トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2020/08/26 12:20
グローバルに影響力を持つ専門メディアによるアワード

『EISA AWARD 2020-2021』発表! 世界の専門メディアが注目製品を選定

ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
1982年に欧州の専門誌によって設立された団体EISA(Expert Imaging and Sound Association)。当初はヨーロッパの5つのカメラ専門誌によって、「カメラ・オブ・ザ・イヤー」を選定するために組織された団体であったが、現在はカメラのみならずさまざまなエレクトロニクス製品のメディアが参加。世界29ヵ国の61の専門メディアで構成されている。


EISA AWARDは、毎年8月に発表されるアワードで、カメラ、ホームシアター、モバイルデバイスなど、ジャンルごとに各国の専門メディアの投票によって選定される。「ハイファイオーディオ」に関しては、小社刊行の『AudioAccessory』誌も選定に加わっている。

グローバルに影響力を持つEISA AWARD、今年の受賞モデルが決定したので、受賞コメントの抄訳とともに紹介しよう。なお、日本では未発売のモデルも存在する。

【EISA AWARD 2020-2021受賞モデル】
※一部日本未発売の製品あり

■EISA BEST VALUE FLOORSTANDING LOUDSPEAKER 2020-2021
FOCAL CHORA 826



ドライバーユニットから最終アッセンブリまで、広範囲な技術開発を重ねてきたFocalは非常に素晴らしいサウンドを奏でる、それでいて現実的な価格のフロアスタンディングスピーカーを生み出しました。Focal「CHORA 826」の心臓部は新しい「スレートファイバー」ドライバーにあり、スピード感や低域の拡張に大きな貢献をしています。低音の沈み込みや高域の煌びやかさや明瞭感は、ずっとこのサウンドを聴き続けたいと感じさせてくれるでしょう。適切なアンプを組み合わせればセットアップも容易で、どのようなお部屋にもマッチします。非常にコストパフォーマンスの高いモデルと言えるでしょう。

■EISA LOUDSPEAKER 2020-2021
SVS PRIME PINNACLE



SVS Primeスピーカーのトップに位置する本機は、シンプルなデザインと構成のフロア型スピーカーです。PRIME PINNACLEはスリムで小さな部屋にでも設置できるため、より豊かなサウンドを追求したい場合にもシステムを成長させてくれるでしょう。

■EISA BEST VALUE BOOKSHELF LOUDSPEAKER 2020-2021
MONITOR AUDIO BRONZE 100



モニター・オーディオは、昨年に引き続き小型スピーカーにおいてEISA AWARDを獲得し、その名声を確かなものとしました。今年の受賞モデルは、今年発売となった第六世代となるスピーカーです。自社開発によるC-CAMドライバーとスムーズな空気の流れを生み出すバスレフポートにより、深い低音と甘い高域の素晴らしいコンビネーションを実現、さまざまな音楽において優れたパフォーマンスを実現しています。現代的な外観とドライブしやすい特性もまた、この洗練された小型スピーカーの大きな特徴です。

■EISA WIRELESS LOUDSPEAKER 2020-2021
SYSTEM AUDIO LEGEND 5 SILVERBACK



デンマークのSystem Audioは、Legend 5 SILVERBACKにおいて、合理的なアプローチを取り入れています。アクティブタイプで、それぞれのユニットに適切なアンプが組み込まれています。DLNA/UPnPや、AirPlay、Bluetooth等にも対応します。美しく優れたサウンドのワイヤレススピーカーです。

■EISA SMART AMPLIFIER 2020-2021
NAD MASTERS M33



Master M33は、昨年受賞したM10をさらに進化させたもので、スピーカーシステムに組み込むだけで、ストリーミングが利用できるシステムです。クラスDアンプを搭載、DIRACのルーム補正技術も利用できます。フロントのタッチスクリーンで操作ができる、未来を見据えたアンプということができるでしょう。

■EISA AMPLIFIER 2020-2021
ARCAM SA30



Arcamも、「オールインワン」ストリーミングアンプの世界に参入してきました。SA30は、ブランド独自のクラスGアンプとデジタル技術を融合し、ストリーミング再生はもちろん、TVやターンテーブルとも接続できるアンプを生み出しました。DIRACのルーム補正技術でサウンドを最適化することもできます。

■EISA HIGH-END INTEGRATED AMPLIFIER 2020-2021
MUSICAL FIDELITY M8XI



オーストリアのPro-Ject Audioと強い結びつきを得て、Musical FidelityはM8 xiというアンプを生み出しました。デュアルモノ構成から生まれる550Wの強力なパワーでスピーカーを駆動します。その質量にもかかわらず、非常に敏捷なアンプで、音楽を正確に表現してくれます。

■EISA HIGH-END PRE/POWER AMPLIFIER 2020-2021
MICHI P5/S5



ROTELのハイエンドサブブランド、MICHIが帰ってきました。P5プリアンプとS5パワーアンプです。クールなブラックの外観と素晴らしい内部構造を持ち、ディスプレイにはスペクトラムも表示できます。Michiは、人間の表現しうる優れた音楽の感情と精神を伝えます。

■EISA TURNTABLE 2020-2021
THORENS TD 1601



トーレンスの名前は120年もの歴史を持ち、このTD1601も非常にクラシックな外観をしていますが、内部は非常に新しいものです。電気じかけのアームリフターや、自動停止装置などは非常に便利です。アナログを現代サウンドにアップデートすることができました。

