ニコ動を”だいたい”再現したイベント
【ニコニコ超会議】パナソニック/ソニー/東芝がニコ動対応テレビなど披露
大型連休初日となる4月28日(土)、4月29日(日)、幕張メッセで動画投稿サイト「ニコニコ動画」主催による大規模イベント「ニコニコ超会議」が開催された。
昨年まで開催されていた「ニコニコ大会議」では音楽系ジャンルに偏っていたのに対し、5年前の開始初期の混沌感とした”るつぼ”を再現すべく、あらゆるジャンルを網羅してニコニコ動画を”だいたい”再現したイベントだ。
筆者が参加したのはニコ厨(重度のニコニコ中毒者)だから…ではなく、普通のニコニコ動画視聴者として面白そうだったから。「ニコニコ動画歴史博物館/ニコニコ未来開発」ブースで、「ニコニコのリビングへの挑戦」と表示されたパネルと共に、AV機器・タブレットでニコニコ動画を視聴する各種デモ展示があったので紹介したい。
■VIERA、BRAVIA向けに「ニコニコ動画」のアプリを提供
テレビ向けのアプリとしては、パナソニックのVIERA、ソニーのBRAVIAで「ニコニコ動画」を視聴できる「ニコニコ(仮称)」の実機デモを展示していた。
「ニコニコ動画」に投稿された動画を視聴できるのは当然として、他の視聴者が投稿したコメントも、PCでの視聴時と同じように動画と重ね、画面上に流れるように表示される。
テレビ向けに表示が最適化されているなどGUIも工夫されており、PC用と同じく、ランキング上位の動画を自動で連続再生する機能も搭載。関連動画や他の投稿動画へのアクセスにも対応する。
■今夏めどにレグザタブレット+レグザサーバーが過去番組のニコニコ実況に対応
東芝はレグザサーバー、レグザブルーレイで録画した番組をタブレット上で再生できるレグザタブレット向け「RZプレーヤー」のニコニコ実況対応アプリを実機デモしていた。3月に慶應大学で開催されたスマートテレビ研究会で初披露されたもので、リアルタイムの放送に対してコメントを投稿できる「ニコニコ実況」をレグザタブレットで再現できる。録画した番組を再生する際も、番組の録画・再生時間とコメントをマッチングし、「ニコニコ実況」のコメント付きで再生できる。
「RZプレーヤー」が「ニコニコ実況」のコメントに対応したことにより、レグザタブレットで番組を視聴すれば、リアルタイムのテレビ放送もレグザサーバーに録画してある”全録”の録画番組も、すべてコメント付きの「ニコニコ動画」風に視聴できるようになる。
なお、新たなコメント投稿はリアルタイム放送の「ニコニコ実況」に対してのみ可能だ。アプリへは「2012年夏までにアップデートで提供したい」(説明員)とのことだった。
■「歌ってみた」「踊ってみた」「言論コロシアム」などあらゆるジャンルが結集したカオスなイベント
「ニコニコ超会議」のイベント全体についても紹介しよう。「ニコニコ超会議」は幕張メッセ国際展示場1〜8ホールを使って開催されたのだが、企業ブース中心の無料ゾーンと、ドワンゴ主催によるユーザーイベント中心の有料ゾーンが設けられていた。
イベントの参加者の多くは10代〜20代半ばの男女で、男女比はざっと見た限り、男6:女4程度。ただし会場内のブースのジャンルによって集まっている男女比に大きな偏りがあり、ネット系イベントとしては、意外なほど女性の比率が高い。会場内は初音ミクを初めとした様々なコスプレをしたレイヤー(運営スタッフ側も一部コスプレ)、会場内で販売して大ヒットとなった、脳波に反応して動くネコミミをつけた一般参加者(男性も多数!)が闊歩していたりと、まさに混沌とした空間だった。
「歌ってみた」「踊ってみた」ばかりに目が行きがちだが、「ニコニコ言論コロシアム」ではSPを引き連れて現れた枝野幸男経済産業相が討論、そんな最中にもすぐ隣のブースでは囲碁・将棋の講座が行われていて、さらに目の前の「ニコニコ超神社」では願掛けのイベントが行われている。
さらに、すぐ近くの「超鉄道」コーナーでは鉄道好きで知られるタレントの向谷実氏司会による鉄道ビデオの上映、隣の「ニコつく2」のコーナーでは手芸品の即売、すぐ裏の「ニコニコ超軽音部」ではギターの生講座と生セッション、そのすぐ前で「超エンジニアミーティング」「第2回ニコニコ学会β」で真面目な講義が行われていて、「超闘劇」ではストリートファイターの大会が開かれていたりと、「ニコニコ動画」で扱われているあらゆるジャンルのイベントが、会場内同時進行で繰り広げられていた。雑多なジャンルのイベントが一箇所に集まって同時に行われている様は、学校の文化祭のようなノリと言えば伝わるだろうか。
全8ホールにも渡るイベントは、到底一人ですべてを回れるボリュームではない。筆者の観たイベントの様子を写真でお届けしたい。
