• ブランド
    特設サイト
公開日 2013/07/19 10:18

4Kテレビの売れ行きは? 東芝に聞く4K REGZAの手応えと今後の戦略

東芝・本村裕史氏インタビュー
インタビュー:山本敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

65型「65Z8X」と(株)東芝 デジタルプロダクツ&サービス社の本村裕史氏
この夏、各社から大型の4Kテレビが発売された。店頭でも本格的な4K時代の到来を後押しすべく、大々的なコーナー展開を行っている。4Kを大画面テレビのスタンダードにしようという各社の意気込みが伝わってくる。

では、実際の4Kテレビの販売動向や手応えはどうなのだろうか。今回は、映像エンジンを一新し、録画機能も充実させた“REGZA”「Z8Xシリーズ」を発売した東芝を取材。商品企画を担当する(株)東芝 デジタルプロダクツ&サービス社の本村裕史氏に、4Kテレビの最新動向や今後の展開を聞いた。

■「大画面で4Kは当たり前」という認識が広がっている

まずはじめに、ストレートに4K REGZAの販売状況を尋ねてみたところ、「Z8Xシリーズの発表後、当初の予想よりはるかに多くの反響を頂きました」と本村氏は説明する。販売店からの引き合いも強かったことから、予定していた発売時期を6月下旬から前倒しし、6月14日から全国の店頭に並びはじめた。発売後の販売状況も良く、58型は一時、在庫が足りないほどの人気になったという。本村氏は「スタートは非常に好調」と語る。

スタートダッシュが成功した理由として本村氏は、「4Kテレビは次世代テレビではない、というメッセージが伝わったからではないか」と分析する。実際に今夏は「大画面テレビを購入しようと思って店頭に来た方が4Kテレビを購入するケースが増えている」のだという。

また東芝だけでなく、他社からも4Kテレビが発売されたことが追い風になっていると本村氏は指摘。「率直に言って、我々だけで4Kテレビを展開していたときは、なかなか説明が難しかったというのが事実です。興味を持って頂いても、購入まで至らなかった場合も多くありました。それがこの夏は『4Kは大画面では当たり前だよね』とお客様の意識が変わり、チェックしなければいけないもの、という位置づけになりました。これは大きな違いです」。


「その製品で感動を得られるか」が最も重要と語る本村氏
東芝は店頭でのデモについてもこだわりを持っている。大半は、一般ユーザーがふだん見ているHDコンテンツを4Kにアップコンして表示しているのだ。

「お客様がテレビを購入する際、重要な決め手になるのは『その製品が感動できるものかどうか』ということ。ハード性能などをアピールするより、4Kの大画面テレビなら、普段見ているコンテンツから、さらに大きな感動が得られることを伝えたいと考えました。もう一つ、過度に明るくデモ映像を表示しないのも我々のこだわりです。明るい店頭では暗く見えるかもしれませんが、ご家庭ではこの画質が最も自然で、緻密な映像を再現できます。それ以外にも、大画面なら目が疲れにくいなど、Z8Xシリーズを購入することでどのくらいテレビ体験が向上するのか、わかりやすくストレートなメッセージを発信したことも成功した理由だと思います」。

次ページZシリーズならではの「タイムシフトマシン」搭載

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Amazonプライムデーを攻略、「先行セールで安くなるアイテム」情報まとめ
2 女子プロゴルフ海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」、7/11から4日間の放送・配信予定
3 シンプル&コンパクトで圧巻のサウンド!オーディオテクニカの「AT-SP3X」でレコードを楽しみ尽くす
4 ノジマとオーディオスクエアのシナジーで“テレビの音の最適解”を案内。存在感を増すネットワーク&HDMI対応アンプ
5 音楽的な感性が豊かに息づく。国産真空管ブランド、オーディオ・ノートのフォノEQ&プリアンプに陶酔
6 全ての理想を叶えた“新定番”にふさわしいデノンのアナログプレーヤー「DP-3000NE」を徹底レビュー
7 人気声優・小岩井ことりも納得の実力派ヘッドホン!B&W「Px8」「Px7 S2e」の魅力とは?
8 オーディオテクニカ、小型サイズのアクティブスピーカー「AT-SP3X」。アナログ製品向けチューニングを実施
9 マランツ「MODEL M1」高評価の理由と開発秘話。「ピュアオーディオの新しい形」誕生の裏側に迫る!
10 サムスン、完全ワイヤレスイヤホンのデザイン刷新。カナル型「Galaxy Buds3 Pro」とオープン型「Galaxy Buds3」
7/12 10:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.193
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX