CES出展内容も紹介
【更新】東芝、40V型以上の裸眼3Dテレビを11年度に国内発売 − 「CEVOエンジン」で2D映像も4K2K表示
東芝は、2011年度に40V型以上の「大画面グラスレス3Dテレビ」を商品化する。米国ラスベガスで開催される「2011 International CES」のプレイベントとして行われた、日本プレス向けの説明会で発表した。
裸眼3Dテレビには、IFAで発表した「CEVOエンジン」を搭載する。パネル解像度は4K2Kで、現在のところパネルの生産メーカーは非公開。ただし東芝モバイルディスプレイではないという。
裸眼3Dテレビの3Dモードでは、インテグラルイメージング方式とレンチキュラーレンズを使った裸眼3Dが楽しめる。視差数などは明らかにされなかった。
さらに2Dモード時には、4K2K表示が可能。レンチキュラーの指向性を電気的に制御し、2D表示時にはパネル解像度をそのまま出せる様にする。現在のところ4K2Kのパッケージソフトや放送は存在しないので、同社の超解像機能を用いて、フルHD映像を4K2Kにアップコンバートして表示できる。
なお同社では、3D表示非対応の、2D表示専用4K2Kテレビの販売も視野に入れているという。
■CELL レグザのDNAを受け継いだCEVOエンジン
裸眼3Dテレビに搭載される「CEVOエンジン」は「高画質」「高機能」「ネットワーク」がキーワードの、グローバルに展開する新エンジン。2010年のIFAで発表された。
CEVOエンジンについて同社では「CELL レグザエンジンのDNAを受け継いだ新エンジン」と表現し、従来のレグザエンジンの後継に位置づける。高画質化技術と3D技術、ネットワーク機能に加えて、高集積化によるエンジンの小型化、低消費電力化も実現したという。
同社ビジュアルプロダクツ社の第一映像事業部の事業部長、村沢圧司氏はCEVOエンジンについて「CELLで色々やってきたことを、普及価格帯に下ろせるように作っている」と説明。当初は高級モデルを中心に展開していくが、将来はエントリー〜ミドルクラスのモデルへの搭載も可能にするよう、コスト低減を図る考えだ。
同社は、CEVOエンジン開発に至った背景も説明。「CELLは高速で演算できるので多チャンネル録画に向いているが、CELLで培った高画質技術は、必ずしもCELLでなくても対応できる」との考えから開発したものだという。
なお説明によると、CEVOエンジンが登場しても、すぐにCELL レグザが無くなるということはなさそうだ。日本国内は多チャンネル録画にニーズがあり、CELL レグザの認知度が高いためだ。
■2011年の国内レグザはネットワーク/録画機能強化
また同社は、国内とグローバルの市場戦略について、それぞれ発表した。
国内の薄型テレビ市場は、2010年度の2,300万台という販売台数から、2011年度には1,300万台に減少し、2012年度には900万台にまで落ちると同社では予測。
その上で同社は、「1台目需要の伸びは鈍化しつつあるが、2台目需要は引き続き拡大傾向にある」とし、1台目と2台目を合わせると、2011年3月時点で約5,400万台の潜在需要が存在すると指摘。1台目と2台目では求められる仕様が異なることから、同社では需要の多様化に対応した商品展開を加速させるという。
国内向け薄型テレビの、商品戦略のポイントとなるのは3点。「高画質化」「ネットワーク強化」「録画機能強化」だ。CEVOエンジンを搭載したフラグシップモデルを核に、新ラインナップを積極的に展開する。
「レグザAppsコネクト」についても、搭載機種を2011年の国内春モデルから大幅に拡大すると説明。「上位機種だけでなく、広い範囲の機種で対応することを考えている」と述べた。
Apps コネクトの対応OSについても、iOS版アプリに続いて、2011年春にAndroid版を公開すると言明。アプリについても今後様々な新アプリを発表し、種類を増やしていくと説明した。
さらに同社は、グローバルの市場動向についても言及。販売台数について同社は、2010年度は1億8,000万台強、2011年は2億400万台と予想。2012年度は2億2,200万台にまで伸びるとした。伸びを牽引するのは新興国で、先進国の2009年度から2012年度までの伸長率が112%であるのに対し、同期間の新興国の伸長率は234%に達すると予想している。
村沢事業部長は、「当社の薄型テレビ事業はここ数年、連続で黒字を実現しており、2010年度の1,500万台という販売台数も何とか達成できそうだ」とし、「今後も日本で一番、世界で一番元気なテレビメーカーでありたい。元気な東芝のテレビ事業を継続していきたい」と宣言。「地域の特性に密着した商品を積極的に展開することで規模やブランド力を高め、2011年度に2,000万台の販売を目指す」と述べた。