■EISA BEST VALUE TURNTABLE 2020-2021
PRO-JECT T1



Pro-Jectは30年近くターンテーブルを作り続けてきましたが、その最初のモデルであるPro-Ject 1も、そしてこの最新モデルも、低価格なターンテーブルの市場を革新してきました。T1は、予算をかけずに非常に良質なサウンドを実現できる、まさにオーディオファイルのためのプレーヤーです。さらにこのブランドは、フォノステージやBluetoothトランスミッターも内蔵したモデルもラインアップしています! 高精度のベアリング、ガラスのプラッター、そして新設計のアルミのトーンアームなどによって、驚くほどディテール豊かなサウンドを実現しています。オルトフォンの「OM 5E」MMカートリッジもセットになっているので、繋ぐだけですぐに音が出せるのも魅力です。

■EISA BEST VALUE DAC 2020-2021
IFI AUDIO ZEN DAC



iFi AudioのZEN DACのアピールポイントはシンプルです。人目を引く見た目と柔軟性、内部のソリッドなエンジニアリング、そして驚くべきサウンドです。このようなエントリーレベルのDACは、ハイファイの市場において引き立ちます。デスクトップオーディオはハイファイオーディオを「貧しく」したものではなく、ハイファイオーディオを殺しにかかるほどの実力を持っています。この製品をひとたびコンピューターに接続すれば、あなたはずっと音楽に浸ることになるでしょう。そして何よりも驚くべきことはその価格です。まさに価格以上の価値を提供してくれると言えるでしょう。

■EISA DIGITAL SOURCE 2020-2021
VOLUMIO PRIMO



小ぶりでそっけない黒いボックスですが、このモデルはデジタルストリーム再生において、非常に優れたソリューションを実現できます。ローカル音源の再生はもちろん、ストリーミングサービスも利用可能。Wi-Fiや有線ネットワークで、DSDを含むあらゆるファイル再生が実現可能です。

■EISA AUDIO ACCESSORY 2020-2021
PRO-JECT VC-E



良質で安価なアナログプレーヤーを開発し、アナログリバイバルの急先鋒をゆくPro-Jectから、大切なLPコレクションを守るためのレコードクリーニングマシーンが登場しました。これは小型サイズなだけではなく、非常に安価で、30rpmのスピードで回転し、たったの数回転でレコードをきれいにしてくれます。実のところ、Pro-Jectは「それぞれの方向に1回転で十分だ」と言っています。クランプがレコードレーベルを濡らさない間に、吸引アームが表面を効果的に拭ってくれます。ノイズが減少し、針やレコードを摩耗から守り、大切なLPからさらに素晴らしいサウンドを引き出してくれます。

■EISA PHONO PREAMP 2020-2021
PRIMARE R15



たった35cm幅のコンパクケースに収められたプライマーのR15フォノアンプは、MCとMMでそれぞれ2つの異なるゲインを持っています。これらは、カートリッジの抵抗と静電容量を調整し、カートリッジの負荷を最適化することができます。同社のアンプと同じように、低ノイズのデザインはフラグシップのR35から引き継がれており、そのサウンドはディテールと解像度に優れたPRIMAREの本質に非常に近いものです。これはハイクオリティなアナログプレーヤーとアンプの間につなぐものとして理想的な製品です。

■EISA MOBILE AUDIO PLAYER 2020-2021
FIIO M11 PRO



このポータブルプレーヤーは、縁のないタッチスクリーンを持つハイクオリティなシャーシのなかに、このクラスとしては最上級の機能を盛り込んだモデルです。サポートフォーマットやリスニングの機能は他に類をみません。M11 Proは、Bluetoothレシーバーとしてもトランスミッターとしても利用でき、USB-DACにもUSBオーディオプレーヤーにもなり(DSDネイティブで再生可能)、ストレージからの再生(2TBまで拡張可能)もストリーミングアプリからの再生も可能です。サムスン Exynosの8コアSoCにより、スムーズな楽曲管理とレスポンシブなユーザー体験とが実現できます。AK4497EQのDACチップを搭載したサウンド設計で、384kHz/32bitまでの再生サポートと、MQAのデコードが可能です。3つのヘッドホン出力からは、力強く低歪みの出力を実現します。そして一番重要なサウンドクオリティ、一言で言えば「並外れた」と言えるでしょう。

■EISA HEADPHONES 2020-2021
DALI IO-6



多くのスピーカーブランドがヘッドホンの開発も手掛けていますが、デンマークブランド、DALIほど素晴らしい方法でそれを実現しているブランドはないでしょう。IO-6は密閉型ワイヤレスヘッドホンで、アクティブノイズキャンセリングを搭載しており、3つのキャンセリングモードを搭載しています。力強く開放的なサウンドで、DALIは素晴らしいヘッドホンをデビューさせました。

■EISA PORTABLE DAC/HEADPHONE AMPLIFIER 2020-2021
AUDIOQUEST DRAGONFLY COBALT



AudioQuestのDragonFlyシリーズ最新モデルは、これまでで最高のモデルです。DragonFly Cobaltは、様々なオーディオフォーマットを変換できるだけではなく、高音質なヘッドホンアンプでもあり、素晴らしいハイファイサウンドをもたらすことができます。サイズもUSBメモリ程度の大きさです。これは理想的なポータブルオーディオ製品です。パソコンか、あるいは「スマートデバイス」のUSBポートに挿入するだけで、電源供給と音楽再生が可能です。ヘッドホンと接続するだけで、どこにいようと素晴らしい音楽と共に過ごすことができます。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新

WEB