プラチナバンドの拡大効果もアピール
世界最高水準の「つながる&速い」ネットワークを拡大 − ソフトバンク・孫社長が会見
ソフトバンクモバイル(株)は、12年冬から13年春にかけて発売される「SoftBank 4G」対応スマートフォンや新サービスの記者発表会を開催し、同社代表取締役社長 兼 CEOの孫正義氏が今後のサービス展開を語った。
はじめに孫氏は、iPS細胞の研究により今年のノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授を話題に上げ「久しぶりの嬉しい号外ニュースだった。山中教授は“できることを、やり遂げる”ことにこだわった人。私もこれまで様々なことを、“やりましょう”という言葉を掲げて実践してきた。難しいと思われることは、“できるはず”と言うだけでなく、“やってみせる”ことが大事」とコメントした。
また、ソフトバンクのサービスについて「KDDI様、ドコモ様という良きライバルと競争してきたことでここまで成長を遂げてきた。多くのお客様に喜んでいただくため、切磋琢磨できることは素晴らしいこと」と語り、コンペティターとの競争により、これまで様々な取り組みを成功させてきたことをアピールした。
孫氏は「世界最高水準のネットワークサービス」を提供するため、「つながる」だけでなく「高速通信」も実現したネットワーク網拡大への、現状の取り組みについて報告を加えた。
ひとつめは今夏からサービスが始まった「プラチナバンド」の現状について。「ソフトバンクのネットワークがより“つながる”ように、プラチナバンドの拡大を急速に進めている。年末12月までには基地局を3万局へと一気に広げる」と孫氏は目標を語った。現状の実績についても、「10月初旬までに弱電スポットの改善率がめざましく上がっている」とし、プラチナバンドの拡大効果が表れていることをアピールした。
ソフトバンクWiFiスポットについても、5GHz対応やバックボーンの高速化、ログイン時間の短縮などの取り組みにより、ユーザー体験の品質が大きく改善しているという。
孫氏は続けて「SoftBank 4G LTE」のサービスに関する現状を報告した。「現在iPhone 5のために敷設したLTE対応のネットワークは市区町村カバー範囲を広げている。KDDI様の541市町村に対して、当社は1,090市町村と、より広いエリアでLTEの高速通信が可能な環境を提供している」とし、孫氏は「全国エリアでつながるLTE」を強調した。
また10月にソフトバンク(株)が発表したイー・アクセス(株)の完全子会社化の効果についても言及。「今回の経営統合により、ソフトバンク4G LTEのサービスと、イーモバイルが持っているLTEネットワークサービスの両方をお客様にご利用いただける環境が構築可能になる」とメリットを強調。孫氏は「ソフトバンクのLTE基地局は、来年3月までに2万局を目標に増設する。これにイーモバイルLTEの1万局を足して、来春には一気に3万局の基地局設置を達成したい」と述べた。
LTEサービスについては「現状でiPhone 5を世界で最も快適に使っていただける、トップレベルのネットワークサービスを展開しているという自負がある。今後もさらに磨きをかけていきたい」と抱負を語った。
AXGP方式対応の通信サービス「SoftBank 4G」についても、世界標準のTD-LTE方式との互換性をアピール。グループ会社であるウィルコムのマイクロセル方式による基地局網のメリットを活かして、きめの細かい高速通信ネットワーク網を提供できる強みについても説明を加えた。
また第三者機関による調査データも示しながら「SoftBank 4Gサービスの通信速度は、実測値でも他社の高速通信サービスを上回っている」とし、今回の発表会で紹介したAndroidスマートフォン(関連ニュース)の全機種が「SoftBank 4G」対応であることをアピールした。
本日開催された発表会には、今秋から放送が開始される「SoftBank 4G LTE」のテレビCMに出演するEvery Little Thingの持田香織さんと伊藤一朗さんもゲストとして登場。ユニット名の「ELT」が「LTE」に近いことから、CMは「LTEにユニット名を改名してみては?」と提案されるというコント風の内容になっている。
