高橋敦が今注目のモデルを一斉試聴
【特集サウンドバー集中レビュー】TDK LoR「SP-XATV1000BK」
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<MODEL 8>
超シンプルな“テレビ高音質化”スピーカー
TDK Life on Record
SP-XATV1000BK
¥OPEN(予想実売価格9,800円前後)>>製品データベース
2012年夏発売
■入力はステレオミニ端子のみというシンプルさ
今回紹介する中で最も手頃でシンプルなシステム。フロントバーのみで構成される。本機は42型前後のテレビにフィットするサイズだが、小サイズのテレビに向けたSP-XATV900も用意。
サラウンド機能は搭載していない。しかし基本的な音質は十分に高められている。左右のスピーカーユニットから発せられる音の低音成分をダクトで抽出し、筐体中央で左右の低音をぶつけてエネルギーを増幅させる「センターフォース・バスシステム」を搭載。筐体の材質をMDF(木材繊維合板)とすることで豊かな響きを獲得。スピーカーユニットはフルレンジを左右に1基ずつという素直な構成を採用している。
入力はアナログのステレオミニ端子のみ。テレビのヘッドホン出力端子と接続して利用する。本体には音量調整機能はなく、音量はテレビの音量で調整。なのでリモコンも用意されていない。
■テレビのヘッドホン出力と接続してテレビの前に置くだけ
本機は37型以上のテレビを想定したモデルで、幅は約901mm、奥行きは約67mmとなる。脚部などはなく、テレビ台などに直接設置する形となる。
■音場全体の自然な厚みが好感触だ
音質調整機能はシネマとボイスが用意されているので、映画はオフまたはシネマで試聴。
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンでは、正直意外なほどの迫力!ゴロゴロと唸る背景音はさすがにサブウーファーほどの低さで広がることはない。しかしジェットの噴射音や砲声は十分に太くて抜けもよいし、音場全体に自然な厚みがある。コクピット内での音声通信や電子音、スイッチ類の操作音なども、それぞれの手応えや質感が良い具合だ。効果音のキレや移動のスピード感も上々。サラウンド機能は搭載されておらず、解像感や情報量といった要素も控えめなのだが、全体の印象としてはかなり好感触。
映画『言の葉の庭』では、雨の公園の東屋での会話シーンをチェック。こちらでは雨音や物音、そして声も、音像が全体に少し大柄かなと感じる。例えば声は柔らかく膨らんだような感触。それにつれて描き込みが甘くなっていることは弱みなのだが、しかしそれがウォームさを醸し出してもいて、この作品の優しい雰囲気との相性は悪くはない。
テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、42型でも55型でも問題ない。ただしサラウンド機能は持たないのであくまでも「前方音場の豊かさにおいては」という注釈は付く。
テレビ録画の天気予報等での声も、やや大柄でソフトタッチ。十分に聴き取りやすい。ボイスモードを選ぶと逆に声を少しほっそりとさせて抜けを良くする印象。
■ドライブ感がありキレの良い音色
音楽もiPhoneからのアナログ入力で、音質モードはオフで試聴した。入力はステレオミニ1系統のみなので、オーディオ機器をつなぐ場合はテレビの接続をいったん外す必要があることは注意したい。
ベースは中音域が少し抜けて密度感は弱いものの、ブリブリとした音色で弾むドライブ感がある。フレーズの音程が上下しても音像の大きさや厚みが安定しているのもよい。ハイハットシンバルの開閉はスチャスチャッとキレがよく、ギターのカッティングはパキッとした音色で抜けがよい。
女性ボーカルは声に厚みがあり、手触りの柔らかさも印象的。そして声として実に自然な感じにまとまっている。
▼その他のレビューはこちら
・BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
・DENON DHT-S413
・MAXELL MXSP-SB2000
・ONKYO SBT-100
・PANASONIC SC-HTB570
・PIONEER HTP-SB550
・SONY HT-CT660
・YAMAHA YSP-2200
<MODEL 8>
超シンプルな“テレビ高音質化”スピーカー
TDK Life on Record
SP-XATV1000BK
¥OPEN(予想実売価格9,800円前後)>>製品データベース
2012年夏発売
映画BD | ★★★ |
