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公開日 2016/09/15 10:04
関係者みんなに聞いてみた

DENONの新キャラクター「アストロガールズ」(CV.上坂すみれ&小倉唯)って何?

アニソンオーディオ編集部:押野 由宇
2016年、それは日本のオーディオブランドDENONが、ヘッドホン開発をスタートして50年という節目を迎えたアニバーサリーイヤーです。


それに伴い、DENONは50周年関連企画の発表イベントを開催(レポートはこちら)。そこで明らかになったのは、“アストロガールズ”というオリジナル・キャラクターを生み出し、そのキャラクターに関連したスペシャル・エディション・ヘッドホンをリリースする、というものでした。


ここで皆さんの疑問はどこに向かうか。おそらく僕と一緒ではないかと思いますので、代表して発言させていただきます。


「”アストロガールズ”って何ぞ?」


なぜアストロ? 複数いるの? ボーイではなく? などなど、疑問は止みません。そこでこの記事では、謎に包まれた”アストロガールズ”の実態に迫りたいと思います。

ちなみに、“アストロガール”で画像検索したらスペーシーなアイドルがヒットしました。



●”アストロガールズ”のルーツ


このオリキャラ“アストロガールズ”について、発表会でのDENONによる解説を簡単にまとめると次のようになります。

DENON:初代”アストロガール”の孫となる、雨立 日(あまだて まひる)、申(しん)という双子の女子高生です。CVは上坂すみれさんと小倉唯さんで、それぞれが歌うオリジナルの録り下ろしハイレゾ音源2曲が特典に付きます


赤字の部分でとにかく力が入っているということは伝わったかと思いますが、肝心な部分は分かりません。むしろ、「初代がいたのか」というモヤモヤが増えたかもしれませんね。

ということで、この初代”アストロガール”についてDENONの方に質問してみましたが、返ってきたのはすでに社内では誰も知らないという回答。

「誰が今回の企画を思いついたんだろう」という出来たての疑問はぶつけず、些細な事でもいいからと手がかりを求めたところ、OBの方からのコメントをいただくことができました。

DENON(OB):“アストロガール”は、1970年代に当時の日本コロムビア(株)の宣伝部が、主に米国向けに製作した販売促進用のマスコット人形です


当時はアメリカと旧ソビエト連邦が宇宙開発競争を繰り広げ、1957年の旧ソビエト連邦による人工衛星「スプートニク1号」打ち上げや、アメリカでは1969年にアポロ11号で人類初の月面着陸を果たすなどし、宇宙飛行士たちは国民的英雄として各地で熱狂的に迎えられたことが日本でも大きく報道されました。

“アストロガール”はこの様な時代背景の下に、アメリカでは無名だった日本コロムビア(株)の海外進出のツールとして生み出されたものと思います。“アストロガール”とは文字通り“宇宙飛行士のお嬢さん”の意味ですが、宇宙飛行ヘルメットをかぶったアジア系のお嬢さんがお月様の上に座っています。


つまり“アストロガール”は、宇宙開発に沸くアメリカでのブランド周知のために生み出された広報キャラクター、ということのようです。なお、全部で50体程が製作されアメリカに送られたほか、一部の日本のレコードショップ、電器店にも配布されたとのこと。もし見つけたら、ヤフオクで値がつくかもしれません。では改めて、”アストロガールズ”はどういったキャラクターなんでしょう。

DENON:アメリカでの任務を終えた初代の“アストロガール”は日本に帰り、結婚して幸福な家庭を築きます。そして孫にも恵まれたわけでして、その孫というのが“アストロガールズ”になります。そんな2人の夢は“アストロガール”になることです。

この辺り、絶妙にファジーです。宇宙的要素には触れず、DENON側はあくまで“幸せな家庭で育った普通の女子高生スタンス”を崩しませんでした。普通の女子高生と”アストロガール”は同一線上にいないように思いますが、深くは突っ込まないでくれ、という空気を感じます。

●中の人に聞いてみる


キャラクタープロフィールはえらく細かいところまで設定されているようですが、“アストロガールズ”として何をするのかについては不明瞭なまま。発表会では、前途洋々である“アストロガールズ”の2人からの「“アストロガール”という職業で生計は立てられるんですか?」「“アストロガール”を目指して大丈夫かな・・・」という声が印象的でした。




さて、そんな将来への不安という思春期らしい悩みを抱える“アストロガールズ”のキービジュアルを見ていただきたいのですが、この2人にはちょっとした違いがあります。


それは、お姉ちゃんの雨立 日(まひる)はヘッドホン、妹の雨立 申(しん)はイヤホンをしているということ。これは中の人のヘッドホン派、イヤホン派と合致します。


ここで、”アストロガールズ”については中の人の情報が反映される、つまり上坂さんと小倉さんが口にしたことがいずれ正式なものとして採用されるのでは、と乱暴に推理してみました。なお、もし先ほどの合致が偶然だったら、この下りはただの妄言となりますのでご了承ください。とにもかくにも、2人から言葉を引き出すべく色々と質問をぶつけてみました。





Q.“アストロガールズ”を演じてみていかがでしたか?

