あのアビー・ロード・スタジオで録音
海外で超豪華レコーディング!『うたわれるもの 偽りの仮面』楽曲制作の裏側をレポート
設立20周年を迎えたゲームブランド、アクアプラス。このアニバーサリーイヤーに発表されるのがPS3/PS4/PS Vita専用ソフト『うたわれるもの 偽りの仮面』である。ゲームだけでなくTVアニメも大ヒットした前作『うたわれるもの』を継承する本作ではどのような物語が展開されるのか、発売予定日9月24日が実に待ち遠しい。
本作のプロデューサーであり、『Pure』シリーズをはじめとする高音質なSACDタイトルを手掛けるF.I.X.RECORDS社長でもある下川直哉さんのTwitterをチェックしている方はもうすでにご存知かもしれないが、今年2月から海外レコーディングについての情報を度々紹介されていたのである。実はこの一連のレコーディングプロジェクトこそ、『うたわれるもの 偽りの仮面』収録楽曲のためのものであったのだ。今回はその第一報としてダイジェスト的にこの海外レコーディングの一端をお伝えしていく。
まずレコーディングはロンドンにある「アビー・ロード・スタジオ」からスタート。ビートルズの一連の作品を録音した名門として知られるアビー・ロード・スタジオであるが、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ハリー・ポッター』シリーズなど、大作映画のサウンドトラックの数々も収録されている、世界一有名といってよいレコーディングスタジオだ。
本年2月、アビー・ロード・スタジオの“スタジオ2”にてストリングスの収録を行ったが、レコーディング・エンジニアには本スタジオの上級職に就いている、サイモン・ローズさんをブッキング。サイモンさんは前述の『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』『同/二つの塔』『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』をはじめ、『アバター』『007スカイフォール』などのサウンドトラックを手掛けている名手だ。
ボーカルなどの収録は日本で行った。楽曲すべてのボーカルを担当するのはSuaraさんだ。
そして3月、全ての音素材を収録し終え、舞台はミックスダウンの工程に入った。ミックスダウンとはレコーディングした音素材をステレオ(2ch)で聴くのに最適な音量、音質、バランスで整える作業である。このミックスダウンの作業は再び海外に場所を移し、アメリカ・ロサンゼルスで行われることになった。
ミックス・エンジニアとして指名をしたのが『アナと雪の女王』サウンドトラックのミックスも担当した、デヴィッド・バウチャーさんだ。デヴィッドさんは世界的なエンジニア、ボブ・クリアマウンテンさん(ブルース・スプリングスティーン、ブライアン・アダムス、ロキシー・ミュージックなどのエンジニアリングでも著名)のもとで研鑚を重ね、実績を積んできた方で、『モンスターズ・ユニバーシティ』『プリンセスと魔法のキス』といったディズニー作品のサントラをいくつも担当してきている。デヴィッドさんが指定したスタジオはハリウッドの「イーストウェストスタジオ」だ。
このスタジオは『ウェスタン・レコーダーズ』(1961年〜)、『オーシャンウェイ・レコーディング』(1989年〜)、『チェロ・スタジオ』(1999年〜)そして現在の『イーストウェストスタジオ』(2005年〜)と名前を変えてきたが、フランク・シナトラ「マイ・ウェイ」やホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー」、マイケル・ジャクソン『デンジャラス』などのレコーディングを行ってきた“スタジオ1”や、モンキーズ、ビーチ・ボーイズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『カリフォルニケイション』、ローリング・ストーンズ『ブリッジズ・トゥ・バビロン』などの名作を生んだ“スタジオ2”など、このスタジオの空間や環境でないと再現できないサウンドを求め、数多くのアーティストやエンジニアたちが長年愛してきた孤高の地でもある。そのため内部のアコースティックな環境は基本的にそのまま継承されており、“オールド・ニーヴ”と呼ばれるヴィンテージなコンソールなど、太く存在感のあるサウンドメイクを実現する、名機が揃うスタジオでもあるのだ。今回のミックスダウンには“スタジオ2”が用いられ、作業が行われた(この段階までは96kHz/32bit・floatで進行)。
このミックスダウンの工程には筆者も同行させてもらい、楽曲が仕上がる過程を拝見させていただいた。その模様について、詳しくは別の機会に紹介を譲るが、マスタリングを行う前の段階においてもそのアコースティカルなサウンドは素晴らしく、海外ならではの空間演出の妙を感じられるものとなっている。この後のマスタリングについても海外で行う予定であり、依頼をかけているマスタリング・エンジニアも世界屈指の方だ。続報にも期待してほしい。
■『うたわれるもの 偽りの仮面』 PV第二弾「オープニングアニメ」公開中!
