公開日 2019/03/14 13:15
電源ケーブルは脱着式に
テクニクス、11年ぶりのDJターンテーブル「SL-1200MK7」。約9万円、コアレスモーター搭載
編集部:成藤 正宣
パナソニックは、Technics(テクニクス)ブランドのDJターンテーブル新製品「SL-1200MK7」を、5月24日に発売する。オープン価格だが、90,000円前後での実売を想定する。
今年1月に米ラスベガスで行われた「CES2019」にて発表された製品が、発売を正式に決定したかたち(関連ニュース)。
2008年に発表された「SL-1200MK6」以来、約11年ぶりに発売される「SL-1200MKシリーズ」の新モデル。DJから広く支持され、他社製DJターンテーブルにも取り入れられているSL-1200MKシリーズ伝統のデザイン/操作感を引き継ぎつつ、DJプレイの多様化に合わせた再生/カスタマイズ機能の追加や、さらなる高音質化技術を投入したことが特徴だ。価格はSL-1200MK6が8万円前後だったのに対して、本機は9万円前後となっている。
ターンテーブルはダイレクトドライブ方式で、モーターには、ステーターから鉄心を排除した「コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」を搭載する。このコアレス構造はTechnics復活以降のHi-Fiターンテーブルのモーターで一貫して採用されており、ダイレクトドライブで発生すると言われてきたコギング(回転ムラ)を抑え、ワウフラッター改善に貢献する。
一方でモーターのローター磁石の磁力を向上させることで、SL-1200MK6を上回るトルク性能を実現。さらにブルーレイディスク再生機器の開発で培われたマイコンによるモーター制御の技術を応用することで、通常回転はもちろんスクラッチなど幅広いDJプレイへ細やかに対応できるとしている。
トーンアームはテクニクス伝統のスタティックバランス型/S字ユニバーサルタイプを採用。トーンアームパイプは軽量かつ剛性の高いアルミニウム製。ジンバルサスペンション構造の軸受部には、切削加工のハウジングを使用した高精度ベアリングを搭載する。これにより、SL-1200MK6よりも高い初動感度と読み取り精度、ハードなDJプレイでも針飛びを起こしにくい追従性を実現した。
シャーシも従来モデルから刷新。SL-1200MK6ではアルミダイカスト/BMC/重量級ゴムで構成されていたが、SL-1200MK7ではABS樹脂にガラス繊維を20%配合した素材とアルミダイカストを一体化させた2層構造を採用。高剛性と制振性を両立させたとする。プラッターは前モデルが約1.5kgだったのに対して、本機は約1.8kgと質量をアップさせた。また、従来モデル同様ダストカバーも付属する。
インシュレーターはクラブの大音量下でもハウリングを起こさないよう、スプリングとラバーを組み合わせて外部振動を効率的に遮断する特殊構造となっている。
外形寸法やボタンレイアウト、プラッターの慣性質量などはSL-1200MKシリーズを踏襲。一方で回転数は前モデルが非対応だった78rpmに対応し、逆回転再生も可能になった。回転数はボタンにより33 1/3・45・78rpmの3種類から選択できる。
ピッチ調整は、SL-1200MK6が±8%の調整に対応していたが、本機では±8%および±16%の範囲での調節が可能となった。回転制御はデジタル式で、目盛りの表示通りの正確な制御ができるとする。また、ピッチコントロールノブや回転数セレクトボタンにはLEDを内蔵しており、DJプレイに合わせて赤または青色に発光させることができる。
トルクとブレーキスピードの調整、逆回転再生機能などDJのプレイの幅を広げるカスタマイズ・再生機能を新たに搭載したことも特徴。4種類のブレーキ設定/4種類のトルク設定/78rpm回転の有効・無効/逆回転機能の有効・無効/LEDの発光色選択という5種類の設定を切り替えられる。なお、設定の切り替えはプラッター下にある8つのディップスイッチで行う。
電源ケーブルはシリーズ初の脱着式を採用。これまでに350万台以上を販売してきたSL-1200MKシリーズの中で、最も多い故障原因が電源ケーブルの断線だったことが採用理由のひとつとのこと。また、ターンテーブルの縦置き/横置きなどDJブースのレイアウト自由度を高める意味合いもあるという。
