公開日 2022/12/27 06:30
オーディオ銘機賞2023 受賞インタビュー
エソテリック 大島洋氏:メカトロニクスで突き抜ける、ブランド35周年の心意気を披露
PHILEWEBビジネス 徳田ゆかり
オーディオ銘機賞2023
受賞インタビュー:エソテリック
国内オーディオマーケットに展開される数々の製品の中で、卓越した性能、革新的な内容を持ち、かつオーディオマインドに溢れる“真の銘機”を選定する一大アワード「オーディオ銘機賞」において、Grandioso初の超弩級アナログプレーヤーが金賞を、またパワーアンプのフラグシップモデルが特別大賞を獲得したエソテリック。35周年を迎え、独自技術に磨きをかけ、さらなる高みを追求していく同社の大島社長が意気込みを語る。
エソテリック株式会社 代表取締役社長 大島洋氏
インタビュアー 徳田ゆかり(ファイルウェブビジネス担当)
■新開発の独自技術を搭載して大きなイノベーションをもたらす、ブランド初のアナログプレーヤーGrandioso T1
ーー 「オーディオ銘機賞2023」にて、かねてから期待を集めていた最高峰アナログプレーヤーGrandioso T1が金賞を、パワーアンプGrandioso M1Xが特別大賞を受賞されました。誠におめでとうございます。まずはご感想をお聞かせいただければと思います。
大島 素晴らしい賞を2機種で頂戴しまして、本当に嬉しく思います。商品の魅力をご評価いただいたとともに、企画に関わった我々スタッフの熱意も皆様にお伝えできたのではないかと、感謝致しております。
ーー アナログプレーヤーのGrandioso T1、これは御社の35周年記念モデルでもありますね。こちらをご紹介いただけますか。
大島 おっしゃるとおり、エソテリックブランドが誕生して35年の年月が経ちました。その間デジタルへの志向を掲げて成長して参りましたが、このたびアナログの超巨大モデルであるGrandioso T1を出したのは、ブランドにとって大変意味のあることと思っています。
エソテリックで独自のフラグシップのターンテーブルを展開するにあたっては、7年ほど前から話がありました。我々が取り扱っている米VPIのアナログターンテーブルを超えたい、各社様のフラグシップモデルの中にあって目指す音は何か、そしてエソテリックがやるからには、そこでイノベーションを起こしたいといった思いを抱いていました。
Grandioso T1でのイノベーションは、エソテリックならではの独自の技術、非接触ドライブ方式 「ESOTERIC MagneDrive System」と言えます。磁力を使い非接触で正確にターンテーブルを回転させるもので、我々のアナログターンテーブルの基幹技術としてこれを実現できたのは非常に大きいことです。
ベースとなる技術に巡り合えたのは5年ほど前、もともと医療現場などで使われる、たとえば医療汚染されたものに対して手を触れずに清掃するといったものです。それを応用して巨大なターンテーブルを動かせないかと試みたのですが、正直言ってそれは当初、かなり荒唐無稽な発想からのスタートだったかもしれません。
T1の開発でメインとなったエンジニアは、かなりのベテランです。当社はティアックブランドで昭和40年代にターンテーブルをつくっていますが、そのエンジニアは当時のVRDSのメカをメインで設計した人物。ティアックブランド、エソテリックブランドの長い歴史と、会社がもつ強い技術を、そのベテランエンジニアが最終的に結集させたということです。
ーー 最高峰のもの作りを追求し続けること、事業として展開し続けること、これを両立させるのは簡単ではないと思います。実現されたのは本当に素晴らしいことですね。
大島 当社はメカトロニクスの会社ですから、そこにおいて必ず突き抜けなければならないという強い思いがあります。ハイエンドのオーディオには、物量を投入するとか、美しい仕上げを施すとか、さまざまなファクターをもって商品を仕上げる一面もあります。一方で、他に真似のできない技術をもって、ハイエンドにふさわしい商品を作り上げることにチャレンジしてこそ、オーディオの事業を存続していけるとも思います。
当社では、最も得意とする回転系を始めとして、他社様が追随できないような技術を育て、それをビジネス化したいという思いが強いのです。ターンテーブルにしても、そういう技術要素が見つかるまでは着手しないという思いがありました。「ESOTERIC MagneDrive System」のもととなる技術を見つけてから、長い時間をかけてユニークな商品に仕上げることができ、思いを果たしたという気持ちです。
