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公開日 2013/09/05 05:28
<IFA>パナソニック、55型4K有機ELテレビは「量産開始間近」ー プレスカンファレンス詳報
白物家電の戦略やクラウドサービスも紹介
6日より開幕する「IFA2013」。本日より、会期に先駆けて各社プレスカンファレンスが開催されている。パナソニックは、15時からHall 5.2 booth101に構えた同社ブースでプレスカンファレンスを行った。
2018年の創業100周年に向け、「A Better Life, A Better World」を新たなブランドスローガンとして掲げることとした同社(関連ニュース)。カンファレンスでは、この新スローガンを絡めながら今年のパナソニックブースで訴求されるサービス/製品について紹介が行われた。
■「テレビに求められているものは画質/コネクティビティ/将来性」
別項でお伝えしたとおり、HDMI 2.0対応の同社初4K液晶テレビ「TX-L65WT600」を発表したパナソニック。製品の説明を行ったPanasonic Consumer Marketing EuropeのMarkus Wagenseil氏は「テレビに求められているものは、画質、コネクティビティ、そして将来性。TX-L65WT600は高精細な4Kパネルを搭載し、『4K Intelligent Frame Creation』など画質を高める機能を用意している。また、ネット上の動画/画像視聴が行えるほかスマホ/タブレットとの連携機能を用意するなど、コネクティビティも確保。HDMI 2.0/DisplayPort 1.2aを搭載し、様々な製品の接続に対応するほか、今後開発される4KプレーヤーやSTBとの接続性も確保している」と、4Kテレビのアドバンテージを訴求した。
また、ネットを使った新機能として、内蔵カメラで家族の顔を認識しそれぞれに特化した情報を表示する「My Home Screen」を紹介。パナソニックのグローバル広告に出演するスペイン・FCバルセロナ所属のネイマールJr.選手がビデオ出演する一幕もあった。
■55型4K有機ELテレビは「量産開始間近」
また、パナソニック AVCネットワーク社の宮部義幸社長によって、今年1月のCESでも発表された55型 4K有機ELテレビの量産開始が間近であることもアナウンスされた。
こちらは、RGB3原色それぞれの有機EL材料を印刷で個別に塗り分ける同社独自技術「RGBオール印刷方式」を採用しているのが特徴。色純度を高め優れた色表現性を実現するほか、光取り出し効率が高い独自の「透明陰極型トップエミッション構造」により、光取り出し率を高め、広視野角を実現するという(詳しくはCES発表時のレポートへ)。具体的な時期は明らかにされなかったものの、事業化の目処が立ち次第量産がスタートするとのこと。どの工場で量産されるかについても今後検討されていくとのことだ。
なお今回出展されているモデルは、CES出展時よりブラッシュアップされ、NTSC比が100%から110%になった。それ以外のスペックは同様で、ピーク輝度500カンデラ、階調表現10bit、コントラストは3,000,000対1。
また、同じくCESで発表されたビジネス用20インチ4Kタブレットについても言及。こちらは現地時間5日に開催される記者説明会で詳細が発表されるとのことだ。
そのほか宮部社長からは、AV関連製品/サービスへの取り組みについての説明が行われた。2008年にインターネットサービスに対応したクラウドテレビを発売したり、2010年に152型 4Kスクリーンを発表するなど先進的な製品投入をおこなってきた同社。「クラウドサービス」と「4K技術」を融合させた製品として、新製品である「TX-L65WT600」や20型4Kタブレットが紹介された。
また、NHKのスーパーハイビジョン(SHV)技術に、8Kディスプレイ開発などで協力していることもアピールされた。
■戦略的提携で欧州市場での白物家電シェア拡大図る
そのほか、白物家電やクラウドソリューションサービスなどについても説明された。
Panasonic Europe チェアマン/CEOのLaurent Abadie氏は、「我々は1918年の創業以来、人々の生活をより良く、豊かにする製品の数々を世に送り出してきた。革新性と高品質を併せ持つ製品は、『スマートで接続性が高く、パーソナライズされているもの』という非常にシンプルな思想から生まれている」とコメント。高齢化社会に役立つクラウド型見守りサービス「Camera manager」や、車内音楽視聴を豊かにしてくれるインターネットラジオサービス「AUPEO」(今年4月に買収)の紹介を行った。
また、アプライアンス社 副社長の菊池一郎氏は白物家電事業について説明。調理/ハウスキーピング/理美容など全世界で80カテゴリ・8,000超モデルを展開しているパナソニック。欧州市場に進出して以来、ラインナップを急速に拡充しているという。ライフスタイルリサーチセンターやデザインセンターを欧州各地に設け、各地域に最適な製品開発を行っていることもフィーチャーのひとつ。先日はスロベニアの家電メーカー「Gorenje(ゴレーネ)」と資本・業務提携契約を締結(関連ニュース)。ゴレーネと欧州向け白物家電の生産や販売ルート共有などを行うことにより、欧州市場での白物家電シェア拡大を図ることも改めてアピールされた。
