デノン、AVアンプ「AVR-X2000/X1000」 - 新型オペアンプなどで音質強化
■AVR-X2000(7.1ch対応モデル)
AVR-X2000は7chアンプを搭載。サブーファー端子を1系統備え、7.1ch再生に対応する。定格出力は95W/ch、実用最大出力は140W/ch。
本機は特に、デジタル入力の安定性、精密性、エネルギー感という3点に注目してブラッシュアップを行ったという。デジタル回路には新型オペアンプが採用された。このオペアンプは、チップ内部の構成やワイヤリングの見直しを行った上で、半導体素子に品質の高い材料を採用している。これにより、音の密度や空間表現などを向上させたという。
DACは、聴感テストにより厳選された192Hz/24ビット対応の新型が採用された。またD/A回路部の信号経路と電源供給部には、本機のためにチューニングされたオーディオ用コンデンサーが用いられている。
同社AVアンプの基本思想である「ミニマムシグナルパス&ダイレクトメカニカルコンストラクション」も引き継がれ、信号経路の最短化、不要振動の排除による音質・画質向上も徹底されている。
サラウンド再生については、ハイトchの拡張が可能なドルビープロロジックIIzにも対応。自動音場補正機能は最大8箇所で測定が可能なAudyssey MultEQ XTを搭載する。またゾーン出力も装備する。
ネットワーク再生は、WAV/FLACの192kHz/24ビット再生、ALAC再生、ギャップレス再生が可能。AirPlayにも対応する。スマートフォンからの操作は、iOS/Android用アプリ「Denon Remote App」を用意。入力切り替えや音量調整などの基本操作や、サーバーに保存した音楽ファイルの検索や再生なども操作できる。
またAVR-X2000は4Kディスプレイにも対応。アナログ、およびHDMI入力の映像信号の4Kアップスケーリング、4K信号入力のパススルー出力が可能となっている。4K映像にGUIをオーバーレイ表示することもできる。
使い勝手の面で様々な工夫が施されていることも特徴だ。従来機は各chのスピーカー端子の+/-が縦に並んでいたが、上下の端子の間隔が狭く、ケーブルの接続が行いにくい場合もあった。本機では端子を全て横一列に並べ、ケーブルの接続を容易にした。さらに、各端子をchごとにカラーリングすることで、識別することが容易になった。接続するケーブルを端子に合わせてマーキングするカラーラベルも付属している。なお設定の簡便化では、初期設定をガイダンスしてくれる「セットアップアシスタント」機能も搭載する。
HDMI端子は入力7系統、出力1系統を搭載。音声入力はアナログLR(RCA)を4系統、光デジタル端子を2系統装備する。消費電力は500Wで、通常スタンバイ時の待機消費電力は0.1W。外形寸法は434W×167H×330Dmm(フット、端子、つまみ含む)、質量は9.5kg。
■AVR-X1000(5.1ch対応モデル)
弟機のAVR-X1000は、5chアンプ搭載の5.1ch対応モデル。定格出力は80W/ch、実量最大出力は135W/ch。
新型オペアンプや新型DAC、カスタムされたオーディオ用コンデンサーの採用など、上位モデルAVR-X2000と同様に高音質設計が施されている。ネットオーディオや専用アプリへの対応、ユーザビリティを重視した背面端子など、先進機能や使い勝手の面も共通している。
AVR-X2000との仕様の差は、アンプ数や定格出力、HDMI入力数、ゾーン出力の有無など。また、本機は4Kアップスケーリングおよび4Kパススルーには非対応となっている。
HDMI端子は入力5系統、出力1系統を搭載。音声入力はアナログLR(RCA)を2系統、光デジタル端子を1系統装備する。消費電力は390Wで、通常スタンバイ時の待機消費電力は0.1W。外形寸法は434W×151H×330Dmm(フット、端子、つまみ含む)、質量は8.2kg。
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