テレビ番組 | ★★★★ |
音楽 | ★★★★ |
C/P | ★★★★★ |
Bluetooth | HDMI入出力 | 光デジタル 入力 | 同軸デジタル 入力 | アナログ入力 | HDオーディオ対応 | サブウーファー |
ー | 入 ー/出 ー | ー | ー | 1 | ー | 無 |
■入力はステレオミニ端子のみというシンプルさ
今回紹介する中で最も手頃でシンプルなシステム。フロントバーのみで構成される。本機は42型前後のテレビにフィットするサイズだが、小サイズのテレビに向けたSP-XATV900も用意。
サラウンド機能は搭載していない。しかし基本的な音質は十分に高められている。左右のスピーカーユニットから発せられる音の低音成分をダクトで抽出し、筐体中央で左右の低音をぶつけてエネルギーを増幅させる「センターフォース・バスシステム」を搭載。筐体の材質をMDF(木材繊維合板)とすることで豊かな響きを獲得。スピーカーユニットはフルレンジを左右に1基ずつという素直な構成を採用している。
入力はアナログのステレオミニ端子のみ。テレビのヘッドホン出力端子と接続して利用する。本体には音量調整機能はなく、音量はテレビの音量で調整。なのでリモコンも用意されていない。
■テレビのヘッドホン出力と接続してテレビの前に置くだけ
本機は37型以上のテレビを想定したモデルで、幅は約901mm、奥行きは約67mmとなる。脚部などはなく、テレビ台などに直接設置する形となる。
■音場全体の自然な厚みが好感触だ
音質調整機能はシネマとボイスが用意されているので、映画はオフまたはシネマで試聴。
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンでは、正直意外なほどの迫力!ゴロゴロと唸る背景音はさすがにサブウーファーほどの低さで広がることはない。しかしジェットの噴射音や砲声は十分に太くて抜けもよいし、音場全体に自然な厚みがある。コクピット内での音声通信や電子音、スイッチ類の操作音なども、それぞれの手応えや質感が良い具合だ。効果音のキレや移動のスピード感も上々。サラウンド機能は搭載されておらず、解像感や情報量といった要素も控えめなのだが、全体の印象としてはかなり好感触。
映画『言の葉の庭』では、雨の公園の東屋での会話シーンをチェック。こちらでは雨音や物音、そして声も、音像が全体に少し大柄かなと感じる。例えば声は柔らかく膨らんだような感触。それにつれて描き込みが甘くなっていることは弱みなのだが、しかしそれがウォームさを醸し出してもいて、この作品の優しい雰囲気との相性は悪くはない。
テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、42型でも55型でも問題ない。ただしサラウンド機能は持たないのであくまでも「前方音場の豊かさにおいては」という注釈は付く。
テレビ録画の天気予報等での声も、やや大柄でソフトタッチ。十分に聴き取りやすい。ボイスモードを選ぶと逆に声を少しほっそりとさせて抜けを良くする印象。
■ドライブ感がありキレの良い音色
音楽もiPhoneからのアナログ入力で、音質モードはオフで試聴した。入力はステレオミニ1系統のみなので、オーディオ機器をつなぐ場合はテレビの接続をいったん外す必要があることは注意したい。
ベースは中音域が少し抜けて密度感は弱いものの、ブリブリとした音色で弾むドライブ感がある。フレーズの音程が上下しても音像の大きさや厚みが安定しているのもよい。ハイハットシンバルの開閉はスチャスチャッとキレがよく、ギターのカッティングはパキッとした音色で抜けがよい。
女性ボーカルは声に厚みがあり、手触りの柔らかさも印象的。そして声として実に自然な感じにまとまっている。
BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system 【SPEC】<総合>●音声入力端子:アナログLR(ステレオミニ)×1 ●最大出力:10W×2 ●消費電力:7.5W(待機時0.3W) ●スピーカー:65mmフルレンジ×2 ●外形寸法:約901W×84H×67Dmm(フット<高>使用時) ●質量:2.6kg |
▼その他のレビューはこちら
・BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
・DENON DHT-S413
・MAXELL MXSP-SB2000
・ONKYO SBT-100
・PANASONIC SC-HTB570
・PIONEER HTP-SB550
・SONY HT-CT660
・YAMAHA YSP-2200