公開日 2022/05/27 15:50
キース・モンクからはブルー/ホワイト仕上げのレコードクリーナも
<HIGH END>DS AUDIO、偏心検出スタビライザー「ES-001」/FONO ACUSTICA、「Grandiosso」シリーズ
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
5月19日より22日まで開催されていた世界最大規模のオーディオイベント、「ミュンヘン・ハイエンド」。ここでは、DS AUDIOのスタビライザー他、注目のアクセサリーを中心にお届けしよう。
【DS AUDIO】
DS AUDIOは、レコードの偏心を検出し最適化できるレコードスタビライザー「ES-001」をグローバルに披露した。ES-001は、スタビライザー上部に設置されたディスプレイでレコードの偏心を検知し、ベストな状態に微調整することができるという世界初のアイテム。
開発を手掛けた青柳氏によると、「レコードの中心の穴の大きさは規格で決まっていますが、どのようなレコードプレーヤーでも対応できるように、僅かな余裕が持たせてあります。またレコードの回転中心がずれていることで、ワウフラッター(回転ムラ)が発生してしまいます。レコード再生時に、その微妙なレコードの偏心が影響を与えてしまうのです」
ES-001の開発には2年以上かかったというが、今回のミュンヘン・ハイエンドでグローバルな顧客に体験してもらうことで、製品について一層の自信を深めたという。「コンセプトについてはみな非常によく理解してくれますし、実際に音を聴いてそのクオリティにも納得してもらえていると感じています」と手応え十分な様子。
ES-001による偏心検出前後の音の違いを実際に聴き比べたが、レコードにはこれほどのポテンシャルがあったのか、という驚きを感じられた。特に女性ヴォーカルの表現について、定位が中心にバチっと定まることで、輪郭がより精密に描き出され、まさに聴き手の耳に飛び込んでくるかのようなエネルギー感を感じさせてくれる。光カートリッジなど、現代の技術でアナログ再生に新しい光を当てるDS AUDIOらしい意欲的な製品と感じられた。
【FONO ACUSTICA】
導体に金と銀の合金を活用するスペインのハイエンドケーブルブランド、FONO ACUSTICAも出展。これまでのVirtuosoシリーズのさらに上を行くGrandiossoシリーズを初披露した。Grandiossoシリーズとしては、スピーカーケーブルと電源ケーブルをラインアップする。
代表のフェリックス・アヴァロス氏によると、「私たちはすべてのケーブルについて、その役割に合わせた最適な素材を使うことにこだわっています。そうして生まれたのがこのGrandiossoシリーズの電源とスピーカーケーブルです。インターコネクトですか? それについてはVirtuosoが最高だと考えていますよ」
スピーカーケーブルには、ケーブルの途中に「Compas」シリーズと同じサイズの特殊なスタビライザーが組み込まれている。非常に高価だがダンピング性能にすぐれた木材を使用しているという。内部の詳細はシークレットということだが、測定やパラメーターだけではなく、あくまで「試聴」を通じてベストな音作りを追求しているという。
【NAGAOKA】
MMカートリッジやレコードアクセサリー等で世界的に知られるNAGAOKAはミュンヘン・ハイエンドに初出展。ロングセラーとして知られる「MPシリーズ」に加え、ジュエルトーンシリーズはさらなる音質や今風のデザインを追求していくとしており、さらなるラインアップの強化に力を込める。
また、今夏発売予定の新製品としてヘッドシェルと、DJユースを想定したSHUREの「M44G」用交換針を参考出品。DJユースからハイファイまで幅広く愛される「世界のNAGAOKA」ブランドをアピールしていた。
【AudioQuest】
AudioQuestは、新たに「Mythical」シリーズを展開、「Thunderbird」「FireBird」「Dragon」の3シリーズのインターコネクトケーブル等を中心にデモ。Wilson AudioのスピーカーとdCS/EINSTEINのコンポーネントを組み合わせ、「小さな宝石」と呼ぶ自社ラインアップをアピールしていた。
【CRYSTAL CONNECT】
CRYSTAL CONNECTはトップモデルである「ARTシリーズ」を中心に展開。Monet(モネ)、van Gogh(ヴァン・ゴッホ)、da Vince(ダ・ヴィンチ)の3つのラインアップを持っており、美術史において革命的な表現をなし得たアーティストの名から取られているという。
【キース・モンク】
