公開日 2018/08/17 19:24
あらゆるデジタルフォーマットにオープンでありたい
ネットワークオーディオの先端をゆくブランド「LUMIN」の香港オフィスを訪問!
オーディオ編集部・筑井真奈
香港とアメリカ・カリフォルニアに拠点を置く新進ブランド、LUMIN。ネットワークオーディオの最先端をゆくブランドとして、日本はもとより世界中のオーディオファンに愛されるブランドである。今回、同社の香港オフィスを訪ね、取締役のNelson Choi氏と製品開発マネージャーのLi On氏にお話を伺った。
LUMINは、2003年に映像機器とそのソリューション提供をスタートしたピクセル・マジック社が、2012年に立ち上げたハイエンドブランド(ほかに、4K対応の映像プロセッサーを開発する「MAGIC TV」というブランドも擁する)。同ブランドは、リンのDSがオーディオ業界にもたらした“ネットワークオーディオ”というスタイルに則ったプレーヤー「A1」を開発。さらに操作アプリケーション「LUMIN App」の完成度も高く、これまでも高い評価を得てきた。
ピクセル・マジックのオフィスは、香港の北部、深センにも近い「サイエンス・パーク」と呼ばれる科学技術の先端研究所が並ぶエリアに置かれている。同じエリア内に「香港科技大学」があり、高い教育を受けた若いエンジニアを毎年輩出するなど、知的集約産業の拠点として非常に力が入れられているという。LUMINはここで開発や設計を行い、実際の製造は中国で行うというパターンが多いという。
Nelson氏はLUMINブランドの製品について、「あらゆるデジタル再生のフォーマットに対してオープンでありたい」と考えているという。DSDのネットワーク再生にいち早く対応したほか、Roon ReadyやMQAへの対応といった、デジタル再生の最先端を「ファームウェアのアップデート」だけで対応してきた意義は非常に大きい。また、TIDALやQobuzといったストリーミングサービスにも対応し、ローカルの音源と区別なくシームレスに再生できる。「新しいハイレゾのストリーミングのサービスがスタートするなら、ぜひ新しい機能として盛り込んで行きたい」とNelson氏は語っている。
「X1」は、ミュンヘンハイエンドでも発表されたLUMINの新しいフラッグシップモデルである(関連ニュース)。DSD 512、PCM 768kHz/32bitという現在の最高スペックにまで対応し、RoonReadyやMQAといったこれまでLUMINが対応してきた様々なデジタルコーデックを全て盛り込んだモデルである。
加えて、新たに「Optical Network」端子を追加している。これは従来使われるRJ-45のLANポートではなく、光を介したネットワーク伝送で、「デジタルのノイズを抑制し、音質上有利なために採用を決めた」とLi氏は語る。LUMINの他のモデルにはまだ光ネットワークのポートは搭載されていないが、今後の搭載に期待が高まる。
同社の試聴室では、VIVID AUDIOのスピーカーがリファレンスとして使用されている。その理由については「南アフリカでのLUMINのディストリビューターがVIVID AUDIOがやっていることから、縁がつながった」という。
ちなみにLUMINスタッフは日本の音楽カルチャーにも造詣が深く、Net Audio誌にも非常に注目してくれているという。Net Audio vol.27で世界初となる結城アイラの「768kHz/32bitWAV音源」を付録にした際は、わざわざ日本で雑誌を購入し、リファレンス音源として活用していたという。
今後の開発プランとして、DACを搭載しないネットワークトランスポート「U1 mini」の開発も進めているという。サイズはU1の半分くらいを想定しており、好みのDACと組み合わせて楽しむことができるとしている。
LUMINは、2003年に映像機器とそのソリューション提供をスタートしたピクセル・マジック社が、2012年に立ち上げたハイエンドブランド(ほかに、4K対応の映像プロセッサーを開発する「MAGIC TV」というブランドも擁する)。同ブランドは、リンのDSがオーディオ業界にもたらした“ネットワークオーディオ”というスタイルに則ったプレーヤー「A1」を開発。さらに操作アプリケーション「LUMIN App」の完成度も高く、これまでも高い評価を得てきた。
ピクセル・マジックのオフィスは、香港の北部、深センにも近い「サイエンス・パーク」と呼ばれる科学技術の先端研究所が並ぶエリアに置かれている。同じエリア内に「香港科技大学」があり、高い教育を受けた若いエンジニアを毎年輩出するなど、知的集約産業の拠点として非常に力が入れられているという。LUMINはここで開発や設計を行い、実際の製造は中国で行うというパターンが多いという。
Nelson氏はLUMINブランドの製品について、「あらゆるデジタル再生のフォーマットに対してオープンでありたい」と考えているという。DSDのネットワーク再生にいち早く対応したほか、Roon ReadyやMQAへの対応といった、デジタル再生の最先端を「ファームウェアのアップデート」だけで対応してきた意義は非常に大きい。また、TIDALやQobuzといったストリーミングサービスにも対応し、ローカルの音源と区別なくシームレスに再生できる。「新しいハイレゾのストリーミングのサービスがスタートするなら、ぜひ新しい機能として盛り込んで行きたい」とNelson氏は語っている。
「X1」は、ミュンヘンハイエンドでも発表されたLUMINの新しいフラッグシップモデルである(関連ニュース)。DSD 512、PCM 768kHz/32bitという現在の最高スペックにまで対応し、RoonReadyやMQAといったこれまでLUMINが対応してきた様々なデジタルコーデックを全て盛り込んだモデルである。
加えて、新たに「Optical Network」端子を追加している。これは従来使われるRJ-45のLANポートではなく、光を介したネットワーク伝送で、「デジタルのノイズを抑制し、音質上有利なために採用を決めた」とLi氏は語る。LUMINの他のモデルにはまだ光ネットワークのポートは搭載されていないが、今後の搭載に期待が高まる。
同社の試聴室では、VIVID AUDIOのスピーカーがリファレンスとして使用されている。その理由については「南アフリカでのLUMINのディストリビューターがVIVID AUDIOがやっていることから、縁がつながった」という。
ちなみにLUMINスタッフは日本の音楽カルチャーにも造詣が深く、Net Audio誌にも非常に注目してくれているという。Net Audio vol.27で世界初となる結城アイラの「768kHz/32bitWAV音源」を付録にした際は、わざわざ日本で雑誌を購入し、リファレンス音源として活用していたという。
今後の開発プランとして、DACを搭載しないネットワークトランスポート「U1 mini」の開発も進めているという。サイズはU1の半分くらいを想定しており、好みのDACと組み合わせて楽しむことができるとしている。