2011年に3D映像配信サービスをスタート
<IFA2010>パナソニック プレスカンファレンス − 欧州でコンシューマ向け3Dカムコーダーを10月に発売
パナソニックのプレスカンファレンス会場には全54台の3Dプラズマテレビが並べられ、壇上の発表内容を3D同時中継しながらのプレゼンテーションとデモンストレーションが行われた。
始めにパナソニック・ヨーロッパ、チェアマン・CEOのLaurant Abadie氏が登壇。欧州市場におけるパナソニックのビジネス戦略を説明した。同社の2010年第一四半期のビジネスに関しては「経済的に困難な状況の中にありながら、昨年比で135%のグローバルセールスの伸びを記録できた」とした。またヨーロッパでも同期昨年比で134%の成長を遂げたという。CE市場におけるヨーロッパでのトータルセールスについては「3Dを中心とした先端商品群が牽引し、。6月10日時点で11.7%のマーケットシェアを獲得している」と報告した。
2018年に向けた中期のスローガンについてはエレクトロニクス産業界における「グリーンイノベーションのNo.1カンパニー」を目指すことを宣言。“eco idea's”を基本理念に掲げたライフスタイルを提案するとともに、同社製品の30%の売り上げをエコレーベルプロダクトで実現することを目指す。エコ提案商品を中心に、350万トンのCO2削減への貢献目標も掲げる。またエコロジー教育へのサポートにも力を入れるという。さらに製造現場においてもリサイクル率を高め、ヨーロッパの各拠点でCO2削減プログラムを実施する。
また日本国内でもモデルケースを紹介している「エコアイデアハウス」による、「CO2±0(ゼロ)」のくらしを提案するホームエナジーマネージメントシステム(HEMS)をヨーロッパ市場に提案する。
オーディオビジュアル製品についてAbadie氏は「3Dがビジネスの中心になる」と宣言。ヨーロッパでは8月にプロフェッショナル用3Dカムコーダーを商品化し、市場投入を実現したが、コンシューマー向けのAVCHDフォーマットによるフルHD撮影に対応する3Dカムコーダーも10月から、ヨーロッパで発売することを明らかにした。
発表された製品は日本国内でも7月末に発表された3Dカムコーダー「HDC-TM750」と、3Dコンバージョンレンズ「VW-CLT1」のヨーロッパモデル。製品の特徴はパナソニック(株)AVCネットワークス社ムービーBU長の名倉誠氏が説明を行った。
名倉氏は「コンシューマーがプライベートシーンを3Dで撮れる製品が誕生した。高品位な3D撮影と、優れた操作性、コンパクトでスタイリッシュなデザインを実現している」と紹介。カムコーダー「HDC-SDT750」、コンバージョンレンズ「VW-CLT1」ともにヨーロッパでは10月から発売される。会場では3Dカムコーダーで撮影した動画をビエラで再生するデモも行われた。
続いて3Dに関連するビジネス計画を同社映像・ディスプレイデバイス事業グループ テレビBU長の上原宏敏氏が紹介した。
パナソニックは昨年のIFA2009のブースでは、映画『アバター』と組んだ3Dプロモーションも話題をよんだ。続けて今年の2月にはヨーロッパ市場向けに3DテレビとBlu-ray 3D再生対応のプレーヤーを発表し、5月にはテニスの全仏オープン「ローラン・ギャロ」の映像を3Dで収録し、ヨーロッパのパナソニック製品を展示するテナントショップでデモ展示を行うなど、精力的に3D関連のプロモーション活動を展開している。また7月からは米国、日本国内でも紹介された152V型の3D表示対応4K2Kプラズマディスプレイ(関連ニュース)の受注をヨーロッパでも開始した。なお今回のIFA2010会場ではフランスの放送局「EURO SPORT」との協業により、北米で開催されている「USオープンテニス」の大会の模様を3Dでライブ放送するデモンストレーションも計画されている。
同社の3D商品戦略について、上原氏は「3Dのコンシューマ向けカムコーダーをラインナップに加えて、クリスマス商戦に勢いを付けて乗り込みたい」と意気込む。
