高橋敦が今注目のモデルを一斉試聴
【特集サウンドバー集中レビュー】パナソニック「SC-HTB570」
>>本命「サウンドバー」一斉試聴のレビュー一覧はこちら
<MODEL 5>
設置自由度と先進機能を兼ね備えたシアターシステム
PANASONIC
SC-HTB570
¥OPEN(予想実売価格45,000円前後)>>製品データベース
2013年4月26日発売
※1 リニアPCMのみに対応。DTS-HD MA/ドルビーTrueHDには非対応
■独自の「3Dサラウンド」で広がりある音場再現を可能にする
ユニークな形で設置の柔軟性を高めたシステム。ユニット+フロントバー/左右スピーカー+サブウーファーの構成。Bluetoothにも対応。
サラウンドは独自の音場制御技術で上下前後の音場を広げる「3Dサラウンド」で実現。「明瞭ボイス」機能も搭載。声の聴き取りやすさを向上させつつ、セリフの定位を持ち上げて画面の下からではなく画面の中から音が聴こえてくるような補正も行ってくれる。スピーカーユニットは、左右それぞれに低音用ウーファー、高音用トゥイーター、超高音用スーパートゥイーターを搭載。
基本仕様としては、メインユニットにHDMI入出力を搭載(ARC対応)。BDのHD音声はリニアPCMに対応する。
■スピーカー部はL/R独立設置&サウンドバー両方に対応する
そして設置性。左右のスピーカーは、つなげてバータイプとして設置することも、別々にテレビの左右に設置することもできる。サブウーファーもワイヤレス接続で設置の自由度が高い。ただ、スピーカーとサブウーファー以外にもメインユニットを設置する必要がある点は留意したい。今回用いたテレビ台では、メインユニットを置くためにややスペースを調整する必要があった。
■サラウンドの広がりと情感深い声の再現が特筆できる
映画は、モードはスタンダード、明瞭ボイスは中間設定、サブウーファー音量は適宜調整しながら試聴。
映画BD『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンのゴロゴロと唸る低音の迫力と広がりは、サブウーファー音量ボタンで幅広く調整できる。サラウンドの再現性はマリの声が後方から聴こえることはないが、前方音場の広がりは十分に確保。効果音の音質と移動感はキレキレで主張する感じではなく、自然な存在感。ただし以上はバー設置での話。左右セパレート設置にすると広がり・移動感・解像感はもう一歩ずつ向上する。
映画BD『言の葉の庭』からは雨の公園の東屋での会話シーンをチェック。雨音の描写はおおらかだ。雨粒を感じられるような解像感はなく、雨音が全体としてもわっとした印象になっている。それに象徴されるように、描き込みの部分は弱い。しかし声の感触はとても良い。声の線が心地よく太く、ほどよい肉厚さもある。繊細ではなく素朴な描写なのだが、その飾らなさが好ましいし、情感の表現も深い。
テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、バー設置だと42型にフィット、セパレート設置なら55型にもしっかり対応できる。
テレビ録画の天気予報等での声は、ソフトタッチなのでクリアという感じではないのだが、それがまた心地よく、耳にすっと入ってくる。ニュースモードを使えば聴き取りやすさはさらに向上する。
■女性ボーカルの感触が好ましい
音楽は、ミュージックモードとステレオモードの違和感が少なかったので、広がりを得られるミュージックを中心に試聴。iPhoneをBluetoothで接続した。
音楽も全体的に描線が太めで、シャープペンで描き込んだというよりは太めの鉛筆でざざっと描き出した感じ。細部を聴き込むのには向かないが、全体像の印象は良い。ベースはほどよく緩めてボリューム感のある音色。低い音程を弾く場面で音色が薄くなるのは少し気になる。ハイハットシンバルとギターは存在感を強くは主張せず、リズムを堅実にサポート。女性ボーカルは細やかな表現は控えめだが、セリフ等と同じく声の感触は好ましい。
▼その他のレビューはこちら
・BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
・DENON DHT-S413
・MAXELL MXSP-SB2000
・ONKYO SBT-100
・PIONEER HTP-SB550
・SONY HT-CT660
・TDK Life on Record SP-XATV1000BK
・YAMAHA YSP-2200
<MODEL 5>
設置自由度と先進機能を兼ね備えたシアターシステム
PANASONIC
SC-HTB570
¥OPEN(予想実売価格45,000円前後)>>製品データベース
2013年4月26日発売
映画BD | ★★★★ |
テレビ番組 | ★★★★★ |
音楽 | ★★★ |
C/P | ★★★ |
Bluetooth | HDMI入出力 | 光デジタル 入力 | 同軸デジタル 入力 | アナログ入力 | HDオーディオ対応 | サブウーファー |
