高橋敦が今注目のモデルを一斉試聴
【特集サウンドバー集中レビュー】マクセル「MXSP-SB2000」
>>本命「サウンドバー」一斉試聴のレビュー一覧はこちら
<MODEL 3>
ボードタイプで設置性抜群のサラウンドスピーカー
MAXELL
MXSP-SB2000
¥OPEN(予想実売価格20,000円前後)>>製品データベース
2012年6月25日発売
■本体にテレビを直接置く“ボード”スタイルのスピーカー
このモデルのみバーではなくボード(台座)というスタイルだ。
サラウンド関連は「SRSサラウンド」を搭載。空間情報を補って臨場感を高めるSRS 3Dを筆頭に、SRS TruBass、SRS Focusといった技術によって、音質・音場感を高める。スピーカーユニットの面での特徴は、底面に搭載されているサブウーファー。ボード型なので本体の底面積は大きい。それを生かして本体にサブウーファーを内蔵した形だ。
基本仕様としては、HDMI入出力搭載(ARC対応)。BDのHDオーディオには非対応となる。
■テレビの位置は若干高くなるがラックの奥行きが必要ないのは魅力
何しろ最大の特長は設置性だ。他にないボード型というスタイルを採用。テレビの画面の位置が少し高くなってしまう弱点はあるが、テレビのリモコン受光部を隠す恐れがないほか、ラックの奥行きを必要としないといった利点がある。テレビの脚部の寸法が本機の上に収まる範囲でありさえすれば、設置性重視の方には魅力的な選択肢になるだろう。
■最小の設置スペースでテレビ音声に臨場感が加わる
映画は、2段階で増幅できるBASSは適宜調整、SRSはオンの状態で試聴。
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンでは、本格的な(別筐体の)サブウーファーを搭載する製品と比べるとやはり、ゴロゴロという低音の唸りとその広がりによる空間性は控えめ。マリの声や物音が後方から聴こえるサラウンド表現も再現されない。しかしコクピット内が通信音声や電子音等で満たされる場面での情報量、それらの音のクリアさといった要素は、なかなか悪くない。効果音の移動感も、移動の幅こそ狭いものの、スピード感等は確保されている。
映画『言の葉の庭』では、雨の公園の東屋での会話シーンをチェック。無数の雨粒を描き出し足音を描き分けるような解像感の要素はやや甘い。「ヱヴァ」とは印象が少し異なるがこちらでは、あまり描き込むタイプとは感じられない。ヒロインと年下男子の声は柔らかめのタッチで、二人が少し打ち解けて和んできてからの会話の調子や声色、表情とは特に合う。
テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、42型とでもギリギリの線。より小型のテレビと合わせるとちょうどよいだろう。
テレビ録画の天気予報等はSRSをオフにして試聴。テレビ内蔵スピーカーで聴くよりは声に厚みと力があり、届きがよい。
■サイズの割に低音の量感があり抜けも良い
音楽はiPhoneからのアナログ入力で試聴した。音楽再生だとベースの量感は意外としっかり出ている。音色の輪郭や芯は少し弱いが、音像を少し緩めてボリューム感を確保。ギターのカッティングも少し太めの線で描き出されて力強い。
対してハイハットシンバルはシャープな音色で、それらのコントラストでリズムの幅が広がっている。なおエフェクトをかけられたギターの空間性を楽しみたい場合にはSRSをオンにすればOK。
女性ボーカルは、セリフのときとは異なってややシャープな印象。豊かな低音にも埋もれずにシュッと抜けてくる。
▼その他のレビューはこちら
・BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
・DENON DHT-S413
・ONKYO SBT-100
・PANASONIC SC-HTB570
・PIONEER HTP-SB550
・SONY HT-CT660
・TDK Life on Record SP-XATV1000BK
・YAMAHA YSP-2200
<MODEL 3>
ボードタイプで設置性抜群のサラウンドスピーカー
MAXELL
MXSP-SB2000
¥OPEN(予想実売価格20,000円前後)>>製品データベース
2012年6月25日発売
映画BD | ★★★ |
テレビ番組 | ★★★ |
