公開日 2021/04/19 10:26
DELAはSSD2TB搭載の「N100」も発表
<ARO>SOULNOTEの新製品3機種を空気録音/パラダイムよりブックシェルフ「Founder 40B」登場
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
「Audio Renaissance Online 2021 Spring」が4月17日、18日にYouTubeチャンネル上で開催され、全20社のデモンストレーションが開催された。これまで通りメーカー担当者の製品紹介と課題曲の空気録音を中心に構成されるが、今回からはフル4Kでの撮影となっている。なお、これらの番組はアーカイヴとしてYouTube上でいつでも試聴できる。
【PDN/ファンダメンタル/Nmode】
PDN/ファンダメンタル/Nmodeの時間では、パラダイムのスピーカーを、NmodeとFUNDAMENTALのアンプで鳴らし分けた。アンプはいずれもNmodeのサウンドマネージャーである鈴木 哲氏がチューニングに携わっているモデルだが、同ブランドはコンパクトなサイズだからこそ実現できるサウンド、信号線が短くなることによるメリットを生かした構成となっているという。
さらに、パラダイムの新製品となるブックシェルフ型の「Founder 40B」が初お披露目。トゥイーターがホーンのような形状になっていることが特徴で、マグネシウム、セラミック、アルミの混合素材で構成。独自技術の音響レンズが搭載されることに加え、キャビネット形状も真四角ではなく斜めに補強素材が入って折り曲げられており、リア側から見ると台形となっている。
空気録音では、鈴木 哲氏が主催するバンド「Nicogi」の楽曲も多数再生。2本のギターによる表現の違い、それをパラダイムのスピーカーがどう描き分けるかなどを楽しむことができる。
【ヤマハミュージックジャパン】
ヤマハの時間では、スピーカー「NS-3000」の魅力を中心に、ヤマハのサウンドコンセプトを解説。Musicality=音楽性を重要視しており、音楽に内蔵するアーティストの思いを伝えることを目的として開発されているという。
NS-3000は16cmのウーファーと3cmのトゥイーターを搭載、同一素材のユニットをコンパクトなボディに収納することを目的として開発されており、単なる5000番シリーズのコストダウンではないことを強調。プリメインアンプ「A-S3200」、アナログプレーヤー「GT-5000」に込められた技術も紹介しつつ、アナログレコードによる空気録音も実施した。
【完実電気】
完実電気の時間では、新たに取り扱いをスタートしたオランダ・Siltechのオーディオケーブルを紹介。Siltechはシルバー(Silver)+テクノロジー(Technology)を組み合わせた造語。銀と金をハイブリッドした導体を採用していることが大きな特徴で、現在第七世代となる「G7」が使われている。
番組内ではSiltech取締役のビクター・デ・ルイ氏からの動画コメントも登場。開発や製造の現場を動画で紹介しながら、導体はもちろん、絶縁体についても最先端の技術を投入するSiltechのこだわりについて語っている
また、空気録音では、「Classic Anniversary」シリーズと「Explore SG」シリーズの比較試聴を実施。導体の太さやプラグのクオリティの違いによるサウンドの違いを確認することができる。
【TOP WING Cybersound Group】
トップウイングサイバーサウンドグループは、同社が取り扱うiFi audioの新製品「ZEN DAC/CAN Signature」と、強化電源「iPower Elite」、台湾Telosのアクティブ仮想アース「Macro G」などを紹介。
「ZEN DAC/CAN Signature」の変更点としては、仕上げが濃いブルーになったことに加え、基板を赤から黒に変更。音質チューニングを担当するジョン・カール氏は、この基板の素材も音質に大きく関わってくる考えており、高周波特性と絶縁に優れる基板を採用することで、ピュアな音声信号の伝送を実現しているという。
