スペシャルインタビュー
<IFA>“4K REGZA”は「もう手の届く、いま買いたいテレビ」に − 東芝・本村氏に訊く国内の「4K戦略」
東芝がIFA2012の舞台で発表した、84型の“4K REGZA”と、4K出力に対応するノートPCは今年のイベントで発表された製品の中でもひときわ注目を浴びている。今回は東芝 デジタルプロダクツ&サービス社にてREGZAの商品企画を担当する本村裕史氏、並びにPC製品の商品企画を担当する粕谷英雄氏に、国内での商品戦略を中心に話をうかがった。
なお、インタビューはライターの折原一也氏、ならびに当編集部が行っている。
ー 今回のイベントで発表された84型のモデルは、東芝の“4K REGZA”の製品ロードマップの第2世代モデルとして、元々このタイミングで発表、商品化する計画があったのでしょうか。
本村氏:はい。昨年当社が55型の4Kテレビを世界で初めて商品化、販売してからというもの、一般のお客様、ならびに流通様の双方から「もっと大きいサイズのテレビが欲しい」という反響、ご要望をたくさんいただきました。その声にお応えできるよう、なるべく早く大型の4Kテレビをご提案したいと考えながら開発を進めてきて、今回は試作機のかたちではありますが、84型の新しい“4K REGZA”をお見せすることができました。
ー 国内でも55型よりも、もっと大きなサイズの4Kテレビが求められているということですか。
本村氏:国内ではテレビ商品全体の単価が下がってきたこともあって、いま大型化が加速しています。32型ですら今やパーソナルサイズになりました。コンシューマーの方々はリビングのメインテレビを選ぶ際、40型台からご検討を開始されるようになって、できれば50型以上を置いてみようという声が強くなっています。流通様にとっても、お客様に「いま買うなら大画面のテレビを」という切り口でおすすめしやすいということで、50型以上のテレビへの期待感が高まっています。
もちろん55型でも十分大きいのですが、もっと大きなモデルをというご要望も徐々に高まりつつあります。一方で50型を超えると、今度はフルHDのままでは解像度不足の課題が出てきます。そうなると4K解像度のパネルは、50型を超える大画面テレビにとってはベストのデバイスであると考えています。4Kテレビを先駆けて商品化してきた東芝としては、これを積極的に活用しながら、より大型のテレビをREGZAのラインナップに追加できることに意欲を持って取り組んでいます。
ー 4K REGZAをグローバルで販売されて、どの地域の反響が一番大きかったのでしょうか。
4Kに関しては、立ち上がりは日本が一歩リードしていました。欧米で発表した当初は、4Kへの反応は正直、今ひとつ鈍かったのですが、日本で4Kトレンドが立ち上がってからは、その後、北米から欧州へと、徐々にその魅力が浸透していきました。ヨーロッパでは特にここドイツでの反響が良く、4Kの高画質技術をしっかりと理解していただいた上で興味を持って下さる方々が多いのが印象的ですね。
ー 映像エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」の開発は、第一世代の4K REGZAが企画化された頃から同時にスタートしていたのでしょうか。
本村氏:そうですね。SoCの開発はスパンが長いので、CEVOをベースにして4Kをさらに高画質に楽しめるテレビのためのエンジンをつくりたいということで、エンジニアは早い段階から開発に着手してきました。その開発規模は相当大きく、力を込めて開発してきました。新しい「レグザエンジンCEVO 4K」には高画質処理のクアッドコアCPUと、リアルタイム映像処理用のデュアルコアCPUが搭載されています。これはエンジニアたちも相当本気で開発に挑んでいます。
ー テレビには4K専用のエンジンとして組み込まれるのでしょうか。
本村氏:はい。今回新エンジンを搭載するにあたって、私たちが目指しているところは2つあります。ひとつは2Kのブルーレイを高度な超解像処理によって最高画質で楽しんでいただきたいということです。もう一つは、4Kネイティブソースをさらに高画質にしたいと考えました。ネイティブの4Kソースといえば、それだけでも高画質というイメージのある今の段階で、東芝は4Kをより高品位に楽しむための“先”を見越して開発を進めています。