▲「超・踊ってみた」ブースの動画。ボーカロイドの超メジャー曲「ハッピーシンセサイザー」の回は、少なく見積もっても200人以上の来場者が、その場でフリを覚えて練習して踊っていた
昨年まで開催されていた「ニコニコ大会議」では音楽系ジャンルに偏っていたのに対し、5年前の開始初期の混沌感とした”るつぼ”を再現すべく、あらゆるジャンルを網羅してニコニコ動画を”だいたい”再現したイベントだ。
筆者が参加したのはニコ厨(重度のニコニコ中毒者)だから…ではなく、普通のニコニコ動画視聴者として面白そうだったから。「ニコニコ動画歴史博物館/ニコニコ未来開発」ブースで、「ニコニコのリビングへの挑戦」と表示されたパネルと共に、AV機器・タブレットでニコニコ動画を視聴する各種デモ展示があったので紹介したい。
■VIERA、BRAVIA向けに「ニコニコ動画」のアプリを提供
テレビ向けのアプリとしては、パナソニックのVIERA、ソニーのBRAVIAで「ニコニコ動画」を視聴できる「ニコニコ(仮称)」の実機デモを展示していた。
「ニコニコ動画」に投稿された動画を視聴できるのは当然として、他の視聴者が投稿したコメントも、PCでの視聴時と同じように動画と重ね、画面上に流れるように表示される。
テレビ向けに表示が最適化されているなどGUIも工夫されており、PC用と同じく、ランキング上位の動画を自動で連続再生する機能も搭載。関連動画や他の投稿動画へのアクセスにも対応する。
■今夏めどにレグザタブレット+レグザサーバーが過去番組のニコニコ実況に対応
東芝はレグザサーバー、レグザブルーレイで録画した番組をタブレット上で再生できるレグザタブレット向け「RZプレーヤー」のニコニコ実況対応アプリを実機デモしていた。3月に慶應大学で開催されたスマートテレビ研究会で初披露されたもので、リアルタイムの放送に対してコメントを投稿できる「ニコニコ実況」をレグザタブレットで再現できる。録画した番組を再生する際も、番組の録画・再生時間とコメントをマッチングし、「ニコニコ実況」のコメント付きで再生できる。
「RZプレーヤー」が「ニコニコ実況」のコメントに対応したことにより、レグザタブレットで番組を視聴すれば、リアルタイムのテレビ放送もレグザサーバーに録画してある”全録”の録画番組も、すべてコメント付きの「ニコニコ動画」風に視聴できるようになる。
なお、新たなコメント投稿はリアルタイム放送の「ニコニコ実況」に対してのみ可能だ。アプリへは「2012年夏までにアップデートで提供したい」(説明員)とのことだった。
■「歌ってみた」「踊ってみた」「言論コロシアム」などあらゆるジャンルが結集したカオスなイベント
「ニコニコ超会議」のイベント全体についても紹介しよう。「ニコニコ超会議」は幕張メッセ国際展示場1〜8ホールを使って開催されたのだが、企業ブース中心の無料ゾーンと、ドワンゴ主催によるユーザーイベント中心の有料ゾーンが設けられていた。
イベントの参加者の多くは10代〜20代半ばの男女で、男女比はざっと見た限り、男6:女4程度。ただし会場内のブースのジャンルによって集まっている男女比に大きな偏りがあり、ネット系イベントとしては、意外なほど女性の比率が高い。会場内は初音ミクを初めとした様々なコスプレをしたレイヤー(運営スタッフ側も一部コスプレ)、会場内で販売して大ヒットとなった、脳波に反応して動くネコミミをつけた一般参加者(男性も多数!)が闊歩していたりと、まさに混沌とした空間だった。
「歌ってみた」「踊ってみた」ばかりに目が行きがちだが、「ニコニコ言論コロシアム」ではSPを引き連れて現れた枝野幸男経済産業相が討論、そんな最中にもすぐ隣のブースでは囲碁・将棋の講座が行われていて、さらに目の前の「ニコニコ超神社」では願掛けのイベントが行われている。
さらに、すぐ近くの「超鉄道」コーナーでは鉄道好きで知られるタレントの向谷実氏司会による鉄道ビデオの上映、隣の「ニコつく2」のコーナーでは手芸品の即売、すぐ裏の「ニコニコ超軽音部」ではギターの生講座と生セッション、そのすぐ前で「超エンジニアミーティング」「第2回ニコニコ学会β」で真面目な講義が行われていて、「超闘劇」ではストリートファイターの大会が開かれていたりと、「ニコニコ動画」で扱われているあらゆるジャンルのイベントが、会場内同時進行で繰り広げられていた。雑多なジャンルのイベントが一箇所に集まって同時に行われている様は、学校の文化祭のようなノリと言えば伝わるだろうか。
全8ホールにも渡るイベントは、到底一人ですべてを回れるボリュームではない。筆者の観たイベントの様子を写真でお届けしたい。
▲「超・踊ってみた」ブースの動画。ボーカロイドの超メジャー曲「ハッピーシンセサイザー」の回は、少なく見積もっても200人以上の来場者が、その場でフリを覚えて練習して踊っていた