SeeQVault+TransferJet提案も
<CEATEC>次世代TransferJet、60GHz帯/10Gbpsの“超”高速近距離通信へ
「CEATEC JAPAN 2014」が10月7日から千葉・幕張メッセで開催されている。本記事では、高速近距離通信規格「TransferJet」を取り扱うTransferJetコンソーシアムの出展内容をご紹介する。
TransferJetは、4.48GHz帯を使った近距離ワイヤレス通信規格。UWB(Ultra-Wide Band)のスピードとNFCの簡単さを組み合わせた無線技術で、560Mbpsの高速通信をサポートしている。今回のCEATECでは、このTransferJetの次世代規格を策定中であることが明かされている。
次世代TransferJetは、60GHz帯を使用した10Gbpsの超高速通信に対応するという。IEEE802.15で審議中であり、2017年に国際標準規格化する予定。現行規格で特に規定を設けていなかった接続時間も、次世代規格では20msec以下に設定し、短時間のコネクションを目標としている。
超高速化することにより、例えば電子機器間でコンテンツをダウンロードする際の時間を大幅に短縮できるというメリットがある。現行TransferJetの560Mbpsの速度で1時間分のHD動画をダウンロードした場合、所要時間は通常19.2secだが、次世代TransferJetの10Gbpsの速度の場合は1.0secまで短縮できる。
タッチするだけの簡単な操作性に、データ速度10Gbps+接続時間20msecの通信を実現することで、パーソナルユース以外にも医療・産業分野や社会インフラなど、今後のTransferJet利用領域の拡大が見込まれる。同コンソーシアムによれば、既に様々な団体とコラボレーションに向けて動き出しているとのことだ。さらに今後、会員企業以外の一般向けにもTransferJet用アプリ開発向けAPIを公開予定とのことで、同規格普及に向けて全面的に取り組みを強化していく。
また、今回のブース内では、新規格“SeeQVault”と組み合わせたシステムも提案している。例えば、同規格対応機器内に保存されている地デジ録画コンテンツを、TransferJetを使って短時間で簡単に対応スマホ/タブレットへ持ち出し転送するといったようなことも実現できるようになる。
そのほか、TransferJetモジュールを内蔵したスマートフォンのデモ機も展示しており、2台のスマホ間でHD動画コンテンツを高速転送するデモも実施している。
なお現時点で、本規格との技術契約を行うことが明らかになっているのが、SDカードの規格を取り扱うSDアソシエーションだ。同団体では、TransferJet通信モジュールを搭載したSDカード「iSDIO TransferJet カード」の開発を発表している。
このiSDIO TransferJetカードを使用すれば、例えばデジカメで撮影した画像をPCに取り込む際に、いちいちカードを取り外すことなく、カメラとPCとタッチするだけですぐに取り込めるようになる。
このiSDIO TransferJetカードは、既に東芝が試作品を発表しており、2015年の製品化を予定していることがアナウンスされている。
TransferJetは、4.48GHz帯を使った近距離ワイヤレス通信規格。UWB(Ultra-Wide Band)のスピードとNFCの簡単さを組み合わせた無線技術で、560Mbpsの高速通信をサポートしている。今回のCEATECでは、このTransferJetの次世代規格を策定中であることが明かされている。
次世代TransferJetは、60GHz帯を使用した10Gbpsの超高速通信に対応するという。IEEE802.15で審議中であり、2017年に国際標準規格化する予定。現行規格で特に規定を設けていなかった接続時間も、次世代規格では20msec以下に設定し、短時間のコネクションを目標としている。
超高速化することにより、例えば電子機器間でコンテンツをダウンロードする際の時間を大幅に短縮できるというメリットがある。現行TransferJetの560Mbpsの速度で1時間分のHD動画をダウンロードした場合、所要時間は通常19.2secだが、次世代TransferJetの10Gbpsの速度の場合は1.0secまで短縮できる。
タッチするだけの簡単な操作性に、データ速度10Gbps+接続時間20msecの通信を実現することで、パーソナルユース以外にも医療・産業分野や社会インフラなど、今後のTransferJet利用領域の拡大が見込まれる。同コンソーシアムによれば、既に様々な団体とコラボレーションに向けて動き出しているとのことだ。さらに今後、会員企業以外の一般向けにもTransferJet用アプリ開発向けAPIを公開予定とのことで、同規格普及に向けて全面的に取り組みを強化していく。
また、今回のブース内では、新規格“SeeQVault”と組み合わせたシステムも提案している。例えば、同規格対応機器内に保存されている地デジ録画コンテンツを、TransferJetを使って短時間で簡単に対応スマホ/タブレットへ持ち出し転送するといったようなことも実現できるようになる。
そのほか、TransferJetモジュールを内蔵したスマートフォンのデモ機も展示しており、2台のスマホ間でHD動画コンテンツを高速転送するデモも実施している。
なお現時点で、本規格との技術契約を行うことが明らかになっているのが、SDカードの規格を取り扱うSDアソシエーションだ。同団体では、TransferJet通信モジュールを搭載したSDカード「iSDIO TransferJet カード」の開発を発表している。
このiSDIO TransferJetカードを使用すれば、例えばデジカメで撮影した画像をPCに取り込む際に、いちいちカードを取り外すことなく、カメラとPCとタッチするだけですぐに取り込めるようになる。
このiSDIO TransferJetカードは、既に東芝が試作品を発表しており、2015年の製品化を予定していることがアナウンスされている。