試聴パートでは、MacにインストールしたRoonから「NEO iDSD」に出力し、TANNOYのパワードモニター「GOLD 8」で再生。そのシステムに「iPower Elite」を追加、また「Macro G」を追加しての比較試聴が行われた。特にMacro Gを追加した時の透明度の高さなどが印象に残った。
【ネットワークジャパン】
ネットワークジャパンは、同社が輸入を取り扱うドイツ・QUADRALのトップモデル「TITAN 9」を中心に紹介。前回に引き続き、日本ハンス・クナッパーツブッシュ研究会の鈴木秀三さんとともにQUADLRALのユニットやキャビネットに込められた技術を開設した。
鈴木さんは、研究会の試聴スピーカーとしてもQUADRALをよく利用していると言い、「解像度が高く、オペラや器楽曲においては高域が伸び、コントラバスやグランカッサを実在感を持った音で聴こえるなど、優れたバランスを持ったスピーカー」とコメント。
リボントゥイーターの素材もアルミニウムに変更された点や、バーチカルツインの構造へのこだわり、背面端子に搭載されるアッテネーターの役割など、トップモデルだからこその技術を解説した。
【メルコシンクレッツ(DELA)】
DELAブランドからは、新製品として2TBのSSDを搭載したハーフサイズ「N100」の登場が発表された。ユーザーからSSDモデルの要望が多く寄せられたことを受けて開発されたもので、コンパクトなサイズとSSDの魅力を両立させたモデルとしている。
また、海外モデル限定となるが(Melcoブランドとして)、ミュージックライブラリ製品(オーディオNAS)についてRoon Readyへの対応を発表。国内モデルについても、今後のバージョンアップでRoon Readyが利用できるよう検討を進めているという。
2014年に創業して今年で7年目になるDELAだが、変化の早いデジタル再生の世界においても、長くユーザーに愛されるモデルを送り出したい、という思いから、こまめなファームウェアアップデートなどで最新技術への対応を続けている。マーカーレスDSD対応モデルとしては、新たにマランツSACD 30nやソニーのSA-Z1が正式対応したことに加え、ティアックUD-701NやテクニクスのSU-R1000の対応も進めていると発表した。
【ジェネレックジャパン】
フィンランドのスピーカーブランド、ジェネレックは、「サステナビリティ」と「ソニック・リファレンス」をキーワードに、同社のアクティブスピーカーGシリーズとサブウーファーFシリーズを紹介。スタジオモニターで培ってきた技術がどのようにホームユースのスピーカーでも生かされているかを解説した。
Gシリーズは家具デザイナーとしても知られるハッリ・コスキネン氏がデザインしたスピーカーで、直線的ではなく丸みを帯びた形状となっており、音響的にも合理的な設計がなされているという。ボディの素材は再生アルミニウムで、地球環境へのサステナビリティにも配慮されているという。
また、背面のディップスイッチの設定で、左右のスピーカーの設置状況が違っても、理想に近いサウンドを実現できる。シビアな環境でも優れた音作りを実現するスタジオモニター譲りの技術が込められているとアピールした。
【SOULNOTE】
1日目のトリを勤めたSOULNOTEからは、新製品ネットワークトランスポート「Z-3」と、DAコンバーター「D-3」、クロックジェネレーター「X-3」が初お目見え。収録の数時間前に音が出たばかりという出来立てホヤホヤの音を聴くことができた。
「Z-3」も「D-3」も、いずれもSOULNOTEとスフォルツァートが共同開発したゼロリンク端子を搭載していることが大きな特徴。また、「X-3」はブランド初の10MHzクロックジェネレーターとなり、「S-3」や「D-3」(D-3は内蔵クロックを持たず、外部クロックが必須となる)との組み合わせを想定して開発されているという。
「D-3」の内部写真も公開、アナログ回路は「P-3」と同等の技術を搭載しているとし、DAコンバーターにおけるアナログ回路の重要性を力説。こちらにもゼロリンク接続が可能なDVI端子も搭載されており、ゼロリンクを受け取ることができる究極のDACとして開発を進めていると語った。