持田さんは「あこがれのソフトバンクのCMに出演できてとても嬉しい。今後はLTEとして活動していきたい」とコメントし会場を沸かせた。共演する上戸彩さんも「ずっとELTさんのファンだったので、新しい仲間として加わっていただけることをとても嬉しく思う」とし、ELTのふたりにエールを贈った。
以下に本日の発表会場で執り行われた質疑応答の一部を掲載する。
Q:iPhone 5の契約数の推移は順調か。
A:多くのユーザーに届けるため、相当に力を入れて取り組んでいる。MNPにより、当社がダメージを受けているという報道もあるようだが、実体は去年の契約数とほぼ変わっていない。トータルの純増では予想よりも高い数を獲得している。KDDI様との競合もあるが、新規顧客の純増が30万件を超えている。予想以上の成果に満足している。急な対策を打つ必要はないが、年末キャンペーンなどの施策については今後検討していきたい。
Q:今後Windows Phoneをラインナップに加える計画はあるか。
A:つねに新しいテクノロジーと端末について検討しているが、いまはノーコメント。
Q:前期は一部の機種で半導体製品の不足による在庫問題が発生したが、今は大丈夫か。
A:現在予定している製品はスケジュール通り販売できる見込みだ。
Q:iPhone 5が予約なしで手に入る時期はいつ頃になりそう。
A:急ピッチで供給スピードが上がっている。今は新規の予約が数週間で対応できると考えている。iPhone 5は現在、全世界的に大変な数の注文が来ていて品薄なのも事実。早く手にしたい方はとにかく予約を入れて欲しい。
Q:iPhone 5以外のソフトバンク端末に、今後LTE対応を広げていく計画は。
A:検討したい。今後は1台の端末で、ソフトバンク4G LTEの2.1GHz、イーモバイルの1.7GHz、ソフトバンク4Gの2.5GHzと、すべて対応できるモデルも考えられる。どの端末で、どの周波数をカバーしていくかは今後企画を練っていく。様々な高速通信ネットワークをサポートしたい。コンテンツを含めて総合力で感動を与えていけるサービスを実現したい。
はじめに孫氏は、iPS細胞の研究により今年のノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授を話題に上げ「久しぶりの嬉しい号外ニュースだった。山中教授は“できることを、やり遂げる”ことにこだわった人。私もこれまで様々なことを、“やりましょう”という言葉を掲げて実践してきた。難しいと思われることは、“できるはず”と言うだけでなく、“やってみせる”ことが大事」とコメントした。
また、ソフトバンクのサービスについて「KDDI様、ドコモ様という良きライバルと競争してきたことでここまで成長を遂げてきた。多くのお客様に喜んでいただくため、切磋琢磨できることは素晴らしいこと」と語り、コンペティターとの競争により、これまで様々な取り組みを成功させてきたことをアピールした。
孫氏は「世界最高水準のネットワークサービス」を提供するため、「つながる」だけでなく「高速通信」も実現したネットワーク網拡大への、現状の取り組みについて報告を加えた。
ひとつめは今夏からサービスが始まった「プラチナバンド」の現状について。「ソフトバンクのネットワークがより“つながる”ように、プラチナバンドの拡大を急速に進めている。年末12月までには基地局を3万局へと一気に広げる」と孫氏は目標を語った。現状の実績についても、「10月初旬までに弱電スポットの改善率がめざましく上がっている」とし、プラチナバンドの拡大効果が表れていることをアピールした。
ソフトバンクWiFiスポットについても、5GHz対応やバックボーンの高速化、ログイン時間の短縮などの取り組みにより、ユーザー体験の品質が大きく改善しているという。