ーー 市場でのリアクションはいかがでしょうか。
大島 我々の予想以上にご好評をいただいています。先日の東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)や、各地の専門店様で行われているイベントで、お客様に相当じっくり聞いていただく機会が増えていて、一様に「別次元の商品だ」とのお褒めのことばをいただいてます。また海外からの引き合いも非常に強い状態です。
Grandioso T1の音を一言で表すと開放的なイメージで、その表現力は「ESOTERIC MagneDrive System」の技術によるところが大きいです。レコード再生だと知らなければ生の演奏を聴いているようだと、空間や広がり、開放感が生々しく出ると多くの方に言っていただいています。
デジタルの再生機であっても、またアンプであっても、音楽を聞くための道具が目指すのは、アーティストが望む音を再現することです。歌い手が口を開いた瞬間、演奏家が弦に触れた瞬間を再現したい、というところをコンセプトに我々は商品作りをしていますから、Grandioso T1でもそれがまさに実現できたことが実感していただけ、嬉しく思います。
■音楽の再現性をさらに高めた、エソテリックのアンプの系譜の根幹を成すフラグシップ モノラルパワーアンプGrandioso M1X
ーー フラグシップのモノラルパワーアンプGrandioso M1Xも、待望の商品ですね。
大島 この商品はご存じのとおり、昨今のデバイスの問題を含めたさまざまな外部環境によって発売を1年ほど延期致しました。本来のスケジュールではここ1年ほどの期間で、C1X、このM1X、そしてT1という順番で発売し、Grandiosoのトップレベルのアイテムが揃う計画だったのです。ここでようやく商品を出せて、高くご評価をいただきまして、我々としては嬉しい限りです。
パワーアンプのGrandioso M1Xは、プリアンプGrandioso C1Xとフラグシップとして対の存在であり、アンプの根幹としてセパレートアンプSシリーズの系譜、そしてインテグレーテッドアンプF-03A、F-05、F-07シリーズに繋がる大事な存在です。だからこそ、そこをしっかりと強化する必要がありました。
Grandiosoのパワーアンプは、2013年のGrandioso M1が初代モデルです。当時はどんなスピーカーでも鳴らす、パワーでしっかりと表現するところを主眼に置いて作りました。それが達成でき、今回はより音楽の再現性を高めるところを開発の目標としました。おかげさまで我々の理想とするモデルが完成しました。
そして電流伝送として、新しい「ES-LINK analog」という技術を搭載しました。これもまたエソテリックならではの技術であり、これを下のクラスの商品にも応用していけます。これからの展開で、「ES-LINK analog」搭載のエソテリックのアンプを広めていきたいです。
ーー 部品の供給などについて、現在はどのような状況でしょうか。
大島 この夏頃の段階では、デバイス不足が深刻で商品の生産ができないほどでした。デバイス不足は今も継続してはいますが、弊社ではなんとか生産を継続できています。マクロの視点ではかなり緩和されてきているのは事実で、つまりは景気が冷え込んでいるからですよね。景気が冷え込めば先々の需要も下がるので、おそらく年内から年明けに至って、デバイスは普通に手に入るようになると見ています。
ただそれは、ものが売れなくなってきたということでもあります。グローバルで最初に大きく落ち込んだのがヨーロッパの市場で、社会を占める空気感や雰囲気そのものがネガティブな感じですよね。我々にとっても大きな市場である中国は、国の動向にも左右されています。そのように北米を除く海外は非常に厳しい状況にあり、日本はそこから一歩遅れて動きが波及しています。日本は先頃コロナの影響からようやく一息つけた解放感もあり、消費も上向きでしたが、ここからはちょっと難しいと思いますね。
