エントリー「AQUOS sense3」など3モデル発表
シャープ、新フラグシップスマートフォン「AQUOS zero2」。毎秒240回の高速表示でゲームも快適
シャープは、新開発の有機ELディスプレイで4倍の高速表示を実現したスマートフォン「AQUOS zero2」を2019年度の冬モデルとして発表。またエントリーモデルとなる「AQUOS sense3」「AQUOS sense3 plus」も合わせて発表された。
■ゲーム系フラグシップモデル「AQUOS zero2」
昨年10月に発売にされた、自社生産の有機ELディスプレイを初搭載した「AQUOS zero」の後継モデル。従来モデルでは画面サイズ6インチ以上/電池容量3,000mAh超のスマートフォンとして世界最軽量となる約146gを実現したが、さらなる軽量化や性能向上など、今回のモデルでは全体的なブラッシュアップが施された。
ディスプレイは約6.4インチの約2,340×1,080ドットで、従来の約6.2インチから拡大。通常のスマートフォンの8倍とする10億色の表示に対応する。明るさは従来から1.5倍となりアウトドアビューにも対応。またドルビービジョンやHDR10にも対応する。
新たに従来4倍の描画回数をもつ240Hzの高速駆動に対応し、「極めてレスポンスの高いディスプレイ」とアピールする。技術的には、従来モデルから2倍という毎秒120回の表示に向上させたことに加え、人間の目が直前の映像を混ぜ合わせてしまう網膜残像効果残像を低減すべく、各フレーム間に黒画面を挿入。これにより従来比4倍となる毎秒240回の高速表示に対応し、滑らかなだけでなく、クッキリとした表示を目指している。
さらにタッチパネルのタッチ周期を240Hzの高速スキャンに。平均約2msでタッチの検出が行える。これにより、タッチ検出から内部処理・演算、画面更新までのタッチ+表示遅延を約80%軽減したとする。これら4倍速度表示のディスプレイと4倍速度表示のタッチパネル性能が、「ギリギリの勝負を分ける」と強調した。
背面カメラは約1,220万画素 F1.7/78度の標準カメラと、約2,010万画素 F2.4/125度の広角カメラのツインカメラを搭載。インカメラは約800万画素となっている。背面カメラはいずれも裏面照射積層型CMOS、インカメラは裏面照射型CMOSを採用。静止画と動画を同時撮影する「AIライブシャッター」にも対応する。
従来のAQUOS zeroは先述したように世界最軽量のモデルだったが、今回の新モデルではこの数値を更新。マグネシウムフレームの設計を進化させ、加えて基板を25%小型化させることで、画面を大型化したにもかかわらず3g削減し、約143gとなっている。外形寸法は約74W×158H×8.8Dmm。
スペック面では、CPUにQualcomm Snapdragon 855(2.8GHz+1.7GHz/オクタコア)を搭載し、Androidは最新版となる10を採用。内蔵メモリは8GB、ストレージ容量は256GBという同社スマートフォンで過去最大の容量を備える。ファイルシステムは読み込み1.6倍、書き込み1.8倍のUFS3.0を新採用する。
ゲームモデル用として放熱にも配慮しており、カーボングラファイトにより熱を広げ効率よく放熱できるとのこと。充電中の発熱を低減するパラレル充電を従来に引き続き搭載する。バッテリー容量は3,130mAhで、IPX5・IPX8/IP6Xの防塵防滴にも対応する。
そのほかAQUOSシリーズ初として画面内の指紋センサーも搭載。同じく初搭載として、L1+L5のデュアルバンドGPSにも対応する。またおサイフケータイ機能も備える。
■必要十分なモデル「AQUOS sense3」
「2019年上半期で最も売れたAndroidスマートフォン」とアピールする前モデル「AQUOS sense2」の後継モデルとなるスマートフォン。
“毎日を楽しくする電池もち” として、4,000mAhの大容量バッテリーを搭載。これに省電力のIGZOディスプレイを組み合わせることで、1日1時間程度の使用であれば1週間、ハードに使用してもHD動画再生で連続20時間の再生を実現する。
また「大容量電池でありながら持ちやすいサイズ」を意識したとのことで、これを実現するために内部基板を25%小型化させた。外形寸法は約147×70×8.9mmで、質量は約167gとなっている。
性能は “間違いのない基本性能” として、CPUはSnapdragon 630(2.2Ghz+1.8GHz/オクタコア)、RAMは4GB、ROMは64GBを搭載。RAMにはIPDDR4xを採用することで、アクセス速度を従来から30%高速化させている。
ディスプレイは約5.5インチの2,160×1,080ドットで、AQUOSテレビの技術を利用した高画質化技術「リッチカラー」にも対応。アウトドアビューにも対応し、屋外での視認性にも配慮する。
カメラはsenseシリーズ初として標準+広角のツインカメラに。標準カメラと広角カメラともに約1,200万画素の裏面照射型CMOSで、レンズは標準がF2.0/83度、広角はF2.4/121度。電子式手ブレ補正と被写体手ブレ補正も行える。またインカメラは約800万画素の裏面照射型CMOSで、レンズはF2.2/86度。