デモンストレーションでは、DELAのミュージックライブラリから、(1)USB接続して「D-3」と直結 (2)「Z-3」とネットワーク接続し、USBで「D-3」に出力 (3)「Z-3」とネットワーク接続し、ゼロリンクで「D-3」に出力といった興味深い聴き比べも行われた。
【PDN/ファンダメンタル/Nmode】
PDN/ファンダメンタル/Nmodeの時間では、パラダイムのスピーカーを、NmodeとFUNDAMENTALのアンプで鳴らし分けた。アンプはいずれもNmodeのサウンドマネージャーである鈴木 哲氏がチューニングに携わっているモデルだが、同ブランドはコンパクトなサイズだからこそ実現できるサウンド、信号線が短くなることによるメリットを生かした構成となっているという。
さらに、パラダイムの新製品となるブックシェルフ型の「Founder 40B」が初お披露目。トゥイーターがホーンのような形状になっていることが特徴で、マグネシウム、セラミック、アルミの混合素材で構成。独自技術の音響レンズが搭載されることに加え、キャビネット形状も真四角ではなく斜めに補強素材が入って折り曲げられており、リア側から見ると台形となっている。
空気録音では、鈴木 哲氏が主催するバンド「Nicogi」の楽曲も多数再生。2本のギターによる表現の違い、それをパラダイムのスピーカーがどう描き分けるかなどを楽しむことができる。
【ヤマハミュージックジャパン】
ヤマハの時間では、スピーカー「NS-3000」の魅力を中心に、ヤマハのサウンドコンセプトを解説。Musicality=音楽性を重要視しており、音楽に内蔵するアーティストの思いを伝えることを目的として開発されているという。
NS-3000は16cmのウーファーと3cmのトゥイーターを搭載、同一素材のユニットをコンパクトなボディに収納することを目的として開発されており、単なる5000番シリーズのコストダウンではないことを強調。プリメインアンプ「A-S3200」、アナログプレーヤー「GT-5000」に込められた技術も紹介しつつ、アナログレコードによる空気録音も実施した。
【完実電気】
完実電気の時間では、新たに取り扱いをスタートしたオランダ・Siltechのオーディオケーブルを紹介。Siltechはシルバー(Silver)+テクノロジー(Technology)を組み合わせた造語。銀と金をハイブリッドした導体を採用していることが大きな特徴で、現在第七世代となる「G7」が使われている。
番組内ではSiltech取締役のビクター・デ・ルイ氏からの動画コメントも登場。開発や製造の現場を動画で紹介しながら、導体はもちろん、絶縁体についても最先端の技術を投入するSiltechのこだわりについて語っている
また、空気録音では、「Classic Anniversary」シリーズと「Explore SG」シリーズの比較試聴を実施。導体の太さやプラグのクオリティの違いによるサウンドの違いを確認することができる。
【TOP WING Cybersound Group】
トップウイングサイバーサウンドグループは、同社が取り扱うiFi audioの新製品「ZEN DAC/CAN Signature」と、強化電源「iPower Elite」、台湾Telosのアクティブ仮想アース「Macro G」などを紹介。
「ZEN DAC/CAN Signature」の変更点としては、仕上げが濃いブルーになったことに加え、基板を赤から黒に変更。音質チューニングを担当するジョン・カール氏は、この基板の素材も音質に大きく関わってくる考えており、高周波特性と絶縁に優れる基板を採用することで、ピュアな音声信号の伝送を実現しているという。
試聴パートでは、MacにインストールしたRoonから「NEO iDSD」に出力し、TANNOYのパワードモニター「GOLD 8」で再生。そのシステムに「iPower Elite」を追加、また「Macro G」を追加しての比較試聴が行われた。特にMacro Gを追加した時の透明度の高さなどが印象に残った。
【ネットワークジャパン】