一方で円安が、海外のお客様の購入の追い風にはなったと思います。TIASでも3年ぶりに海外のお客様がいらっしゃって、日本のハイエンドモデルが非常にお買い得に感じられたようです。そして商品そのものがしっかりしていて、ものづくりにおいてもやっぱり日本はすごいというところを、海外の皆さんにさらに認識していただければと思います。
■35周年の節目を迎え、さらに前進。商品力を磨き、基本に返った着実な接点活動を展開する
ーー 年末以降は、どんな施策で製品をアピールされますか。
大島 コロナ感染の状況があっても、世の中には普通の生活が根付いてきていますよね。我々も3年ぶりにやっと通常の営業活動ができます。週末の各地のご販売店様での試聴会で、ほぼ毎週のように直接お客様に聴いていただけるのが喜びでもあります。そういった活動に奇策はなく、基本に立ち返ってしっかりと接点活動を行っていくということです。
こうしてお客様にじかに商品を見て触っていただけるタイミングで、Grandiosoのフルシステムが揃っているのは大きいです。M1X、C1X、そしてT1も加わって、これ以上の施策、これ以上のプロモーションはないと思っています。
ーー 35周年という一つの節目を迎え、ここから先の展開はいかがでしょうか。
大島 Grandiosoの技術の粋を極め、皆様にお伝えするとともに、それをトップダウンでさまざまな製品に応用していきます。Grandioso T1でアナログプレーヤーという新たなカテゴリーが誕生し、次の段階では複数の機種を出して参ります。 「ESOTERIC MagneDrive System」という基幹技術を、上へ展開していくか下へ展開していくか。いずれにしても、長期にわたって展開することを確実にお約束しますので、ぜひご期待ください。
また我々は、Grandioso M1Xを通じて、アンプの展開にも本気であると宣言したつもりです。我々はソースメーカーとして高く認知していただいていると思いますが、あらためて総合ハイエンドメーカーであると申し上げたい。だからこそ、アンプにも真面目に取り組んでいることをアピールさせていただきたいですね。
アンプもGrandioso M1Xから、ステレオパワーアンプやインテグレーテッドアンプの新しいモデルへと技術を継承させていきます。スピードアップして新商品を出していきますので、ぜひご注目ください。
ーー これからもますます期待したいですね。有難うございました。
受賞インタビュー:エソテリック
国内オーディオマーケットに展開される数々の製品の中で、卓越した性能、革新的な内容を持ち、かつオーディオマインドに溢れる“真の銘機”を選定する一大アワード「オーディオ銘機賞」において、Grandioso初の超弩級アナログプレーヤーが金賞を、またパワーアンプのフラグシップモデルが特別大賞を獲得したエソテリック。35周年を迎え、独自技術に磨きをかけ、さらなる高みを追求していく同社の大島社長が意気込みを語る。
エソテリック株式会社 代表取締役社長 大島洋氏
インタビュアー 徳田ゆかり(ファイルウェブビジネス担当)
■新開発の独自技術を搭載して大きなイノベーションをもたらす、ブランド初のアナログプレーヤーGrandioso T1
ーー 「オーディオ銘機賞2023」にて、かねてから期待を集めていた最高峰アナログプレーヤーGrandioso T1が金賞を、パワーアンプGrandioso M1Xが特別大賞を受賞されました。誠におめでとうございます。まずはご感想をお聞かせいただければと思います。
大島 素晴らしい賞を2機種で頂戴しまして、本当に嬉しく思います。商品の魅力をご評価いただいたとともに、企画に関わった我々スタッフの熱意も皆様にお伝えできたのではないかと、感謝致しております。
ーー アナログプレーヤーのGrandioso T1、これは御社の35周年記念モデルでもありますね。こちらをご紹介いただけますか。
大島 おっしゃるとおり、エソテリックブランドが誕生して35年の年月が経ちました。その間デジタルへの志向を掲げて成長して参りましたが、このたびアナログの超巨大モデルであるGrandioso T1を出したのは、ブランドにとって大変意味のあることと思っています。
エソテリックで独自のフラグシップのターンテーブルを展開するにあたっては、7年ほど前から話がありました。我々が取り扱っている米VPIのアナログターンテーブルを超えたい、各社様のフラグシップモデルの中にあって目指す音は何か、そしてエソテリックがやるからには、そこでイノベーションを起こしたいといった思いを抱いていました。
