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公開日 2017/12/28 14:53
山口 孝氏のセレクト、福田雅光氏のセレクトを披露

UHQCD採用のヴィーナスレコード25周年ボックス試聴会をレポート

季刊オーディオアクセサリー編集部
12月16日、御茶ノ水にあるdiskunion jazzTOKYO店舗にて、ヴィーナスレコード25周年記念ボックス『VENUS PREMIUM 25』の試聴&トークイベントが行われた。

diskunion jazzTOKYOで行われたトーク&試聴イベントの様子

ジャズオーディオ評論家の山口 孝氏、オーディオ評論家の福田雅光氏が講演し、各氏が同ボックスからセレクトした音源が披露された。

『VENUS PREMIUM 25』は、ジャズレーベル「ヴィーナスレコード」が1992年に発足してから、25年の間にリリースされた350を超すオリジナルアルバムから、山口氏が選りすぐった25枚+ボーナスディスク1枚のアルバムを収めたボックスセット。シリアルナンバー入りの限定250セットで50,000円(税込)。いま発売中の季刊オーディオアクセサリー167号には、同ボックスからの抜粋9曲をUHQCDに収録したディスクが特別付録となっている。

ヴィーナスレコード25周年記念UHQCDボックス『VENUS PREMIUM 25』25枚+1枚 ¥50,000(税込)

山口氏はまず、ヴィーナスレコード・レーベルの「偉大さ」を解説。「ヴィーナスレコードは原 哲夫さんによる個人レーベルで、1950年代から60年代のジャズの黄金期ではなく、ジャズが不毛の時代に入ったといわれる90年代に立ち上げたレーベルでありながら、25年間、原さんが本当に良いと思った外国人のプレーヤーの作品を作り続け、日本にジャズのパラダイスを作り上げた」と評し、次の7作品からの音源を紹介した。

ヴィーナスレコードの偉大さを熱く語り、1曲1曲の魅力を解説していくジャズオーディオ評論家・山口孝氏(左)


リッチー・バイラーク・トリオ『恋とは何でしょう』より「Nardis」を再生。「ECMで有名なリッチー・バイラークが脱皮し、初めて正体を現したアルバム」と山口氏

ニッキ・パロット『思い出のパリ』より「パリのアメリカ人」を再生。ニッキ・パロットはヴィーナスが生んだベースを弾きながら歌うディーバと紹介


ジョー・ベック・トリオ『ガール・トーク』より「ガール・トーク」を。天才的なギターと天才的なオルガンがピタッと合ったグルーヴィーなかっこよさを紹介

アーチー・シェップ『ブルー・バラード』より「ブルース・ワルツ」を。アーチー・シェップ・ワールドをここまで魅力的に紹介したのはヴィーナスだけだと紹介


エンリコ・ラバ『ルネッサンス』より「グニッド」を。このハーモニック・デザインの素晴らしさがイタリアン・ジャズの真髄であると紹介

ニコラ・モンティエ&サクソマニア『ララバイ』より「木の葉の子守唄」を。レスター・ヤングを彷彿とさせるウエストコースト・ジャズの粋そのものであると紹介


冨樫雅彦&J.J.スピリッツ『ソー・ホワット』より「オール・ザ・シングズ・ユー・アー』を。ジャズに生きた男たちを表現したジャズの讃歌であると紹介

福田氏は、今回のボックスセットがメモリーテックのUHQCDに収録されており、オーディオ的にも大いに評価できると強調。季刊オーディオアクセサリー誌の付録となっているUHQCDと、同ディスクのマスター音源を通常CDにプレスしたテスト盤との比較や、従来CDとの比較も行った。

福田雅光氏(左)と司会進行を務めたdiskunion jazzTOKYO館の生島昇氏(右)


エディー・ヒギンズ&スコット・ハミルトン『煙が目にしみる』よりアルバムタイトル曲を。福田氏がよく聴き込み、音質的にも良い音源が選ばれて披露された

ジャッキー・テラソン『ラバー・マン』より圧倒的に鮮烈な演奏「ドナ・リー」を。従来CDと今回のUHQCDとの聴き比べも行い、UHQCDのアドバンテージを確認


エンリコ・ラバ・カルテット『ルネッサンス』より「イット・エイント・ネセサリー・ソー」を再生

diskunion jazzTOKYOは、ジャズのCD、レコードを中心に販売しているショップであり、これまでのイベントも音楽ソフトを紹介するものが多かったが、今回のイベントでは、福田氏によるオーディオイベントとしての側面を強く打ち出した。


当日使用した機器
福田氏は、高音質ディスクの真価を発揮させるために、オーディオシステムを厳選して用意し、ハイクオリティな再生を披露した。試聴には、CHORDのCDプレーヤー「Blu MkII」、同ブランドのDACプリ「DAVE」、モノラルパワーアンプ「SPM1400MkII」を使用。電源環境の大切さや、ケーブルによる質の高い伝送についても触れた(IsoTekの電源コンディショナー、CHORD Campanyのケーブルを使用)。

CHORD Blu MK?、同DAVE、同SPM1400MK?

スピーカーはスペンドール CLASSIC 100

また、ディスクユニオンが開発、発売したCDクリーナー「CDクリン」をその場で試し、音の向上を確認した。

『VENUS PREMIUM 25』はヴィーナスレコード、ディスクユニオンのほか、音元出版でもオーダーを受け付けている。すでに残部僅少となってきているため、希望される方はお早めにオーダーを。

※オーダー希望の方は、aa@ongen.co.jpまで件名を「ヴィーナスのオーダー」とし、氏名、ご住所、ご連絡先を明記の上、送信してください。送付は先着順、銀行振込の入金の確認後となります。250セット限定で残り少なくなってきているため、オーダー希望の方はお早めにご連絡をお願いいたします。

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