公開日 2018/01/30 14:32
独自の交流生成回路を用いて電源を生成
IsoTek、電源アイテムの旗艦モデルとなる“正弦波ジェネレーター”「EVO3 GENESIS」。300万円
編集部:小澤貴信
ナスペックは、同社が取り扱うオーディオ用電源ブランドIsoTekより、オーディオシステム専用・正弦波ジェネレーター「EVO3 GENESIS」を2月1日より受注販売開始する。価格は3,000,000万円(税抜)。
現在流通しているオーディオ用電源アイテムは、これまでIsoTekが手がけてきたパッシブフィルター型、電源の波形を整えるアクティブ型のリジェネレーター、そして“クリーン電源”と呼ばれるインバーターを用いた波形そのものを作り出すアクティブ型の3タイプに大別できるという。今回登場する「EVO3 GENESIS」は、この3タイプのいずれにも属さない、“第4の電源アイテム”というべき、業界初のオーディオシステム専用・正弦波ジェネレーターだと紹介されている。
従来もアクティブタイプの電源製品が発売されているが、いずれも正弦波交流電流を再構築するために、配電される電力を調整し「規定の波形」に整えるというアプローチを取っていると同社。しかしこの場合、出力される電源は少なからず入力する電源そのものの歪みレベルに影響を受けてしまうという。
波形を作り出すアクティブ型についても、AC-DC変換を行いインバーターを使って波形を生み出すため、生成されるサイン波は滑らかではなく、オーディオ向けとしては不十分だと述べている。
こうした問題に対処するため、EVO3 GENESISは新しい発想を用いているとのこと。「従来のクリーン電源とは異なり、独自の交流生成回路を用いて、AC-DC変換を行わず、インバーターを用いることもなく、完全に新しい正弦波をジェネレーター・セル内部で創り出す」ことを可能にしたと同社は説明。「ジェネレーター・セルが創り出すかつてないほど滑らかで低歪な同期正弦波は、それぞれのセルの内部で完全に最適化された電流となる。出力される電源のTHDは、0.05%〜0.17%という驚異的な数字」とも述べている。EVO3 GNESISは、入力される電力の品質に関わらず、入力されたサイン波と位相が完全にリンクした、安定した100V 50/60Hz(最大600W)電源を作りだせるという。
また、帰還回路(フィードバック)を用いて波形を監視することで、接続されたオーディオ機器が原因となる電源波形の乱れをチェックして波形補正を行う。
本機はA級動作をするオーディオ機器に最適化して設計。4つの電源出力端子を備えており、それぞれ完全に独立して設計されている。全ての端子が専用の回路を持っているため、複数のオーディオ機器を接続した際に発生するディファレンシャル・モード・ノイズ(ノーマルモードノイズ)も回避できる。
全体の処理の流れは以下のようなかたち。まず高性能フィルターネットワーク通過(ディファレンシャ ル・モード・ノイズとコモン・モード・ノイズを除去)後、正弦波を作り出すアンプに供給する電源を生成。この電源は、電源トランスを使用していないため、低品質の電力が配電されることで生じるトランスの唸りなども起こらないという。
生成された電源は高品質同期正弦波ジェネレーターへ送られる。ここでは配電された電力とまったく同じ位相、同じ周波数を持つ電力がつくられ、アンプへと送られる。また、電流のポジティブフィードバック(正帰還回路)を取り入れることで、低歪みで位相変化のない安定した電圧を送ることが可能となる。
このようにして、600Wのジェネレーターアンプから歪みがない正弦波をオーディオ機器に送りだすことができる。出力時には絶縁出力トランスが介され、100Vが出力される。
ユニット正面にはLEDディスプレイを備え、入力/出力電圧、入力/出力THD、接続されたオーディオ機器の消費電力、ジェネレーション・セルの電力状況が表示される。雷などの外的要因から機器を保護するサージプロテクター(ミリ秒単位)、家庭内で起こる内的要因から機器を保護するスパイクプロテクター(ナノ秒〜マイクロナノ秒単位)、入力電圧に異常を感知した際に瞬時に電源をオフにする特殊な電圧プロテクターも搭載されている。
なお、IsoTekは先行してフラグシップとなるパワーコンディショナー「SUPER TITAN」が登場している。同社は、SUPER TITANは大量の電流が必要となる大型パワーアンプに最適、EVO3 GENESISはプレーヤーやプリアンプなどのフロントエンド向けの製品としている。
筐体は、SUPER TITANと同様にISIS(インデペンデント・システム・アイソレーション・サポート)という特殊構造を採用。メインユニットを囲む上下に配置されたパネルは、超高密度圧縮素材で生成された2枚のボードを、特殊な共振減衰材を挟んだ状態でセット。そのパネルを4本の高剛性アルミの柱に取り付けることで、外部振動からも完全に分離できるという。