デザインとして従来のアルミニウムボディを踏襲。素材を生かした質感のアルマイト染色を新採用するほか、IPX5・IPX8/IP6Xの防塵防滴や耐衝撃設計も両立する。Androidのバージョンは9.0で、「かんたんモード」を引き続き搭載する。
■必要十分に “楽しさ” をプラス「AQUOS sense3 plus」
sense3に加えて “グッとくる楽しさ” を加えたとする上位モデル。画面はsense3より大型の約6.0インチ、2,220×1,080ドットのIGZO液晶ディスプレイを搭載し、AQUOSテレビの技術を利用した高画質化技術「リッチカラー」にも対応する。
スピーカーはステレオとなっており、立体音響技術のドルビーアトモスに対応するなど、sense3からエンタメ性能が強化されている。
カメラは標準+広角のツインカメラ。標準カメラは約1,220万画素の裏面照射型CMOSで、レンズはF1.8/76度。また、広角カメラは約1,310万画素の裏面照射型CMOSで、レンズはF2.4/123度を採用する。電子式手ブレ補正と被写体手ブレ補正も行える。インカメラは約800万画素の裏面照射型CMOSで、レンズはF2.2/80度。
そのほかCPUはSnapdragon 636(1.8Ghz+1.6GHz/オクタコア)、RAM(LPDDR4x)は6GB、ROMは64GB/128GBを搭載。外形寸法は約160×75×8.7mmで、質量は約175g。
■新たな領域 “ゲーム” で感動体験を
発表会では今後の戦略や今回のラインナップについての意図などについて解説が実施された。まずはじめに登壇した同社通信事業本部 本部長 中野吉朗氏は、来春春からスタートする5Gについて「先頭集団で積極的に対応していきたい」と意気込みをアピール。
その5G時代を見据えた感動体験として、同社スマートフォンのRシリーズでは “動画による感動体験” を、今回発表されたzero2では、“みんなで楽しむツールに進化したゲーム” を提案していくとした。
ゲームにおいては、国内最大級のeSportsイベント「RAGE」に協賛することを発表。全国各地でタイアップイベントを実施し、同イベントを盛り上げていくという。またゲーミングチーム「DetonatioN Gaming」のスポンサーになることも合わせて説明された。
続いて登壇した同社通信事業本部 パーソナル通信事業部長 小林繁氏は、大きな値引きを前提とした販売方式が終わることで、スマートフォンの「なんとなくハイエンドを選ぶという購買方式が終焉していく」と予測。
この流れの中で、性能に対してお金を払うことをいとわないユーザーに向けた “こだわりのフラグシップ” 、お得で安心を求めるユーザーに向けた “価値あるパフォーマンス” という2種類の領域で展開していくと説明した。
■ゲーム系フラグシップモデル「AQUOS zero2」
昨年10月に発売にされた、自社生産の有機ELディスプレイを初搭載した「AQUOS zero」の後継モデル。従来モデルでは画面サイズ6インチ以上/電池容量3,000mAh超のスマートフォンとして世界最軽量となる約146gを実現したが、さらなる軽量化や性能向上など、今回のモデルでは全体的なブラッシュアップが施された。
ディスプレイは約6.4インチの約2,340×1,080ドットで、従来の約6.2インチから拡大。通常のスマートフォンの8倍とする10億色の表示に対応する。明るさは従来から1.5倍となりアウトドアビューにも対応。またドルビービジョンやHDR10にも対応する。
新たに従来4倍の描画回数をもつ240Hzの高速駆動に対応し、「極めてレスポンスの高いディスプレイ」とアピールする。技術的には、従来モデルから2倍という毎秒120回の表示に向上させたことに加え、人間の目が直前の映像を混ぜ合わせてしまう網膜残像効果残像を低減すべく、各フレーム間に黒画面を挿入。これにより従来比4倍となる毎秒240回の高速表示に対応し、滑らかなだけでなく、クッキリとした表示を目指している。
さらにタッチパネルのタッチ周期を240Hzの高速スキャンに。平均約2msでタッチの検出が行える。これにより、タッチ検出から内部処理・演算、画面更新までのタッチ+表示遅延を約80%軽減したとする。これら4倍速度表示のディスプレイと4倍速度表示のタッチパネル性能が、「ギリギリの勝負を分ける」と強調した。
背面カメラは約1,220万画素 F1.7/78度の標準カメラと、約2,010万画素 F2.4/125度の広角カメラのツインカメラを搭載。インカメラは約800万画素となっている。背面カメラはいずれも裏面照射積層型CMOS、インカメラは裏面照射型CMOSを採用。静止画と動画を同時撮影する「AIライブシャッター」にも対応する。
従来のAQUOS zeroは先述したように世界最軽量のモデルだったが、今回の新モデルではこの数値を更新。マグネシウムフレームの設計を進化させ、加えて基板を25%小型化させることで、画面を大型化したにもかかわらず3g削減し、約143gとなっている。外形寸法は約74W×158H×8.8Dmm。