ネットワークジャパンは、同社が輸入を取り扱うドイツ・QUADRALのトップモデル「TITAN 9」を中心に紹介。前回に引き続き、日本ハンス・クナッパーツブッシュ研究会の鈴木秀三さんとともにQUADLRALのユニットやキャビネットに込められた技術を開設した。
鈴木さんは、研究会の試聴スピーカーとしてもQUADRALをよく利用していると言い、「解像度が高く、オペラや器楽曲においては高域が伸び、コントラバスやグランカッサを実在感を持った音で聴こえるなど、優れたバランスを持ったスピーカー」とコメント。
リボントゥイーターの素材もアルミニウムに変更された点や、バーチカルツインの構造へのこだわり、背面端子に搭載されるアッテネーターの役割など、トップモデルだからこその技術を解説した。
【メルコシンクレッツ(DELA)】
DELAブランドからは、新製品として2TBのSSDを搭載したハーフサイズ「N100」の登場が発表された。ユーザーからSSDモデルの要望が多く寄せられたことを受けて開発されたもので、コンパクトなサイズとSSDの魅力を両立させたモデルとしている。
また、海外モデル限定となるが(Melcoブランドとして)、ミュージックライブラリ製品(オーディオNAS)についてRoon Readyへの対応を発表。国内モデルについても、今後のバージョンアップでRoon Readyが利用できるよう検討を進めているという。
2014年に創業して今年で7年目になるDELAだが、変化の早いデジタル再生の世界においても、長くユーザーに愛されるモデルを送り出したい、という思いから、こまめなファームウェアアップデートなどで最新技術への対応を続けている。マーカーレスDSD対応モデルとしては、新たにマランツSACD 30nやソニーのSA-Z1が正式対応したことに加え、ティアックUD-701NやテクニクスのSU-R1000の対応も進めていると発表した。
【ジェネレックジャパン】
フィンランドのスピーカーブランド、ジェネレックは、「サステナビリティ」と「ソニック・リファレンス」をキーワードに、同社のアクティブスピーカーGシリーズとサブウーファーFシリーズを紹介。スタジオモニターで培ってきた技術がどのようにホームユースのスピーカーでも生かされているかを解説した。
Gシリーズは家具デザイナーとしても知られるハッリ・コスキネン氏がデザインしたスピーカーで、直線的ではなく丸みを帯びた形状となっており、音響的にも合理的な設計がなされているという。ボディの素材は再生アルミニウムで、地球環境へのサステナビリティにも配慮されているという。
また、背面のディップスイッチの設定で、左右のスピーカーの設置状況が違っても、理想に近いサウンドを実現できる。シビアな環境でも優れた音作りを実現するスタジオモニター譲りの技術が込められているとアピールした。
【SOULNOTE】
1日目のトリを勤めたSOULNOTEからは、新製品ネットワークトランスポート「Z-3」と、DAコンバーター「D-3」、クロックジェネレーター「X-3」が初お目見え。収録の数時間前に音が出たばかりという出来立てホヤホヤの音を聴くことができた。
「Z-3」も「D-3」も、いずれもSOULNOTEとスフォルツァートが共同開発したゼロリンク端子を搭載していることが大きな特徴。また、「X-3」はブランド初の10MHzクロックジェネレーターとなり、「S-3」や「D-3」(D-3は内蔵クロックを持たず、外部クロックが必須となる)との組み合わせを想定して開発されているという。
「D-3」の内部写真も公開、アナログ回路は「P-3」と同等の技術を搭載しているとし、DAコンバーターにおけるアナログ回路の重要性を力説。こちらにもゼロリンク接続が可能なDVI端子も搭載されており、ゼロリンクを受け取ることができる究極のDACとして開発を進めていると語った。
デモンストレーションでは、DELAのミュージックライブラリから、(1)USB接続して「D-3」と直結 (2)「Z-3」とネットワーク接続し、USBで「D-3」に出力 (3)「Z-3」とネットワーク接続し、ゼロリンクで「D-3」に出力といった興味深い聴き比べも行われた。