【特別企画】高い質感とデザインに注目
口コミで話題のハイコスパBluetoothスピーカー。campino audio「CP-SP500H」の実力とは?
■Amazonで話題のハイコスパスピーカー
今、Amazonを中心に圧倒的な”ハイコスパ”で話題を集めているBluetoothスピーカーがある。campino audioのハイレゾポータブルスピーカー「CP-SP500H」だ(Amazon販売ページ)。
campino audioというブランド名を初めて耳にしたという人も多いかもしれないが、2016年3月からクラウド・ファンディングで資金を集めてスタートした、新進気鋭の国内オーディオメーカーであり、製品開発には日本の大手オーディオメーカーで開発していたエンジニアが関わっている。
そんな同社が目指したのは、中間マージンをカットして、ダイレクトにユーザーまで届けるモデル。実際、Amazonで販売価格は14,800円となっており、国内メーカー製のBluetoothスピーカーで、売れ筋の価格帯に勝負を仕掛けたモデルと言える。
その口コミを見てもサウンドへの評価は軒並み高く、ますます期待値の高まるcampino audioのCP-SP500H。では本当の実力はどれだけのものか、実機を用意できたのでレビューしていこう。
■オーディオ機器としての作り込みと上質なデザイン
CP-SP500Hは、オーディオ機器として”ハイレゾポータブルスピーカー”と位置付けられているが、製品ジャンルとしてはBluetoothスピーカーだ。本体はBluetoothスピーカーとしてはスタンダードな1BOXタイプ。230W×70H×69Dmmという本体サイズは、手近なものでは1リットルの牛乳パック程度。
360度を金属グリルで囲んだミニマルデザインはサイズ感を感じさせないし、モノとしての上質な質感で作りの良さを感じる。PCデスクのようなスペースだけでなく、ウッド系のインテリアにもマッチするデザインだ。
オーディオメーカー出身のエンジニアが参加している事もあり、オーディオ設計の作り込みも本格志向だ。本体内部に中低域向きにフルレンジユニットと高域用のスピーカーユニットをステレオで内蔵した構成で、アンプはフルレンジ5W+5W、トゥイーター2W+2Wのバイアンプ駆動。低域にはパッシブラジエーターも2基搭載と、スピーカーユニット構成も実に真面目で豪華だ。再生周波数帯域は80Hz〜40kHz以上で、スペック上は”ハイレゾ”にも準拠している。
また、DACの性能まで明かされていることも実にオーディオ製品らしい。搭載DACはBurrBrown(TI)製で、96kHz/24bit、64倍オーバーサンプリングがなされている。トゥイーター用にもBurrBrown製のDACを独立して搭載。先述の通りアンプもユニット別に搭載し、DSP回路によって聴覚心理を用いた音響補正を組み合わせ、最終的な音質を作り込むのは、ワイヤレススピーカーでも特に音質の良いモデルで実績のある流行りの手法でもある。
ワイヤレス性能として、Bluetooth規格はVer4.2で、対応コーデックはSBC/aptX(aptX Low Latencyも対応)/AAC、Wi-Fiには対応していない。なお、約4時間の連続駆動に対応するリチウムイオン電池も内蔵している。
■CP-SP500Hをセットアップ
それでは実際にCP-SP500Hの実機操作を始めていこう。まず、Bluetoothスピーカーとしての最初のセットアップは充電とペアリング。2,500mAのリチウムイオン電池を内蔵しており、充電がmicroUSBではなく専用のACアダプターというのも、据え置きで使われる事も多いオーディオ製品として評価したいポイント。
スイッチは本体横の赤色のボタン、それ以外の操作はフラットデザインの本体上に並ぶボタンからペアリングボタンを長押しするだけ。最初から日本語で音声ガイダンスが流れることも、国内メーカーらしい安心感がある。
■国内メーカーらしくHi-Fiチューンされたストレートな高音質
CP-SP500HとiPhone 7をペアリングして音楽を聴き込む。まずは宇多田ヒカルの『道』を聴いてみると、CP-SP500Hのサウンドは歌声の丁寧な抑揚の表現と共に、シンセサイザーの音も、ベースの音もバランス良く鳴らす、ストレートに全帯域の音情報を引き出すタイプ。
