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写真/動画のクオリティや操作性が向上

パナソニック、ミラーレス一眼「DMC-GH2」を発売 -約0.1秒の高速AF、3D撮影にも対応

公開日 2010/09/21 16:27 ファイル・ウェブ編集部
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パナソニック(株)は、ミラーレス一眼カメラ“LUMIX”「DMC-GH2」を10月29日より発売する。ラインナップは下記の通り。

DMC-GH2(写真は14-140mmレンズ装着)

レンズキット(14-140mmレンズ付属)
■DMC-GH2H ¥OPEN(予想実売価格15万円前後)
標準ズームレンズキット(14-42mmレンズ付属)
■DMC-GH2K ¥OPEN(予想実売価格11万円前後)
ボディ単体
■DMC-GH2 ¥OPEN(予想実売価格10万円前後)

薄型広角パンケーキレンズ「H-H014」を装着したところ

「H-H014」は非常に薄い

また、交換用レンズとして下記が用意される。

薄型広角パンケーキレンズ(焦点距離14mm、F2.5)
■H-H014 ¥49,875(税込)10月8日発売
望遠ズームレンズ(100-300mm/35mm換算200-600mm)
■H-FS100300 ¥80,850(税込)10月29日発売
3D撮影対応レンズ
■H-FT012 ¥26,250(税込)10月29日発売

本機はDMC-GH1の後継機。コンパクトなボディやフルHD動画撮影機能などはそのままに、基本画質の向上や、0.1秒の高速AFといった撮影機能の強化を図ったモデル。同社説明員は「プロ・マニアのメインユースにも使えるモデル」と自信を見せる。背面の3.0型液晶はタッチパネル対応。色再現性を従来機種比で25%アップさせたことで、赤・青・緑の原色をくっきりと深みある色彩で表示できるとのことだ。

左がDMC-GH1。DMC-GH2はムービー撮影ボタンが上部に設けられるなどの変更が加えられている

DMC-GH1(左)DMC-GH2(右)

■基本画質の向上

撮像素子として、1,605万画素のマルチアスペクト対応LIVE MOSセンサーを搭載。画質処理エンジンにはAVCHD対応のVenusエンジンFHDを採用した。

LIVE MOSとVenusエンジンFHDを搭載

VenusエンジンFHDでは、デジタル処理を早い段階で行うことによりノイズを抑えることが可能。また新インテリジェントノイズリダクション回路「3次元DNR」「新CNR」を搭載することにより、色エッジの処理を大幅に改善し、色滲みを低減した。

VenusエンジンFHDでは、デジタル処理を早い段階で行うことによりノイズを抑えることが可能

LIVE MOSセンサーは、構成はGH1と同じだが、画素を新構造とすることで配線を削減。高画素化しつつ、GH1と同等の開口率を実現した。また、高速読み出しに適した新たな画素構造を採用し、専用ADCも搭載。さらにデジタル回路の高速動作に必要な高性能トランジスタと配線プロセスを採用した。加えて回路の徹底的な低ノイズ化を図ったことにより、GH1と比べて約3dB以上のノイズ改善と、約2倍の高感度化を実現したという。

LIVE MOSセンサーは、構成はGH1と同じであるが新規高速画素で配線を削減

GH1比で約3dB以上のノイズ改善を実現した

さらに、「インテリジェントDレンジコントロール」機能と、「新超解像」機能を搭載。インテリジェントDレンジコントロールでは、暗部とハイライト領域の補正を同時に行うことで、白飛びと黒潰れを抑えた美しい階調の写真を撮影できるというもの。強/中/弱から選ぶことができる。

「新超解像」機能はメニューの「超解像/拡張」で選択できる

新超解像は、現行の超解像に加え、写真全体としてのバランスを最適化した自然なエッジ強調を行うことができるというもの。写真を撮影したのち、画像を拡大してエッジを立たせたあと、周波数の高いところにエッジ強調をかけすぎないようにして元のサイズに戻す、という作業を行うという。同社説明員は「等倍・大画面印刷に適したエッジ強調を行うことができる。『超解像』の拡張機能のひとつとして提供している」と解説。なお「新超解像」使用時は連写はできないとのことだ。

