「レグザの技術でホームIoTに新たな価値を」
東芝のスマートスピーカー「TH-GW10」詳報。独自音声認識「リカイアス」での日本語デモも
別項のとおり、東芝映像ソリューションは本日、Amazon Alexa搭載スマートスピーカー「TH-GW10」を北米市場で発売すると発表(関連ニュース)。発表会では、液晶テレビ“REGZA”で培った技術を投入していることや、日本語対応版の開発も行っていることなどが明かされた。
発表会では同社技師長の石橋泰博氏が製品に搭載された技術に関して解説。また、製品機能のデモンストレーションも行われた。
TH-GW10は既にお伝えしたとおり、同社が北米市場向けに展開する製品。今年12月に事業者向けの販売を想定しており、価格は200〜300ドルを見込む。日本への導入は未定だが、日本向けの開発は継続しているという。
本製品の開発はオンキヨーと共に行われており、先にオンキヨーが北米向けに発表したスマートスピーカー「VC-FLX1」(関連ニュース)と基本機能は同等。内蔵スピーカーもオンキヨー製を搭載する。同社とオンキヨーでは強みとしている流通経路が異なることから、販売は個別に行う方針だという。
映像製品を手がけてきた同社がAIスピーカーを発表することについて、石橋氏は同社の液晶テレビ・レコーダー「レグザ」に搭載していたボイス検索機能や番組表などディープラーニングに基づくスマートサービスを例に、同社映像製品とIoTとの密接な関係があることを説明。その上で、IoTデバイスのグローバル市場が今後5年間で2倍以上に伸びるという予測のもと、「我々がこれまで映像開発で培ってきた技術をホームIoTに投入し、新たな価値を提供したい」としていた。
TH-GW10は大きく分けて、
●モーションセンサー・ナイトビジョン内蔵カメラによる監視・録画
●Amazon Alexaによるボイスコントロール
●BluetoothやPandraなどストリーミング配信などのワイヤレス通信
●水漏れや屋内警報の監視・通知
●照明や空調の監視・コントロール
●専用アプリによる端末の遠隔コントロール
という6種類の機能を搭載。さらに他のIoT端末と連携するホームゲートウェイやセキュリティの機能まで内蔵し、単純なスマートスピーカーではなく、ホームIoTの総合端末として機能するよう設計されている。
開発にあたっては、生活ノイズの充満する環境でいかに音声認識性能をあげるかを焦点とし、Alexaを起動するトリガーワード認識にニューラルネットワークを使用。ハードウェアはテレビ開発時のノウハウを用いてチューニングしたことで、高い認識性能を獲得したという。
北米で流通しているWi-Fi、ZigBee、Z-WAVE PLUS、Bluetoothの4大無線規格にすべて対応しており、規格の違いを意識することなく使用できる。各種ネットワークサービスは発売当初は無料で利用でき、月額あるいは年間契約のサブスプリクション形式に移行するかなどは検討しているという。
説明会中で実際に行われたデモでは、Bluetoothによるスマートフォン内の音楽再生、Amazon Alexaによるラジオ再生や、北米的では一般的になりつつあるというスマートフォンアプリを介したドアロック操作、水漏れ検知器からの警報受信機能が披露された。
日本市場は北米と環境が大きく異なるため、投入時期などに関してはまだ検討段階。ただし日本語対応のバージョンは開発中であり、説明会では独自開発の日本語音声認識エンジン「リカイアス」(「理解」「アス(私たち)」を組み合わせたネーミング)を搭載したデモ機が公開され、日本語での操作が実演された。日本国内では各社より多岐にわたるAIプラットフォームが発表されているため、実際は複数のプラットフォームへの対応も視野に入れているという。
石橋氏は、本製品を北米の量販店に見せたところ、あまりに多彩な機能から「まるでスイスアーミーナイフだ」と揶揄されることもあったと明かす一方で、「過去の製品を振り返っても、分散された機能はいずれ(ひとつの製品に)統合されている。我々は時代を先取りして、統合された価値というものをいち早く提供したい」とIoT機器を統合できる利点を強調した。
発表会では同社技師長の石橋泰博氏が製品に搭載された技術に関して解説。また、製品機能のデモンストレーションも行われた。
TH-GW10は既にお伝えしたとおり、同社が北米市場向けに展開する製品。今年12月に事業者向けの販売を想定しており、価格は200〜300ドルを見込む。日本への導入は未定だが、日本向けの開発は継続しているという。
本製品の開発はオンキヨーと共に行われており、先にオンキヨーが北米向けに発表したスマートスピーカー「VC-FLX1」(関連ニュース)と基本機能は同等。内蔵スピーカーもオンキヨー製を搭載する。同社とオンキヨーでは強みとしている流通経路が異なることから、販売は個別に行う方針だという。
映像製品を手がけてきた同社がAIスピーカーを発表することについて、石橋氏は同社の液晶テレビ・レコーダー「レグザ」に搭載していたボイス検索機能や番組表などディープラーニングに基づくスマートサービスを例に、同社映像製品とIoTとの密接な関係があることを説明。その上で、IoTデバイスのグローバル市場が今後5年間で2倍以上に伸びるという予測のもと、「我々がこれまで映像開発で培ってきた技術をホームIoTに投入し、新たな価値を提供したい」としていた。
TH-GW10は大きく分けて、
●モーションセンサー・ナイトビジョン内蔵カメラによる監視・録画
●Amazon Alexaによるボイスコントロール
●BluetoothやPandraなどストリーミング配信などのワイヤレス通信
●水漏れや屋内警報の監視・通知
●照明や空調の監視・コントロール
●専用アプリによる端末の遠隔コントロール
という6種類の機能を搭載。さらに他のIoT端末と連携するホームゲートウェイやセキュリティの機能まで内蔵し、単純なスマートスピーカーではなく、ホームIoTの総合端末として機能するよう設計されている。
開発にあたっては、生活ノイズの充満する環境でいかに音声認識性能をあげるかを焦点とし、Alexaを起動するトリガーワード認識にニューラルネットワークを使用。ハードウェアはテレビ開発時のノウハウを用いてチューニングしたことで、高い認識性能を獲得したという。
北米で流通しているWi-Fi、ZigBee、Z-WAVE PLUS、Bluetoothの4大無線規格にすべて対応しており、規格の違いを意識することなく使用できる。各種ネットワークサービスは発売当初は無料で利用でき、月額あるいは年間契約のサブスプリクション形式に移行するかなどは検討しているという。
説明会中で実際に行われたデモでは、Bluetoothによるスマートフォン内の音楽再生、Amazon Alexaによるラジオ再生や、北米的では一般的になりつつあるというスマートフォンアプリを介したドアロック操作、水漏れ検知器からの警報受信機能が披露された。
日本市場は北米と環境が大きく異なるため、投入時期などに関してはまだ検討段階。ただし日本語対応のバージョンは開発中であり、説明会では独自開発の日本語音声認識エンジン「リカイアス」(「理解」「アス(私たち)」を組み合わせたネーミング)を搭載したデモ機が公開され、日本語での操作が実演された。日本国内では各社より多岐にわたるAIプラットフォームが発表されているため、実際は複数のプラットフォームへの対応も視野に入れているという。
石橋氏は、本製品を北米の量販店に見せたところ、あまりに多彩な機能から「まるでスイスアーミーナイフだ」と揶揄されることもあったと明かす一方で、「過去の製品を振り返っても、分散された機能はいずれ(ひとつの製品に)統合されている。我々は時代を先取りして、統合された価値というものをいち早く提供したい」とIoT機器を統合できる利点を強調した。