実際の処理の内容としては、4Kの精細感をよみがえらせる「4K微細テクスチャー復元」と、輝き感の高い4K映像を再現する「4K輝き復元」がメインです。これに加えて、解像度変換はかけていないので超解像処理とは呼んでいませんが、ネイティブ4Kソースにも自己合同性型の高画質化処理を行っています。
新エンジンのパワーを示す一例として、今回参考展示に16視差の裸眼3Dテレビをお見せしていますが、このプロトタイプに「レグザエンジンCEVO 4K」を搭載しています。このナチュラルな裸眼3D映像は、高度なエンジンの処理能力があればこそ実現できるものと言えるでしょう。
ー 第2世代の“4K REGZA”の商品化時期については「2013年度の上半期」と発表されましたが、日本で発売される4K REGZAは84型以外のラインナップも検討されていますか。
本村氏:今回、日本人プレスの皆様に向けに開催した記者会見でも発表しました通り、84型をトップエンドのサイズとして、全体では複数サイズのラインナップを出す予定で検討しています。
ー タイムシフトマシンを搭載したモデルも期待したいところです。
本村氏:詳細についてはまだ申し上げるには時期尚早なのですが、東芝の開発者としては、84型のビッグサイズで、「これぞザ・4K」というものがありつつ、一方で“4K REGZA”を「もう手の届く、いま買いたいテレビ」にしたいという強い思いがあります。「ちょっと無理すれば買える」という、カテゴリーにしたいと考えています。
そのためには録画機能やスマートをはじめ、日本のコンシューマーの皆様に魅力を感じていただけるようなローカルフィットした仕様を盛り込むことは当然必要です。最高画質のテレビだけど、きれいな画を観る以外は何もできない、というテレビにはしたくないと考えています。
ー 84型モデルの価格はどれくらいを検討していますか。
本村氏:いまはまだ全く決めていないというのが本音です。商品の最終スペックも決まっていないし、今回展示した試作機のデザインも最終のものではありません。日本のローカルフィットをきちんと仕上げて、価格の点も含めてながら検討していきたいと思います。
ー 日本でテレビ商品の元気がないと言われていますが、4Kが復活の起爆剤になると思いますか。
本村氏:もちろんそう考えています。東芝はいち早く第一世代の4Kテレビを市場に送り出しましたが、商品を出してわかったことがたくさんあります。例えば高画質なデジタル写真を楽しむためのディスプレイとしてのニーズが思いの外高かったことや、PC用には4K解像度のゲームがたくさんあって、ゲーマーの皆様だけでなく、ゲームクリエイターの方々から強い関心を持っていただいています。
私たちも当初は、ネイティブ4Kを高画質に視聴することばかりを考えていたのですが、ブルーレイの2K映像に超解像をかけたら、さらに高画質な映像が楽しめるようになることは、私たちにとっても大変な驚きでした。そこで、ネイティブ4Kを楽しむというスタンスよりも、もっと自然に「4Kテレビで映画をもっと高画質に楽しみましょう」というメッセージの方がAVファンの方々へ直接響くはずと、私は思います。そして、4K超解像の価値観を最大化することが、いま東芝にとって重要なテーマであるという風に認識した次第です。そのためにも「レグザエンジンCEVO 4K」の完成度をさらに高めて行くことに、いま全力を挙げています。
ー ゲームクリエイターの方々からはどんな反響がありましたか。
本村氏:今回の84型の試作機を展示するにあたって、スクウェア・エニックス様のご協力をいただいて、4Kゲームコンテンツの映像をご提供いただきました。準備の段階で何度もお会いして、REGZAで再生した映像もご覧いただきましたが、クリエイターの皆様が非常に感動されていらしたのがとても印象的でした。
ー 写真を高画質に楽しむための4Kディスプレイとしての、4K REGZAの魅力も広く浸透してきていると思います。
本村氏:そうですね。今回ニコン様のご協力をいただいて、84型の4K REGZA試作機で、デジタル一眼レフカメラ「D800」で撮影した静止画をご紹介していますが、ヨーロッパの方々からも上々の反響をいただいています。フルHDでは見ることのできない、デジタル写真の本当の魅力が4K REGZAなら余すところなく再現できますので、その辺りの魅力を東芝としてはご提案していきたいと考えています。