音楽 | ★★★ |
C/P | ★★★ |
Bluetooth | HDMI入出力 | 光デジタル 入力 | 同軸デジタル 入力 | アナログ入力 | HDオーディオ対応 | 外付けサブウーファー |
ー | 入 3/出 1 | 1 | ー | 2 | ー | ー |
■本体にテレビを直接置く“ボード”スタイルのスピーカー
このモデルのみバーではなくボード(台座)というスタイルだ。
サラウンド関連は「SRSサラウンド」を搭載。空間情報を補って臨場感を高めるSRS 3Dを筆頭に、SRS TruBass、SRS Focusといった技術によって、音質・音場感を高める。スピーカーユニットの面での特徴は、底面に搭載されているサブウーファー。ボード型なので本体の底面積は大きい。それを生かして本体にサブウーファーを内蔵した形だ。
基本仕様としては、HDMI入出力搭載(ARC対応)。BDのHDオーディオには非対応となる。
■テレビの位置は若干高くなるがラックの奥行きが必要ないのは魅力
何しろ最大の特長は設置性だ。他にないボード型というスタイルを採用。テレビの画面の位置が少し高くなってしまう弱点はあるが、テレビのリモコン受光部を隠す恐れがないほか、ラックの奥行きを必要としないといった利点がある。テレビの脚部の寸法が本機の上に収まる範囲でありさえすれば、設置性重視の方には魅力的な選択肢になるだろう。
■最小の設置スペースでテレビ音声に臨場感が加わる
映画は、2段階で増幅できるBASSは適宜調整、SRSはオンの状態で試聴。
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンでは、本格的な(別筐体の)サブウーファーを搭載する製品と比べるとやはり、ゴロゴロという低音の唸りとその広がりによる空間性は控えめ。マリの声や物音が後方から聴こえるサラウンド表現も再現されない。しかしコクピット内が通信音声や電子音等で満たされる場面での情報量、それらの音のクリアさといった要素は、なかなか悪くない。効果音の移動感も、移動の幅こそ狭いものの、スピード感等は確保されている。
映画『言の葉の庭』では、雨の公園の東屋での会話シーンをチェック。無数の雨粒を描き出し足音を描き分けるような解像感の要素はやや甘い。「ヱヴァ」とは印象が少し異なるがこちらでは、あまり描き込むタイプとは感じられない。ヒロインと年下男子の声は柔らかめのタッチで、二人が少し打ち解けて和んできてからの会話の調子や声色、表情とは特に合う。
テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、42型とでもギリギリの線。より小型のテレビと合わせるとちょうどよいだろう。
テレビ録画の天気予報等はSRSをオフにして試聴。テレビ内蔵スピーカーで聴くよりは声に厚みと力があり、届きがよい。
■サイズの割に低音の量感があり抜けも良い
音楽はiPhoneからのアナログ入力で試聴した。音楽再生だとベースの量感は意外としっかり出ている。音色の輪郭や芯は少し弱いが、音像を少し緩めてボリューム感を確保。ギターのカッティングも少し太めの線で描き出されて力強い。
対してハイハットシンバルはシャープな音色で、それらのコントラストでリズムの幅が広がっている。なおエフェクトをかけられたギターの空間性を楽しみたい場合にはSRSをオンにすればOK。
女性ボーカルは、セリフのときとは異なってややシャープな印象。豊かな低音にも埋もれずにシュッと抜けてくる。
MAXELL MXSP-SB2000 【SPEC】●HDMI端子:入力×3、出力×1 ●音声入力端子:光デジタル×1、アナログLR(RCA)×1、アナログLR(ステレオミニ)×1 ●ユニット:40mmフルレンジ×4、90mmサブウーファー×1 ●最大出力:10W×4、30W ●外形寸法:720W×54H×340Dmm ●質量:3.1kgkg |
▼その他のレビューはこちら
・BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
・DENON DHT-S413
・ONKYO SBT-100
・PANASONIC SC-HTB570
・PIONEER HTP-SB550
・SONY HT-CT660
・TDK Life on Record SP-XATV1000BK
・YAMAHA YSP-2200