【特別企画】“プレミアム”なのは画と音だけじゃない
<レグザ>「Z8」のタイムシフトマシン録画・Time Onを徹底検証 ー プラス1で何が進化した?
東芝の<レグザ>Z8シリーズには、”プレミアム2K”としての高画質・高音質の魅力だけでなく、「タイムシフトマシン」(※注1)「Time On(タイムオン)」(※注2)をはじめとした先進的な視聴・録画機能が搭載されている。
今回は<レグザ>Z8シリーズの視聴・録画機能をハンドリングしながら、「タイムシフトマシン」の録画機能については、従来の「地デジ×6チャンネル」のキャッシュ録画から、BS/CS(地デジも可能)の番組1チャンネル分を、別売の外付USB-HDDに“全録”できる「タイムシフトプラス1」(※注3)の使いこなしにも挑戦してみたいと思う。
“7つ”の「タイムシフトマシン」録画チャンネルを設定する
まず「タイムシフトプラス1」を利用するために、“プラス1”専用に外付けのUSB-HDDが1台必要だ。レグザ本体には3つのUSB端子が搭載されており、うち2つを本体背面に装着するレグザ純正ハードディスク「THD-250T1A」に割り当てる。今回は2.5TBの「THD-250T1A」を使用したが、この場合は地上デジタル放送6チャンネルを最大約41時間キャッシュできる。大容量4.5TBの「THD-450T1A」であれば同じチャンネル数で約80時間のキャッシュ録画をカバーする。ちなみに「THD-250T1A」にはタイムシフトマシン用として2TB HDD(1TB×2)と、通常録画用に500GBのHDDが一体化されているので、1台で通常録画もまかなえる。
さらに「タイムシフトプラス1」を利用するには、3つめのUSB C端子に、別売のUSBハブを介してUSB-HDDを追加するかたちだ。このHDDを丸々1チャンネルのキャッシュ録画用に割り当てることで、全7チャンネルのタイムシフトマシン録画環境が完成する。「タイムシフトプラス1」の録画用HDDは1チャンネルを独占して使えるため、例えば3TBのHDDを追加すれば、地上デジタル放送なら最大約388時間(約16日分)を丸ごとキャッシュしておける計算になる。
USB-HDDの接続と登録を済ませたら、次に「タイムシフトマシン」のチャンネル設定を行う。今回は「タイムシフトプラス1」によってキャッシュしておけるチャンネルが1つ増えているので、チャンネルの選択を工夫してみた。
基本の6チャンネルは首都圏の地上デジタル放送のキー局数を丸ごとカバーした。追加の1チャンネルは例えばBSデジタル放送の「BSプレミアム」か、有料放送の「WOWOWシネマ」を登録してもよい。「J Sports 1」といった専門チャンネルも捨てがたい。複数チャンネル編成が増えている有料放送から1チャンネルのみを選択するのか、ここで今回筆者として迷いに迷った。そこで発想を変えてアニメファン御用達の「TOKYO MX」を追加することにした。
<レグザ>Z8の「タイムシフトマシン」機能では、録画時間枠を細かく設定すればキャッシュ録画できる日数を伸ばすことも可能だ。録画対象にはよく見る時間帯のみを割り当てても良い。「タイムシフトマシン」も全てDRモードで記録されるレグザでは録画可能時間を少しでも伸ばすために、この時間帯のカスタマイズ機能はぜひ使いこなすべきと筆者は考えている。今回は平日の18時〜午前4時というゴールデンタイムのドラマやバラエティ、深夜アニメもカバーできる時間をタイムシフトマシンの録画時間に設定した。
ちなみに、アニメ派ならTOKYO MXのアニメ放送がすべて終わる午前2時まで登録…、と行きたいところだが、首都圏ではTBSの午前3時台にもアニメ放送があるので(現在のクールでは特に見逃せない『キルラキル』が金曜日26時25分から放送中)、午前4時まで録画時間を割り当てているところが筆者なりのポイントだ。
さらに細かな使い方として、「タイムシフトプラス1」には「タイムシフトマシン」とは別枠に録画時間指定のカスタマイズができる。今回はよく観る「TOKYO MX」のアニメの放送時間を入念にチェックした上で「指定時間」を選択しているが、専門チャンネルを録画するのであれば「24時間」に登録しておくと、映画やドラマの一挙放送や海外スポーツイベントの生中継などを録り逃す心配がなくなるだろう。
「ざんまいプレイ」も“プラス1”対応に
