公開日 2021/10/08 17:00
ファンから見た推しポイントは
鬼頭明里さんの精神年齢は○○歳? 1stミニアルバム『Kaleidoscope』購入者限定イベントレポート
編集部:押野 由宇
声優・アーティスト 鬼頭明里さんの1stミニアルバム『Kaleidoscope』が配信開始となったことを記念して、音楽ダウンロード・配信サイト「mora」主催のオンラインイベントが開催された。その模様をレポートしたい。
moraは一般的な音楽データ(圧縮音源)に加え、ハイスペックなハイレゾ音源を取り扱っているのが特徴の配信サイトだ。鬼頭さんはソロアーティストデビュー以来、すべての楽曲をハイレゾでもリリースしてきており、moraのハイレゾ配信6周年時には「ハイレゾ配信6周年キャンペーン キャラクター」に就任した経歴の持ち主。この縁もあって、moraで『Kaleidoscope』を購入した方を対象とした配信限定イベントが実施されることとなった。
配信限定ということもあり、開始時間前からチャット欄には登場を待ちわびるコメントが集まる。そしていよいよイベントがスタート。進行は鬼頭さんからも「怪しい」と評される独特の風貌のハイレゾ・スペシャリスト、ハイレゾマンが務めた。なお鬼頭さんとハイレゾマンはYoutubeでも特別企画「ハイレゾと鬼頭明里の"みらいはきっとあかりぃ"」にて共演済みだが、イベントに現れたハイレゾマンは “二代目” らしい。
冒頭、鬼頭さんはmoraとの関係性について、「アーティストデビュー当時からご縁があります」と振り返り、ハイレゾ配信6周年キャンペーン キャラクターとして身につけていたハイレゾロゴ付き帽子を懐かしむ。現場に用意されていた帽子を被り直すと、「可愛いですね」とそのままイベントが進められることになった。
上述の通り、鬼頭さんはハイレゾで自身の楽曲をリリースしており、YouTubeの企画ではソニーのノイキャンワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM3」がプレゼントされている。このヘッドホンの音質に驚いたという鬼頭さん、動画企画で学んだ “ハイレゾを聴くと美肌になる” という説にも「ご覧の通り真っ白です」と美肌効果をアピールした。
さて、ここから『Kaleidoscope』にまつわるコーナーが始まった。まずは『Kaleidoscope』に収録されている楽曲の “推しポイント” を、ファンの皆さんから募集して紹介する、という内容で、鬼頭さんも「自分で聴きどころを紹介することはありますが、ファンの方からというのは珍しいので楽しみです」と企画に前のめりだ。
まずは1曲目「The One」の推しポイント、これは『凛々しいあかりんが好き!』。 The Oneの歌詞と、それを凛々しく歌い上げるあかりん(鬼頭明里さん)が好きという内容で、この曲を聴いて進路を決めた、というファンもいるそうだ。鬼頭さんも響く歌詞が詰め込まれていると感じているようで、「勇気をもらえるような歌詞なので、私も背中を押せるように歌っています」とコメントした。
またファンからの質問で、もし弾き語りに挑戦するならどんな楽器でやりたいかと問われた鬼頭さんは「弾き語りといえば、アコギにずっと憧れているんですが、一日坊主になってしまうんです」。その日は指が痛くなるまで頑張るそうだが、その後は「指が痛いから・・・」と辞めてしまうそうだ。ただピアノは昔習っていたため「アコギよりは弾ける可能性があると思います。楽譜も読めます!」と鬼頭さん。皆さんの前で弾き語りする日も近い? というハイレゾマンの問いかけに、「遠い目」で答えた。
2曲目「Follow me!」の推しポイントは『かわいいサウンドが好き!』。鬼頭さんの歌い方も歌詞もすべてが可愛いというファンの意見に鬼頭さんも、「サウンドも歌詞も、全体的に可愛いので、自然と可愛らしい歌い方になりました。ピコピコしていて可愛いですよね」と同意。「今までアーティストとして歌ってきたなかでも、意外とここまで可愛い曲を歌ったことがなくて」と、多様な楽曲が楽しめるアルバムだからこそ見れた姿であることが分かる。