菊池氏は「我々の提携は、可能性に満ちあふれた製品を生み出すための第一歩。消費者に生活を楽しんでもらえるような製品を創出していきたい」と抱負を語った。
2018年の創業100周年に向け、「A Better Life, A Better World」を新たなブランドスローガンとして掲げることとした同社(関連ニュース)。カンファレンスでは、この新スローガンを絡めながら今年のパナソニックブースで訴求されるサービス/製品について紹介が行われた。
■「テレビに求められているものは画質/コネクティビティ/将来性」
別項でお伝えしたとおり、HDMI 2.0対応の同社初4K液晶テレビ「TX-L65WT600」を発表したパナソニック。製品の説明を行ったPanasonic Consumer Marketing EuropeのMarkus Wagenseil氏は「テレビに求められているものは、画質、コネクティビティ、そして将来性。TX-L65WT600は高精細な4Kパネルを搭載し、『4K Intelligent Frame Creation』など画質を高める機能を用意している。また、ネット上の動画/画像視聴が行えるほかスマホ/タブレットとの連携機能を用意するなど、コネクティビティも確保。HDMI 2.0/DisplayPort 1.2aを搭載し、様々な製品の接続に対応するほか、今後開発される4KプレーヤーやSTBとの接続性も確保している」と、4Kテレビのアドバンテージを訴求した。
また、ネットを使った新機能として、内蔵カメラで家族の顔を認識しそれぞれに特化した情報を表示する「My Home Screen」を紹介。パナソニックのグローバル広告に出演するスペイン・FCバルセロナ所属のネイマールJr.選手がビデオ出演する一幕もあった。
■55型4K有機ELテレビは「量産開始間近」
また、パナソニック AVCネットワーク社の宮部義幸社長によって、今年1月のCESでも発表された55型 4K有機ELテレビの量産開始が間近であることもアナウンスされた。
こちらは、RGB3原色それぞれの有機EL材料を印刷で個別に塗り分ける同社独自技術「RGBオール印刷方式」を採用しているのが特徴。色純度を高め優れた色表現性を実現するほか、光取り出し効率が高い独自の「透明陰極型トップエミッション構造」により、光取り出し率を高め、広視野角を実現するという(詳しくはCES発表時のレポートへ)。具体的な時期は明らかにされなかったものの、事業化の目処が立ち次第量産がスタートするとのこと。どの工場で量産されるかについても今後検討されていくとのことだ。
なお今回出展されているモデルは、CES出展時よりブラッシュアップされ、NTSC比が100%から110%になった。それ以外のスペックは同様で、ピーク輝度500カンデラ、階調表現10bit、コントラストは3,000,000対1。
また、同じくCESで発表されたビジネス用20インチ4Kタブレットについても言及。こちらは現地時間5日に開催される記者説明会で詳細が発表されるとのことだ。
そのほか宮部社長からは、AV関連製品/サービスへの取り組みについての説明が行われた。2008年にインターネットサービスに対応したクラウドテレビを発売したり、2010年に152型 4Kスクリーンを発表するなど先進的な製品投入をおこなってきた同社。「クラウドサービス」と「4K技術」を融合させた製品として、新製品である「TX-L65WT600」や20型4Kタブレットが紹介された。
また、NHKのスーパーハイビジョン(SHV)技術に、8Kディスプレイ開発などで協力していることもアピールされた。
■戦略的提携で欧州市場での白物家電シェア拡大図る
そのほか、白物家電やクラウドソリューションサービスなどについても説明された。
Panasonic Europe チェアマン/CEOのLaurent Abadie氏は、「我々は1918年の創業以来、人々の生活をより良く、豊かにする製品の数々を世に送り出してきた。革新性と高品質を併せ持つ製品は、『スマートで接続性が高く、パーソナライズされているもの』という非常にシンプルな思想から生まれている」とコメント。高齢化社会に役立つクラウド型見守りサービス「Camera manager」や、車内音楽視聴を豊かにしてくれるインターネットラジオサービス「AUPEO」(今年4月に買収)の紹介を行った。
また、アプライアンス社 副社長の菊池一郎氏は白物家電事業について説明。調理/ハウスキーピング/理美容など全世界で80カテゴリ・8,000超モデルを展開しているパナソニック。欧州市場に進出して以来、ラインナップを急速に拡充しているという。ライフスタイルリサーチセンターやデザインセンターを欧州各地に設け、各地域に最適な製品開発を行っていることもフィーチャーのひとつ。先日はスロベニアの家電メーカー「Gorenje(ゴレーネ)」と資本・業務提携契約を締結(関連ニュース)。ゴレーネと欧州向け白物家電の生産や販売ルート共有などを行うことにより、欧州市場での白物家電シェア拡大を図ることも改めてアピールされた。
菊池氏は「我々の提携は、可能性に満ちあふれた製品を生み出すための第一歩。消費者に生活を楽しんでもらえるような製品を創出していきたい」と抱負を語った。