オンキヨー、スタイリッシュで本格的な5.1chスピーカーシステム新発売

トールボーイタイプD-307F（左）、センターチャンネル用のD-307C（右上）、マルチ使用のD-307M（右下）

●オンキヨー株式会社では、スタイリッシュで本格的な5.1チャンネル・サラウンドを実現するホームシアター用スピーカーシステム「D-307シリーズ」4種を発売する。

「D-307シリーズ」の構成は、トールボーイタイプの「D-307F」、センターチャンネル用の「D-307C」、サラウンドチャンネル用をはじめマルチに使用できる「D-307M」、アンプ内蔵サブウーファーシステム「SL−307」。自社開発のOMFダイヤフラムの採用をはじめ、これまでにオンキヨーが培ってきた技術と今回新たに開発した技術が盛り込まれている。

D-307F、D-307C、D-307Mは、天然繊維と熱硬化樹脂によるマトリクス構造のOMFダイヤフラムを採用。ダイヤフラムを支えるエッジやダンパーにも固有の共振音が少ない素材を厳選した。応答性に優れた小口径12cmウーファーを使用し、さらにD-307FとD-307Cではツインドライブ方式とすることで、いっそう力強い中低音域再生を実現している。

エッジには、ダイヤフラムとエッジの接合部で起こる伝搬波の反射が最も少ないSライン形状とし、さらにダイヤフラムと一体成型することで有機的に接合させた、新開発･一体成型Sライン・エッジを採用。ダイヤフラムの振動はスムーズにエッジに伝搬して減衰するので、S/Nの良いクリアーな再生が可能になった。

ツィーターには、軽量ポリエステルメッシュを基材に高ダンピングな特殊ウレタンエストラマーフィルムをラミネートした、2.5cmソフトドームを採用。定在波を減少させる形状と再生低域の拡大をはかった新構造の採用で、ウーファー再生周波数音域とのクロス域での歪みを抑え、聴感的に伸びやかな高音域再生を実現した。

キャビネットには、密度が均一で響きの美しいMDF(Medium Density Fiberboard)を全面に採用。内部には補強板を組み込んで強度を高めながら共振周波数を分散させて共振によるノイズを低減している。また、ナチュラルな木目仕上げとしインテリア性も高めている。さらに、音質と使い勝手の向上をはかり、バナナプラグに対応した大型のネジ式ターミナルを装備した。

D-307Fには、前面バッフルボードとキャビネット底面にバスレフダクトを設けた。前面からの低音域は素早く伝わり、底面からの低音域はキャビネットと脚部の間の狭いスペースを経て四方へ広がることで、力強く伝わる。この2つの低音域を最適にコントロールしたダブル・バスレフダクト機構により、力強く自然な低音域再生を実現した。

D-307Cでは、センターにレイアウトしたツィーターの左右にウーファーを対称に配置。セリフなどの音像の定位感に優れた仮想同軸型レイアウトを採用した。また、上下を逆に設置することで6度上向きにセッティングが可能。テレビラックの中など低い場所への設置に便利である。

D-307Mには、定在波を抑え、少ない厚みで十分なキャビネット内容積を確保できる台形のキャビネットを採用。また、背面には市販のスピーカースタンドが取り付けできるネジ穴と壁掛け用金具を装備している。（Phile-web編集部）