フォノケーブルもSL-1200MK6では直出し(着脱不可)だったが、SL-1200MK7では着脱可能となっている。
今年1月に米ラスベガスで行われた「CES2019」にて発表された製品が、発売を正式に決定したかたち(関連ニュース)。
2008年に発表された「SL-1200MK6」以来、約11年ぶりに発売される「SL-1200MKシリーズ」の新モデル。DJから広く支持され、他社製DJターンテーブルにも取り入れられているSL-1200MKシリーズ伝統のデザイン/操作感を引き継ぎつつ、DJプレイの多様化に合わせた再生/カスタマイズ機能の追加や、さらなる高音質化技術を投入したことが特徴だ。価格はSL-1200MK6が8万円前後だったのに対して、本機は9万円前後となっている。
ターンテーブルはダイレクトドライブ方式で、モーターには、ステーターから鉄心を排除した「コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」を搭載する。このコアレス構造はTechnics復活以降のHi-Fiターンテーブルのモーターで一貫して採用されており、ダイレクトドライブで発生すると言われてきたコギング(回転ムラ)を抑え、ワウフラッター改善に貢献する。
一方でモーターのローター磁石の磁力を向上させることで、SL-1200MK6を上回るトルク性能を実現。さらにブルーレイディスク再生機器の開発で培われたマイコンによるモーター制御の技術を応用することで、通常回転はもちろんスクラッチなど幅広いDJプレイへ細やかに対応できるとしている。
トーンアームはテクニクス伝統のスタティックバランス型/S字ユニバーサルタイプを採用。トーンアームパイプは軽量かつ剛性の高いアルミニウム製。ジンバルサスペンション構造の軸受部には、切削加工のハウジングを使用した高精度ベアリングを搭載する。これにより、SL-1200MK6よりも高い初動感度と読み取り精度、ハードなDJプレイでも針飛びを起こしにくい追従性を実現した。
シャーシも従来モデルから刷新。SL-1200MK6ではアルミダイカスト/BMC/重量級ゴムで構成されていたが、SL-1200MK7ではABS樹脂にガラス繊維を20%配合した素材とアルミダイカストを一体化させた2層構造を採用。高剛性と制振性を両立させたとする。プラッターは前モデルが約1.5kgだったのに対して、本機は約1.8kgと質量をアップさせた。また、従来モデル同様ダストカバーも付属する。
インシュレーターはクラブの大音量下でもハウリングを起こさないよう、スプリングとラバーを組み合わせて外部振動を効率的に遮断する特殊構造となっている。
外形寸法やボタンレイアウト、プラッターの慣性質量などはSL-1200MKシリーズを踏襲。一方で回転数は前モデルが非対応だった78rpmに対応し、逆回転再生も可能になった。回転数はボタンにより33 1/3・45・78rpmの3種類から選択できる。
ピッチ調整は、SL-1200MK6が±8%の調整に対応していたが、本機では±8%および±16%の範囲での調節が可能となった。回転制御はデジタル式で、目盛りの表示通りの正確な制御ができるとする。また、ピッチコントロールノブや回転数セレクトボタンにはLEDを内蔵しており、DJプレイに合わせて赤または青色に発光させることができる。
トルクとブレーキスピードの調整、逆回転再生機能などDJのプレイの幅を広げるカスタマイズ・再生機能を新たに搭載したことも特徴。4種類のブレーキ設定/4種類のトルク設定/78rpm回転の有効・無効/逆回転機能の有効・無効/LEDの発光色選択という5種類の設定を切り替えられる。なお、設定の切り替えはプラッター下にある8つのディップスイッチで行う。
電源ケーブルはシリーズ初の脱着式を採用。これまでに350万台以上を販売してきたSL-1200MKシリーズの中で、最も多い故障原因が電源ケーブルの断線だったことが採用理由のひとつとのこと。また、ターンテーブルの縦置き/横置きなどDJブースのレイアウト自由度を高める意味合いもあるという。
フォノケーブルもSL-1200MK6では直出し(着脱不可)だったが、SL-1200MK7では着脱可能となっている。