高橋敦が今注目のモデルを一斉試聴
【特集サウンドバー集中レビュー】デノン「DHT-S413」
>>本命「サウンドバー」一斉試聴のレビュー一覧はこちら
<MODEL 2>
センターチャンネル再生を重視したスリムモデル
DENON
DHT-S413
¥OPEN(予想実売価格45,000円前後)>>製品データベース
2012年10月中旬発売
※1 リニアPCMのみに対応。DTS-HD MA/ドルビーTrueHDには非対応
■センターチャンネルを充実させセリフやボーカルを充実させた
デノンのフロントサラウンドシステムの中で、42型以上のテレビとの組み合わせを想定したモデル。32型以上のテレビとの組み合わせを想定したDHT-S313も用意されている。サウンドバー+サブウーファーの構成だ。
サラウンドは「ドルビーバーチャルスピーカー」で実現。スピーカーユニットは左右に各2基と、センターはウーファー2基+トゥイーター1基の2ウェイ。センターを充実させることでセリフやボーカルの質と定位を高めている。HDMI入出力搭載(ARC対応)を搭載し、BDのHD音声はリニアPCMのみに対応する。
■スリムなサウンドバーはテレビ台を跨いでの設置も可能
設置性の面では、まずフロントバーが特にコンパクト。テレビのスタンドを跨いで設置するためのフットパーツも高さと幅が調整可能で使いやすい。壁掛け用フックも付属。横幅は前述のように42型テレビにフィットする。サブウーファーは縦横どちらでも設置でき、横置き時には高さが低いのでラック内にも設置できる。
■堅実なキレで勝負するアクション表現と声の質感の高さに注目
一通り試した上で、サウンドモードはムービー、低音を調整する重低音ボタンをオンという設定をメインに試聴した。
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンでは、音を前後左右に配置するサラウンド感は弱めだが、効果音のキレはよい。ヱヴァ等が画面を高速で横切るような場面では、移動の幅は控えめだが、しかしスピード感は十分。ゴロゴロと唸る空気感やジェット噴射や砲撃の迫力は、低音の量感を無理に稼いでいないので控えめ。派手な迫力よりも堅実なキレで勝負するアクション表現だ。
映画『言の葉の庭』から雨の公園の東屋での会話シーンでは、雨音が音場全体を包み込むサラウンド感はやはり弱い。描写はソフトタッチ。雨粒の数まで感じられるような解像感は強調せず、雨音全体の柔らかさ優しさの方を強く感じさせる。
鉛筆を走らせる音もカリカリと硬質ではなく、柔らかめの芯を使っているのかなと感じさせる音だ。ヒロイン役の花澤香菜の声も柔らかく、その表情も豊か。対して年下男子の声の硬さや戸惑いも丁寧に伝えてきてくれる。声の描き分けは確かだ。
テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは42型とバランスが取れているが、55型との組み合わせにも対応はできる。
テレビ録画の天気予報等での声の聴き取りやすさは良好。モードを“ニュース”にすると声が少し前に出てきて厚みも加わる。
■キレの良い高音と柔らかく太い低音
音楽はiPhoneからのアナログ接続で試聴。サウンドモードは“ミュージック”。ベースは良い具合の柔らかさと太さと弾力。少しモコッとした感触なのでソリッドな低音を好む方には合わないだろうが、これはこれでアリだ。ただしクラブ系のディープなベースでは、輪郭が弱まる場面も見られる。
ハイハットシンバルやギターなど高音のキレは十分に確保。音色の豊かさまでは表現しきれないが、リズムの刻みは明確だ。ボーカルはミュージックモードだと音像が少しぶれる気配がある。気になる場合はステレオモードを使うとよいだろう。
▼その他のレビューはこちら
・BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
・MAXELL MXSP-SB2000
・ONKYO SBT-100
・PANASONIC SC-HTB570
・PIONEER HTP-SB550
・SONY HT-CT660
・TDK Life on Record SP-XATV1000BK
・YAMAHA YSP-2200
<MODEL 2>
センターチャンネル再生を重視したスリムモデル
DENON
DHT-S413
¥OPEN(予想実売価格45,000円前後)>>製品データベース
2012年10月中旬発売
映画BD | ★★★★ |
テレビ番組 | ★★★★★ |
音楽 | ★★★ |
C/P | ★★★★ |
Bluetooth | HDMI入出力 | 光デジタル 入力 | 同軸デジタル 入力 | アナログ入力 | HDオーディオ対応 | サブウーファー |