特に1m程度のニアフィールドで聴くと、筐体サイズ以上にライブ感溢れ、音に包まれるような広がりを再現する。低音は極端に量を出すタイプではないが、ボリュームを上げると弾けるようなリズム感を引き出すチューンがなされているようだ。
RADWIMPSの『前前前世(movie ver.)』を聴いても、男性ボーカルと共に、エレキギターの音数多いサウンドも正確にセパレートする。SHANTIのジャズナンバー『Born to Sing』を聴くと、アコースティックな楽器の音艶と空間再現を存分に引き出す。Bluetoothスピーカーに多い、1つのポイントを押さえた高音質とは一線を画するHi-Fiオーディオらしいチューニングで、どんなジャンルを聴いても良い音という総合力で勝負している。
オーディオファンとしてCP-SP500Hのスペックで気になるのは”ハイレゾ”への対応だ。その意味は再生周波数帯域40kHzをカバーするトゥイーターの搭載で、ハイレゾの基準上は3.5mmステレオ・ミニジャックの外部入力で再生した際のみにハイレゾ再生が行われる。
実際に携帯音楽プレイヤーからアナログ接続でハイレゾ音源を再生してみると、アナログ入力の質感も加味され、高域までのスムーズな帯域の伸びが心地良い。スペック重視で下手に演出した音ではないので、ポータブルで使えるハイレゾスピーカーとして十分通用する。
■総合的に価値が高いモデル
改めてCP-SP500Hの実力を振り返ってみると、まずこの製品の音の良さは素直に認めざるを得ない。実売14,800円という値付けではあるが、大手メーカー製の2万円クラスのさらに上といった印象。しかも、コンパクトで重低音重視やボーカルが立つといった流行りのサウンドチューニングの一歩先、音の情報量や質感、ライブ感の領域まで狙い、良い音を実現しているのは見事だ。
取り回しの良い”ハイレゾ”スピーカーとしての活用も、他の機種にはない遊び方ができてユニーク。そして、ミニマルなデザインもどんなインテリアにもマッチするし、良いものを手に入れたと納得できるような作り込みが素晴らしい。
メーカーの売り文句にそのまま乗せられるのも悔しいが、CP-SP500Hは直販モデルでしかできない”ハイコスパ”の実力機としてオススメしたい。
(特別企画 協力:マイオン株式会社)
今、Amazonを中心に圧倒的な”ハイコスパ”で話題を集めているBluetoothスピーカーがある。campino audioのハイレゾポータブルスピーカー「CP-SP500H」だ(Amazon販売ページ)。
campino audioというブランド名を初めて耳にしたという人も多いかもしれないが、2016年3月からクラウド・ファンディングで資金を集めてスタートした、新進気鋭の国内オーディオメーカーであり、製品開発には日本の大手オーディオメーカーで開発していたエンジニアが関わっている。
そんな同社が目指したのは、中間マージンをカットして、ダイレクトにユーザーまで届けるモデル。実際、Amazonで販売価格は14,800円となっており、国内メーカー製のBluetoothスピーカーで、売れ筋の価格帯に勝負を仕掛けたモデルと言える。
その口コミを見てもサウンドへの評価は軒並み高く、ますます期待値の高まるcampino audioのCP-SP500H。では本当の実力はどれだけのものか、実機を用意できたのでレビューしていこう。
■オーディオ機器としての作り込みと上質なデザイン
CP-SP500Hは、オーディオ機器として”ハイレゾポータブルスピーカー”と位置付けられているが、製品ジャンルとしてはBluetoothスピーカーだ。本体はBluetoothスピーカーとしてはスタンダードな1BOXタイプ。230W×70H×69Dmmという本体サイズは、手近なものでは1リットルの牛乳パック程度。
360度を金属グリルで囲んだミニマルデザインはサイズ感を感じさせないし、モノとしての上質な質感で作りの良さを感じる。PCデスクのようなスペースだけでなく、ウッド系のインテリアにもマッチするデザインだ。
オーディオメーカー出身のエンジニアが参加している事もあり、オーディオ設計の作り込みも本格志向だ。本体内部に中低域向きにフルレンジユニットと高域用のスピーカーユニットをステレオで内蔵した構成で、アンプはフルレンジ5W+5W、トゥイーター2W+2Wのバイアンプ駆動。低域にはパッシブラジエーターも2基搭載と、スピーカーユニット構成も実に真面目で豪華だ。再生周波数帯域は80Hz〜40kHz以上で、スペック上は”ハイレゾ”にも準拠している。