入力コンセントはIEC 20A、出力は600W(最大)、出力コンセントはIEC3P×4、出力電圧はAC100C,50/60Hz(入力と同一)、THDは0.05%〜0.17%、外形寸法は500W×300H×500Dmm、質量は45kg。
現在流通しているオーディオ用電源アイテムは、これまでIsoTekが手がけてきたパッシブフィルター型、電源の波形を整えるアクティブ型のリジェネレーター、そして“クリーン電源”と呼ばれるインバーターを用いた波形そのものを作り出すアクティブ型の3タイプに大別できるという。今回登場する「EVO3 GENESIS」は、この3タイプのいずれにも属さない、“第4の電源アイテム”というべき、業界初のオーディオシステム専用・正弦波ジェネレーターだと紹介されている。
従来もアクティブタイプの電源製品が発売されているが、いずれも正弦波交流電流を再構築するために、配電される電力を調整し「規定の波形」に整えるというアプローチを取っていると同社。しかしこの場合、出力される電源は少なからず入力する電源そのものの歪みレベルに影響を受けてしまうという。
波形を作り出すアクティブ型についても、AC-DC変換を行いインバーターを使って波形を生み出すため、生成されるサイン波は滑らかではなく、オーディオ向けとしては不十分だと述べている。
こうした問題に対処するため、EVO3 GENESISは新しい発想を用いているとのこと。「従来のクリーン電源とは異なり、独自の交流生成回路を用いて、AC-DC変換を行わず、インバーターを用いることもなく、完全に新しい正弦波をジェネレーター・セル内部で創り出す」ことを可能にしたと同社は説明。「ジェネレーター・セルが創り出すかつてないほど滑らかで低歪な同期正弦波は、それぞれのセルの内部で完全に最適化された電流となる。出力される電源のTHDは、0.05%〜0.17%という驚異的な数字」とも述べている。EVO3 GNESISは、入力される電力の品質に関わらず、入力されたサイン波と位相が完全にリンクした、安定した100V 50/60Hz(最大600W)電源を作りだせるという。
また、帰還回路(フィードバック)を用いて波形を監視することで、接続されたオーディオ機器が原因となる電源波形の乱れをチェックして波形補正を行う。
本機はA級動作をするオーディオ機器に最適化して設計。4つの電源出力端子を備えており、それぞれ完全に独立して設計されている。全ての端子が専用の回路を持っているため、複数のオーディオ機器を接続した際に発生するディファレンシャル・モード・ノイズ(ノーマルモードノイズ)も回避できる。
全体の処理の流れは以下のようなかたち。まず高性能フィルターネットワーク通過(ディファレンシャ ル・モード・ノイズとコモン・モード・ノイズを除去)後、正弦波を作り出すアンプに供給する電源を生成。この電源は、電源トランスを使用していないため、低品質の電力が配電されることで生じるトランスの唸りなども起こらないという。
生成された電源は高品質同期正弦波ジェネレーターへ送られる。ここでは配電された電力とまったく同じ位相、同じ周波数を持つ電力がつくられ、アンプへと送られる。また、電流のポジティブフィードバック(正帰還回路)を取り入れることで、低歪みで位相変化のない安定した電圧を送ることが可能となる。
このようにして、600Wのジェネレーターアンプから歪みがない正弦波をオーディオ機器に送りだすことができる。出力時には絶縁出力トランスが介され、100Vが出力される。
ユニット正面にはLEDディスプレイを備え、入力/出力電圧、入力/出力THD、接続されたオーディオ機器の消費電力、ジェネレーション・セルの電力状況が表示される。雷などの外的要因から機器を保護するサージプロテクター(ミリ秒単位)、家庭内で起こる内的要因から機器を保護するスパイクプロテクター(ナノ秒〜マイクロナノ秒単位)、入力電圧に異常を感知した際に瞬時に電源をオフにする特殊な電圧プロテクターも搭載されている。
なお、IsoTekは先行してフラグシップとなるパワーコンディショナー「SUPER TITAN」が登場している。同社は、SUPER TITANは大量の電流が必要となる大型パワーアンプに最適、EVO3 GENESISはプレーヤーやプリアンプなどのフロントエンド向けの製品としている。
筐体は、SUPER TITANと同様にISIS(インデペンデント・システム・アイソレーション・サポート)という特殊構造を採用。メインユニットを囲む上下に配置されたパネルは、超高密度圧縮素材で生成された2枚のボードを、特殊な共振減衰材を挟んだ状態でセット。そのパネルを4本の高剛性アルミの柱に取り付けることで、外部振動からも完全に分離できるという。
入力コンセントはIEC 20A、出力は600W(最大)、出力コンセントはIEC3P×4、出力電圧はAC100C,50/60Hz(入力と同一)、THDは0.05%〜0.17%、外形寸法は500W×300H×500Dmm、質量は45kg。
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