粕谷氏:一般の方々は大抵、パソコンのストレージにデジタルカメラで撮った写真を保存して、そのうちに貯めっぱなしになって見なくなってしまうことが多いと思いますが、「4Kで見る」という楽しさに気づいていただければ、また写真データのアーカイブにも意識改革が起こるのではと期待しています。
東芝は、HDMIからの4K出力に対応するdynabookを2013年に商品化することも今回発表いたしました。エクスターナルグラフィックスの性能としては既に4K対応はできていたのですが、HDMIで出力するためにはボードの設計をきちんとやらないと正しく出力されないので、そこはかなり気を遣って設計を進めてきました。ディスプレイポートから4Kを出すという考え方もできましたが、いまやHDMIはスタンダードなインターフェースで、そこから世界が広がると思っています。
ー dynabook試作機のディスプレイの仕様を教えて下さい。
粕谷氏:本体のパネルは15インチのフルHDです。HDMIから4K信号が外部に出せる仕様になっています。ただノートPC用のパネルも高解像化にトレンドが向かっていますので、適切なタイミングで内蔵パネルの高解像化も当然視野に入れています。最終製品はこなれた価格でご提供したいという思いと、最高画質をご提供したいという思いのクロスポイントをとりながら、高いコストパフォーマンスを備えた製品に仕上げたいと考えています。インテルのチップセットが更新されるタイミングも見計らいながら、適切な時期にパネルの4K化も実現したいと思います。
ー 「MediaGuide」アプリは北米に引き続き、ヨーロッパで今秋からのサービスインが発表されましたが、日本での展開はいかがでしょうか。
粕谷氏:もちろん検討はしています。時期が来たらもう少し明確な戦略をお伝えできると思いますのでお待ち下さい。その際にはクラウドやタブレット連携の、日本ローカルでベストフィットした姿をお見せしたいと思います。
本村氏:4Kで映画、写真、ゲームを楽しむことの魅力を、まだ体験されていない方々に気づいていただける機会を、東芝としては今後できる限りたくさんご提供していきたいと考えています。ぜひ東芝の「4K本気宣言」にご期待下さい。
ー ありがとうございました。
なお、インタビューはライターの折原一也氏、ならびに当編集部が行っている。
ー 今回のイベントで発表された84型のモデルは、東芝の“4K REGZA”の製品ロードマップの第2世代モデルとして、元々このタイミングで発表、商品化する計画があったのでしょうか。
本村氏:はい。昨年当社が55型の4Kテレビを世界で初めて商品化、販売してからというもの、一般のお客様、ならびに流通様の双方から「もっと大きいサイズのテレビが欲しい」という反響、ご要望をたくさんいただきました。その声にお応えできるよう、なるべく早く大型の4Kテレビをご提案したいと考えながら開発を進めてきて、今回は試作機のかたちではありますが、84型の新しい“4K REGZA”をお見せすることができました。
ー 国内でも55型よりも、もっと大きなサイズの4Kテレビが求められているということですか。
本村氏:国内ではテレビ商品全体の単価が下がってきたこともあって、いま大型化が加速しています。32型ですら今やパーソナルサイズになりました。コンシューマーの方々はリビングのメインテレビを選ぶ際、40型台からご検討を開始されるようになって、できれば50型以上を置いてみようという声が強くなっています。流通様にとっても、お客様に「いま買うなら大画面のテレビを」という切り口でおすすめしやすいということで、50型以上のテレビへの期待感が高まっています。
もちろん55型でも十分大きいのですが、もっと大きなモデルをというご要望も徐々に高まりつつあります。一方で50型を超えると、今度はフルHDのままでは解像度不足の課題が出てきます。そうなると4K解像度のパネルは、50型を超える大画面テレビにとってはベストのデバイスであると考えています。4Kテレビを先駆けて商品化してきた東芝としては、これを積極的に活用しながら、より大型のテレビをREGZAのラインナップに追加できることに意欲を持って取り組んでいます。
