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プライバシー警告なども改めて整備

アップル、「AirTag」悪用対策のアップデートをアナウンス。2022年後半には新機能を追加

公開日 2022/02/14 20:30 編集部:成藤 正宣
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アップルは、同社の紛失防止スマートトラッカー「AirTag」について、悪用を防ぐためのアップデートおよび取り組みについてアナウンスした。

「AirTag」の悪用を防ぐ取り組みやアップデートについてアナウンス

2021年4月に発売されたAirTagは、鍵や財布、バッグなどに取り付けておくことで、それらを紛失した際に「探す(Find My)」アプリを通じて探索することが可能となるデバイス。一方で、AirTagを無断で他者の持ち物に取り付け、自宅を特定しようとするなどの悪用例も発生していた。

これを受けて、同社は今回「AirTagは、人々が自分の持ち物を見つけやすくするために設計されており、人や他人の所有物を追跡するためのものではありません。私たちはApple製品のあらゆる悪用を断固として非難します」と改めて見解を述べるとともに、今後実施していく対策について明らかにした格好となる。

まず、今後のソフトウェア・アップデートにより、AirTagの初回設定時に「AirTagは自分の持ち物を追跡するためのものであること」「AirTagを使って同意なしに人を追跡することは世界中の多くの地域で犯罪であること」「AirTagは被害者によって検出されるよう設計されていること」「法執行機関はAirTagの所有者に関する情報の特定を要請できること」といったプライバシー警告が明示されることとなる。

同時に、第3世代AirPodsなど一部製品において、AirTagがユーザーの近くにある場合に「不明な持ち物が検出されました」というアラートが表示されない事象に対応。「不明な持ち物」ではなく、AirPodsがユーザーと共に移動していることを示す内容が表示されるようアップデートするという。

さらに、今年後半に実施予定のアップデートでもいくつかの対策を盛り込む。1つは、iPhone 11/iPhone 12/iPhone 13向けの新機能「正確な場所を見つける」で、周囲に不明なAirTagが存在する場合、その距離と方向をカメラやセンサーからの情報を組み合わせて確認できるという。

また、AirTagのスピーカーが改ざんされている場合や音の聞こえにくい場所に置かれている場合の対策として、AirTagが周囲に向けて警告音を発した際、連動してユーザーのデバイスにもアラートを表示させるほか、AirTagの発する音自体をより聴こえやすく調整。「不要な追跡」アラートのロジックについても、不明なAirTagが一緒に移動している可能性をより早くユーザーに通知できるようもアップデートするとしている。

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