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【静岡県・I邸】限られたスペースを有効活用!美観を損ねず100インチシアターを実現

公開日 2013/03/15 11:25 ホームシアターファイル編集部
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限られたスペースを有効活用!
美観を損ねず100インチシアターを実現



「元々両親が住んでいた場所に、2世帯住宅を建てることになったので、敷地面積が決まっていました。限られたスペースをできるだけ広く使えるよう、間取りにこだわりました」と、施主のIさん。

テレビを置かないスクリーンだけの専用室。シネフィルのご主人が映画の世界に浸る ための空間だ

ホームシアタールームは正方形に近い7畳ほど(正確には7.4畳)だが、スクリーンは100インチの大画面! 小空間でも大画面を実現したのである。

100インチを希望した理由は、Iさんは以前お住まいだった賃貸住宅で、80インチのスクリーンを導入していた。新たに新築してせっかくのホームシアターの専用室で同じ画面サイズでは物足りない。そこでインストールを手がけたAV BOXの宮澤大志氏は、クローゼットの上部を利用することを提案。さらに、投写距離が3m以下で100インチを投写できるエプソンのEH-TW8100を採用することで迫力の大画面を実現したのだ。

クローゼットとの仕切り壁の上部をカットし、プロジェクターの投写距離を 確保した。「エプソンのEH-TW8100で、この位置がギリギリでした」と、宮澤氏。短焦点 のTW8100だから成功した好例だ

「当初は現在窓がある方向にスクリーンを設置する話で進んでいました。しかし、それでは90インチしか入りません。(住宅の建築を担当した)平成建設の永沢さんのご協力もあって、クローゼットとの仕切り壁の上部をカットして、プロジェクターの投写距離を確保することによって、空間の美観を損ねずに100インチをインストールすることができました」(宮澤氏)。

部屋はスタンダードレベルの防音仕様になってい る。静岡でも人気の平成建設による施工だ。「ダイケンの防音ドアやパナソニックの建材な どを適材適所で使いわけて、ご予算と機能性を兼備させた防音室をつくりました」と、担当 で一級建築士の長沢氏は語る。また、階下のご両親のことも配慮し、ホームシアタールー ムの下にはご両親の水回りの空間を配置するなど、家庭内防音も考えた間取りの配置に なっている

短焦点プロジェクターであるエプソンのEH-TW8100を使用したからこそ実現した100インチの大画面。Iさんも大満足とのこと。

AV機器はスクリーン下方に設置したAVラックに納め た。テレビを置かないので、センタースピーカーをラック の上に置き、画面中央からセリフ音が出やすくなるよう に調整されている

エプソンのBluetooth対応の3Dメガネ。「3Dはまだ観ていないんですよ。時間がとれたら じっくりと観てみます」と、Iさん

また、サラウンドには、音質にもこだわるIさんが試聴して選び抜いた、B&WのCM9を中心にした5.1chシステムを導入した。

「さっそく『プロメテウス』を観ました。やっぱり大画面は迫力が違いますね。本格稼働はまだこれからですが、ゆくゆくは寝室にしてタップリ楽しみたいですね」。(Iさん)

窓は遮光用の手動の窓シャッターにくわえて、LIXIL の内窓「インプラス」を使い、遮音性能を高めている

天井材にはダイケンの「オトテン」を選択。音の弱点 になる開口部をつくらないため、サラウンドスピーカーに は、イクリプス「TD508Mk3」を天吊りし、照明もレー ルを設置しスポットで室内を照らしている

HOMETHEATER DATA

●住宅形態:戸建/新築
●家族構成:夫婦+子ども2人
●ホームシアターの広さ:7.4畳
●画面サイズ:100インチ
●サラウンド:5.1ch
●インストール内容:機器設置、システムプランニングほか


EQUIPMENT LIST

<AV機器>
●プロジェクター:エプソン EH-TW8100
●スクリーン:オーエス SEP-110HM(WF203)
●ブルーレイプレーヤー:パイオニア BDP-LX55
●AVアンプ:パイオニア SC-LX56
●フロントスピーカー:B&W CM9
●センタースピーカー:B&W CMC2
●リアスピーカー:イクリプス TD508Mk3
●サブウーファー:B&W ASW608
●ゲーム機:ソニー PS3

[インテリア/建材]
●プロジェクター天吊り金具:SANUS VMPR1b
●窓シャッター:リクシル イタリヤ(手動)
●内窓:リクシル インプラス

INSTALL

AV BOX 深澤 保雄
建築杉浦英一建築設計事務所 永松 淳 氏

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