タイトル:うたわれるもの 偽りの仮面
ジャンル:AVG+S・RPG
発売日:2015年9月24日発売予定
メーカー :アクアプラス
対応機種:PlayStation(R)4/PlayStation(R)3/PlayStation(R)Vita
価格:プレミアムエディション…9,800円(税別)
通常版…6,800円(税別)
ダウンロード版…6,000円(税別)
メディア:BD/PlayStation(R)Vitaカード
CERO:審査予定
(C)2015 AQUAPLUS
公式サイト
本作のプロデューサーであり、『Pure』シリーズをはじめとする高音質なSACDタイトルを手掛けるF.I.X.RECORDS社長でもある下川直哉さんのTwitterをチェックしている方はもうすでにご存知かもしれないが、今年2月から海外レコーディングについての情報を度々紹介されていたのである。実はこの一連のレコーディングプロジェクトこそ、『うたわれるもの 偽りの仮面』収録楽曲のためのものであったのだ。今回はその第一報としてダイジェスト的にこの海外レコーディングの一端をお伝えしていく。
まずレコーディングはロンドンにある「アビー・ロード・スタジオ」からスタート。ビートルズの一連の作品を録音した名門として知られるアビー・ロード・スタジオであるが、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ハリー・ポッター』シリーズなど、大作映画のサウンドトラックの数々も収録されている、世界一有名といってよいレコーディングスタジオだ。
本年2月、アビー・ロード・スタジオの“スタジオ2”にてストリングスの収録を行ったが、レコーディング・エンジニアには本スタジオの上級職に就いている、サイモン・ローズさんをブッキング。サイモンさんは前述の『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』『同/二つの塔』『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』をはじめ、『アバター』『007スカイフォール』などのサウンドトラックを手掛けている名手だ。
ボーカルなどの収録は日本で行った。楽曲すべてのボーカルを担当するのはSuaraさんだ。
そして3月、全ての音素材を収録し終え、舞台はミックスダウンの工程に入った。ミックスダウンとはレコーディングした音素材をステレオ(2ch)で聴くのに最適な音量、音質、バランスで整える作業である。このミックスダウンの作業は再び海外に場所を移し、アメリカ・ロサンゼルスで行われることになった。
ミックス・エンジニアとして指名をしたのが『アナと雪の女王』サウンドトラックのミックスも担当した、デヴィッド・バウチャーさんだ。デヴィッドさんは世界的なエンジニア、ボブ・クリアマウンテンさん(ブルース・スプリングスティーン、ブライアン・アダムス、ロキシー・ミュージックなどのエンジニアリングでも著名)のもとで研鑚を重ね、実績を積んできた方で、『モンスターズ・ユニバーシティ』『プリンセスと魔法のキス』といったディズニー作品のサントラをいくつも担当してきている。デヴィッドさんが指定したスタジオはハリウッドの「イーストウェストスタジオ」だ。
このスタジオは『ウェスタン・レコーダーズ』(1961年〜)、『オーシャンウェイ・レコーディング』(1989年〜)、『チェロ・スタジオ』(1999年〜)そして現在の『イーストウェストスタジオ』(2005年〜)と名前を変えてきたが、フランク・シナトラ「マイ・ウェイ」やホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー」、マイケル・ジャクソン『デンジャラス』などのレコーディングを行ってきた“スタジオ1”や、モンキーズ、ビーチ・ボーイズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『カリフォルニケイション』、ローリング・ストーンズ『ブリッジズ・トゥ・バビロン』などの名作を生んだ“スタジオ2”など、このスタジオの空間や環境でないと再現できないサウンドを求め、数多くのアーティストやエンジニアたちが長年愛してきた孤高の地でもある。そのため内部のアコースティックな環境は基本的にそのまま継承されており、“オールド・ニーヴ”と呼ばれるヴィンテージなコンソールなど、太く存在感のあるサウンドメイクを実現する、名機が揃うスタジオでもあるのだ。今回のミックスダウンには“スタジオ2”が用いられ、作業が行われた(この段階までは96kHz/32bit・floatで進行)。
このミックスダウンの工程には筆者も同行させてもらい、楽曲が仕上がる過程を拝見させていただいた。その模様について、詳しくは別の機会に紹介を譲るが、マスタリングを行う前の段階においてもそのアコースティカルなサウンドは素晴らしく、海外ならではの空間演出の妙を感じられるものとなっている。この後のマスタリングについても海外で行う予定であり、依頼をかけているマスタリング・エンジニアも世界屈指の方だ。続報にも期待してほしい。
■『うたわれるもの 偽りの仮面』 PV第二弾「オープニングアニメ」公開中!
タイトル:うたわれるもの 偽りの仮面
ジャンル:AVG+S・RPG
発売日:2015年9月24日発売予定
メーカー :アクアプラス
対応機種:PlayStation(R)4/PlayStation(R)3/PlayStation(R)Vita
価格:プレミアムエディション…9,800円(税別)
通常版…6,800円(税別)
ダウンロード版…6,000円(税別)
メディア:BD/PlayStation(R)Vitaカード
CERO:審査予定
(C)2015 AQUAPLUS
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