■AFの高速化&起動時間の短縮

AF時のセンサー駆動を120Hzにする、フォーカスの動作予測処理を行う、起動シーケンスを短縮する、などのプロセスにより、従来0.2秒だったAF時間を0.1秒(14-140mmレンズ装着時)に高速化したことも特徴。同社説明員は「ミラーレス一眼カメラでは最速。一眼レフカメラ中級機も凌ぐ性能だ」と訴求する。望遠系のレンズほど高速化が図れるとのこと。

0.1秒の高速AFを実現

また、起動時間の短縮も実現。電源オンから撮影まで、14-140mmレンズ装着時の起動時間0.8秒と、GH1よりも約30%高速化を果たした。

そのほか、16メガで5コマ/秒、4Mで40コマ/秒の高速連写も可能だ。

■動画撮影機能の向上

従来機種ではセンサー出力24コマだったところを、1080/60pのセンサー出力を可能にした(ただし記録は60iとなる)。Bピクチャ対応で、前後のコマを参照しつつ圧縮率を上げ、さらに高画質な動画撮影ができるという。また、1080/24p・24MbpsのAVCHD動画撮影も可能だ。

1080/60pのセンサー出力を可能にした(ただし記録は60iとなる)

そのほか、レンズを付け替えずにもうひとつの焦点距離で撮影ができる「EXテレコン」機能を搭載。14-140mmレンズ装着時でも、最大1092mm相当の望遠動画撮影が可能だ。

レンズを付け替えずにもうひとつの焦点距離で撮影ができる「EXテレコン」機能を搭載

また、動画撮影中に最高約14メガ(16対9)の写真を撮影できる機能を搭載。ただし、写真を撮影した部分で動画が一時的に途切れる。これを避けるためには、メニューから「動画優先」を選べば良い。その場合撮影できる写真サイズは2メガまでとなる。

動画撮影中に写真も撮影可能。写真優先/動画優先のどちらかを選べる

ライブビュー画像をHDMI出力することもできるようになり、マスターモニターでカメラ側ライブビューのピントやフレーム位置、色味などを確認可能になった。そのほかシネマ用カメラのような遅まわし撮影ができる「スロー動画」機能、早まわし撮影ができる「クイック動画」機能も備える。タッチパネルでタッチしたところにピントを合わせられる機能も搭載している。

ライブビュー画像をHDMI出力可能

撮影した動画は、付属アプリ「Photo Fun Studio 6.0 BD」で編集可能。テンプレートやシナリオを選ぶだけで簡単にショートムービーを作成することもできる。

付属アプリ「Photo Fun Studio 6.0 BD」で簡単に編集可能

■操作性の向上

電子ビューファインダーを改善。ファインダー倍率1.42倍(35mm判換算0.71倍)としたほか、表示エリアも拡大し、852×600画素、153万ドット相当とした。マルチアスペクト表示にも対応し、4対3のほか16対9表示も可能だ。さらに、接眼レンズ周辺部に発生する色収差成分を、色別にVenusFHD側で補正演算することで、解像感ある画像を実現する。

表示エリア拡大など電子ビューファインダーを改善

また、ファインダーのカラーブレークも改善。従来は「RRGGBB」の順で60Hz駆動していたが、GH2は、60Hz駆動自体は変わらないものの、「RGBRGB」の順で表示させることにより、色割れを2分の1に抑えたという。

また、ボタンもGH1と変更。モードダイヤルはクリック感を高めた。インテリジェントオートやフィルムモード、ワンショット スポット測光など18の機能のうち、頻繁に使う機能を3つまで本体右上部のファンクションボタンに割り付けることもできる。

その他の新機能

DMC-GH1とGH2のスペック比較

■3D写真撮影にも対応

先日発表された3D撮影用レンズ(関連ニュース)「H-FT012」も、本機と同時発売となる。このレンズを装着することで、3D写真(静止画のみ)の撮影が可能。マルチピクチャーフォーマットで記録するため、一度の撮影で、3D写真と2D写真を同時に記録することもできる。なおこのレンズはGH2のほか、DMC-G2もファームアップによって使用できるようになる。

3D撮影用レンズ「H-FT012」

「H-FT012」を装着したところ


3Dレンズ装着中は動画撮影はできない
【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
フリーダイヤル 0120-878-365

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