出店により、これまでのLABI池袋は、携帯電話やモバイルPC、ゲーム、おもちゃなどを中心とした店舗「LABI1 池袋モバイルドリーム館」にリニューアルし、11月6日にオープンする。両店がビックカメラ本店を取り囲む恰好となる。迎え撃つ恰好のビックカメラは、10月22日に池袋3店舗を同時にリニューアルし、「ビックカメラ アウトレット」も新たに出店した(関連ニュース)。

ヤマダ電機は今回の日本総本店の出店をアナウンスしたニュースリリースで「家電維新! この店を見ずして、家電は語れない!」「山手線の家電激戦区の一つである池袋が家電の聖地と化す」などと説明しており、池袋の家電量販店間の争いは、今後さらに激しさを増すと予想される。

記者会見の中で、同社 代表取締役社長 兼 代表執行役員COOの一宮忠男氏は、「7,000坪という面積はヤマダ電機の中で最大規模であるだけでなく、家電量販店の中でもトップクラス」と説明。「ここに来れば日本の家電がすべてわかると自負している。これまでのTechランドやLABI1のすべてのノウハウをつぎこんだ。『この店を見ずして家電は語れない』というのが日本総本店のコンセプトだ」と胸を張った。

同社 代表取締役社長 兼 代表執行役員COOの一宮忠男氏

一宮氏が日本総本店のポイントとして挙げたのは4点。「1つは150万点という、世界最大級の品揃えを持っていること。2つめは新製品をいち早く体験できることはもちろん、全製品について丁寧な説明を行うこと。3つめは他店を圧倒するポイント制度と価格。4つめはエコ商品を多数取りそろえたことだ。これらを実現することで、もともとのLABIのコンセプトにマッチした店舗になったと考えている。ヤマダならではの店舗構成、品揃え、サービスをぜひ体感していただきたい」と述べた。

池袋という立地に日本総本店を出店したねらいについては、「2年3ヶ月前にLABI池袋をオープンさせたが、これが順調に推移したことがあり、中核となるマーケットだという思いがあった。ニューファミリー、若者、高齢者などあらゆる世代が集っているし、乗降客数も270万人で、日本で2番目と聞いている。それだけのマーケットがあるのなら展開するのが流通業の責務だ」と説明した。

売上げ目標については「池袋モバイルドリーム館とあわせて、年間800億円を1年目から達成できると考えている」とし、「秋葉原や新宿に展開している量販店さんの売上げは、それぞれ年間1,000億円弱と聞いている。ならば我々にできないはずはない。これまでのノウハウや、郊外型店舗と組み合わせたスケールメリットを活かして運営していく」と強い自信を見せた。

■本や薬、化粧品まで購入できる

記者会見のあと、日本総本店の内覧会が行われた。全体的に、什器の高さが130cm程度に抑えられているため、フロア全体を見渡すことができ、開放感のある店舗構成になっている。

地下2階。生活雑貨などが大量に置かれている

薬の相談カウンターも用意

地下2階では化粧品や医薬品、食料品などを販売されている。化粧品の相談カウンターや調剤受付カウンターなどもあり、これまでのヤマダ電機のイメージを覆す構成になっている。地下1階には理美容器具や照明器具、書籍、雑誌などが置かれている。LED電球コーナーも大々的に展開し、メーカーごとの特徴をわかりやすく説明したパネルが用意されている。

1階はテレビとBD/DVDレコーダーのみを展示。約300アイテムを取りそろえているという。12月に発売されるCELL REGZAも展示されており、その画質や機能を実際に確かめることが可能。またパナソニックの103インチのプラズマテレビも実物を見ることができる。さらに、各社のリンク機能を紹介するコーナーも設けられており、リンク機能でどのようなことができるのか、実際に体験することが可能となっている。

1階のテレビコーナーでは約300アイテム販売している

発売前のCELL REGZAも見ることができる

2階は携帯電話やデジタルカメラのほか、ピュアオーディオ機器やヘッドホン、オーディオアクセサリー類なども展開。ヘッドホンは5〜10万円クラスの高額製品も多数取りそろえているほか、オーディオについてもリスニングルームが用意されているため、実際に音質を確認することができる。また、ケーブルやプラグ、インシュレーターなどオーディオアクセサリー類のラインナップもかなり豊富だ。

オーディオリスニングルーム

AVアンプや小型スピーカーなども大量に展示


オーディオアクセサリー類も大量に展示している

高級ヘッドホンも展示している

PCについては、3階で主に法人向けのソリューション、4階でコンシューマー向けの製品を販売。また5階は白物家電コーナーとなっており、方得な製品を展示しているだけでなく、エアコンの体験コーナーや掃除機の体験コーナー、調理実演コーナー、まとめ買い用のコンシェルジュコーナーなど、製品選びをサポートする様々なコーナーが用意されている。

掃除機の体験コーナー。4畳半のブースを4つ用意している

6階にはブランド品やおもちゃ、BD/DVD/CDソフトなどが並ぶ。また子供用の遊具を揃えた「キッズアイランド」コーナーや、眼鏡店「ジンズ」なども入店している。その上の7階は、首都圏のLABIとして初めて展開したというレストランエリア。なお、レストランでの支払いにもヤマダのポイントが利用できる。さらに、屋上にはフットサル専用コート「adidas FUTSAL PARK」を用意している。

「キッズアイランド」コーナー

6階にはBDソフトもズラリと並ぶ


首都圏では初めてとなるレストランエリアも展開

屋上のフットサルコート

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