プラズマテレビは3D対応の「VT20シリーズ」の65V/50V型をヨーロッパ各地でも展開しているが、新たに46V/42V型モデルを導入する。ともに2D/3Dリアルタイム変換機能やオプションのワイヤレスアダプタによるワイヤレス接続機能、欧米で展開するIPTVサービス「VIERA CAST」に対応し、2本の3Dメガネを同梱する。本機に加えてワイヤレス機能などを省略した普及モデルの「GT20シリーズ」42V型も新たに発売される。上原氏は「ヨーロッパでも3D映像だけでなく、2Dも高画質に楽しめるメリットを訴求し人気を集めている」という。またBlu-ray 3D対応のプレーヤー「DMP-BDT100」や、3D再生BDプレーヤーをセットにした5.1chシアターシステム3機種も発売される。10月から3サイズの3Dメガネも単品販売される。
同社ではまた、Blu-ray 3Dタイトルの普及拡大拡大を図るため、同社3Dテレビの購入者に「ICE AGE 3」「Coraline」のBlu-ray 3Dタイトルを無料でバンドルするキャンペーンも2011年の4月から5月の期間中に展開する。
3Dゲームについては、NVIDIA社とのコラボレーションをスタートさせ、10月に約400タイトルの3Dゲームを市場に投入する計画が発表された。NVIDIAの3Dテクノロジーを採用するパソコンを3D対応のVIERAにつなぎ、コンテンツを楽しむスタイルを提案する。またゲームコンテンツプロバイダのUBISOFT社とパートナーシップを提携し、3Dゲームを開発していく計画も明らかにされた。
さらに3D対応のIPTVサービスもヨーロッパで2011年からのスタートが計画されているという。「VIERA CAST」をプラットフォームに、ハリウッドメジャーの映画コンテンツなど、3D作品をそろえて配信を行う。ヨーロッパではAcetrax社とパートナーシップを組み、人気3Dコンテンツを揃えていく計画だ。さらに将来的には「VIERA CATS」をベースにした3D対応のeコマースやIPサイネージ、ゲーム、コミュニケーションツールの展開についても構想があると上原氏は付け加える。
ハイビジョンの3D放送に関しては、フランスのスポーツ専門チャンネル「EURO SPORT」との協業により、2011年の全仏オープン「ローラン・ギャロ」の試合の模様を、エンドユーザー向けに3D放送する計画も発表された。上原氏は「ヨーロッパのコンシューマー向けに、3Dバリューチェーンを精力的に提案していきたい」と結んだ。
始めにパナソニック・ヨーロッパ、チェアマン・CEOのLaurant Abadie氏が登壇。欧州市場におけるパナソニックのビジネス戦略を説明した。同社の2010年第一四半期のビジネスに関しては「経済的に困難な状況の中にありながら、昨年比で135%のグローバルセールスの伸びを記録できた」とした。またヨーロッパでも同期昨年比で134%の成長を遂げたという。CE市場におけるヨーロッパでのトータルセールスについては「3Dを中心とした先端商品群が牽引し、。6月10日時点で11.7%のマーケットシェアを獲得している」と報告した。
2018年に向けた中期のスローガンについてはエレクトロニクス産業界における「グリーンイノベーションのNo.1カンパニー」を目指すことを宣言。“eco idea's”を基本理念に掲げたライフスタイルを提案するとともに、同社製品の30%の売り上げをエコレーベルプロダクトで実現することを目指す。エコ提案商品を中心に、350万トンのCO2削減への貢献目標も掲げる。またエコロジー教育へのサポートにも力を入れるという。さらに製造現場においてもリサイクル率を高め、ヨーロッパの各拠点でCO2削減プログラムを実施する。
また日本国内でもモデルケースを紹介している「エコアイデアハウス」による、「CO2±0(ゼロ)」のくらしを提案するホームエナジーマネージメントシステム(HEMS)をヨーロッパ市場に提案する。
オーディオビジュアル製品についてAbadie氏は「3Dがビジネスの中心になる」と宣言。ヨーロッパでは8月にプロフェッショナル用3Dカムコーダーを商品化し、市場投入を実現したが、コンシューマー向けのAVCHDフォーマットによるフルHD撮影に対応する3Dカムコーダーも10月から、ヨーロッパで発売することを明らかにした。
発表された製品は日本国内でも7月末に発表された3Dカムコーダー「HDC-TM750」と、3Dコンバージョンレンズ「VW-CLT1」のヨーロッパモデル。製品の特徴はパナソニック(株)AVCネットワークス社ムービーBU長の名倉誠氏が説明を行った。
