公開日 2021/01/28 06:45
既存の製品に新たなアイデアを加えることで需要を創出
アイ・オー・データ機器 社長インタビュー。コロナ禍における「人と人とのつながり」から新たなビジネスの可能性を探る
ファイルウェブ編集部・筑井真奈
1976年に石川県で創業、PC周辺機器メーカーとして国内で大きなシェアを持つ(株)アイ・オー・データ機器。コロナ禍でテレワークの推奨やライフスタイルの変革が迫られる中で、2020年はコンシューマー市場において売上を大きく伸ばすことに成功した。
ハードウェアの販売だけではなく、音声配信サービス「PlatCast(プラットキャスト)」のスタートや自社内の配信スタジオの構築など、ソリューション提案にも積極的に力を入れるアイ・オー・データ機器。コロナ禍におけるビジネスへの取り組みについて、代表取締役社長・?田尚則氏に話をうかがった。なお、このインタビューは、社会情勢を鑑み、石川県のアイ・オー・データ機器本社スタジオからのリモート形式で行われた。
■テレワーク関連製品が好調な一方、企業向け販路は苦戦
ーー2020年は新型コロナウイルスの影響がグローバルに拡大してしまったせいで、生活や仕事のあり方に大きな変革を迫られた年でした。アイ・オー・データ機器の商品に関しては、コロナ禍で「非常に売れたもの」、一方で「厳しい情勢に置かれたもの」の双方があるのではないかと思います。この1年を振り返って、ビジネスではどのような変化がありましたか?
?田 まさにおっしゃるとおりで、量販店・Web販売は非常に伸びた一方、企業向け販路が厳しい状況でした。企業がテレワーク製品を揃えて社員に提供するというより、テレワーク手当を導入し「必要なものは個人で買ってください」としたこともあり、通常ですと企業に売れるようなものが、量販店・Webで売れるようになった、という側面もあります。特に好調だったのは液晶ディスプレイ、無線ルーター、会議用のマイク・スピーカー、ウェブカメラなどですね。昨年比で130%前後伸びています。
ーー特に動きが印象的な商品はありましたか?
?田 オンラインミーティングのためのウェブカメラですね。また、マイク・スピーカーも急成長しています。さまざまな接続環境の方がいらっしゃいますが、映像がなくても音さえきちんと聞こえれば意思の疎通ができるんですね。大会議室用、小会議室用といくつかラインアップしております。すでに一眼レフカメラやビデオカメラをお持ちの方に対しては、そのカメラをウェブカメラとしてパソコンで使えるようにするためのアダプターもかなり売れました。
あとは無線ルーターです。リモートワーク、リモート学習の機会が増える中、「映像が途切れる」などのお悩みが増え、ご家庭のネットワーク環境を見直される方が多くいらっしゃいました。
ーーオンライン配信の重要性というのが非常に高まった年でもありました。
?田 オンライン配信用の機材も、こういう世の中になるだろうということを予測して準備していたわけではありません。もともとはゲーム実況者をはじめ、YouTubeなどで配信するというニーズが伸びるだろう、ということを考えて仕込んでいました。
ーー今回のインタビューも、アイ・オーさんの社内配信スタジオと東京の弊社オフィスをつないでリモートで行っております。このような社内スタジオを作られることにも非常に驚きました。
?田 これからは「大配信時代が始まる」と考えています。ブロードバンドのインターネット回線も整い、配信機材もリーズナブルなものになってきました。このスタジオは、今回のようなリモート取材、あるいはお客さまへの自社商品の使い方セミナーなどにも活用しております。
ーー配信をやってみたい、けれどもどうしたらいいかわからない、という人が多い中で、具体的な使い方を示すことは大きな価値があると思います。
?田 実は地元金沢でも、配信システムの活用方法を自分たちで考えて取り組んでくれているところがあるのです。具体的なオンライン接客ツールとしての事例をご紹介します。
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普段の市場の様子だけでなく、特売情報や告知などをテロップを入れて配信している
こちらは大口水産さんのYouTubeチャンネルです。大口水産は活気あふれる金沢の台所・近江町市場で最も大きな鮮魚店です。コロナ禍以前からYouTubeでの動画配信やLIVE中継に注目し、情報発信を積極的に行っていました。その中、単に映像のみを配信するのではなく、タイムセールの情報などリアルタイムな情報も一緒に画面上で届けることで、お客様との距離を縮め集客につなげようと、配信システム「GV-LSMIXER/I」を導入いただきました。
ーー市場の今日のおすすめなどが自宅でも見られるのですね!
