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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
Agapanthus
麻倉もも ポップス 無 FLAC96kHz/24bit
レーベル:Music Ray'n Inc. 配信サイト:e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
麻倉ももさんのセカンドアルバム。2019年以降のシングル収録曲に加えてアルバム新曲7曲を合わせた全13曲という、シングル全て揃えているファンもこのアルバムから入門という人もどちらも満足できそうなバランスの良い構成だ。
今回は曲ごとの制作にもご本人の意思が強く反映されているとのこと。それがアーティスティックで尖った詞や音にはならず、ポップスとしての聴きやすさがあり、心に刺さるというよりは、優しく触れる、切なくざらつかせるような、そんな詞や音になるというところからも、麻倉さんのパーソナリティを改めて感じられる。そしてそれが麻倉さんの声質にもハマっている。声と言えば、いくつかの曲やポイントで活用されるウィスパーなど、ボーカル表現の面でも麻倉さんの声の強みがこれまで以上に生かされている。「そもそもやっぱり、もちょの声が好き」というファンは大歓喜だろう。
さて前述のようにウィスパー成分が活躍する曲がいくつかあり、そしてその曲が強い!そうでなくとも麻倉さんのブレス成分は心地よい!ので、再生システムでもそこを狙い撃つとなお楽しめることだろう。息成分はシャープに!がお好みあれば高域から超高域を薄刃に描き出すシステム、息成分は優しく!であれば高域から超高域を柔らかくほぐすシステムと、自身の好みに合わせてのセレクトが肝要だ。
(FLAC 96/24にて試聴)
総合点
9.1点
低域の伸び9.1点
高域の伸び9.0点
セパレーション9.1点
ディテール9.0点
透明感9.1点
空気感9.0点
質感9.1点
静寂感9.1点
残響
奥行き
音像
アタック