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マランツ「11シリーズ」大ヒットの舞台裏(4)ユーザーレポート編:Yong Joonさん

公開日 2013/07/30 11:00
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マランツから昨年7月に登場したSACDプレーヤー「SA-11S3」とプリメインアンプ「PM-11S3」、今年2月発売のUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「NA-11S1」が驚異的な売上台数を記録しているという。その舞台裏を探る連続企画の第4回では、実際に製品を購入したユーザーのみなさんに「11シリーズ」を選んだ理由や、その魅力について語っていただいた。

CDPのDACモードを試してみて
迷わずNA-11S1の購入を決意

Yong Joonさん(53歳・男性)



Yong Joonさんのシステム
2012年2月、最初に購入したネットワークプレーヤーは、パイオニアのN-50です。トライアル目的で導入しました。192kHz/24bitハイレゾ対応、ギャップレス再生、アップルロスレス形式対応と、スペックは良いです。音質は大人の落ち着いた傾向です。気持ちよく眠る方向です。真剣に聞く用途としては、私は「エネルギッシュな生JAZZの再現」がテーマでもあり、マランツの生音系の、気持ちよく目覚める傾向の音が好みでした。

この課題は、N-50の光デジタルOUTと、マランツSACDプレーヤSA-15S2をDACモードで使う事で解決しました。ハイレゾ音源「上原ひろみ MOVE」を聞くと特にマランツの生音傾向が良く分かります。

光デジタルケーブルをプラスチック製から、上級ケ―ブルSAEC OPC-X1に変更する事で、試聴した瞬間に、おもわず声をあげてしまいました。思った以上に変化します。 曇った空から澄み渡った空に変化したような感じです。ボーカルの声はよりリアルに、背景は透明度がぐっとあがった感じです。「中島美嘉 雪の華」は後半音量があがってうるさく感じてくるのですが、うるさく感じないです。嬉しい誤算でした。

N-50のトライアル導入、マランツDACモードを試してみて「私にはマランツのネットワークプレーヤーしかない」と確信したところに、マランツのネットワークプレーヤー「NA-11S1」が登場しました。試聴もせず購入の決断です、まったく迷いはありませんでした。JBL S4700の時と同じです。

到着試聴して、予想以上の音の変化にびっくりしました。SA15とは2ランクの違いですが、音は5ランクくらい違いがあります。安らぐ方向ではないです。【生音の超HiFiプレーヤー】です。JBLホーン型とはドンピシャ合いますね。

繊細な表現から、ダイナミックな音まで、超HiFiの生音をストレートに音にします。高域ののびが特に顕著で、シンバルが生楽器の音で鳴ります。

岩崎宏美の「未来」70年代前半のアプコンハイレゾなのですが、音が、全然違います。SA-15S2だとこぢんまりした音の空間が、ホールのように広がります。白い道という歌詞の所の、ギターの響きが全然違います。金属ぽいパーカッションがはっきり聴こえます。

リンダ・ロンシュタット Linda Ronstadt / For Sentimental Reasons では、岩崎宏美のハイレゾ音源同様、空間がひろがります、この曲、今まで思っていたより、ホールの響き音が入っていますね。ボーカルのビブラートがよりはっきりしますね。声の揺れ、揺らぎです、はっきり聞こえます。今まで単調だった声の揺らぎが、出ます。これは凄く好みです。

「ダイアン・リーヴス」は低域のエネルギー、厚み、切れ、立ち上がりが違いますね。“ボーン”が、“ボン”になります。パッと聞いて即わかります。

「低音 played by D&B feat.EV」では リアルにメリハリ変化がついて、ボンボンきますね。文面で表現しづらいですが。「形が見える、立体的」という表現でしょうか。瞬間の音の強弱がはっきりでますね。生コンサートの低音に近いです。

曲によっては、ホールの響きや空間まで、三次元で鳴ってくれます。空間の広がりが素晴らしいです。それでいて、長時間聴いても全く疲れません。音については、満点です。感動ものです。

正直ここまで凄いとは思いませんでした。USBメモリー再生開始がもうちょい速ければ、完璧でした。リモコンアプリの機能がLINNと比べ機能が落ちるのは時間とともに改善されるでしょう。プレイリストもマランツアプリで作成できますが、LINNアプリよりだいぶ負けるそうです。ただ個人的にはあまり使わない機能ですので、こういう部分の開発費用で製品価格がUPするくらいなら、今の程度の機能でよいので、価格を抑える方向が良いです。

なお、パイオニアN-50も、サブシステムのプレーヤーとして使っています。プレーヤーの音の違いを、気分で使いわけます。NASは統一1台で良いので便利です。

■USBメモリー再生

USBメモリー再生、NAS再生、USB-DAC再生の3つの方法がありますが、最も音が良いのがUSBメモリー再生です。自分でもびっくりしました。ボーカルの声が平面的にならず、声の揺らぎもでます。低域の切れも違います。「ボーン」でなく「ボン」ときます。同じデジタル音源でなぜ音が違うのか?ネットプレーヤのCPU負荷が軽いからと考えています。



ふだん聴いている音楽
 JAZZ ハイレゾ 上原ひろみ  岩崎宏美

現在の使用システム
詳細はこちら
http://community.phileweb.com/mypage/myroom/3685/

11シリーズ導入前の使用システム
同上 パイオニアN-50


[連続企画]マランツ「11シリーズ」大ヒットの舞台裏 インデックスページはこちら>>

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