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今年から始まった2つの特別展示

<IFA2010>iPhone/iPod関連機器が集まる「iZone」、電子書籍リーダーが集まる「eLibrary」をレポート

公開日 2010/09/06 18:47 ファイル・ウェブ編集部:山本敦
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IFA2010の会場には、新たな特別テーマセクションとしてiPhone/iPod関連アクセサリーを集めた「IFA iZone」、eBookやタブレットPCの新製品や技術などを集めた「IFA eLibrary」が設置され、来場者の関心を集めている。

IFA iZone

これまでiPhone/iPod関連の機器は、IFAの開催コンセプトの一つである「6日間・6分野」のカテゴリー内にあって、AV系やIT系のセグメントに出展する各社ブースに散らばって展示されていた。これが今回「IFA iZone」スペースに集められたことで、当分野の先端を行く製品やサービスが一望できるようになっている。

IFA iZoneのホール

若い層も含む大勢の来場者でごった返す

「iZone」ホール全体のデザインとトーンも統一されており、オープンでフレッシュな雰囲気を漂わせている。iZoneに出展する各社のブースは、どこも多くの来場者でにぎわっており、ヨーロッパでもiPhone/iPod関連製品への注目度が高いことがうかがえる。

メッセ会場「Hall 1.2」に本丸を構えるヤマハは、iZoneにもiPod関連の一体型オーディオシステムを出展している。豊富なカラーバリエーションと品揃えで来場者の注目を集めていた。

「PDX-W61」はiPhone/iPod touchの中に保存した音楽コンテンツを、ヤマハ独自のワイヤレス伝送技術「AirWired」をベースに高品位なワイヤレスリスニングが楽しめる一体型オーディオ。レッド/ライトグレー/ブラックの3色カラーバリエーションが揃う。

ヤマハ「PDX-W61」(写真左)とiPodドック内蔵の「PDX-31」

「TSX-140」は本体トップにiPhone/iPod対応のドック端子やスロットローディングタイプのCDドライブを搭載した一体型オーディオシステム。レッドとブラック、ライトブラウンの3色カラーバリエーションが揃う。USB端子、外部入力端子も搭載している。圧縮音源を復元再生できる“ミュージックエンハンサー機能”で高音質を実現。PCにUSBで接続し、iTunesの同期を行うこともできる。

ヤマハ「TSX-140」

B&Wは別項のレポートでお伝えしたように、ヘッドホン「P5」やデスクトップ&シアタースピーカーなどスタイリッシュ&高音質な製品を一堂に集め、ひときわ注目を浴びていた。

B&W「P5」

「Zeppelin mini」

デザインに工夫を凝らしたアクセサリー製品が数多く出展されていることも、「iZone」のホールに女性や若年層の音楽ファンなど、IFAの新しいファンが引き寄せられている理由のひとつだろう。Native Union社は香港で活躍するプロダクトデザイナーのMichael Young氏のデザインによる、スタイリッシュなiPhone対応通話ユニットを展示している。

同社は外出先でiPhone/iPodによる音楽リスニングを楽しみ、自宅やオフィスでもスタイリッシュかつ便利に、通話や音楽再生が楽しめる製品を提案している。

「MM04i“Michael Young”」は本体にBluetoothによるワイヤレス通信機能やスピーカーを内蔵。iPhone/iPod touchなどとペアリングしておけば、本機で通話しながらiPhoneの画面を見てスケジュールなどが確認できる。内蔵スピーカーによる高品位な音楽再生にも注力しているという。シンプルでスタイリッシュな受話器のかたちをした「MM03“Curve Bluetooth”」、レトロな受話器型の有線接続タイプ「MM01“Retro”」も人気の商品。同社の広報担当者によると、日本でもコンランショップでの同社製品の取り扱いがスタートするという。

Native Union社「MM04i Michael Young」

スタイリッシュなデザインのiPhone/iPod対応の通話ユニットが注目を浴びる

IFA eLibrary

「eLibrary」ホールは各出展社のブースを本棚に並ぶ書籍のようにレイアウトしたデザインになっている。ヨーロッパでは既に先進各国で、大手書店が運営するオンラインショップが電子書籍コンテンツサービスをスタートさせており、閲覧端末も含めて普及がはじまっているため、eLibraryのホールにも多種多様なリーダー端末や関連アクセサリーが並ぶ。

IFA eLibraryのホール

本棚をイメージしたブース

英ELONEX社はAndroid OS搭載のタブレットPC“eTouch”シリーズを9月にヨーロッパで発売する。10インチの「1000ET」と7インチの「700ET」がラインナップされている。

動画の再生も楽しめるET1000

カラー液晶搭載「ET700」

LEDバックライト搭載のマルチタッチ対応カラー液晶を採用しており、電子書籍のリーダーとしてだけでなく、動画や写真の再生、音楽リスニング、Android OS向けの各種アプリが活用できる。

端末の販売価格は各国によって異なるが、米ドルでの指標は上位の1000ETが225ドル前後だという。同社では学生・児童向けに低価格を実現したモデルなど、E-Ink採用の端末も揃え、様々なユーザーニーズに応えられる商品を展開している。

ELONEX社のE-Ink系端末

独E-NOA社もAndroid OS搭載のタブレットPC「INTERPAD」をクリスマスセールに合わせて発売する。価格は339ユーロ。マルチタッチ機能を搭載した10インチのLEDバックライト液晶を採用。WiFi通信機能も備える。来春には3G対応のカメラ内蔵モデルも発表する予定だという。

E-NOVA社の電子書籍端末「INTERPAD」

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