続く3曲目「深夜センチメンタル」の推しポイントは『「なんだっけかな」の歌い方が好き!』。随所に出てくる「なんだっけかな」の歌い方が、深夜に一人で呟いているようで好きだというファンだが、実際に鬼頭さんは「気だるげというか、夜中にあーあって呟いているような。力を入れる歌い方をしてしまうので、封印して歌いました」と明かした。またドラマのエンディングに使われていそうという声には、「次回どうなる?!みたいにめちゃくちゃ気になる終わり方しそう!」と納得の様子だった。
ちなみに、この「なんだっけかな」にかけて視聴者から「最近、物忘れしました?」と質問が飛ぶと、「自分の年齢を忘れることがあります」と鬼頭さん。25歳の時に、自分がもう26歳だと思っていて「あれ、私って26だっけ?」と自分のWikipediaを見て年齢を確認したという、エピソードが披露された。
そして4曲目の「No Continue」では、6曲目に収録される「No Continue-English Ver.-」と合わせて「英語の発音がしびれる!」という推しポイントが届いた。「ネイティブの発音が本当に好きです!」と、苦手な英語を克服するために努力された鬼頭さんの姿に感動したというファンの声に、鬼頭さんも「収録時にネイティブの方をお呼びして、一行一行発音を教えていただきました」と回答。その指導が抜けないうちにすぐ収録に向かうという方法で挑んだそうだ。
とはいえ、歌唱以外では英語はまだまだ勉強中のようで、仕事で海外に行った際には飛行機のいわゆる「Beef or Chicken」が聞き取れなかったとのこと。「ずっと首を傾げていたら、そのうち日本語のわかる方が来て。でも絶対ビーフかチキンか以外のことも言ってたと思う!」と当時を振り返って首を傾げた。
そして5曲目「V!vace」の推しポイントは『「1!2!3!4!」が好き!』。これを聴いて仕事に行くのがルーティンだというファンに、アップテンポの楽曲なのでライブでは「みんなで踊りたいですね」と体を振って応えた。また本曲はブラスサウンドがフィーチャーされているが、鬼頭さんはブラスの曲をよく聴いていて、「いつか歌わせてください」とお願いしていたそうだ。その念願かなって収録された楽曲となっている。
なお、歌詞とメロディ、どちらを重視するかという質問には、「以前は完全にメロディ重視だったんですが、最近は大人になったのか歌詞も重視するようになりました」と回答。これはアーティストとしての幅を広げたいとの考えもあってのことで、あまり聴いてこなかったというバラードなども聴くようになったそうだ。
ここから一転、内容をガラリと変えて「鬼頭明里の深層心理に迫る! お絵描き心理テスト」のコーナーに突入。イラストの上手な鬼頭さん、その実力を遺憾なく発揮していただきつつ、心理テストも行おうという企画だ。本人も「人生の道に迷ったときはまず占い」というほどの占い好きなため、興味津々な様子で進んでいく。
第一のイラストのテーマは『夢の中で、あなたは美しい万華鏡をプレゼントされました。ボディの部分には見事な宝石が埋め込まれています。その、万華鏡の絵を描いてみてください』。かなり難易度の高そうなテーマだが、用意されたペンを使って、迷いながらも描き進めていく。このテストで分かるのは「一攫千金度」。鬼頭さんのイラストは回答のなかでも一攫千金度が90%と最も数値の高いものとなり、「一発命中タイプ」と評された。
次のテーマは『家の絵を描いてください』。1問目とは変わってざっくりとした内容だが、それだけにイメージするものも分かれそうだ。鬼頭さんが描き上げたのは庭付き一軒家で、犬小屋やリードにつながれた犬など、細かな仕上げになっている。