ー 4K REGZAをグローバルで販売されて、どの地域の反響が一番大きかったのでしょうか。
4Kに関しては、立ち上がりは日本が一歩リードしていました。欧米で発表した当初は、4Kへの反応は正直、今ひとつ鈍かったのですが、日本で4Kトレンドが立ち上がってからは、その後、北米から欧州へと、徐々にその魅力が浸透していきました。ヨーロッパでは特にここドイツでの反響が良く、4Kの高画質技術をしっかりと理解していただいた上で興味を持って下さる方々が多いのが印象的ですね。
ー 映像エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」の開発は、第一世代の4K REGZAが企画化された頃から同時にスタートしていたのでしょうか。
本村氏:そうですね。SoCの開発はスパンが長いので、CEVOをベースにして4Kをさらに高画質に楽しめるテレビのためのエンジンをつくりたいということで、エンジニアは早い段階から開発に着手してきました。その開発規模は相当大きく、力を込めて開発してきました。新しい「レグザエンジンCEVO 4K」には高画質処理のクアッドコアCPUと、リアルタイム映像処理用のデュアルコアCPUが搭載されています。これはエンジニアたちも相当本気で開発に挑んでいます。
ー テレビには4K専用のエンジンとして組み込まれるのでしょうか。
本村氏:はい。今回新エンジンを搭載するにあたって、私たちが目指しているところは2つあります。ひとつは2Kのブルーレイを高度な超解像処理によって最高画質で楽しんでいただきたいということです。もう一つは、4Kネイティブソースをさらに高画質にしたいと考えました。ネイティブの4Kソースといえば、それだけでも高画質というイメージのある今の段階で、東芝は4Kをより高品位に楽しむための“先”を見越して開発を進めています。
実際の処理の内容としては、4Kの精細感をよみがえらせる「4K微細テクスチャー復元」と、輝き感の高い4K映像を再現する「4K輝き復元」がメインです。これに加えて、解像度変換はかけていないので超解像処理とは呼んでいませんが、ネイティブ4Kソースにも自己合同性型の高画質化処理を行っています。
新エンジンのパワーを示す一例として、今回参考展示に16視差の裸眼3Dテレビをお見せしていますが、このプロトタイプに「レグザエンジンCEVO 4K」を搭載しています。このナチュラルな裸眼3D映像は、高度なエンジンの処理能力があればこそ実現できるものと言えるでしょう。
ー 第2世代の“4K REGZA”の商品化時期については「2013年度の上半期」と発表されましたが、日本で発売される4K REGZAは84型以外のラインナップも検討されていますか。
本村氏:今回、日本人プレスの皆様に向けに開催した記者会見でも発表しました通り、84型をトップエンドのサイズとして、全体では複数サイズのラインナップを出す予定で検討しています。
ー タイムシフトマシンを搭載したモデルも期待したいところです。
本村氏:詳細についてはまだ申し上げるには時期尚早なのですが、東芝の開発者としては、84型のビッグサイズで、「これぞザ・4K」というものがありつつ、一方で“4K REGZA”を「もう手の届く、いま買いたいテレビ」にしたいという強い思いがあります。「ちょっと無理すれば買える」という、カテゴリーにしたいと考えています。
そのためには録画機能やスマートをはじめ、日本のコンシューマーの皆様に魅力を感じていただけるようなローカルフィットした仕様を盛り込むことは当然必要です。最高画質のテレビだけど、きれいな画を観る以外は何もできない、というテレビにはしたくないと考えています。
ー 84型モデルの価格はどれくらいを検討していますか。
本村氏:いまはまだ全く決めていないというのが本音です。商品の最終スペックも決まっていないし、今回展示した試作機のデザインも最終のものではありません。日本のローカルフィットをきちんと仕上げて、価格の点も含めてながら検討していきたいと思います。
ー 日本でテレビ商品の元気がないと言われていますが、4Kが復活の起爆剤になると思いますか。