○ | 入 1/出 1 | 2 | ー | ー | ○※1 | 有(ワイヤレス) |
■独自の「3Dサラウンド」で広がりある音場再現を可能にする
ユニークな形で設置の柔軟性を高めたシステム。ユニット+フロントバー/左右スピーカー+サブウーファーの構成。Bluetoothにも対応。
サラウンドは独自の音場制御技術で上下前後の音場を広げる「3Dサラウンド」で実現。「明瞭ボイス」機能も搭載。声の聴き取りやすさを向上させつつ、セリフの定位を持ち上げて画面の下からではなく画面の中から音が聴こえてくるような補正も行ってくれる。スピーカーユニットは、左右それぞれに低音用ウーファー、高音用トゥイーター、超高音用スーパートゥイーターを搭載。
基本仕様としては、メインユニットにHDMI入出力を搭載(ARC対応)。BDのHD音声はリニアPCMに対応する。
■スピーカー部はL/R独立設置&サウンドバー両方に対応する
そして設置性。左右のスピーカーは、つなげてバータイプとして設置することも、別々にテレビの左右に設置することもできる。サブウーファーもワイヤレス接続で設置の自由度が高い。ただ、スピーカーとサブウーファー以外にもメインユニットを設置する必要がある点は留意したい。今回用いたテレビ台では、メインユニットを置くためにややスペースを調整する必要があった。
■サラウンドの広がりと情感深い声の再現が特筆できる
映画は、モードはスタンダード、明瞭ボイスは中間設定、サブウーファー音量は適宜調整しながら試聴。
映画BD『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンのゴロゴロと唸る低音の迫力と広がりは、サブウーファー音量ボタンで幅広く調整できる。サラウンドの再現性はマリの声が後方から聴こえることはないが、前方音場の広がりは十分に確保。効果音の音質と移動感はキレキレで主張する感じではなく、自然な存在感。ただし以上はバー設置での話。左右セパレート設置にすると広がり・移動感・解像感はもう一歩ずつ向上する。
映画BD『言の葉の庭』からは雨の公園の東屋での会話シーンをチェック。雨音の描写はおおらかだ。雨粒を感じられるような解像感はなく、雨音が全体としてもわっとした印象になっている。それに象徴されるように、描き込みの部分は弱い。しかし声の感触はとても良い。声の線が心地よく太く、ほどよい肉厚さもある。繊細ではなく素朴な描写なのだが、その飾らなさが好ましいし、情感の表現も深い。
テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、バー設置だと42型にフィット、セパレート設置なら55型にもしっかり対応できる。
テレビ録画の天気予報等での声は、ソフトタッチなのでクリアという感じではないのだが、それがまた心地よく、耳にすっと入ってくる。ニュースモードを使えば聴き取りやすさはさらに向上する。
■女性ボーカルの感触が好ましい
音楽は、ミュージックモードとステレオモードの違和感が少なかったので、広がりを得られるミュージックを中心に試聴。iPhoneをBluetoothで接続した。
音楽も全体的に描線が太めで、シャープペンで描き込んだというよりは太めの鉛筆でざざっと描き出した感じ。細部を聴き込むのには向かないが、全体像の印象は良い。ベースはほどよく緩めてボリューム感のある音色。低い音程を弾く場面で音色が薄くなるのは少し気になる。ハイハットシンバルとギターは存在感を強くは主張せず、リズムを堅実にサポート。女性ボーカルは細やかな表現は控えめだが、セリフ等と同じく声の感触は好ましい。
PANASONIC SC-HTB570 【SPEC】<総合>●対応音声フォーマット:Dolby Digital、DTS Digital Surround、AAC、Linear PCM ●HDMI端子:入力×1、出力×1 ●音声入力端子:光デジタル×2 ●消費電力:メインユニット→47W(待機時0.2W)、サブウーファー→49W(待機時0.15W) ●実用最大出力:60W×2(1kHz、6Ω)、120W(100Hz、8Ω) <メインユニット部>●外形寸法:310W×45H×188Dmm ●質量:約1.15kg <スピーカー部>●ユニット:57mmウーファー×2、25mmトゥイーター×2、ピエゾ型スーパートゥイーター×2 ●外形寸法:1060W×68H×41Dmm(横設置時) ●質量:約1.49kg(横設置時、L/R合計) <サブウーファー部>●ユニット:160mm×1 ●外形寸法:180W×408H×306Dmm ●質量:約4.76kg |
▼その他のレビューはこちら
・BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
・DENON DHT-S413
・MAXELL MXSP-SB2000
・ONKYO SBT-100
・PIONEER HTP-SB550
・SONY HT-CT660
・TDK Life on Record SP-XATV1000BK
・YAMAHA YSP-2200