リコー、“ユニット交換式カメラシステム”採用のコンパクトカメラ「GXR」を発売
今回発売される製品の内容は下記の通り。
・「GXR」<ボディ>/¥OPEN(予想実売価格50,000円前後)
・「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」<カメラユニット>/¥OPEN(予想実売価格75,000円前後)
・「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」<カメラユニット>/¥OPEN(予想実売価格40,000円前後)
新製品「GXR」はボディ自体に撮像素子を搭載していない代わりに、“カメラユニット”とよばれる外付けのユニット部に「レンズ・撮像素子・画像処理エンジン」を一体化し、スライドイン・マウント方式によりボディに着脱することでレンズ交換ができ、様々な写真表現が楽しめる“ユニット交換式カメラシステム”を採用している。同社では「レンズ交換ができるデジタルカメラで、世界最小・最軽量のデジタルカメラ」を本機のコンセプトとしてうたっている。
本日同社が開催した新製品発表会には、パーソナルマルチメディアカンパニー プレジデントの湯浅一弘氏が登壇し、新製品の詳しい内容を説明した。

(株)リコー 湯浅一弘氏
同社としては、将来は“カメラユニット”の優れた拡張性を発展させていくことで、交換用レンズだけでなく、「フォトプリンター」「フォトビューワー」「マイクロプロジェクター」「データストレージ」「GPS」などの機能を本機に持たせていくことも可能であるとしている。
カメラ本体はJPEG/RAW形式の静止画、AVI形式の動画撮影に対応。記録媒体はSDHC/SDメモリーカード。背面には3.0型92万画素VGA液晶モニターを搭載する。本体にフラッシュも内蔵しているが、別途オプションとして販売される外部フラッシュ「GF-1」や、92万画素の液晶ビューファインダー「VF-2」など、豊富なアクセサリーの組み合わせにも対応する。
本体のデザインはGRシリーズ(関連ニュース)にも採用されたマグネシウムダイキャストを外装に使用。表面には耐蝕性のある梨地塗装を施し、堅牢かつ軽量なホールド性に優れたボディとしている。本体背面には「DIRECT」ボタンを設け、高度な撮影設定が素速く行えるようになっている。また8方向十字ボタン、3箇所の枚セッティング、ADJレバー、ファンクションボタンなどを配置して操作性も高めている。
撮影補助機能には、AEモードとしてプログラムシフト/シャッタースピード優先/絞り優先モードを搭載する。画像設定のカスタマイズは9段階で行え、多彩な画づくりが可能。暗所撮影はISO3200対応としている。
カメラユニット「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」は23.6×15.7mm(APS-Cサイズ)の約1,230万画素CMOSセンサーを搭載する。画像処理エンジン「GR ENGINE III」との組み合わせで滑らかな階調性を備えた低ノイズな高画質画像の撮影を実現している。レンズは新開発の8群9枚構成による「GR LENS」を搭載。各種収差を徹底補正し、コンパクトながらフローティング機構を採用したマクロレンズとしている。無限遠から最大撮影倍率1/2倍のマクロ撮影まで広く優れた描写力を実現している。本ユニット装着時は1,280×720pのHD動画撮影も楽しめる。
同じ本機対応のカメラユニット「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」は、新規プロセスの採用により高感度特性を向上させた1/1.7型約1,000万画素のCCDを搭載。画像処理エンジンは「Smooth Imaging Engine IV」。レンズ部は24mm~72mmの3倍ズーム対応ワイドレンズ。特殊低分散レンズを含む7群11枚構成とし、小型化と優れた描写力を両立させた仕様としている。本ユニット装着時は最大640×480pの動画撮影が可能。手ブレを軽減するイメージセンサーシフト方式の手ブレ補正機能も搭載する。
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