公開日 2017/02/28 12:24
価格はそれぞれ70万円
エソテリック、セパレートプレーヤー「P-05X/D-05X」。352.8kHz/48bit伝送・34bit処理対応
編集部:小澤貴信
エソテリックは、SACDトランスポート「P-05X」とD/Aコンバーター「D-05X」を3月1日より発売する。価格はP-05Xが700,000円、D-05Xが700,000円(いずれも税抜)となる。
10年にわたってラインナップされたトランスポート「P-05」とD/Aコンバーター「D-05」の後継モデルとなる。同社の現行セパレートプレーヤー(トランスポート+D/Aコンバーター)としては、「Grandioso P1/Grandioso D1」、「P-02X/D-02X」に次ぐ第三のモデルとなる。
SACDトランスポート「P-05X」は独自のドライブメカVRDS-NEO「VMK-5」を搭載。D/Aコンバーター「D-05X」は、AKM製DAC「AK4497」を4基を用いたデュアルモノラル構成D/Aコンバーターで、USB/光/同軸入力も搭載する、
P-05XとD-05Xの間は、HDMIケーブルを使った独自伝送規格「ES-LINK4」にて、DSDまたは352.8kHz/48bit PCMの超広帯域デジタル伝送を行うことが可能だ。この方式では、変調をかけずにオーディオデータ、L/Rクロック、ビットクロックをそれぞれ差動伝送できる。Grandioso P1/D1の核となった技術で、デジタル信号処理の大部分をトランスポート側で行い、D/Aコンバーターのデジタル信号処理の負荷を大幅に減らす「Pure D/A」思想を下地にしている。
ES-LINK4は、ESOTERIC独自のLVDS(Low Voltage Differential Signaling)デジタルインターフェース。デジタル処理のほとんどはトランスポート側で行い、 HDMIのマルチコンダクター構造を生かしていく。
DAC側のキーとなるのが、D-05Xに採用された34bitの高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する34bit D/Aプロセッシング・アルゴリズム。ハイビットデータの階調を活かして演算誤差を最小にとどめ、繊細な音楽信号までを再現するという。
クロック回路のVCXO(電圧制御型水晶発振器)は、同社のカスタムVCXOを搭載。±0.5ppmという優れた中心精度と位相雑音の低減を実現すると共に、大型の水晶片を用いることで音質も追求したという。
P-05XとD-05XをBNCケーブルで接続して、クロックシンク(同期再生)することでジッターを低減できる。エソテリック独自のPLLレス・ダイレクトマスタークロックLINKにも対応する。さらに別売の高精度マスタークロックジェネレーターと接続することも可能。22MHz、10MHzマスタークロック、ワードクロック(44.1/88.2/176.4kHz)の入力に対応している。
■VRDS-NEOを搭載したSACDトランスポート「P-05X」
P-05Xは、ドライブメカに同社オリジナルのVRDS-NEO「VMK-5」を採用。ディスク回転時の面振れを補正して読み取り精度を高めている。
このVNK-5は、高精度アルミニウム+ポリカーボネート素材のハイブリッド・ターンテーブルを採用。ブリッジ部も内部損失の高い高剛性BMC(Bulk Molding Compound)素材とスチールによるハイブリッド構造により、回転振動を大幅に減衰する。スピンドルモーターは回転検出信号を使った高度なサーボコントロールにより、信号読み取り精度を高める。トレーの開閉からディスククランプまでの動作を独自技術の差動ギア方式で行い、滑らかなディスク・ローディング動作を実現する。
ディスク読み取りの心臓部には、Grandioso P1と同一の軸摺動型ピックアップを搭載。レンズを移動させたときにレーザーの光軸が常に垂直方向を維持し、高精度な信号読み取りを実現する。
シャーシは肉厚アルミニウムを多用し、上位モデルと共通設計のラウンドフォルムを新たに採用。スチール製のベースプレートにはレーザーによる精密なスロット加工を施し、独自のピンポイントフットで3点支持する。
消費電量は16W、外形寸法は445W×131H×359Dmm、質量は13.5kg。
■34bit処理を行うデュアルモノD/Aコンバーター「D-05X」
DACにはAKM製32bitステレオDAC「AK4497」を合計4基搭載。片chあたり4回路(L/R合計で8回路)を割り当てることで、高いリニアリティと低ノイズ化を実現したとのこと。DSD信号のダイレクト処理が可能なほか、前述のようにPCM信号を34bitでアナログ変換する34bit D/Aプロセッシング・アルゴリズムを採用する。