「タイムシフトマシン」で録画した番組の視聴・再生は、リモコンの「タイムシフトマシン」ボタンから呼び出せる「過去番組表」のほかに、便利な視聴機能が揃う「ざんまいプレイ」からも利用可能だ。<レグザ>Z8の新たな要素として「タイムシフトプラス1」の機能も「タイムシフトマシン」のGUIに統合され、「過去番組表」もBS/CS放送にも対応した“プラス1”を加えた7チャンネル表示のスタイルとなったことも特筆できる。
<レグザ>Z8が搭載する「ざんまいプレイ」の面白さは、過去に<レグザ>Z7をレビューした際にも触れているが、「タイムシフトマシン」でキャッシュ録画した番組の中から、出演者やキーワード、ジャンルなど、今見ている番組に関連性のある番組を最大30件までレコメンドしてくれる「ほかにもこんな番組」の使いやすさが群を抜いていると思う。
夜中に家に帰って「過去番組表」から番組をチェックする際に、「ほかにもこんな番組」を開いておけばジャンル、出演者つながりで次々と「タイムシフトマシン」でキャッシュした番組が表示されるため、特に気にかけてなかった番組と出会える楽しさがある。特に毎週出演者の異なるバラエティ番組で、魅力的なコンテンツが発掘できるのがよい。
「ざんまいプレイ」には、他にも「急上昇ワード」で旬のトピックスに関連する番組が探せる機能や、「ジャンル」をカスタマイズして「サッカーのみ」「アニメのみ」でシンプルにジャンル検索を行うこともできる。
クラウドサービス「Time On(タイムオン)」はSNS系の機能が拡充した
そして<レグザ>Z8では「みどころシーン再生」も引き続き搭載されている。番組の内容をクラウドからメタデータとして取得して、レグザの画面上で“シーン情報”を目次のように表示、頭出しをしながら再生できるという機能だ。
<レグザ>のクラウドサービスである「Time On(タイムオン)」の一部として提供されているが、Z8では「みどころシーン」のボタンを押すだけでクラウドの画面を経由せずに内蔵機能のように表示でき、ニュース番組や情報番組、歌番組などの頭出しに役立つ。特に面白いのはやはり気になるニューストピックの検索で、ちょうど<レグザ>Z8の検証をしていた11月第2週はサッカー日本代表ザックジャパンの欧州遠征直前だったため、サッカー番組、ニュースの関連シーンを次々と逆引き検索で発掘してくれた。
クラウドサービスの「Time On(タイムオン)」は、11月に行われたアップデートでソーシャル機能を中心に大きく進化させている。注目すべきポイントは本格的に運用がスタートした「おまかせ録画コミュニティ」サービスだ。
これは各番組のコミュニティに参加して、関連番組がおまかせ録画できるようになる機能。「Time On(タイムオン)」のクラウドサービスを利用しているユーザー同士で、同じ趣向を持ったユーザーの録画履歴を解析して、番組がおまかせ録画できるようになった。地デジの番組だけでなくBS/CS放送までが対象になるのがポイントだ。
例えば「アニメ」の場合、「おまかせ自動録画」を利用することでBS11で放送しているアニメも登録されるため、地上波で放送のない地域や再放送の番組も確実に発見できる。「おまかせ録画コミュニティ」サービスは実に特徴的で、「アニメ」の階層下には「ほのぼのアニメ」「学園アニメ」といった、一般的な番組ジャンルでは分類できないカテゴリーや、「花澤香菜 関連番組」「茅野愛衣 関連番組」という声の出演者による声優別コミュニティなどもつくられている。ユーザーの趣味志向に応じて細分化されたコミュニティが作られているので、ぜひチェックしておきたい機能だ。
もちろんマニアックな使い方だけではない。例えば「ドラマ」でたどれば「地上ドラマトップ50」で人気ランキングを見られたり、「ジャニーズJr. 関連番組」「堀北真希 関連番組」と出演者別の番組も調べられ、幅広いユーザーが利用できるような機能に仕上がっている。
「SNS TV」サービスも<レグザ>Z8の発売に合わせて「Time On(タイムオン)」に追加された新機能だ。これはテレビ番組を見ながら関連するTwitterのツィートを表示できる、いわゆる”実況”をサポートするための機能である。同じ時間帯に放送されている各チャンネルのツィートの盛り上がりをグラフで表示し、盛り上がっている番組を選択すればチャンネル選局もできる。
