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'15年発売モデルから

サムスン、スマートTVにTizen OSを全面採用

公開日 2015/01/03 10:50 ファイル・ウェブ編集部
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韓サムスン電子は、2015年の同社製スマートTVに、新たにOS「Tizen」(タイゼン)を採用すると発表した。

スマートTV機能「Smart Hub」の画面イメージ

TizenはLinuxがベースのOSで、スマートフォンやタブレット、PC、テレビなど、様々な電子機器に使用することを想定している。もともとはインテルが中心に開発していたプロジェクトで、これにサムスン電子やNTTドコモなどが参加し、現在のTizenになった。日本では、ドコモがTizen搭載スマートフォンを発売すると発表していたが、その後延期されている。

スマートTVにTizenを採用することで、開発者はよりかんたんに互換性のあるコンテンツを作れるようになり、コンテンツや機器の柔軟性が増すと同社では説明している。さらに、サムスンのスマートTVがより大きなエコシステムの一部になるため、様々なパートナーとのコラボレーションを容易にするとも述べている。また、テレビとほかの機器との互換性が高まるため、スマートTVが「スマートホーム」のセンターとして確立するともコメントしている。

同社ビジュアルディスプレイビジネス担当エグゼクティブバイスプレジデントのWon Jin Lee氏は、「Tizenによってスマートプラットフォームを構築することは、さらにインテリジェントで、統合されたシステムに向けた画期的な一歩となる」とコメント。「Tiizenはエンターテイメント体験をリッチにするだけではなく、未来のホームエンターテイメントの可能性を開くものだ」としている。

スマートTV機能「Smart Hub」の画面は新たに1画面にデザインし直され、ナビゲーションを簡単にするとともに、素早いアクセスも可能としている。また、最初の画面には直近に見たコンテンツや、ユーザー個々人に合わせてリコメンドされたコンテンツが表示される。操作は十字キーにあわせて最適化されている。

また、これも重要なアップデートとして、テレビと他機器の同期機能がさらに便利になったことも挙げられる。Wi-Fi Directを使うことで、コンテンツをモバイル機器からテレビ、あるいはその逆へと、ワンボタンでシームレスに共有できる。これを支えるのがBluetooth LEで、サムスンのスマートTVソフトウェアは、自動的に近くにあるサムスンのモバイル機器を探し出し、接続を行う。これによりスムーズな連携が可能となるという。テレビの電源を切った状態でも、生のテレビ放送をネットワーク経由でモバイル機器で楽しんだり、複数画面でエンターテイメントを楽しんだり、といったことが行える。

実際にサムスンのスマートTVで楽しめるコンテンツとして、スポーツ放送をチームや選手のスタッツとともに楽しめる「Samsung Sports Live」や、PS3のゲームをクラウドからのストリーミングで遊べる「PlayStation Now」、ダンスゲーム「Just Dance」などが挙げられている。


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