Grandioso T1でのイノベーションは、エソテリックならではの独自の技術、非接触ドライブ方式 「ESOTERIC MagneDrive System」と言えます。磁力を使い非接触で正確にターンテーブルを回転させるもので、我々のアナログターンテーブルの基幹技術としてこれを実現できたのは非常に大きいことです。
ベースとなる技術に巡り合えたのは5年ほど前、もともと医療現場などで使われる、たとえば医療汚染されたものに対して手を触れずに清掃するといったものです。それを応用して巨大なターンテーブルを動かせないかと試みたのですが、正直言ってそれは当初、かなり荒唐無稽な発想からのスタートだったかもしれません。
T1の開発でメインとなったエンジニアは、かなりのベテランです。当社はティアックブランドで昭和40年代にターンテーブルをつくっていますが、そのエンジニアは当時のVRDSのメカをメインで設計した人物。ティアックブランド、エソテリックブランドの長い歴史と、会社がもつ強い技術を、そのベテランエンジニアが最終的に結集させたということです。
ーー 最高峰のもの作りを追求し続けること、事業として展開し続けること、これを両立させるのは簡単ではないと思います。実現されたのは本当に素晴らしいことですね。
大島 当社はメカトロニクスの会社ですから、そこにおいて必ず突き抜けなければならないという強い思いがあります。ハイエンドのオーディオには、物量を投入するとか、美しい仕上げを施すとか、さまざまなファクターをもって商品を仕上げる一面もあります。一方で、他に真似のできない技術をもって、ハイエンドにふさわしい商品を作り上げることにチャレンジしてこそ、オーディオの事業を存続していけるとも思います。
当社では、最も得意とする回転系を始めとして、他社様が追随できないような技術を育て、それをビジネス化したいという思いが強いのです。ターンテーブルにしても、そういう技術要素が見つかるまでは着手しないという思いがありました。「ESOTERIC MagneDrive System」のもととなる技術を見つけてから、長い時間をかけてユニークな商品に仕上げることができ、思いを果たしたという気持ちです。
ーー 市場でのリアクションはいかがでしょうか。
大島 我々の予想以上にご好評をいただいています。先日の東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)や、各地の専門店様で行われているイベントで、お客様に相当じっくり聞いていただく機会が増えていて、一様に「別次元の商品だ」とのお褒めのことばをいただいてます。また海外からの引き合いも非常に強い状態です。
Grandioso T1の音を一言で表すと開放的なイメージで、その表現力は「ESOTERIC MagneDrive System」の技術によるところが大きいです。レコード再生だと知らなければ生の演奏を聴いているようだと、空間や広がり、開放感が生々しく出ると多くの方に言っていただいています。
デジタルの再生機であっても、またアンプであっても、音楽を聞くための道具が目指すのは、アーティストが望む音を再現することです。歌い手が口を開いた瞬間、演奏家が弦に触れた瞬間を再現したい、というところをコンセプトに我々は商品作りをしていますから、Grandioso T1でもそれがまさに実現できたことが実感していただけ、嬉しく思います。
■音楽の再現性をさらに高めた、エソテリックのアンプの系譜の根幹を成すフラグシップ モノラルパワーアンプGrandioso M1X
ーー フラグシップのモノラルパワーアンプGrandioso M1Xも、待望の商品ですね。
大島 この商品はご存じのとおり、昨今のデバイスの問題を含めたさまざまな外部環境によって発売を1年ほど延期致しました。本来のスケジュールではここ1年ほどの期間で、C1X、このM1X、そしてT1という順番で発売し、Grandiosoのトップレベルのアイテムが揃う計画だったのです。ここでようやく商品を出せて、高くご評価をいただきまして、我々としては嬉しい限りです。
パワーアンプのGrandioso M1Xは、プリアンプGrandioso C1Xとフラグシップとして対の存在であり、アンプの根幹としてセパレートアンプSシリーズの系譜、そしてインテグレーテッドアンプF-03A、F-05、F-07シリーズに繋がる大事な存在です。だからこそ、そこをしっかりと強化する必要がありました。