「SNS TV」サービスの表示内容は現在選局中の放送波と自動で連動するため、テレビを観ながら「SNS TV」サービスを付けておくと様々なツィートが表示される。今回のテスト期間中、NHK総合テレビで深夜に放送されているニュース番組を視聴した際に、本機能の魅力を実感した。
視聴した番組は放送とWEBの連動を前面に押し出しており、視聴者からの意見をTwitterによるツィートから募集している。本番組を「SNS TV」サービスを付けながら見ていると、番組側が厳選して紹介される前のツィートも「SNS TV」サービスの方で見られることになる。番組には現れない意見も表示されるので、ここにもネットとの連動性の高い「SNS TV」サービスの特徴が表れていることを実感した。
<レグザ>Z8シリーズで提供されている機能のほとんどは「タイムシフトマシン」を始めとして<レグザ>Z7から継承したものだが、「タイムシフトプラス1」ではBS/CS放送のタイムシフト録画が可能になり、1ch分のキャッシュ録画スロットが増えただけでも着実な進歩と使い勝手の向上を実感できた。東芝<レグザ>の2013年の集大成として、<レグザ>Z8シリーズはかつてないほど意欲的な製品に仕上がっていると思う。
クラウドサービスの「Time On(タイムオン)」もソーシャル連携を発展させて、テレビをみることの楽しさをさらに高めてきた。特に「おまかせ録画コミュニティ」サービスの画期的な機能は、録画文化の根付いた日本のユーザーが求める「スマートTV」のスタイルを具現化したものとして高く評価できるだろう。“プレミアム2K”の優れた映像クオリティだけじゃない、テレビ体験をグンと豊かにしてくれる<レグザ>Z8シリーズの多彩な機能をぜひ活用して欲しい。
【問い合わせ先】
東芝テレビご相談センター
TEL/0120-97-9674
※注1:別売のタイムシフトマシン対応USBハードディスクが必要。
※注2:本サービスの利用には、インターネットへの接続環境が必要。また視聴・録画機能の利用には、別売のUSBハードディスクが必要。
※注3:本機能の利用には、別売のタイムシフトマシン対応USBハードディスクに加え、別売のUSBハブとタイムシフトプラス1対応USBハードディスクが必要。
◆折原一也 プロフィール
コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。
今回は<レグザ>Z8シリーズの視聴・録画機能をハンドリングしながら、「タイムシフトマシン」の録画機能については、従来の「地デジ×6チャンネル」のキャッシュ録画から、BS/CS(地デジも可能)の番組1チャンネル分を、別売の外付USB-HDDに“全録”できる「タイムシフトプラス1」(※注3)の使いこなしにも挑戦してみたいと思う。
“7つ”の「タイムシフトマシン」録画チャンネルを設定する
まず「タイムシフトプラス1」を利用するために、“プラス1”専用に外付けのUSB-HDDが1台必要だ。レグザ本体には3つのUSB端子が搭載されており、うち2つを本体背面に装着するレグザ純正ハードディスク「THD-250T1A」に割り当てる。今回は2.5TBの「THD-250T1A」を使用したが、この場合は地上デジタル放送6チャンネルを最大約41時間キャッシュできる。大容量4.5TBの「THD-450T1A」であれば同じチャンネル数で約80時間のキャッシュ録画をカバーする。ちなみに「THD-250T1A」にはタイムシフトマシン用として2TB HDD(1TB×2)と、通常録画用に500GBのHDDが一体化されているので、1台で通常録画もまかなえる。
さらに「タイムシフトプラス1」を利用するには、3つめのUSB C端子に、別売のUSBハブを介してUSB-HDDを追加するかたちだ。このHDDを丸々1チャンネルのキャッシュ録画用に割り当てることで、全7チャンネルのタイムシフトマシン録画環境が完成する。「タイムシフトプラス1」の録画用HDDは1チャンネルを独占して使えるため、例えば3TBのHDDを追加すれば、地上デジタル放送なら最大約388時間(約16日分)を丸ごとキャッシュしておける計算になる。
USB-HDDの接続と登録を済ませたら、次に「タイムシフトマシン」のチャンネル設定を行う。今回は「タイムシフトプラス1」によってキャッシュしておけるチャンネルが1つ増えているので、チャンネルの選択を工夫してみた。