また、DACの性能まで明かされていることも実にオーディオ製品らしい。搭載DACはBurrBrown(TI)製で、96kHz/24bit、64倍オーバーサンプリングがなされている。トゥイーター用にもBurrBrown製のDACを独立して搭載。先述の通りアンプもユニット別に搭載し、DSP回路によって聴覚心理を用いた音響補正を組み合わせ、最終的な音質を作り込むのは、ワイヤレススピーカーでも特に音質の良いモデルで実績のある流行りの手法でもある。
ワイヤレス性能として、Bluetooth規格はVer4.2で、対応コーデックはSBC/aptX(aptX Low Latencyも対応)/AAC、Wi-Fiには対応していない。なお、約4時間の連続駆動に対応するリチウムイオン電池も内蔵している。
■CP-SP500Hをセットアップ
それでは実際にCP-SP500Hの実機操作を始めていこう。まず、Bluetoothスピーカーとしての最初のセットアップは充電とペアリング。2,500mAのリチウムイオン電池を内蔵しており、充電がmicroUSBではなく専用のACアダプターというのも、据え置きで使われる事も多いオーディオ製品として評価したいポイント。
スイッチは本体横の赤色のボタン、それ以外の操作はフラットデザインの本体上に並ぶボタンからペアリングボタンを長押しするだけ。最初から日本語で音声ガイダンスが流れることも、国内メーカーらしい安心感がある。
■国内メーカーらしくHi-Fiチューンされたストレートな高音質
CP-SP500HとiPhone 7をペアリングして音楽を聴き込む。まずは宇多田ヒカルの『道』を聴いてみると、CP-SP500Hのサウンドは歌声の丁寧な抑揚の表現と共に、シンセサイザーの音も、ベースの音もバランス良く鳴らす、ストレートに全帯域の音情報を引き出すタイプ。
特に1m程度のニアフィールドで聴くと、筐体サイズ以上にライブ感溢れ、音に包まれるような広がりを再現する。低音は極端に量を出すタイプではないが、ボリュームを上げると弾けるようなリズム感を引き出すチューンがなされているようだ。
RADWIMPSの『前前前世(movie ver.)』を聴いても、男性ボーカルと共に、エレキギターの音数多いサウンドも正確にセパレートする。SHANTIのジャズナンバー『Born to Sing』を聴くと、アコースティックな楽器の音艶と空間再現を存分に引き出す。Bluetoothスピーカーに多い、1つのポイントを押さえた高音質とは一線を画するHi-Fiオーディオらしいチューニングで、どんなジャンルを聴いても良い音という総合力で勝負している。
オーディオファンとしてCP-SP500Hのスペックで気になるのは”ハイレゾ”への対応だ。その意味は再生周波数帯域40kHzをカバーするトゥイーターの搭載で、ハイレゾの基準上は3.5mmステレオ・ミニジャックの外部入力で再生した際のみにハイレゾ再生が行われる。
実際に携帯音楽プレイヤーからアナログ接続でハイレゾ音源を再生してみると、アナログ入力の質感も加味され、高域までのスムーズな帯域の伸びが心地良い。スペック重視で下手に演出した音ではないので、ポータブルで使えるハイレゾスピーカーとして十分通用する。
■総合的に価値が高いモデル
改めてCP-SP500Hの実力を振り返ってみると、まずこの製品の音の良さは素直に認めざるを得ない。実売14,800円という値付けではあるが、大手メーカー製の2万円クラスのさらに上といった印象。しかも、コンパクトで重低音重視やボーカルが立つといった流行りのサウンドチューニングの一歩先、音の情報量や質感、ライブ感の領域まで狙い、良い音を実現しているのは見事だ。
取り回しの良い”ハイレゾ”スピーカーとしての活用も、他の機種にはない遊び方ができてユニーク。そして、ミニマルなデザインもどんなインテリアにもマッチするし、良いものを手に入れたと納得できるような作り込みが素晴らしい。
メーカーの売り文句にそのまま乗せられるのも悔しいが、CP-SP500Hは直販モデルでしかできない”ハイコスパ”の実力機としてオススメしたい。
(特別企画 協力:マイオン株式会社)