このテストでは描かれた窓の数によって回答者の「能力」が分かるというもので、鬼頭さんの能力は「社交力」と診断された。「誰とでもスマートに付き合えて、気づけばみんな、あなたの手のひらの上で踊らされているかも?」という占い結果に、「そういうところ、あるかもしれませんねー」とニヤリ。
3問目は『あなたは森の中を歩いています。何時間も歩き続けて、あなたはヘトヘト。もうダメだ・・・と思った瞬間、目の前にある人物が現れました。さて、いったいどんな人だったと思いますか?』と、これも描くとなれば難しいお題。鬼頭さんの絵心に全力で乗っかった企画だが、それに真剣に応えていく。
描かれたのはハイレゾマンが「ちょっと会いたくないかも」と口にしてしまう、「大丈夫か!!」と叫ぶサングラスをつけたおじさん(42歳)。助けてくれる人物ということで、山にも詳しそうなおじさんを描いたそうだが、描かれた人物の年齢が、描いた人の精神年齢という占い。この結果に鬼頭さんは動揺しつつも、「落ち着いて見られることが多いので、大人に見られることが多いですね」と大人な回答をしていた。
その後も鬼頭さんがお題を逆再生言葉にして読み上げ、それを視聴者がコメントで当てるという参加型企画『鬼頭明里の逆再生ゲーム!』が行われ、「キミのとなりで」「スガキヤラーメン」「鬼頭明里のSmiley pop」などのお題を不可思議な言葉で読み上げる鬼頭さんと、視聴者が一緒になって盛り上がった。
こうして1時間に渡ったイベントも終了に。「皆さんとコミュニケーションを取りながら過ごせて、嬉しかったし、楽しかったです。ありがとうございました!」と鬼頭さん。最後はmora×鬼頭さん恒例の “ハイレゾ笑顔” で締めくくられた。
◇
ここからは、イベント後に鬼頭さんに最近のオーディオ事情についてインタビューした内容をお伝えしたい。
以前から、外を出歩くときにはワイヤレスイヤホンを使っているという鬼頭さんだが、家ではmoraからプレゼントされたソニー「WH-1000XM3」などで音楽を楽しんでいるそうだ。「機材が変わるとこんなに違うんだ、ということを日々実感しています。入りこみ方が違うというか、音楽に集中できるし、細部まで聴こえてきますね。音楽により深く入っていけると思います」と、クオリティの高い機材を使うことのメリットを実感されている様子だった。
鬼頭さんといえば、ソニーが提案する独自の立体音響技術「360 Reality Audio」の対応する音源を、邦楽アーティストとしていち早くリリースした一人。実際にその音源を聴くと「楽器の位置が想像できて、臨場感が感じられました」といった印象を抱いたとのことで、ハイレゾといい先端のフォーマットを体験しているという点では女性声優アーティストで1番だろう。
しかし、一方で機械音痴なところもあるようで、以前のインタビューではサウンドバーをテレビにつなげたものの音が出ず、そのまま放置しているというエピソードを聞くことができた。あれから約1年半、音は鳴るようになったのか質問してみると「それが、なっていなくて・・・」との回答が。
「新しく4Kも観ることができるテレビを購入したんですが、これがBluetoothに対応していることが分かったんです。サウンドバーから音楽を鳴らすはずでしたけど、いまはスマートフォンとテレビをBluetoothでつないで、テレビをスピーカーにして音楽を聴いています」とは鬼頭さん談。このワイヤレス接続が実践できていれば、遠からずサウンドバーから音が鳴る日も訪れるだろう。
せっかくなので、イベントではファンの方々による推しポイントが紹介された『Kaleidoscope』について、鬼頭さん御本人から、ハイレゾ環境ではここが聴きどころ、というポイントを教えていただいた。
「このアルバム自体が色々な楽器にフィーチャーしているので、この楽器はハイレゾだったらこんな風に聴こえるんだ、みたいな気付きがあるんじゃないかなと思います。その中でも『No Continue』は楽器が忙しく鳴っているので、ハイレゾだとより鮮明に聴こえるんじゃないかなと思うので、すごくオススメしたいです! English Ver.の方は言葉数が多いので、日本語との聴き比べも楽しんでいただけると思います」