基本の6チャンネルは首都圏の地上デジタル放送のキー局数を丸ごとカバーした。追加の1チャンネルは例えばBSデジタル放送の「BSプレミアム」か、有料放送の「WOWOWシネマ」を登録してもよい。「J Sports 1」といった専門チャンネルも捨てがたい。複数チャンネル編成が増えている有料放送から1チャンネルのみを選択するのか、ここで今回筆者として迷いに迷った。そこで発想を変えてアニメファン御用達の「TOKYO MX」を追加することにした。
<レグザ>Z8の「タイムシフトマシン」機能では、録画時間枠を細かく設定すればキャッシュ録画できる日数を伸ばすことも可能だ。録画対象にはよく見る時間帯のみを割り当てても良い。「タイムシフトマシン」も全てDRモードで記録されるレグザでは録画可能時間を少しでも伸ばすために、この時間帯のカスタマイズ機能はぜひ使いこなすべきと筆者は考えている。今回は平日の18時〜午前4時というゴールデンタイムのドラマやバラエティ、深夜アニメもカバーできる時間をタイムシフトマシンの録画時間に設定した。
ちなみに、アニメ派ならTOKYO MXのアニメ放送がすべて終わる午前2時まで登録…、と行きたいところだが、首都圏ではTBSの午前3時台にもアニメ放送があるので(現在のクールでは特に見逃せない『キルラキル』が金曜日26時25分から放送中)、午前4時まで録画時間を割り当てているところが筆者なりのポイントだ。
さらに細かな使い方として、「タイムシフトプラス1」には「タイムシフトマシン」とは別枠に録画時間指定のカスタマイズができる。今回はよく観る「TOKYO MX」のアニメの放送時間を入念にチェックした上で「指定時間」を選択しているが、専門チャンネルを録画するのであれば「24時間」に登録しておくと、映画やドラマの一挙放送や海外スポーツイベントの生中継などを録り逃す心配がなくなるだろう。
「ざんまいプレイ」も“プラス1”対応に
「タイムシフトマシン」で録画した番組の視聴・再生は、リモコンの「タイムシフトマシン」ボタンから呼び出せる「過去番組表」のほかに、便利な視聴機能が揃う「ざんまいプレイ」からも利用可能だ。<レグザ>Z8の新たな要素として「タイムシフトプラス1」の機能も「タイムシフトマシン」のGUIに統合され、「過去番組表」もBS/CS放送にも対応した“プラス1”を加えた7チャンネル表示のスタイルとなったことも特筆できる。
<レグザ>Z8が搭載する「ざんまいプレイ」の面白さは、過去に<レグザ>Z7をレビューした際にも触れているが、「タイムシフトマシン」でキャッシュ録画した番組の中から、出演者やキーワード、ジャンルなど、今見ている番組に関連性のある番組を最大30件までレコメンドしてくれる「ほかにもこんな番組」の使いやすさが群を抜いていると思う。
夜中に家に帰って「過去番組表」から番組をチェックする際に、「ほかにもこんな番組」を開いておけばジャンル、出演者つながりで次々と「タイムシフトマシン」でキャッシュした番組が表示されるため、特に気にかけてなかった番組と出会える楽しさがある。特に毎週出演者の異なるバラエティ番組で、魅力的なコンテンツが発掘できるのがよい。
「ざんまいプレイ」には、他にも「急上昇ワード」で旬のトピックスに関連する番組が探せる機能や、「ジャンル」をカスタマイズして「サッカーのみ」「アニメのみ」でシンプルにジャンル検索を行うこともできる。
クラウドサービス「Time On(タイムオン)」はSNS系の機能が拡充した
そして<レグザ>Z8では「みどころシーン再生」も引き続き搭載されている。番組の内容をクラウドからメタデータとして取得して、レグザの画面上で“シーン情報”を目次のように表示、頭出しをしながら再生できるという機能だ。
<レグザ>のクラウドサービスである「Time On(タイムオン)」の一部として提供されているが、Z8では「みどころシーン」のボタンを押すだけでクラウドの画面を経由せずに内蔵機能のように表示でき、ニュース番組や情報番組、歌番組などの頭出しに役立つ。特に面白いのはやはり気になるニューストピックの検索で、ちょうど<レグザ>Z8の検証をしていた11月第2週はサッカー日本代表ザックジャパンの欧州遠征直前だったため、サッカー番組、ニュースの関連シーンを次々と逆引き検索で発掘してくれた。