孫氏は続けて「SoftBank 4G LTE」のサービスに関する現状を報告した。「現在iPhone 5のために敷設したLTE対応のネットワークは市区町村カバー範囲を広げている。KDDI様の541市町村に対して、当社は1,090市町村と、より広いエリアでLTEの高速通信が可能な環境を提供している」とし、孫氏は「全国エリアでつながるLTE」を強調した。
また10月にソフトバンク(株)が発表したイー・アクセス(株)の完全子会社化の効果についても言及。「今回の経営統合により、ソフトバンク4G LTEのサービスと、イーモバイルが持っているLTEネットワークサービスの両方をお客様にご利用いただける環境が構築可能になる」とメリットを強調。孫氏は「ソフトバンクのLTE基地局は、来年3月までに2万局を目標に増設する。これにイーモバイルLTEの1万局を足して、来春には一気に3万局の基地局設置を達成したい」と述べた。
LTEサービスについては「現状でiPhone 5を世界で最も快適に使っていただける、トップレベルのネットワークサービスを展開しているという自負がある。今後もさらに磨きをかけていきたい」と抱負を語った。
AXGP方式対応の通信サービス「SoftBank 4G」についても、世界標準のTD-LTE方式との互換性をアピール。グループ会社であるウィルコムのマイクロセル方式による基地局網のメリットを活かして、きめの細かい高速通信ネットワーク網を提供できる強みについても説明を加えた。
また第三者機関による調査データも示しながら「SoftBank 4Gサービスの通信速度は、実測値でも他社の高速通信サービスを上回っている」とし、今回の発表会で紹介したAndroidスマートフォン(関連ニュース)の全機種が「SoftBank 4G」対応であることをアピールした。
本日開催された発表会には、今秋から放送が開始される「SoftBank 4G LTE」のテレビCMに出演するEvery Little Thingの持田香織さんと伊藤一朗さんもゲストとして登場。ユニット名の「ELT」が「LTE」に近いことから、CMは「LTEにユニット名を改名してみては?」と提案されるというコント風の内容になっている。
持田さんは「あこがれのソフトバンクのCMに出演できてとても嬉しい。今後はLTEとして活動していきたい」とコメントし会場を沸かせた。共演する上戸彩さんも「ずっとELTさんのファンだったので、新しい仲間として加わっていただけることをとても嬉しく思う」とし、ELTのふたりにエールを贈った。
以下に本日の発表会場で執り行われた質疑応答の一部を掲載する。
Q:iPhone 5の契約数の推移は順調か。
A:多くのユーザーに届けるため、相当に力を入れて取り組んでいる。MNPにより、当社がダメージを受けているという報道もあるようだが、実体は去年の契約数とほぼ変わっていない。トータルの純増では予想よりも高い数を獲得している。KDDI様との競合もあるが、新規顧客の純増が30万件を超えている。予想以上の成果に満足している。急な対策を打つ必要はないが、年末キャンペーンなどの施策については今後検討していきたい。
Q:今後Windows Phoneをラインナップに加える計画はあるか。
A:つねに新しいテクノロジーと端末について検討しているが、いまはノーコメント。
Q:前期は一部の機種で半導体製品の不足による在庫問題が発生したが、今は大丈夫か。
A:現在予定している製品はスケジュール通り販売できる見込みだ。
Q:iPhone 5が予約なしで手に入る時期はいつ頃になりそう。
A:急ピッチで供給スピードが上がっている。今は新規の予約が数週間で対応できると考えている。iPhone 5は現在、全世界的に大変な数の注文が来ていて品薄なのも事実。早く手にしたい方はとにかく予約を入れて欲しい。
Q:iPhone 5以外のソフトバンク端末に、今後LTE対応を広げていく計画は。
A:検討したい。今後は1台の端末で、ソフトバンク4G LTEの2.1GHz、イーモバイルの1.7GHz、ソフトバンク4Gの2.5GHzと、すべて対応できるモデルも考えられる。どの端末で、どの周波数をカバーしていくかは今後企画を練っていく。様々な高速通信ネットワークをサポートしたい。コンテンツを含めて総合力で感動を与えていけるサービスを実現したい。