また “高音質” という点でチャレンジしてみたいことを尋ねると、生バンドで行われた1stライブに触れ、「今後のライブも生バンドでやっていけたらいいな、と思います」と意気込みを聞かせてくれた。2ndライブ「MIRRORS」が12月4日(土)にパシフィコ横浜 国立大ホールで開催されることが決定しているが、このライブには1stライブでバンドを務めたメンバーが集結。より絆が深まった、良い演奏を聴かせてくれることに期待したい。
【アルバム情報】
鬼頭明里 1stミニアルバム『Kaleidoscope』
・初回限定盤(CD+BD+PHOTOBOOK)
PCCG.2045 ¥4,180(税込)
・アニメ盤(CD)
PCCG.2047 ¥2,750(税込)
・通常盤(CD)
PCCG.2046 ¥2,750(税込)
・FC限定盤(CD+2BD+PHOTOBOOK)
SCCG.79 ¥6,380(税込)
■ 収録内容
1. The One
作詞・作曲:園田健太郎 編曲:高木洋
2. Follow me!
作詞・作曲・編曲:脇眞富(Arte Refact)
3. 深夜センチメンタル
作詞・作曲・編曲:大熊淳生(Arte Refact)
4. No Continue
作詞・作曲・編曲:ANCHOR
※TVアニメ「出会って5秒でバトル」OPテーマ
5. V!vace
作詞:山野辺 翔平 作曲・編曲:深澤祐貴
【ライブ情報】
鬼頭明里 2nd LIVE「MIRRORS」
日程:12月4日(土)
開場17:00/開演18:00
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
料金:全席指定
・16Pフォトブック付きプレミアムチケット(※前方席): ¥12,000(税込)
・通常チケット:¥8,800(税込)
出演:
鬼頭明里
ONiGASH!MA
(Guitar:魚住有希、Bass:伊藤千明、Keyboards/Band Master:西野恵未、Drums:今村舞)
ONiGASH!MAダンサーズ
moraは一般的な音楽データ(圧縮音源)に加え、ハイスペックなハイレゾ音源を取り扱っているのが特徴の配信サイトだ。鬼頭さんはソロアーティストデビュー以来、すべての楽曲をハイレゾでもリリースしてきており、moraのハイレゾ配信6周年時には「ハイレゾ配信6周年キャンペーン キャラクター」に就任した経歴の持ち主。この縁もあって、moraで『Kaleidoscope』を購入した方を対象とした配信限定イベントが実施されることとなった。
配信限定ということもあり、開始時間前からチャット欄には登場を待ちわびるコメントが集まる。そしていよいよイベントがスタート。進行は鬼頭さんからも「怪しい」と評される独特の風貌のハイレゾ・スペシャリスト、ハイレゾマンが務めた。なお鬼頭さんとハイレゾマンはYoutubeでも特別企画「ハイレゾと鬼頭明里の"みらいはきっとあかりぃ"」にて共演済みだが、イベントに現れたハイレゾマンは “二代目” らしい。
冒頭、鬼頭さんはmoraとの関係性について、「アーティストデビュー当時からご縁があります」と振り返り、ハイレゾ配信6周年キャンペーン キャラクターとして身につけていたハイレゾロゴ付き帽子を懐かしむ。現場に用意されていた帽子を被り直すと、「可愛いですね」とそのままイベントが進められることになった。
上述の通り、鬼頭さんはハイレゾで自身の楽曲をリリースしており、YouTubeの企画ではソニーのノイキャンワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM3」がプレゼントされている。このヘッドホンの音質に驚いたという鬼頭さん、動画企画で学んだ “ハイレゾを聴くと美肌になる” という説にも「ご覧の通り真っ白です」と美肌効果をアピールした。