?田 この配信システムは非常にシンプルに構築されており、ボタンをひとつ押すだけで生放送がスタートします、画面の切り替えはこのレバー、といった形で、いわばテレビのリモコン感覚で操作ができるのです。また、iPadの操作で簡単にテロップを入れられますので、パートのスタッフの方など、専門的な知識がなくても運営できるというところがポイントで、さまざまな水平展開が可能になるかなと期待しております。
■既存の製品に新たなアイディアを加えることでビジネスチャンスを創出
ーーちょっとしたアイデアの転換で、思わぬビジネスチャンスが広がるのですね。
?田 既存の製品についても、ちょっと見方を変えればこういう使い方もできるんじゃないか? ということは常に意識して製品開発を行っています。例えばスマートフォンにCDを取り込める「CDレコ」も大ヒット商品となりましたが、あれももともとはPC用途のDVDドライブです。でもそれだけでは尻すぼみになる。音楽のストリーミングサービスが世界的に人気を集めていますが、それでもまだまだ日本ではCDを持っている方が多いですから、パソコン経由ではなく直接スマホにCDが取り込めれば、手軽だし需要がありそう、という発想から生まれました。
ーー御社の製品は、価格勝負だけではなく、そういったアイデアで付加価値を高めていくことを積極的に手がけているように感じています。
?田 多くのスポーツ実況等に採用頂いている音声配信サービス「PlatCast」も、実はCDレコ起点なんですよ。簡単に言うと、「PlatCast」は会場で生の試合を見ながら解説を聞くことができるサービスです。これは昨年スポーツ庁の「INNOVATION LEAGUE アクセラレーション」というプログラムに採択されました。日本バレーボール協会などとも協力して、スポーツビジネスを拡張させるサービスとして強化していきたいと考えております。
ーーPlatCastとCDレコというとまったく結びつきがみえませんが、どういった背景があったのでしょう?
?田 CDレコのアプリができたときに、音楽の再生と一緒に歌詞を表示できたらいいな、ということで、シンクパワー社と協力してクラウドを立て、そこから歌詞のデータを参照できるようにしました。そして、せっかくならカラオケもできないか、という話に広がりました。
実はここから居酒屋ネタになるのですが、私達の会社では年末年始や方針説明会といった機会では必ず皆で会食をして、親睦を深めています。昨年はできず残念でしたが……。会の最後には、ゆずの「栄光の架橋」を皆で歌う、というお約束があるのです。ところがやってみると、みんなサビしか歌えない(笑)。じゃあ、この歌詞を皆のスマホに共有できるようにしよう、ということで、アプリの「歌詞共有サービス」が生まれました。
ーー歌詞共有サービスはそういう理由で生まれたものだったのですね!