名倉氏は「コンシューマーがプライベートシーンを3Dで撮れる製品が誕生した。高品位な3D撮影と、優れた操作性、コンパクトでスタイリッシュなデザインを実現している」と紹介。カムコーダー「HDC-SDT750」、コンバージョンレンズ「VW-CLT1」ともにヨーロッパでは10月から発売される。会場では3Dカムコーダーで撮影した動画をビエラで再生するデモも行われた。
続いて3Dに関連するビジネス計画を同社映像・ディスプレイデバイス事業グループ テレビBU長の上原宏敏氏が紹介した。
パナソニックは昨年のIFA2009のブースでは、映画『アバター』と組んだ3Dプロモーションも話題をよんだ。続けて今年の2月にはヨーロッパ市場向けに3DテレビとBlu-ray 3D再生対応のプレーヤーを発表し、5月にはテニスの全仏オープン「ローラン・ギャロ」の映像を3Dで収録し、ヨーロッパのパナソニック製品を展示するテナントショップでデモ展示を行うなど、精力的に3D関連のプロモーション活動を展開している。また7月からは米国、日本国内でも紹介された152V型の3D表示対応4K2Kプラズマディスプレイ(関連ニュース)の受注をヨーロッパでも開始した。なお今回のIFA2010会場ではフランスの放送局「EURO SPORT」との協業により、北米で開催されている「USオープンテニス」の大会の模様を3Dでライブ放送するデモンストレーションも計画されている。
同社の3D商品戦略について、上原氏は「3Dのコンシューマ向けカムコーダーをラインナップに加えて、クリスマス商戦に勢いを付けて乗り込みたい」と意気込む。
プラズマテレビは3D対応の「VT20シリーズ」の65V/50V型をヨーロッパ各地でも展開しているが、新たに46V/42V型モデルを導入する。ともに2D/3Dリアルタイム変換機能やオプションのワイヤレスアダプタによるワイヤレス接続機能、欧米で展開するIPTVサービス「VIERA CAST」に対応し、2本の3Dメガネを同梱する。本機に加えてワイヤレス機能などを省略した普及モデルの「GT20シリーズ」42V型も新たに発売される。上原氏は「ヨーロッパでも3D映像だけでなく、2Dも高画質に楽しめるメリットを訴求し人気を集めている」という。またBlu-ray 3D対応のプレーヤー「DMP-BDT100」や、3D再生BDプレーヤーをセットにした5.1chシアターシステム3機種も発売される。10月から3サイズの3Dメガネも単品販売される。
同社ではまた、Blu-ray 3Dタイトルの普及拡大拡大を図るため、同社3Dテレビの購入者に「ICE AGE 3」「Coraline」のBlu-ray 3Dタイトルを無料でバンドルするキャンペーンも2011年の4月から5月の期間中に展開する。
3Dゲームについては、NVIDIA社とのコラボレーションをスタートさせ、10月に約400タイトルの3Dゲームを市場に投入する計画が発表された。NVIDIAの3Dテクノロジーを採用するパソコンを3D対応のVIERAにつなぎ、コンテンツを楽しむスタイルを提案する。またゲームコンテンツプロバイダのUBISOFT社とパートナーシップを提携し、3Dゲームを開発していく計画も明らかにされた。
さらに3D対応のIPTVサービスもヨーロッパで2011年からのスタートが計画されているという。「VIERA CAST」をプラットフォームに、ハリウッドメジャーの映画コンテンツなど、3D作品をそろえて配信を行う。ヨーロッパではAcetrax社とパートナーシップを組み、人気3Dコンテンツを揃えていく計画だ。さらに将来的には「VIERA CATS」をベースにした3D対応のeコマースやIPサイネージ、ゲーム、コミュニケーションツールの展開についても構想があると上原氏は付け加える。
ハイビジョンの3D放送に関しては、フランスのスポーツ専門チャンネル「EURO SPORT」との協業により、2011年の全仏オープン「ローラン・ギャロ」の試合の模様を、エンドユーザー向けに3D放送する計画も発表された。上原氏は「ヨーロッパのコンシューマー向けに、3Dバリューチェーンを精力的に提案していきたい」と結んだ。