さて、ここから『Kaleidoscope』にまつわるコーナーが始まった。まずは『Kaleidoscope』に収録されている楽曲の “推しポイント” を、ファンの皆さんから募集して紹介する、という内容で、鬼頭さんも「自分で聴きどころを紹介することはありますが、ファンの方からというのは珍しいので楽しみです」と企画に前のめりだ。
まずは1曲目「The One」の推しポイント、これは『凛々しいあかりんが好き!』。 The Oneの歌詞と、それを凛々しく歌い上げるあかりん(鬼頭明里さん)が好きという内容で、この曲を聴いて進路を決めた、というファンもいるそうだ。鬼頭さんも響く歌詞が詰め込まれていると感じているようで、「勇気をもらえるような歌詞なので、私も背中を押せるように歌っています」とコメントした。
またファンからの質問で、もし弾き語りに挑戦するならどんな楽器でやりたいかと問われた鬼頭さんは「弾き語りといえば、アコギにずっと憧れているんですが、一日坊主になってしまうんです」。その日は指が痛くなるまで頑張るそうだが、その後は「指が痛いから・・・」と辞めてしまうそうだ。ただピアノは昔習っていたため「アコギよりは弾ける可能性があると思います。楽譜も読めます!」と鬼頭さん。皆さんの前で弾き語りする日も近い? というハイレゾマンの問いかけに、「遠い目」で答えた。
2曲目「Follow me!」の推しポイントは『かわいいサウンドが好き!』。鬼頭さんの歌い方も歌詞もすべてが可愛いというファンの意見に鬼頭さんも、「サウンドも歌詞も、全体的に可愛いので、自然と可愛らしい歌い方になりました。ピコピコしていて可愛いですよね」と同意。「今までアーティストとして歌ってきたなかでも、意外とここまで可愛い曲を歌ったことがなくて」と、多様な楽曲が楽しめるアルバムだからこそ見れた姿であることが分かる。
続く3曲目「深夜センチメンタル」の推しポイントは『「なんだっけかな」の歌い方が好き!』。随所に出てくる「なんだっけかな」の歌い方が、深夜に一人で呟いているようで好きだというファンだが、実際に鬼頭さんは「気だるげというか、夜中にあーあって呟いているような。力を入れる歌い方をしてしまうので、封印して歌いました」と明かした。またドラマのエンディングに使われていそうという声には、「次回どうなる?!みたいにめちゃくちゃ気になる終わり方しそう!」と納得の様子だった。
ちなみに、この「なんだっけかな」にかけて視聴者から「最近、物忘れしました?」と質問が飛ぶと、「自分の年齢を忘れることがあります」と鬼頭さん。25歳の時に、自分がもう26歳だと思っていて「あれ、私って26だっけ?」と自分のWikipediaを見て年齢を確認したという、エピソードが披露された。
そして4曲目の「No Continue」では、6曲目に収録される「No Continue-English Ver.-」と合わせて「英語の発音がしびれる!」という推しポイントが届いた。「ネイティブの発音が本当に好きです!」と、苦手な英語を克服するために努力された鬼頭さんの姿に感動したというファンの声に、鬼頭さんも「収録時にネイティブの方をお呼びして、一行一行発音を教えていただきました」と回答。その指導が抜けないうちにすぐ収録に向かうという方法で挑んだそうだ。
とはいえ、歌唱以外では英語はまだまだ勉強中のようで、仕事で海外に行った際には飛行機のいわゆる「Beef or Chicken」が聞き取れなかったとのこと。「ずっと首を傾げていたら、そのうち日本語のわかる方が来て。でも絶対ビーフかチキンか以外のことも言ってたと思う!」と当時を振り返って首を傾げた。
そして5曲目「V!vace」の推しポイントは『「1!2!3!4!」が好き!』。これを聴いて仕事に行くのがルーティンだというファンに、アップテンポの楽曲なのでライブでは「みんなで踊りたいですね」と体を振って応えた。また本曲はブラスサウンドがフィーチャーされているが、鬼頭さんはブラスの曲をよく聴いていて、「いつか歌わせてください」とお願いしていたそうだ。その念願かなって収録された楽曲となっている。