上坂すみれ:50周年を記念するキャラクターを担当させていただくことは凄く光栄ですし、色んなことが出来そうなキャラクターなので、具体的にはまだまだですが、これからの展開に期待がありますね。

小倉唯:電気製品の会社らしいアンドロイドっぽいキャラクターなのかなって思っていたんですが、意外と普通の可愛らしい女子高生でしたね。声だけじゃなくて、“アストロガールズ”の中の人として一緒に盛り上げていけたら良いなって思いました。

Q.お互いの曲やキャラクターについての印象は?

上坂すみれ:お互いにあんまり歌ったことのない楽曲で、唯ちゃんの和風エレクトロな歌をはじめて聴いたんですが、凄い可愛らしかったし、早くハイレゾで聴きたいなって思いました。

小倉唯:私の曲は若干バラードっぽいテイストもある曲だったので、すみれちゃんの方はどんな曲だったんだろうって、ずっと気になっていたんです。実際に聴いてみたらアップテンポで、フルで聴いてみたいって素直に思いました。あと、キャラクターボイスも聴いたんですけど、天真爛漫だけどお姉ちゃんっぽいところがあって、すみれちゃんと姉妹になったみたいで嬉しかったです!

上坂すみれ:仲良しの双子の女子高生だったので、掛け合いが楽しくって。2人でお仕事は初めてなんですよね、“ゆいうえさか”が出来ました。

小倉唯:そこは“ゆいすみれ”で良いんじゃないですか?

上坂すみれ:下の名前は恥ずかしいから・・・!

Q.アストロガールズとは何をする人だと思いますか?

上坂すみれ:まったく分からないんですけど、多分、DENON製品をたくさん売る職業なんですね、きっと。

小倉唯:製品をより皆に広めるためのイメージガールのようなものかと勝手に思っています。なんというか、ヤクルトレディーみたいな!

上坂すみれ:カゴにいっぱいヘッドホンを入れて売り歩く!

Q.“アストロガールズ”エディションのモデルについてアピールをお願いします

上坂すみれ:スペシャル・エディションということで色んな特典が付いて1万円くらいと、思ったよりお安めです。聴いた感じも凄い使いやすくって長く使えそうなモデルですし、購入して損はないはずです。限定2000個なので決断はお早めにされたほうが良いと思います!

小倉唯: 私たちも歌う仕事をしていることもあって音楽をよく聴くんですが、本当に良いもので聴くと、その楽曲の良さもさらに深まるなって、このモデルを聴いて感じました。良い音楽は良いもので聴いたほうが、絶対その作品とか音楽性の魅力が楽しめると思いますので、ご購入いただけたら、皆さんの生活が豊かになるんじゃないかな、と思います!



カゴに入れて行脚するとハーメルンみたいになってマズいですが、例えば“アストロガールズ”が店頭で予約受付なんてしたら、めちゃくちゃ売れるんじゃないかと思いますが、どうでしょう。お渡し会なんかも嬉しいですよね。ちなみに、この発言はメーカーとは一切関係なく勝手にしているので重ねてご了承ください。

内容は明らかにされていませんが、実際に、予約購入者の中から抽選で招待となる発売記念イベントが予定されているようです。

その他にも、合計6名に”アストロガールズ”のどちらかの直筆サイン色紙がプレゼントされる抽選や、絶対もらえる購入者特典としてキャラクターソングダウンロードコード、イラスト入り特製B6クリアファイル、缶バッジを用意。パッケージも描き下ろしと、コレクター魂をくすぐる仕様です。


さて、何となく“アストロガールズ”について分かっていただけたでしょうか。「あんまり」という方は間違っていません。そこまで詳細な情報がないのは、これから成長していくキャラクターだから。DENONとしても、これだけのキャラクターは大切に育てていくはずで、少なくとも、今回のモデルが売れたら続報が期待できます。

予約はオーディオショップ、オーディオを取り扱う家電量販店などから行えますので、即予約がオススメです。コスパの良いモデルですし、2人の録り下ろしハイレゾ音源をそのヘッドホンで聴けば耳が幸せ完全に間違いなし。限定2000個、僕も予約しますので残り1999個です。

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