クラウドサービスの「Time On(タイムオン)」は、11月に行われたアップデートでソーシャル機能を中心に大きく進化させている。注目すべきポイントは本格的に運用がスタートした「おまかせ録画コミュニティ」サービスだ。
これは各番組のコミュニティに参加して、関連番組がおまかせ録画できるようになる機能。「Time On(タイムオン)」のクラウドサービスを利用しているユーザー同士で、同じ趣向を持ったユーザーの録画履歴を解析して、番組がおまかせ録画できるようになった。地デジの番組だけでなくBS/CS放送までが対象になるのがポイントだ。
例えば「アニメ」の場合、「おまかせ自動録画」を利用することでBS11で放送しているアニメも登録されるため、地上波で放送のない地域や再放送の番組も確実に発見できる。「おまかせ録画コミュニティ」サービスは実に特徴的で、「アニメ」の階層下には「ほのぼのアニメ」「学園アニメ」といった、一般的な番組ジャンルでは分類できないカテゴリーや、「花澤香菜 関連番組」「茅野愛衣 関連番組」という声の出演者による声優別コミュニティなどもつくられている。ユーザーの趣味志向に応じて細分化されたコミュニティが作られているので、ぜひチェックしておきたい機能だ。
もちろんマニアックな使い方だけではない。例えば「ドラマ」でたどれば「地上ドラマトップ50」で人気ランキングを見られたり、「ジャニーズJr. 関連番組」「堀北真希 関連番組」と出演者別の番組も調べられ、幅広いユーザーが利用できるような機能に仕上がっている。
「SNS TV」サービスも<レグザ>Z8の発売に合わせて「Time On(タイムオン)」に追加された新機能だ。これはテレビ番組を見ながら関連するTwitterのツィートを表示できる、いわゆる”実況”をサポートするための機能である。同じ時間帯に放送されている各チャンネルのツィートの盛り上がりをグラフで表示し、盛り上がっている番組を選択すればチャンネル選局もできる。
「SNS TV」サービスの表示内容は現在選局中の放送波と自動で連動するため、テレビを観ながら「SNS TV」サービスを付けておくと様々なツィートが表示される。今回のテスト期間中、NHK総合テレビで深夜に放送されているニュース番組を視聴した際に、本機能の魅力を実感した。
視聴した番組は放送とWEBの連動を前面に押し出しており、視聴者からの意見をTwitterによるツィートから募集している。本番組を「SNS TV」サービスを付けながら見ていると、番組側が厳選して紹介される前のツィートも「SNS TV」サービスの方で見られることになる。番組には現れない意見も表示されるので、ここにもネットとの連動性の高い「SNS TV」サービスの特徴が表れていることを実感した。
<レグザ>Z8シリーズで提供されている機能のほとんどは「タイムシフトマシン」を始めとして<レグザ>Z7から継承したものだが、「タイムシフトプラス1」ではBS/CS放送のタイムシフト録画が可能になり、1ch分のキャッシュ録画スロットが増えただけでも着実な進歩と使い勝手の向上を実感できた。東芝<レグザ>の2013年の集大成として、<レグザ>Z8シリーズはかつてないほど意欲的な製品に仕上がっていると思う。
クラウドサービスの「Time On(タイムオン)」もソーシャル連携を発展させて、テレビをみることの楽しさをさらに高めてきた。特に「おまかせ録画コミュニティ」サービスの画期的な機能は、録画文化の根付いた日本のユーザーが求める「スマートTV」のスタイルを具現化したものとして高く評価できるだろう。“プレミアム2K”の優れた映像クオリティだけじゃない、テレビ体験をグンと豊かにしてくれる<レグザ>Z8シリーズの多彩な機能をぜひ活用して欲しい。
【問い合わせ先】
東芝テレビご相談センター
TEL/0120-97-9674
※注1:別売のタイムシフトマシン対応USBハードディスクが必要。
※注2:本サービスの利用には、インターネットへの接続環境が必要。また視聴・録画機能の利用には、別売のUSBハードディスクが必要。
※注3:本機能の利用には、別売のタイムシフトマシン対応USBハードディスクに加え、別売のUSBハブとタイムシフトプラス1対応USBハードディスクが必要。
◆折原一也 プロフィール
コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。