?田 このサービスが生まれたあとに、ふと気づきました。これはクラウドにあるテキストデータをそれぞれのスマホから「読みに行っている」わけですが、これを音声データにしたら、簡易放送局ができるのではないか、と。
これはブラウザを利用しているので、QRコードをかざすだけで、アカウント登録やアプリのインストールの必要なく、簡単に音声を聞くことができます。先のスポーツ庁の採択でもこの手軽さが1番のポイントでした。また、今までテキスト、音声と展開してきたこのベースを、さらに新たなサービスへとつなげていければと思います。
私達もこういうサービスを最初から作るぞ、と思っていたわけではなくて、既存の製品やアイデアからの足し算の延長線上で生まれてくることが多いのです。特に会長の細野がアイデアマンで、そういったアイデアを企画会議の場にどんどん投げ込んでくれます。そういった自由な発想を生む土壌が、会社の文化としてあるのかもしれません。
■安全と安心をどう両立させるか、どう人とつながるかが課題
ーー今後のサービスにも期待しております。また、fidataなど高品位なオーディオサーバーへの取り組みも積極的に仕掛けていますね。
?田 fidataは昨年末に最新モデルを発売し、今年も新製品を予定しております。また、海外展開も視野に入れておりまして、ヨーロッパや中国、北米でも少しずつ評価が高まってきております。いくつかの国で代理店口座を開くところまで来ましたので、今年は海外にも飛躍したいと考えております。
ーー高級オーディオというジャンルは、数がたくさん出るものではありませんが、各国にマニアがいますから、新しい市場開拓のチャンスにもなります。2021年はどんなことに注力されますか?
?田 業界の先輩経営者の言葉で、非常に印象に残っていることがあります。昨年はコロナのショックがありました。でも、人類はこれまでもさまざまなショックに直面してきたんですね。ニクソンショック、オイルショック、リーマンショック……これらは地域・経済限定でしたが、コロナの根源的な問題は、グローバル、かつ人の生命に関わる問題である、ということです。
そういう世の中では、人は本能的に安全を求める一方で、安心も求め人と交わりたがる矛盾をはらみます。安全・安心をいかに両立するか、というところにビジネスのチャンスがあるはずだ、と。少し抽象的な話になりますが、そういったサービスに力を入れていきたいと思っております。
ーーコロナの問題もあり、難しい判断を迫られることも多いと思います。気分転換などはどうされていますか?
?田 実は趣味は登山で、北アルプスによく登っています。私はひとりで山に登るのが好きで、最初はいろんなことが頭をめぐっているのですが、歩いているうちにだんだん空っぽになっていきます。無になる、でもものすごく充実している。その感覚がすごくいいんです。そして頂上に登ったときの安堵感と達成感。これは最高ですね。
ーーそういったリフレッシュの時間が、ビジネスにおける自由なアイデアを生み出すのですね。本日はお時間をいただきましてありがとうございました。
ハードウェアの販売だけではなく、音声配信サービス「PlatCast(プラットキャスト)」のスタートや自社内の配信スタジオの構築など、ソリューション提案にも積極的に力を入れるアイ・オー・データ機器。コロナ禍におけるビジネスへの取り組みについて、代表取締役社長・?田尚則氏に話をうかがった。なお、このインタビューは、社会情勢を鑑み、石川県のアイ・オー・データ機器本社スタジオからのリモート形式で行われた。
■テレワーク関連製品が好調な一方、企業向け販路は苦戦
ーー2020年は新型コロナウイルスの影響がグローバルに拡大してしまったせいで、生活や仕事のあり方に大きな変革を迫られた年でした。アイ・オー・データ機器の商品に関しては、コロナ禍で「非常に売れたもの」、一方で「厳しい情勢に置かれたもの」の双方があるのではないかと思います。この1年を振り返って、ビジネスではどのような変化がありましたか?
?田 まさにおっしゃるとおりで、量販店・Web販売は非常に伸びた一方、企業向け販路が厳しい状況でした。企業がテレワーク製品を揃えて社員に提供するというより、テレワーク手当を導入し「必要なものは個人で買ってください」としたこともあり、通常ですと企業に売れるようなものが、量販店・Webで売れるようになった、という側面もあります。特に好調だったのは液晶ディスプレイ、無線ルーター、会議用のマイク・スピーカー、ウェブカメラなどですね。昨年比で130%前後伸びています。
ーー特に動きが印象的な商品はありましたか?