裸眼3Dテレビには、IFAで発表した「CEVOエンジン」を搭載する。パネル解像度は4K2Kで、現在のところパネルの生産メーカーは非公開。ただし東芝モバイルディスプレイではないという。
裸眼3Dテレビの3Dモードでは、インテグラルイメージング方式とレンチキュラーレンズを使った裸眼3Dが楽しめる。視差数などは明らかにされなかった。
さらに2Dモード時には、4K2K表示が可能。レンチキュラーの指向性を電気的に制御し、2D表示時にはパネル解像度をそのまま出せる様にする。現在のところ4K2Kのパッケージソフトや放送は存在しないので、同社の超解像機能を用いて、フルHD映像を4K2Kにアップコンバートして表示できる。
なお同社では、3D表示非対応の、2D表示専用4K2Kテレビの販売も視野に入れているという。
■CELL レグザのDNAを受け継いだCEVOエンジン
裸眼3Dテレビに搭載される「CEVOエンジン」は「高画質」「高機能」「ネットワーク」がキーワードの、グローバルに展開する新エンジン。2010年のIFAで発表された。
CEVOエンジンについて同社では「CELL レグザエンジンのDNAを受け継いだ新エンジン」と表現し、従来のレグザエンジンの後継に位置づける。高画質化技術と3D技術、ネットワーク機能に加えて、高集積化によるエンジンの小型化、低消費電力化も実現したという。
同社ビジュアルプロダクツ社の第一映像事業部の事業部長、村沢圧司氏はCEVOエンジンについて「CELLで色々やってきたことを、普及価格帯に下ろせるように作っている」と説明。当初は高級モデルを中心に展開していくが、将来はエントリー〜ミドルクラスのモデルへの搭載も可能にするよう、コスト低減を図る考えだ。
同社は、CEVOエンジン開発に至った背景も説明。「CELLは高速で演算できるので多チャンネル録画に向いているが、CELLで培った高画質技術は、必ずしもCELLでなくても対応できる」との考えから開発したものだという。
なお説明によると、CEVOエンジンが登場しても、すぐにCELL レグザが無くなるということはなさそうだ。日本国内は多チャンネル録画にニーズがあり、CELL レグザの認知度が高いためだ。
■2011年の国内レグザはネットワーク/録画機能強化
また同社は、国内とグローバルの市場戦略について、それぞれ発表した。
国内の薄型テレビ市場は、2010年度の2,300万台という販売台数から、2011年度には1,300万台に減少し、2012年度には900万台にまで落ちると同社では予測。
その上で同社は、「1台目需要の伸びは鈍化しつつあるが、2台目需要は引き続き拡大傾向にある」とし、1台目と2台目を合わせると、2011年3月時点で約5,400万台の潜在需要が存在すると指摘。1台目と2台目では求められる仕様が異なることから、同社では需要の多様化に対応した商品展開を加速させるという。
国内向け薄型テレビの、商品戦略のポイントとなるのは3点。「高画質化」「ネットワーク強化」「録画機能強化」だ。CEVOエンジンを搭載したフラグシップモデルを核に、新ラインナップを積極的に展開する。
「レグザAppsコネクト」についても、搭載機種を2011年の国内春モデルから大幅に拡大すると説明。「上位機種だけでなく、広い範囲の機種で対応することを考えている」と述べた。
Apps コネクトの対応OSについても、iOS版アプリに続いて、2011年春にAndroid版を公開すると言明。アプリについても今後様々な新アプリを発表し、種類を増やしていくと説明した。
さらに同社は、グローバルの市場動向についても言及。販売台数について同社は、2010年度は1億8,000万台強、2011年は2億400万台と予想。2012年度は2億2,200万台にまで伸びるとした。伸びを牽引するのは新興国で、先進国の2009年度から2012年度までの伸長率が112%であるのに対し、同期間の新興国の伸長率は234%に達すると予想している。
村沢事業部長は、「当社の薄型テレビ事業はここ数年、連続で黒字を実現しており、2010年度の1,500万台という販売台数も何とか達成できそうだ」とし、「今後も日本で一番、世界で一番元気なテレビメーカーでありたい。元気な東芝のテレビ事業を継続していきたい」と宣言。「地域の特性に密着した商品を積極的に展開することで規模やブランド力を高め、2011年度に2,000万台の販売を目指す」と述べた。