本村氏:もちろんそう考えています。東芝はいち早く第一世代の4Kテレビを市場に送り出しましたが、商品を出してわかったことがたくさんあります。例えば高画質なデジタル写真を楽しむためのディスプレイとしてのニーズが思いの外高かったことや、PC用には4K解像度のゲームがたくさんあって、ゲーマーの皆様だけでなく、ゲームクリエイターの方々から強い関心を持っていただいています。
私たちも当初は、ネイティブ4Kを高画質に視聴することばかりを考えていたのですが、ブルーレイの2K映像に超解像をかけたら、さらに高画質な映像が楽しめるようになることは、私たちにとっても大変な驚きでした。そこで、ネイティブ4Kを楽しむというスタンスよりも、もっと自然に「4Kテレビで映画をもっと高画質に楽しみましょう」というメッセージの方がAVファンの方々へ直接響くはずと、私は思います。そして、4K超解像の価値観を最大化することが、いま東芝にとって重要なテーマであるという風に認識した次第です。そのためにも「レグザエンジンCEVO 4K」の完成度をさらに高めて行くことに、いま全力を挙げています。
ー ゲームクリエイターの方々からはどんな反響がありましたか。
本村氏:今回の84型の試作機を展示するにあたって、スクウェア・エニックス様のご協力をいただいて、4Kゲームコンテンツの映像をご提供いただきました。準備の段階で何度もお会いして、REGZAで再生した映像もご覧いただきましたが、クリエイターの皆様が非常に感動されていらしたのがとても印象的でした。
ー 写真を高画質に楽しむための4Kディスプレイとしての、4K REGZAの魅力も広く浸透してきていると思います。
本村氏:そうですね。今回ニコン様のご協力をいただいて、84型の4K REGZA試作機で、デジタル一眼レフカメラ「D800」で撮影した静止画をご紹介していますが、ヨーロッパの方々からも上々の反響をいただいています。フルHDでは見ることのできない、デジタル写真の本当の魅力が4K REGZAなら余すところなく再現できますので、その辺りの魅力を東芝としてはご提案していきたいと考えています。
粕谷氏:一般の方々は大抵、パソコンのストレージにデジタルカメラで撮った写真を保存して、そのうちに貯めっぱなしになって見なくなってしまうことが多いと思いますが、「4Kで見る」という楽しさに気づいていただければ、また写真データのアーカイブにも意識改革が起こるのではと期待しています。
東芝は、HDMIからの4K出力に対応するdynabookを2013年に商品化することも今回発表いたしました。エクスターナルグラフィックスの性能としては既に4K対応はできていたのですが、HDMIで出力するためにはボードの設計をきちんとやらないと正しく出力されないので、そこはかなり気を遣って設計を進めてきました。ディスプレイポートから4Kを出すという考え方もできましたが、いまやHDMIはスタンダードなインターフェースで、そこから世界が広がると思っています。
ー dynabook試作機のディスプレイの仕様を教えて下さい。
粕谷氏:本体のパネルは15インチのフルHDです。HDMIから4K信号が外部に出せる仕様になっています。ただノートPC用のパネルも高解像化にトレンドが向かっていますので、適切なタイミングで内蔵パネルの高解像化も当然視野に入れています。最終製品はこなれた価格でご提供したいという思いと、最高画質をご提供したいという思いのクロスポイントをとりながら、高いコストパフォーマンスを備えた製品に仕上げたいと考えています。インテルのチップセットが更新されるタイミングも見計らいながら、適切な時期にパネルの4K化も実現したいと思います。
ー 「MediaGuide」アプリは北米に引き続き、ヨーロッパで今秋からのサービスインが発表されましたが、日本での展開はいかがでしょうか。
粕谷氏:もちろん検討はしています。時期が来たらもう少し明確な戦略をお伝えできると思いますのでお待ち下さい。その際にはクラウドやタブレット連携の、日本ローカルでベストフィットした姿をお見せしたいと思います。
本村氏:4Kで映画、写真、ゲームを楽しむことの魅力を、まだ体験されていない方々に気づいていただける機会を、東芝としては今後できる限りたくさんご提供していきたいと考えています。ぜひ東芝の「4K本気宣言」にご期待下さい。
ー ありがとうございました。