Grandiosoのパワーアンプは、2013年のGrandioso M1が初代モデルです。当時はどんなスピーカーでも鳴らす、パワーでしっかりと表現するところを主眼に置いて作りました。それが達成でき、今回はより音楽の再現性を高めるところを開発の目標としました。おかげさまで我々の理想とするモデルが完成しました。
そして電流伝送として、新しい「ES-LINK analog」という技術を搭載しました。これもまたエソテリックならではの技術であり、これを下のクラスの商品にも応用していけます。これからの展開で、「ES-LINK analog」搭載のエソテリックのアンプを広めていきたいです。
ーー 部品の供給などについて、現在はどのような状況でしょうか。
大島 この夏頃の段階では、デバイス不足が深刻で商品の生産ができないほどでした。デバイス不足は今も継続してはいますが、弊社ではなんとか生産を継続できています。マクロの視点ではかなり緩和されてきているのは事実で、つまりは景気が冷え込んでいるからですよね。景気が冷え込めば先々の需要も下がるので、おそらく年内から年明けに至って、デバイスは普通に手に入るようになると見ています。
ただそれは、ものが売れなくなってきたということでもあります。グローバルで最初に大きく落ち込んだのがヨーロッパの市場で、社会を占める空気感や雰囲気そのものがネガティブな感じですよね。我々にとっても大きな市場である中国は、国の動向にも左右されています。そのように北米を除く海外は非常に厳しい状況にあり、日本はそこから一歩遅れて動きが波及しています。日本は先頃コロナの影響からようやく一息つけた解放感もあり、消費も上向きでしたが、ここからはちょっと難しいと思いますね。
一方で円安が、海外のお客様の購入の追い風にはなったと思います。TIASでも3年ぶりに海外のお客様がいらっしゃって、日本のハイエンドモデルが非常にお買い得に感じられたようです。そして商品そのものがしっかりしていて、ものづくりにおいてもやっぱり日本はすごいというところを、海外の皆さんにさらに認識していただければと思います。
■35周年の節目を迎え、さらに前進。商品力を磨き、基本に返った着実な接点活動を展開する
ーー 年末以降は、どんな施策で製品をアピールされますか。
大島 コロナ感染の状況があっても、世の中には普通の生活が根付いてきていますよね。我々も3年ぶりにやっと通常の営業活動ができます。週末の各地のご販売店様での試聴会で、ほぼ毎週のように直接お客様に聴いていただけるのが喜びでもあります。そういった活動に奇策はなく、基本に立ち返ってしっかりと接点活動を行っていくということです。
こうしてお客様にじかに商品を見て触っていただけるタイミングで、Grandiosoのフルシステムが揃っているのは大きいです。M1X、C1X、そしてT1も加わって、これ以上の施策、これ以上のプロモーションはないと思っています。
ーー 35周年という一つの節目を迎え、ここから先の展開はいかがでしょうか。
大島 Grandiosoの技術の粋を極め、皆様にお伝えするとともに、それをトップダウンでさまざまな製品に応用していきます。Grandioso T1でアナログプレーヤーという新たなカテゴリーが誕生し、次の段階では複数の機種を出して参ります。 「ESOTERIC MagneDrive System」という基幹技術を、上へ展開していくか下へ展開していくか。いずれにしても、長期にわたって展開することを確実にお約束しますので、ぜひご期待ください。
また我々は、Grandioso M1Xを通じて、アンプの展開にも本気であると宣言したつもりです。我々はソースメーカーとして高く認知していただいていると思いますが、あらためて総合ハイエンドメーカーであると申し上げたい。だからこそ、アンプにも真面目に取り組んでいることをアピールさせていただきたいですね。
アンプもGrandioso M1Xから、ステレオパワーアンプやインテグレーテッドアンプの新しいモデルへと技術を継承させていきます。スピードアップして新商品を出していきますので、ぜひご注目ください。
ーー これからもますます期待したいですね。有難うございました。
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