まだ終わらない地デジ移行問題
「地デジチャンネル変更」で録画予約が失敗する可能性が明らかに − 対象世帯は数百万
7月24日に行われた地上デジタルへの完全移行。ただし放送局からの電波の送出はまだ完全に切り替わったわけではなく、今後、全国で徐々に放送局のチャンネル変更が行われる。
このチャンネル変更は「リパック」と呼ばれ、周波数の再編と受信障害を解消することを目的にしたもの。具体的には、53ch〜62chのチャンネルを使用している地上デジタル放送の中継局について、2013年3月31日までに、52ch以下のチャンネルへ移行させる。
チャンネル番号の変更は、全チャンネルが一斉に変更される地域もあれば、一部のチャンネルのみ変更される地域もある。たとえば東京の東京局では1チャンネル分のみの変更で、20chが16chに変わる予定。Dpaの試算では762万世帯に影響が出る。また千葉の銚子局は7チャンネル分が一気に変更され、これにより8万世帯に影響が出ると見積もっている。
なお、チャンネル変更が全国で初めて行われるのは石川県の七尾中継局で、今年8月29日に変更される予定だ。
具体的なチャンネル再編予定はDpaのホームページにPDFで公開されているほか、下記のコールセンターでも問い合わせに対応している。
リパックの対象地域では、チャンネル変更後にチャンネルの再設定(再スキャン)を行う必要がある。薄型テレビやレコーダーで、再設定が自動で行われるか、手動で行う必要があるかは機器によって異なる。なおSCEではtorneとPSP用ワンセグチューナーについて、手動で再設定を行う必要があると告知している。
またSCEでは、チャンネル変更日以降の番組を録画予約している場合「いったん録画予約を取り消し、再設定後に録画予約をし直す必要がある」と説明している。この操作を忘れた場合は録画が行われない。
では、AVメーカーが販売している通常のデジタルレコーダーでは、チャンネル変更の前後で、録画予約に失敗する可能性があるのだろうか。
ソニー広報部に確認したところ、「ソニー製レコーダーでは、基本的にチャンネルの自動再設定が行われる仕様となっており、これが無事に行われた場合、毎週録画など継続的な録画も含め、予約録画情報は新しいチャンネルへ自動的に引き継がれる」とコメント。この場合、特に録画予約をやり直す必要は無いということになる。
ただし旧機種を含めた全ての同社製レコーダーでチャンネル再設定が行われるかどうかは確認しておらず、「一部機種ではスキャンを手動で行う必要がある場合も考えられる」としている。具体的に、どの機種が手動設定となる可能性があるか、現時点では明らかにされていない。
シャープ広報部では、「これまでに発売されたデジタル放送対応レコーダーの機種数が多いため、現状、それぞれの機種について、どのような挙動となるか即答できない。対象地域の方は、念のため再設定、再スキャンの後に、録画予約をもう一度行うことをおすすめする」とコメントしている。
なお、東芝と三菱電機は夏期休暇中のためコメントを得られなかった。パナソニックについては、現在編集部で対応状況を確認している。シャープ製品の詳細も含め、来週以降、追加情報をお届けする予定だ。
【問い合わせ先】
総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)
チャンネル変更コールセンター
TEL 0120-922-303
受付時間/平日 9:00〜21:00、土日祝日 9:00〜18:00
このチャンネル変更は「リパック」と呼ばれ、周波数の再編と受信障害を解消することを目的にしたもの。具体的には、53ch〜62chのチャンネルを使用している地上デジタル放送の中継局について、2013年3月31日までに、52ch以下のチャンネルへ移行させる。
チャンネル番号の変更は、全チャンネルが一斉に変更される地域もあれば、一部のチャンネルのみ変更される地域もある。たとえば東京の東京局では1チャンネル分のみの変更で、20chが16chに変わる予定。Dpaの試算では762万世帯に影響が出る。また千葉の銚子局は7チャンネル分が一気に変更され、これにより8万世帯に影響が出ると見積もっている。
なお、チャンネル変更が全国で初めて行われるのは石川県の七尾中継局で、今年8月29日に変更される予定だ。
具体的なチャンネル再編予定はDpaのホームページにPDFで公開されているほか、下記のコールセンターでも問い合わせに対応している。
リパックの対象地域では、チャンネル変更後にチャンネルの再設定(再スキャン)を行う必要がある。薄型テレビやレコーダーで、再設定が自動で行われるか、手動で行う必要があるかは機器によって異なる。なおSCEではtorneとPSP用ワンセグチューナーについて、手動で再設定を行う必要があると告知している。
またSCEでは、チャンネル変更日以降の番組を録画予約している場合「いったん録画予約を取り消し、再設定後に録画予約をし直す必要がある」と説明している。この操作を忘れた場合は録画が行われない。
では、AVメーカーが販売している通常のデジタルレコーダーでは、チャンネル変更の前後で、録画予約に失敗する可能性があるのだろうか。
ソニー広報部に確認したところ、「ソニー製レコーダーでは、基本的にチャンネルの自動再設定が行われる仕様となっており、これが無事に行われた場合、毎週録画など継続的な録画も含め、予約録画情報は新しいチャンネルへ自動的に引き継がれる」とコメント。この場合、特に録画予約をやり直す必要は無いということになる。
ただし旧機種を含めた全ての同社製レコーダーでチャンネル再設定が行われるかどうかは確認しておらず、「一部機種ではスキャンを手動で行う必要がある場合も考えられる」としている。具体的に、どの機種が手動設定となる可能性があるか、現時点では明らかにされていない。
シャープ広報部では、「これまでに発売されたデジタル放送対応レコーダーの機種数が多いため、現状、それぞれの機種について、どのような挙動となるか即答できない。対象地域の方は、念のため再設定、再スキャンの後に、録画予約をもう一度行うことをおすすめする」とコメントしている。
なお、東芝と三菱電機は夏期休暇中のためコメントを得られなかった。パナソニックについては、現在編集部で対応状況を確認している。シャープ製品の詳細も含め、来週以降、追加情報をお届けする予定だ。
【問い合わせ先】
総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)
チャンネル変更コールセンター
TEL 0120-922-303
受付時間/平日 9:00〜21:00、土日祝日 9:00〜18:00