なお、歌詞とメロディ、どちらを重視するかという質問には、「以前は完全にメロディ重視だったんですが、最近は大人になったのか歌詞も重視するようになりました」と回答。これはアーティストとしての幅を広げたいとの考えもあってのことで、あまり聴いてこなかったというバラードなども聴くようになったそうだ。
ここから一転、内容をガラリと変えて「鬼頭明里の深層心理に迫る! お絵描き心理テスト」のコーナーに突入。イラストの上手な鬼頭さん、その実力を遺憾なく発揮していただきつつ、心理テストも行おうという企画だ。本人も「人生の道に迷ったときはまず占い」というほどの占い好きなため、興味津々な様子で進んでいく。
第一のイラストのテーマは『夢の中で、あなたは美しい万華鏡をプレゼントされました。ボディの部分には見事な宝石が埋め込まれています。その、万華鏡の絵を描いてみてください』。かなり難易度の高そうなテーマだが、用意されたペンを使って、迷いながらも描き進めていく。このテストで分かるのは「一攫千金度」。鬼頭さんのイラストは回答のなかでも一攫千金度が90%と最も数値の高いものとなり、「一発命中タイプ」と評された。
次のテーマは『家の絵を描いてください』。1問目とは変わってざっくりとした内容だが、それだけにイメージするものも分かれそうだ。鬼頭さんが描き上げたのは庭付き一軒家で、犬小屋やリードにつながれた犬など、細かな仕上げになっている。
このテストでは描かれた窓の数によって回答者の「能力」が分かるというもので、鬼頭さんの能力は「社交力」と診断された。「誰とでもスマートに付き合えて、気づけばみんな、あなたの手のひらの上で踊らされているかも?」という占い結果に、「そういうところ、あるかもしれませんねー」とニヤリ。
3問目は『あなたは森の中を歩いています。何時間も歩き続けて、あなたはヘトヘト。もうダメだ・・・と思った瞬間、目の前にある人物が現れました。さて、いったいどんな人だったと思いますか?』と、これも描くとなれば難しいお題。鬼頭さんの絵心に全力で乗っかった企画だが、それに真剣に応えていく。
描かれたのはハイレゾマンが「ちょっと会いたくないかも」と口にしてしまう、「大丈夫か!!」と叫ぶサングラスをつけたおじさん(42歳)。助けてくれる人物ということで、山にも詳しそうなおじさんを描いたそうだが、描かれた人物の年齢が、描いた人の精神年齢という占い。この結果に鬼頭さんは動揺しつつも、「落ち着いて見られることが多いので、大人に見られることが多いですね」と大人な回答をしていた。
その後も鬼頭さんがお題を逆再生言葉にして読み上げ、それを視聴者がコメントで当てるという参加型企画『鬼頭明里の逆再生ゲーム!』が行われ、「キミのとなりで」「スガキヤラーメン」「鬼頭明里のSmiley pop」などのお題を不可思議な言葉で読み上げる鬼頭さんと、視聴者が一緒になって盛り上がった。
こうして1時間に渡ったイベントも終了に。「皆さんとコミュニケーションを取りながら過ごせて、嬉しかったし、楽しかったです。ありがとうございました!」と鬼頭さん。最後はmora×鬼頭さん恒例の “ハイレゾ笑顔” で締めくくられた。
ここからは、イベント後に鬼頭さんに最近のオーディオ事情についてインタビューした内容をお伝えしたい。
以前から、外を出歩くときにはワイヤレスイヤホンを使っているという鬼頭さんだが、家ではmoraからプレゼントされたソニー「WH-1000XM3」などで音楽を楽しんでいるそうだ。「機材が変わるとこんなに違うんだ、ということを日々実感しています。入りこみ方が違うというか、音楽に集中できるし、細部まで聴こえてきますね。音楽により深く入っていけると思います」と、クオリティの高い機材を使うことのメリットを実感されている様子だった。