?田 オンラインミーティングのためのウェブカメラですね。また、マイク・スピーカーも急成長しています。さまざまな接続環境の方がいらっしゃいますが、映像がなくても音さえきちんと聞こえれば意思の疎通ができるんですね。大会議室用、小会議室用といくつかラインアップしております。すでに一眼レフカメラやビデオカメラをお持ちの方に対しては、そのカメラをウェブカメラとしてパソコンで使えるようにするためのアダプターもかなり売れました。
あとは無線ルーターです。リモートワーク、リモート学習の機会が増える中、「映像が途切れる」などのお悩みが増え、ご家庭のネットワーク環境を見直される方が多くいらっしゃいました。
ーーオンライン配信の重要性というのが非常に高まった年でもありました。
?田 オンライン配信用の機材も、こういう世の中になるだろうということを予測して準備していたわけではありません。もともとはゲーム実況者をはじめ、YouTubeなどで配信するというニーズが伸びるだろう、ということを考えて仕込んでいました。
ーー今回のインタビューも、アイ・オーさんの社内配信スタジオと東京の弊社オフィスをつないでリモートで行っております。このような社内スタジオを作られることにも非常に驚きました。
?田 これからは「大配信時代が始まる」と考えています。ブロードバンドのインターネット回線も整い、配信機材もリーズナブルなものになってきました。このスタジオは、今回のようなリモート取材、あるいはお客さまへの自社商品の使い方セミナーなどにも活用しております。
ーー配信をやってみたい、けれどもどうしたらいいかわからない、という人が多い中で、具体的な使い方を示すことは大きな価値があると思います。
?田 実は地元金沢でも、配信システムの活用方法を自分たちで考えて取り組んでくれているところがあるのです。具体的なオンライン接客ツールとしての事例をご紹介します。
▶▶▶【近江町市場 大口水産 ライブカメラ】
普段の市場の様子だけでなく、特売情報や告知などをテロップを入れて配信している
こちらは大口水産さんのYouTubeチャンネルです。大口水産は活気あふれる金沢の台所・近江町市場で最も大きな鮮魚店です。コロナ禍以前からYouTubeでの動画配信やLIVE中継に注目し、情報発信を積極的に行っていました。その中、単に映像のみを配信するのではなく、タイムセールの情報などリアルタイムな情報も一緒に画面上で届けることで、お客様との距離を縮め集客につなげようと、配信システム「GV-LSMIXER/I」を導入いただきました。
ーー市場の今日のおすすめなどが自宅でも見られるのですね!
?田 この配信システムは非常にシンプルに構築されており、ボタンをひとつ押すだけで生放送がスタートします、画面の切り替えはこのレバー、といった形で、いわばテレビのリモコン感覚で操作ができるのです。また、iPadの操作で簡単にテロップを入れられますので、パートのスタッフの方など、専門的な知識がなくても運営できるというところがポイントで、さまざまな水平展開が可能になるかなと期待しております。
■既存の製品に新たなアイディアを加えることでビジネスチャンスを創出
ーーちょっとしたアイデアの転換で、思わぬビジネスチャンスが広がるのですね。
?田 既存の製品についても、ちょっと見方を変えればこういう使い方もできるんじゃないか? ということは常に意識して製品開発を行っています。例えばスマートフォンにCDを取り込める「CDレコ」も大ヒット商品となりましたが、あれももともとはPC用途のDVDドライブです。でもそれだけでは尻すぼみになる。音楽のストリーミングサービスが世界的に人気を集めていますが、それでもまだまだ日本ではCDを持っている方が多いですから、パソコン経由ではなく直接スマホにCDが取り込めれば、手軽だし需要がありそう、という発想から生まれました。
ーー御社の製品は、価格勝負だけではなく、そういったアイデアで付加価値を高めていくことを積極的に手がけているように感じています。
?田 多くのスポーツ実況等に採用頂いている音声配信サービス「PlatCast」も、実はCDレコ起点なんですよ。簡単に言うと、「PlatCast」は会場で生の試合を見ながら解説を聞くことができるサービスです。これは昨年スポーツ庁の「INNOVATION LEAGUE アクセラレーション」というプログラムに採択されました。日本バレーボール協会などとも協力して、スポーツビジネスを拡張させるサービスとして強化していきたいと考えております。
ーーPlatCastとCDレコというとまったく結びつきがみえませんが、どういった背景があったのでしょう?