D-05Xはアナログ回路である出力バッファーアンプにも物量を投入。電流出力能力が高く2,000V/μsというスルーレートを備える高性能素子を採用したHCLDバッファー回路を片chあたり2回路搭載。XLR出力の場合はディファレンシャル(差動)、RCA出力の場合はパラレル(並列)駆動させることで、瞬間的な電流供給能力を高めている。
通常のライン接続(XLR、RCA)のほか、独自の伝送方式「ES-LINK Analog」を新たに採用。ハイスピードで強力な電流供給能力を誇るHCLDバッファー回路の高性能を生かした電流伝送方式により、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくいかたちで、よりピュアな信号伝送が可能になる(対応機器との組み合わせにおいて使用可能)。
オリジナルの周波数での再生に加え、PCM信号を2/4/8倍にアップコンバートする機能も装備。PCM to DSD変換機能は、独自のアルゴリズムによってDSD22.5MHzへアップコンバートする。
USB入力も備え、DSD 22.5MHz、PCM 768kHz/32bit、アシンクロナス伝送に対応。同軸/光デジタル入力も備え、192kHz/24bitまでのPCM、DSD2.8MHz(DoP)入力に対応。2系統のXLR端子は、192kHz/48bit(ES-LINK3)、384kHz/24bit(DualAES8Fs)、およびDSD5.6MHz(DoP、Dualモード)などの入力に対応する。
消費電力は25W、外形寸法は445W×131H×360Dmm、質量は14kg。
10年にわたってラインナップされたトランスポート「P-05」とD/Aコンバーター「D-05」の後継モデルとなる。同社の現行セパレートプレーヤー(トランスポート+D/Aコンバーター)としては、「Grandioso P1/Grandioso D1」、「P-02X/D-02X」に次ぐ第三のモデルとなる。
SACDトランスポート「P-05X」は独自のドライブメカVRDS-NEO「VMK-5」を搭載。D/Aコンバーター「D-05X」は、AKM製DAC「AK4497」を4基を用いたデュアルモノラル構成D/Aコンバーターで、USB/光/同軸入力も搭載する、
P-05XとD-05Xの間は、HDMIケーブルを使った独自伝送規格「ES-LINK4」にて、DSDまたは352.8kHz/48bit PCMの超広帯域デジタル伝送を行うことが可能だ。この方式では、変調をかけずにオーディオデータ、L/Rクロック、ビットクロックをそれぞれ差動伝送できる。Grandioso P1/D1の核となった技術で、デジタル信号処理の大部分をトランスポート側で行い、D/Aコンバーターのデジタル信号処理の負荷を大幅に減らす「Pure D/A」思想を下地にしている。
ES-LINK4は、ESOTERIC独自のLVDS(Low Voltage Differential Signaling)デジタルインターフェース。デジタル処理のほとんどはトランスポート側で行い、 HDMIのマルチコンダクター構造を生かしていく。
DAC側のキーとなるのが、D-05Xに採用された34bitの高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する34bit D/Aプロセッシング・アルゴリズム。ハイビットデータの階調を活かして演算誤差を最小にとどめ、繊細な音楽信号までを再現するという。
クロック回路のVCXO(電圧制御型水晶発振器)は、同社のカスタムVCXOを搭載。±0.5ppmという優れた中心精度と位相雑音の低減を実現すると共に、大型の水晶片を用いることで音質も追求したという。
P-05XとD-05XをBNCケーブルで接続して、クロックシンク(同期再生)することでジッターを低減できる。エソテリック独自のPLLレス・ダイレクトマスタークロックLINKにも対応する。さらに別売の高精度マスタークロックジェネレーターと接続することも可能。22MHz、10MHzマスタークロック、ワードクロック(44.1/88.2/176.4kHz)の入力に対応している。
■VRDS-NEOを搭載したSACDトランスポート「P-05X」
P-05Xは、ドライブメカに同社オリジナルのVRDS-NEO「VMK-5」を採用。ディスク回転時の面振れを補正して読み取り精度を高めている。