鬼頭さんといえば、ソニーが提案する独自の立体音響技術「360 Reality Audio」の対応する音源を、邦楽アーティストとしていち早くリリースした一人。実際にその音源を聴くと「楽器の位置が想像できて、臨場感が感じられました」といった印象を抱いたとのことで、ハイレゾといい先端のフォーマットを体験しているという点では女性声優アーティストで1番だろう。
しかし、一方で機械音痴なところもあるようで、以前のインタビューではサウンドバーをテレビにつなげたものの音が出ず、そのまま放置しているというエピソードを聞くことができた。あれから約1年半、音は鳴るようになったのか質問してみると「それが、なっていなくて・・・」との回答が。
「新しく4Kも観ることができるテレビを購入したんですが、これがBluetoothに対応していることが分かったんです。サウンドバーから音楽を鳴らすはずでしたけど、いまはスマートフォンとテレビをBluetoothでつないで、テレビをスピーカーにして音楽を聴いています」とは鬼頭さん談。このワイヤレス接続が実践できていれば、遠からずサウンドバーから音が鳴る日も訪れるだろう。
せっかくなので、イベントではファンの方々による推しポイントが紹介された『Kaleidoscope』について、鬼頭さん御本人から、ハイレゾ環境ではここが聴きどころ、というポイントを教えていただいた。
「このアルバム自体が色々な楽器にフィーチャーしているので、この楽器はハイレゾだったらこんな風に聴こえるんだ、みたいな気付きがあるんじゃないかなと思います。その中でも『No Continue』は楽器が忙しく鳴っているので、ハイレゾだとより鮮明に聴こえるんじゃないかなと思うので、すごくオススメしたいです! English Ver.の方は言葉数が多いので、日本語との聴き比べも楽しんでいただけると思います」
また “高音質” という点でチャレンジしてみたいことを尋ねると、生バンドで行われた1stライブに触れ、「今後のライブも生バンドでやっていけたらいいな、と思います」と意気込みを聞かせてくれた。2ndライブ「MIRRORS」が12月4日(土)にパシフィコ横浜 国立大ホールで開催されることが決定しているが、このライブには1stライブでバンドを務めたメンバーが集結。より絆が深まった、良い演奏を聴かせてくれることに期待したい。
【アルバム情報】
鬼頭明里 1stミニアルバム『Kaleidoscope』
・初回限定盤(CD+BD+PHOTOBOOK)
PCCG.2045 ¥4,180(税込)
・アニメ盤(CD)
PCCG.2047 ¥2,750(税込)
・通常盤(CD)
PCCG.2046 ¥2,750(税込)
・FC限定盤(CD+2BD+PHOTOBOOK)
SCCG.79 ¥6,380(税込)
■ 収録内容
1. The One
作詞・作曲:園田健太郎 編曲:高木洋
2. Follow me!
作詞・作曲・編曲:脇眞富(Arte Refact)
3. 深夜センチメンタル
作詞・作曲・編曲:大熊淳生(Arte Refact)
4. No Continue
作詞・作曲・編曲:ANCHOR
※TVアニメ「出会って5秒でバトル」OPテーマ
5. V!vace
作詞:山野辺 翔平 作曲・編曲:深澤祐貴
【ライブ情報】
鬼頭明里 2nd LIVE「MIRRORS」
日程:12月4日(土)
開場17:00/開演18:00
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
料金:全席指定
・16Pフォトブック付きプレミアムチケット(※前方席): ¥12,000(税込)
・通常チケット:¥8,800(税込)
出演:
鬼頭明里
ONiGASH!MA
(Guitar:魚住有希、Bass:伊藤千明、Keyboards/Band Master:西野恵未、Drums:今村舞)
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