?田 CDレコのアプリができたときに、音楽の再生と一緒に歌詞を表示できたらいいな、ということで、シンクパワー社と協力してクラウドを立て、そこから歌詞のデータを参照できるようにしました。そして、せっかくならカラオケもできないか、という話に広がりました。
実はここから居酒屋ネタになるのですが、私達の会社では年末年始や方針説明会といった機会では必ず皆で会食をして、親睦を深めています。昨年はできず残念でしたが……。会の最後には、ゆずの「栄光の架橋」を皆で歌う、というお約束があるのです。ところがやってみると、みんなサビしか歌えない(笑)。じゃあ、この歌詞を皆のスマホに共有できるようにしよう、ということで、アプリの「歌詞共有サービス」が生まれました。
ーー歌詞共有サービスはそういう理由で生まれたものだったのですね!
?田 このサービスが生まれたあとに、ふと気づきました。これはクラウドにあるテキストデータをそれぞれのスマホから「読みに行っている」わけですが、これを音声データにしたら、簡易放送局ができるのではないか、と。
これはブラウザを利用しているので、QRコードをかざすだけで、アカウント登録やアプリのインストールの必要なく、簡単に音声を聞くことができます。先のスポーツ庁の採択でもこの手軽さが1番のポイントでした。また、今までテキスト、音声と展開してきたこのベースを、さらに新たなサービスへとつなげていければと思います。
私達もこういうサービスを最初から作るぞ、と思っていたわけではなくて、既存の製品やアイデアからの足し算の延長線上で生まれてくることが多いのです。特に会長の細野がアイデアマンで、そういったアイデアを企画会議の場にどんどん投げ込んでくれます。そういった自由な発想を生む土壌が、会社の文化としてあるのかもしれません。
■安全と安心をどう両立させるか、どう人とつながるかが課題
ーー今後のサービスにも期待しております。また、fidataなど高品位なオーディオサーバーへの取り組みも積極的に仕掛けていますね。
?田 fidataは昨年末に最新モデルを発売し、今年も新製品を予定しております。また、海外展開も視野に入れておりまして、ヨーロッパや中国、北米でも少しずつ評価が高まってきております。いくつかの国で代理店口座を開くところまで来ましたので、今年は海外にも飛躍したいと考えております。
ーー高級オーディオというジャンルは、数がたくさん出るものではありませんが、各国にマニアがいますから、新しい市場開拓のチャンスにもなります。2021年はどんなことに注力されますか?
?田 業界の先輩経営者の言葉で、非常に印象に残っていることがあります。昨年はコロナのショックがありました。でも、人類はこれまでもさまざまなショックに直面してきたんですね。ニクソンショック、オイルショック、リーマンショック……これらは地域・経済限定でしたが、コロナの根源的な問題は、グローバル、かつ人の生命に関わる問題である、ということです。
そういう世の中では、人は本能的に安全を求める一方で、安心も求め人と交わりたがる矛盾をはらみます。安全・安心をいかに両立するか、というところにビジネスのチャンスがあるはずだ、と。少し抽象的な話になりますが、そういったサービスに力を入れていきたいと思っております。
ーーコロナの問題もあり、難しい判断を迫られることも多いと思います。気分転換などはどうされていますか?
?田 実は趣味は登山で、北アルプスによく登っています。私はひとりで山に登るのが好きで、最初はいろんなことが頭をめぐっているのですが、歩いているうちにだんだん空っぽになっていきます。無になる、でもものすごく充実している。その感覚がすごくいいんです。そして頂上に登ったときの安堵感と達成感。これは最高ですね。
ーーそういったリフレッシュの時間が、ビジネスにおける自由なアイデアを生み出すのですね。本日はお時間をいただきましてありがとうございました。
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