スペック面では、CPUにQualcomm Snapdragon 855(2.8GHz+1.7GHz/オクタコア)を搭載し、Androidは最新版となる10を採用。内蔵メモリは8GB、ストレージ容量は256GBという同社スマートフォンで過去最大の容量を備える。ファイルシステムは読み込み1.6倍、書き込み1.8倍のUFS3.0を新採用する。
ゲームモデル用として放熱にも配慮しており、カーボングラファイトにより熱を広げ効率よく放熱できるとのこと。充電中の発熱を低減するパラレル充電を従来に引き続き搭載する。バッテリー容量は3,130mAhで、IPX5・IPX8/IP6Xの防塵防滴にも対応する。
そのほかAQUOSシリーズ初として画面内の指紋センサーも搭載。同じく初搭載として、L1+L5のデュアルバンドGPSにも対応する。またおサイフケータイ機能も備える。
■必要十分なモデル「AQUOS sense3」
「2019年上半期で最も売れたAndroidスマートフォン」とアピールする前モデル「AQUOS sense2」の後継モデルとなるスマートフォン。
“毎日を楽しくする電池もち” として、4,000mAhの大容量バッテリーを搭載。これに省電力のIGZOディスプレイを組み合わせることで、1日1時間程度の使用であれば1週間、ハードに使用してもHD動画再生で連続20時間の再生を実現する。
また「大容量電池でありながら持ちやすいサイズ」を意識したとのことで、これを実現するために内部基板を25%小型化させた。外形寸法は約147×70×8.9mmで、質量は約167gとなっている。
性能は “間違いのない基本性能” として、CPUはSnapdragon 630(2.2Ghz+1.8GHz/オクタコア)、RAMは4GB、ROMは64GBを搭載。RAMにはIPDDR4xを採用することで、アクセス速度を従来から30%高速化させている。
ディスプレイは約5.5インチの2,160×1,080ドットで、AQUOSテレビの技術を利用した高画質化技術「リッチカラー」にも対応。アウトドアビューにも対応し、屋外での視認性にも配慮する。
カメラはsenseシリーズ初として標準+広角のツインカメラに。標準カメラと広角カメラともに約1,200万画素の裏面照射型CMOSで、レンズは標準がF2.0/83度、広角はF2.4/121度。電子式手ブレ補正と被写体手ブレ補正も行える。またインカメラは約800万画素の裏面照射型CMOSで、レンズはF2.2/86度。
デザインとして従来のアルミニウムボディを踏襲。素材を生かした質感のアルマイト染色を新採用するほか、IPX5・IPX8/IP6Xの防塵防滴や耐衝撃設計も両立する。Androidのバージョンは9.0で、「かんたんモード」を引き続き搭載する。
■必要十分に “楽しさ” をプラス「AQUOS sense3 plus」
sense3に加えて “グッとくる楽しさ” を加えたとする上位モデル。画面はsense3より大型の約6.0インチ、2,220×1,080ドットのIGZO液晶ディスプレイを搭載し、AQUOSテレビの技術を利用した高画質化技術「リッチカラー」にも対応する。
スピーカーはステレオとなっており、立体音響技術のドルビーアトモスに対応するなど、sense3からエンタメ性能が強化されている。
カメラは標準+広角のツインカメラ。標準カメラは約1,220万画素の裏面照射型CMOSで、レンズはF1.8/76度。また、広角カメラは約1,310万画素の裏面照射型CMOSで、レンズはF2.4/123度を採用する。電子式手ブレ補正と被写体手ブレ補正も行える。インカメラは約800万画素の裏面照射型CMOSで、レンズはF2.2/80度。
そのほかCPUはSnapdragon 636(1.8Ghz+1.6GHz/オクタコア)、RAM(LPDDR4x)は6GB、ROMは64GB/128GBを搭載。外形寸法は約160×75×8.7mmで、質量は約175g。
■新たな領域 “ゲーム” で感動体験を
発表会では今後の戦略や今回のラインナップについての意図などについて解説が実施された。まずはじめに登壇した同社通信事業本部 本部長 中野吉朗氏は、来春春からスタートする5Gについて「先頭集団で積極的に対応していきたい」と意気込みをアピール。
その5G時代を見据えた感動体験として、同社スマートフォンのRシリーズでは “動画による感動体験” を、今回発表されたzero2では、“みんなで楽しむツールに進化したゲーム” を提案していくとした。
ゲームにおいては、国内最大級のeSportsイベント「RAGE」に協賛することを発表。全国各地でタイアップイベントを実施し、同イベントを盛り上げていくという。またゲーミングチーム「DetonatioN Gaming」のスポンサーになることも合わせて説明された。
続いて登壇した同社通信事業本部 パーソナル通信事業部長 小林繁氏は、大きな値引きを前提とした販売方式が終わることで、スマートフォンの「なんとなくハイエンドを選ぶという購買方式が終焉していく」と予測。
この流れの中で、性能に対してお金を払うことをいとわないユーザーに向けた “こだわりのフラグシップ” 、お得で安心を求めるユーザーに向けた “価値あるパフォーマンス” という2種類の領域で展開していくと説明した。