このVNK-5は、高精度アルミニウム+ポリカーボネート素材のハイブリッド・ターンテーブルを採用。ブリッジ部も内部損失の高い高剛性BMC(Bulk Molding Compound)素材とスチールによるハイブリッド構造により、回転振動を大幅に減衰する。スピンドルモーターは回転検出信号を使った高度なサーボコントロールにより、信号読み取り精度を高める。トレーの開閉からディスククランプまでの動作を独自技術の差動ギア方式で行い、滑らかなディスク・ローディング動作を実現する。
ディスク読み取りの心臓部には、Grandioso P1と同一の軸摺動型ピックアップを搭載。レンズを移動させたときにレーザーの光軸が常に垂直方向を維持し、高精度な信号読み取りを実現する。
シャーシは肉厚アルミニウムを多用し、上位モデルと共通設計のラウンドフォルムを新たに採用。スチール製のベースプレートにはレーザーによる精密なスロット加工を施し、独自のピンポイントフットで3点支持する。
消費電量は16W、外形寸法は445W×131H×359Dmm、質量は13.5kg。
■34bit処理を行うデュアルモノD/Aコンバーター「D-05X」
DACにはAKM製32bitステレオDAC「AK4497」を合計4基搭載。片chあたり4回路(L/R合計で8回路)を割り当てることで、高いリニアリティと低ノイズ化を実現したとのこと。DSD信号のダイレクト処理が可能なほか、前述のようにPCM信号を34bitでアナログ変換する34bit D/Aプロセッシング・アルゴリズムを採用する。
D-05Xはアナログ回路である出力バッファーアンプにも物量を投入。電流出力能力が高く2,000V/μsというスルーレートを備える高性能素子を採用したHCLDバッファー回路を片chあたり2回路搭載。XLR出力の場合はディファレンシャル(差動)、RCA出力の場合はパラレル(並列)駆動させることで、瞬間的な電流供給能力を高めている。
通常のライン接続(XLR、RCA)のほか、独自の伝送方式「ES-LINK Analog」を新たに採用。ハイスピードで強力な電流供給能力を誇るHCLDバッファー回路の高性能を生かした電流伝送方式により、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくいかたちで、よりピュアな信号伝送が可能になる(対応機器との組み合わせにおいて使用可能)。
オリジナルの周波数での再生に加え、PCM信号を2/4/8倍にアップコンバートする機能も装備。PCM to DSD変換機能は、独自のアルゴリズムによってDSD22.5MHzへアップコンバートする。
USB入力も備え、DSD 22.5MHz、PCM 768kHz/32bit、アシンクロナス伝送に対応。同軸/光デジタル入力も備え、192kHz/24bitまでのPCM、DSD2.8MHz(DoP)入力に対応。2系統のXLR端子は、192kHz/48bit(ES-LINK3)、384kHz/24bit(DualAES8Fs)、およびDSD5.6MHz(DoP、Dualモード)などの入力に対応する。
消費電力は25W、外形寸法は445W×131H×360Dmm、質量は14kg。
- トピック
- ESOTERIC
- オーディオプレーヤー
関連リンク
- ジャンルCDプレーヤー/トランスポート
- ブランドESOTERIC
- 型番P-05X
- 発売日2017年3月1日
- 価格¥700,000(税抜)
【SPEC】●デジタル出力:ES-LINK端子1系統 (L/R)、XLR端子2系統、RCA端子1系統 ●BNC端子:1 ●入力インピーダンス:50Ω ●入力可能周波数:44.1、88.2、176.4kHz 10、22.5792MHz (±10ppm) ●矩形波:TTLレベル相当 ●サイン波:0.5〜1.0Vrms ●電源:100V AC 50/60Hz ●消費電力:16W ●外形寸法:445W×131H×359Dmm (突起部含む ) ●質量:13.5kg
- ジャンルCDプレーヤー/トランスポート
- ブランドESOTERIC
- 型番D-05X
- 発売日2017年3月1日
- 価格¥700,000(税抜)
【SPEC】●アナログ音声入力:XLR端子×1、RCA端子×1 ●デジタル音声入力:ES-LINK端子×1、XLR端子×2、RCA端子
×1、光デジタル端子×1、USB端子×1 ●電源:100V AC 50/60Hz ●消費電力:25W ●外形寸法:445W×131H×360Dmm(突起部含む) ●質量:14kg
×1、光デジタル端子×1、USB端子×1 ●電源:100V AC 50/60Hz ●消費電力:25W ●外形寸法:445W×131H×360Dmm(突起部含む) ●質量:14kg