レコードクリーニングマシンとしておなじみのキース・モンクも「Prodigy」を中心にブースを展開。竹をベースにした木目仕上げのものに加え、ブルー仕上げの「Blue Deluxe」とホワイト仕上げの「Galileo Deluxe」も展示した。ジョナサン・モンク氏によると、「機能的には同等ですが、動作中の音をさらに静かにすることができました」とのこと。
【DS AUDIO】
DS AUDIOは、レコードの偏心を検出し最適化できるレコードスタビライザー「ES-001」をグローバルに披露した。ES-001は、スタビライザー上部に設置されたディスプレイでレコードの偏心を検知し、ベストな状態に微調整することができるという世界初のアイテム。
開発を手掛けた青柳氏によると、「レコードの中心の穴の大きさは規格で決まっていますが、どのようなレコードプレーヤーでも対応できるように、僅かな余裕が持たせてあります。またレコードの回転中心がずれていることで、ワウフラッター(回転ムラ)が発生してしまいます。レコード再生時に、その微妙なレコードの偏心が影響を与えてしまうのです」
ES-001の開発には2年以上かかったというが、今回のミュンヘン・ハイエンドでグローバルな顧客に体験してもらうことで、製品について一層の自信を深めたという。「コンセプトについてはみな非常によく理解してくれますし、実際に音を聴いてそのクオリティにも納得してもらえていると感じています」と手応え十分な様子。
ES-001による偏心検出前後の音の違いを実際に聴き比べたが、レコードにはこれほどのポテンシャルがあったのか、という驚きを感じられた。特に女性ヴォーカルの表現について、定位が中心にバチっと定まることで、輪郭がより精密に描き出され、まさに聴き手の耳に飛び込んでくるかのようなエネルギー感を感じさせてくれる。光カートリッジなど、現代の技術でアナログ再生に新しい光を当てるDS AUDIOらしい意欲的な製品と感じられた。
【FONO ACUSTICA】
導体に金と銀の合金を活用するスペインのハイエンドケーブルブランド、FONO ACUSTICAも出展。これまでのVirtuosoシリーズのさらに上を行くGrandiossoシリーズを初披露した。Grandiossoシリーズとしては、スピーカーケーブルと電源ケーブルをラインアップする。
代表のフェリックス・アヴァロス氏によると、「私たちはすべてのケーブルについて、その役割に合わせた最適な素材を使うことにこだわっています。そうして生まれたのがこのGrandiossoシリーズの電源とスピーカーケーブルです。インターコネクトですか? それについてはVirtuosoが最高だと考えていますよ」
スピーカーケーブルには、ケーブルの途中に「Compas」シリーズと同じサイズの特殊なスタビライザーが組み込まれている。非常に高価だがダンピング性能にすぐれた木材を使用しているという。内部の詳細はシークレットということだが、測定やパラメーターだけではなく、あくまで「試聴」を通じてベストな音作りを追求しているという。
【NAGAOKA】
MMカートリッジやレコードアクセサリー等で世界的に知られるNAGAOKAはミュンヘン・ハイエンドに初出展。ロングセラーとして知られる「MPシリーズ」に加え、ジュエルトーンシリーズはさらなる音質や今風のデザインを追求していくとしており、さらなるラインアップの強化に力を込める。
また、今夏発売予定の新製品としてヘッドシェルと、DJユースを想定したSHUREの「M44G」用交換針を参考出品。DJユースからハイファイまで幅広く愛される「世界のNAGAOKA」ブランドをアピールしていた。
【AudioQuest】
AudioQuestは、新たに「Mythical」シリーズを展開、「Thunderbird」「FireBird」「Dragon」の3シリーズのインターコネクトケーブル等を中心にデモ。Wilson AudioのスピーカーとdCS/EINSTEINのコンポーネントを組み合わせ、「小さな宝石」と呼ぶ自社ラインアップをアピールしていた。
【CRYSTAL CONNECT】
CRYSTAL CONNECTはトップモデルである「ARTシリーズ」を中心に展開。Monet(モネ)、van Gogh(ヴァン・ゴッホ)、da Vince(ダ・ヴィンチ)の3つのラインアップを持っており、美術史において革命的な表現をなし得たアーティストの名から取られているという。
【キース・モンク】
レコードクリーニングマシンとしておなじみのキース・モンクも「Prodigy」を中心にブースを展開。竹をベースにした木目仕上げのものに加え、ブルー仕上げの「Blue Deluxe」とホワイト仕上げの「Galileo Deluxe」も展示した。ジョナサン・モンク氏によると、「機能的には同等ですが、動作中の音をさらに静かにすることができました」とのこと。
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