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高橋敦が今注目のモデルを一斉試聴

【特集サウンドバー集中レビュー】取材を終えて & 各モデルの設置例一覧

公開日 2013/08/20 10:00 高橋 敦
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8月特集
取材を終えて & 各モデルの設置例一覧

音質水準は高い。機能性と設置性も選択のカギ

まずはいちばん気になるサラウンドの再現性だが、その点についてはソニーのHT-CT660とヤマハのYSP-2200が突出していた。リアチャンネルに配置されている音がちゃんと後方からっぽくから聴こえたのはそのふたつだ。他の製品は、前方から側方までの広がりは表現できても、後方までというのは難しい。描写傾向も、前者が迫力志向、後者が繊細志向と分かれていて、キャラが立っている。


多くのモデルが高水準のサウンドを聴かせてくれるなかで、それぞれの個性も見えてきた
ただいわゆるバーチャルサラウンド技術の効果の大小には個人差があるとも思う。視覚面で立体視アートが立体的に見えやすい方と見えにくい方がいるように、聴覚においても、バーチャルサラウンドをちゃんとサラウンドに錯覚しやすい方とそうでない方がいるのではないだろうか。どうも筆者は後者のようで、この手の製品のサラウンド感については評価が辛くなりがちなことをお断りしておく。その点で言えば、バーチャルではなくて音を反射させて実際に側方や後方から届けるYSP-2200は、部屋の壁面の環境さえ良ければ安定した効果を期待できる。

他に、設置性と音質と価格の兼ね合いを考えたときにおすすめとして挙げたいのは、オンキヨーのSBT-100とTDK Life on RecodのSP-XATV1000だ。共にサブウーファーなしでバーのみという構成。後者はサラウンド機能も搭載しないが、それにしては確かな音質と豊かな音場で1万円未満と、お買い得度は実に高い。

全体の印象としては、一定レベルはおおよその製品がすでに満たしている。なので今後の製品でインパクトを出すには飛躍と言えるレベルの進化が必要だ。特にサラウンドの再現については、製品ごとに差があるということはそこに開発の余地があるはず。なかなか難しいと思うが各社に期待したい。

また長い目での製品選びとなるとHDMI対応製品では4K映像信号のパススルー対応も一般化してほしいところだ。と、今後に望むところはあるものの前述のように、現時点での完成度も十分に高い。今の時点で吟味して選べば、満足度は十分なものになるだろう。

各モデルの設置例

BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system

42インチとの組み合わせ


42インチとの組み合わせ

DENON DHT-S413

42インチとの組み合わせ


55インチとの組み合わせ

MAXELL MXSP-SB2000

42インチとの組み合わせ


55インチとの組み合わせ

ONKYO SBT-100

42インチとの組み合わせ


55インチとの組み合わせ

PANASONIC SC-HTB570

42インチとの組み合わせ


55インチとの組み合わせ

PIONEER HTP-SB550

42インチとの組み合わせ


55インチとの組み合わせ

SONY HT-CT660

42インチとの組み合わせ


55インチとの組み合わせ

TDK Life on Record SP-XATV1000BK

42インチとの組み合わせ


55インチとの組み合わせ

YAMAHA YSP-2200

42インチとの組み合わせ


55インチとの組み合わせ



▼各モデルのレビューはこちら
BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
DENON DHT-S413
MAXELL MXSP-SB2000
ONKYO SBT-100
PANASONIC SC-HTB570
PIONEER HTP-SB550
SONY HT-CT660
TDK Life on Record SP-XATV1000BK
YAMAHA YSP-2200

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