ー | 入 3/出 1 | 1 | ー | 1 | ○※1 | 有 |
■センターチャンネルを充実させセリフやボーカルを充実させた
デノンのフロントサラウンドシステムの中で、42型以上のテレビとの組み合わせを想定したモデル。32型以上のテレビとの組み合わせを想定したDHT-S313も用意されている。サウンドバー+サブウーファーの構成だ。
サラウンドは「ドルビーバーチャルスピーカー」で実現。スピーカーユニットは左右に各2基と、センターはウーファー2基+トゥイーター1基の2ウェイ。センターを充実させることでセリフやボーカルの質と定位を高めている。HDMI入出力搭載(ARC対応)を搭載し、BDのHD音声はリニアPCMのみに対応する。
■スリムなサウンドバーはテレビ台を跨いでの設置も可能
設置性の面では、まずフロントバーが特にコンパクト。テレビのスタンドを跨いで設置するためのフットパーツも高さと幅が調整可能で使いやすい。壁掛け用フックも付属。横幅は前述のように42型テレビにフィットする。サブウーファーは縦横どちらでも設置でき、横置き時には高さが低いのでラック内にも設置できる。
■堅実なキレで勝負するアクション表現と声の質感の高さに注目
一通り試した上で、サウンドモードはムービー、低音を調整する重低音ボタンをオンという設定をメインに試聴した。
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンでは、音を前後左右に配置するサラウンド感は弱めだが、効果音のキレはよい。ヱヴァ等が画面を高速で横切るような場面では、移動の幅は控えめだが、しかしスピード感は十分。ゴロゴロと唸る空気感やジェット噴射や砲撃の迫力は、低音の量感を無理に稼いでいないので控えめ。派手な迫力よりも堅実なキレで勝負するアクション表現だ。
映画『言の葉の庭』から雨の公園の東屋での会話シーンでは、雨音が音場全体を包み込むサラウンド感はやはり弱い。描写はソフトタッチ。雨粒の数まで感じられるような解像感は強調せず、雨音全体の柔らかさ優しさの方を強く感じさせる。
鉛筆を走らせる音もカリカリと硬質ではなく、柔らかめの芯を使っているのかなと感じさせる音だ。ヒロイン役の花澤香菜の声も柔らかく、その表情も豊か。対して年下男子の声の硬さや戸惑いも丁寧に伝えてきてくれる。声の描き分けは確かだ。
テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは42型とバランスが取れているが、55型との組み合わせにも対応はできる。
テレビ録画の天気予報等での声の聴き取りやすさは良好。モードを“ニュース”にすると声が少し前に出てきて厚みも加わる。
■キレの良い高音と柔らかく太い低音
音楽はiPhoneからのアナログ接続で試聴。サウンドモードは“ミュージック”。ベースは良い具合の柔らかさと太さと弾力。少しモコッとした感触なのでソリッドな低音を好む方には合わないだろうが、これはこれでアリだ。ただしクラブ系のディープなベースでは、輪郭が弱まる場面も見られる。
ハイハットシンバルやギターなど高音のキレは十分に確保。音色の豊かさまでは表現しきれないが、リズムの刻みは明確だ。ボーカルはミュージックモードだと音像が少しぶれる気配がある。気になる場合はステレオモードを使うとよいだろう。
DENON DHT-S413 【SPEC】<総合>●対応音声フォーマット:Dolby Digital、DTS Digital Surround、MPEG-2 AAC、Linear PCM ●HDMI端子:入力×3、出力×1 ●音声入力端子:光デジタル×2、同軸デジタル×2、アナログLR(RCA)×1 ●消費電力:40W(待機時0.35W) <サウンドバー部>●ユニット:51mmフルレンジ×4、51mmウーファー×1、25mmトゥイーター×1 ●最大出力:25W×3、25W(1kHz、4Ω、JEITA 非同期駆動) ●外形寸法:950W×106H×70Dmm(フット<高>使用時) ●質量:2.0kg <サブウーファー>●ユニット:160mm×1 ●外形寸法:146W×376H×338Dmm ●質量:6.0kg |
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・BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
・MAXELL MXSP-SB2000
・ONKYO SBT-100
・PANASONIC SC-HTB570
・PIONEER HTP-SB550
・SONY HT-CT660
・TDK Life on Record SP-XATV1000BK
・YAMAHA YSP-2200